銀河帝国独立艦隊召喚記 (凍結)   作:ウエストモール

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○レオ改級重巡洋艦
全長:203.76m
全幅:20.4m
速力:34.2kn
装備
・50口径20.3cm主砲 前甲板2基
・65口径10cm連装高角砲 前甲板1基
・40口径12.7cm連装高角砲 4基
・61cm4連装水上魚雷発射管 4基
・25㎜自動連装機銃 6基
・13㎜自動連装機銃 2基
・連装対空誘導弾発射機 後甲板2基
49年式艦対空誘導弾専用
→8連装対空誘導弾発射機
57年式個艦防空誘導弾専用
(1957年次改装)


第22話 世界会議、開催。

グラ・バルカス帝国 帝王府

 

「カイザルよ、先進11ヵ国会議への護衛艦隊の編成と準備は済んでいるか?」

 

「はっ、陛下。既に編成は完了し、準備も翌日には完了する予定です。護衛艦隊はグレードアトラスターと最新型のユニコーン級航空母艦2番艦ルシタニア、武装貨客船を中核とし、護衛として49年式艦対空誘導弾を搭載したオリオン改級防空戦艦とレオ改級重巡洋艦をそれぞれ1隻、エクレウス級防空駆逐艦を4隻付けます。また、ルシタニアの艦載機としましては、アルゴル型噴進戦闘機を搭載し、20㎜機関砲を搭載するⅡ式とします」

 

カイザルはスラスラと説明する。

 

「各国の反応が楽しみだ。辺境にこんな戦力を保有する国家が存在するとは、考えたこともなかろうな」

 

帝王グラ・ルークスは、笑みを浮かべた。

 

「はい、陛下。レイフォルのような国がいない事を願うばかりです」

 

「レイフォルの一件は残念だった。だが、世界規模の会議に出席し、認められることが犠牲となった彼への弔いとなるだろう」

 

「外交官の派遣を許可願います、陛下」

 

外務省長官モポールが発言する。

 

「正式に許可しよう。ただ、我が息子も使節に入れてもらう。見聞を深めて欲しいからな」

 

「はっ!」

 

 

レイフォル区 とある建物

 

「ついに、我々が動くときが来たようだ」

 

仮面を着けた男が話す。

 

「そのようですな」

 

「帝国は最強であり、帝王陛下の率いる帝国こそが世界を統一するのに相応しい。そのことは、レイフォルとの戦いにて実証された。だがしかし、軟弱な内閣は弱腰な協調外交を展開し、帝王陛下と兄上もそれに乗せられている。これは、セカンド・オーダーと列強の仕業だ。今回の作戦では、列強の1つであるミリシアル帝国の最新鋭艦隊を叩き、最強ではないことを知らしめることにある。これを知った国民は一気に主戦派へと傾き、陛下の目を覚ますことに繋がるであろう。カオニア提督、この作戦を一任する。ただ、カルトアルパスへの攻撃は一切するな。グレードアトラスターの相手をするのは骨がおれるからな」

 

「了解しました、殿下」

 

「そして、第八旅団長ガオグゲルと第四師団長ボーグは、数ヵ月後にムーへ資源確保の為に侵攻するので、準備を行え」

 

「「はっ!」」

 

世界秩序を揺るがす騒乱は、確実に迫っていた。

 

───────────────────

 

神聖ミリシアル帝国 港町カルトアルパス

 

「ついに、この年が来たか・・・」

 

港湾の管理責任者であるブロンズは、先進11ヵ国会議を心待ちにしていた。何故なら、使者を護衛するために各国の最新鋭艦が集結するからで、軍艦オタクの彼にとってはお祭りのような物だからだ。今年は、新たな2ヵ国が初参加なため、どんな軍艦で来るか楽しみにしていた。

 

彼の元には、艦隊到着の情報が次々と入る。

 

「トルキア王国軍が到着しました。戦列艦7隻、使節船1隻です」

 

「アガルタ法国軍が到着。魔法船6隻、民間船2隻です」

 

この辺は、いつも通りだな・・・

 

「ムー国軍、到着しました。機動部隊16隻で、新型らしき戦艦が1隻含まれています」

 

ムーは護衛部隊の旗艦として、ラ・カサミの次世代艦であるラ・ドレド級を投入していた。

 

2年前に見たラ・カサミよりも、30mほど長いな。しかも、砲塔が整理されている。これならば、指揮や砲弾の補給が混乱することはないだろう。

 

ブロンズの推測は当たっている。

 

実際にムーは、前級では対戦列艦用として搭載していた40口径7.6cm単装砲と47㎜単装砲を廃し、45口径30.5cm連装砲5基と45口径7.6cm砲27基に限定しており、指揮の混乱を防ぐだけでなく、砲弾の種類を減らすことによる、補給の負担減少に貢献していた。

 

彼が気付くはずはないが、レシプロ機関の前級とは異なり、ラ・ドレドでは初の蒸気タービンを導入していて、速力が18knから21knに増加した他、体当たり用の衝角を廃していた。

 

「グラ・バルカス帝国軍、到着!大型戦艦1隻、戦艦1隻、大型航空母艦1隻、巡洋艦1隻、小型砲艦4隻、武装貨客船1隻です」

 

「デカイ・・・・」

 

ブロンズは、思わず声を漏らす。

 

あれが、噂のグレードアトラスターか。あの砲塔、おそらくミスリル級よりも強力だろう。もしかしたら、ミスリル級が圧倒されるかもしれないな。

 

右隣の航空母艦を見る。

 

ユニコーン級航空母艦2番艦ルシタニア。全長325m、搭載固定翼機数72機。グレードアトラスターよりも巨大だ。

 

我が国のロデオス級とは設計思想が異なっているな。ロデオス級はコの字に飛行甲板を配置した双胴航空母艦となっているけど、目の前の大型航空母艦は単胴型。進行方向の飛行甲板と合体する形で、船首方向に対して斜めに甲板が付いている。何故そのようにしているのかは、正直言って謎だ。そもそも、空母をあそこまで巨大にしたら、速力が落ちてしまうだろう。

 

彼は知らないが、ユニコーン級の最大速力は34knであり、現時点では世界最速の軍艦である。

 

彼の意識は、この2隻に集中しており、他の艦まで考察する余裕は無かった。

 

だが、そんな彼が驚くほどの艦が出現する。

 

「せっ・・セカンド・オーダー軍到着!300m級空中戦艦1隻、900m級大型空中戦艦1隻、1000m級超大型空中戦艦1隻です!」

 

息を切らしたような声で、報告が入る。

 

「なんだこれは!まるで魔法帝国だ!」

 

SOが送り込んだのは、アークワイテンズ改級クルーザー、ヴィクトリーⅠ級スターデストロイヤー、ヴェネター級スターデストロイヤーの3隻。インペリアル級を出さなかったのは、これらの艦だけでも十分に力の誇示が可能だと判断されたからだ。

 

「世界が・・・変わるな」

 

ブロンズは、そう確信するのであった。

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