銀河帝国独立艦隊召喚記 (凍結)   作:ウエストモール

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この章の設定は基本的にウェブ版に準拠してます。


驚き

エスペラント王国 王城

 

貴族出身の正騎士ジャスティードは、来訪者のことを国王に伝えるため、王城へと参上していた。

 

「陛下、城壁の外に人間の集団が現れました」

 

「それは本当か?」

 

国王ラザロ・エスペラントは、驚きの表情を浮かべる。

 

「本当であります。彼らは、セカンド・オーダーと名乗っており、グラメウス大陸の調査に来たと申していました」

 

「魔物の偽装や幻術ではないのか?」

 

「それについてですが・・・彼らに対して、本当に人間かどうか問いただしたところ、彼らの代表は“フォースに誓う”と話しました。魔物はフォースという言葉を知りません。人間である可能性は十分にあります」

 

「フォースを知っていたか・・・異世界より来訪せし銀河の使者の長、聖騎士(ジェダイ)クワイガンが使用していた理の力・・・種族間連合や魔王討伐軍の合言葉にもなっていた」

 

銀河の使者は戦いの直前に必ず、とある合言葉を言っており、種族間連合も真似をしていた。

 

それは、「フォースと共にあらんことを」だ。

 

「彼らの代表を城壁内に迎え入れる。その後、城壁外に学者セイを派遣して銀河の使者に関係しているか調査させよう。ジャスティードよ、交渉は任せた」

 

「はっ!」

 

城壁の外

 

「というわけで、ヴィアーズ殿。陛下は代表を王国に招くことを許可なさった。ところで、隣の茶色の服を来た者はセカンド・オーダーの人間ではなさそうだが・・・」

 

「紹介していませんでしたねジャスティード殿、こちらの方はナカム少将。我々と合同で調査をしているグラ・バルカス帝国軍の将校であられます」

 

「他にもいたのですか。代表は双方から1人ずつ、護衛も1人ずつでお願いします」

 

彼は、再び城壁内へと戻っていった。

 

────────────────────

 

「グラメウス大陸に集落が?」

 

サイモンは、ホログラムを通じてヴィアーズから報告を受けた。

 

「はい、集落というよりは城塞都市でしたが。そして、都市の騎士と接触しました。そこで、興味深いことが・・・」

 

「何だ?」

 

「向こうの騎士は、フォースという単語を知っていました。銀河の使者に関する情報を持っている可能性があります」

 

「分かった。交渉に関しては、お前に任せる。私は、ミリシアル帝国の外交官にスターシップを見せなければならないからな」

 

「はい。向こうから城壁内に入る許可が降りているため、私とショット大尉で向かいます」

 

「頼んだぞ。事が済んだら私も向かう」

 

サイモンは、ホログラムを切った。

 

さて、外交官を案内しなければ・・・

 

場所は変わってギム特別区。

 

空は雲が多く、所々に切れ目がある。

 

「空中戦闘艦とやらは本当に来るんですか?」

 

外交官のフィアームは、怪しむように尋ねる。

 

現在、空にそんなものは存在していない。

 

「少し待てば来ます・・おっと、来たようだ」

 

サイモンの視線が向いた方向を、フィアーム自身も見る。彼は、円形の艦が来るものだと思っていた。

 

だが・・・

 

「三角形!しかも、全長が300mは有る!」

 

驚きを隠せない。

 

雲の切れ目から姿を見せたのは、アークワイテンズ改級クルーザー。対皇国戦の後に、護衛艦として対空ミサイルや極所防衛レーザー砲を設置する改造を受けていた。

 

「驚くのは、まだ早いです」

 

「え?・・・あ、あぁ!」

 

クルーザーの隣に、全長900mのヴィクトリーⅠ級スターデストロイヤーが出現する。

 

「さっきの奴の倍はある!」

 

フィアームは、これで終了だと思っていた。しかし、次に現れた艦が、彼の心に致命傷を負わせる。

 

「バカな・・・こんなに・・・大・・・」

 

全長1155mのヴェネター級スターデストロイヤーを見た彼は、気絶してしまった。

 

倒れたフィアームの体を、サイモンがフォースで支える。

 

こんなので驚くか・・・もし、スタードレッドノートを見たとしたら、死んでしまいそうだ。やれやれ・・・

 

サイモンは倒れている彼を一瞥すると、衛生兵を呼んだ。

 

───────────────────

 

ヴィアーズ達は王城に案内され、国王に謁見していた。

 

「そなた達が外より来た者達か?」

 

国王は尋ねる。

 

「セカンド・オーダー軍のヴィアーズと申します」

 

「グラ・バルカス帝国軍のナカムです」

 

「私はエスペラント王国国王、ラザロ・エスペラント。壁の外から人が来るとは、驚きだ。外の世界についての情報を教えてもらいたい」

 

「分かりました。ですが、まずは王国についての情報を教えていただけませんか?私達としては、この大陸に人が居たことに驚いています」

 

「良いだろう。一万数千年程前に銀河の使者によって魔王が撃退された後、勇者の率いる討伐軍がグラメウス大陸に派遣された。一応、魔王を封印することは成功している・・が、討伐軍自体は遭難してしまった。天然の要塞に籠城し城壁も築いていたのだが、捜索の部隊は全く現れずに数年が経過した。最終的に、自分達以外の人類は滅亡したと考えるようになり、魔物との戦いの末に討伐軍隊長を王としたエスペラント王国が建国されたのだ。しかし、そなた達が現れたことによって、状況が変わった」

 

「そのような成り立ちが・・・確か、魔王討伐軍に関する資料がトーパ王国にあった筈・・・」

 

「ヴィアーズ殿・・トーパ王国は残っていたのか!」

 

「はい。最近になって魔王が魔物を率いて侵攻を始めて来ましたが、我々セカンド・オーダーが魔王もろとも魔物を壊滅させました」

 

「なんと・・・で、そなた達のことも教えてくだされ」

 

「そうでした。では、我々についてお話しましょう」

 

ヴィアーズとナカムは、転移してきた勢力であることなどを伝えた。

 

「ほぅ、是非国交を結びたいものだ。しかし、我が国は滅亡の危機に瀕しています」

 

「危機?」

 

「そうです、あなた方に援軍を要請したい。とは言っても、あなた方の装備を知らない・・・視察として学者を送ってもいいだろうか?」

 

「勿論、どうぞ」

 





空気となったグ帝・・・
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