落第騎士の英雄譚・竜帝は七星の頂を目指す   作:皐月の王

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どうも、皐月の王です、投票の期限は言っていた通りに、二十日ですが時間は二十三時五十九分までとさせていただきます。

ご了承ください


第6話 選抜戦開幕

解放軍の事件から一夜明け月曜日に成り、七星剣武祭のための選抜戦が行われていた。

竜司は第二試合に戦うことに成っている。竜司にとっては選抜戦は通過点であり、決して躓くことが許されないものである。持てる力で対戦相手と戦い勝つことだ。竜司は静かにその時を待つつもりだったが。知り合った後輩、いずれ戦う好敵手の戦いを見逃すのはやっぱり惜しいと思い、モニターで観戦していた。本当なら直にみたいのだが、遅刻で不戦敗なんて、刀華に知られたら説教は免れないだろう。静かに待つと考えながらも凄いソワソワしながら見ていた。

 

「やっぱり、桃谷さんはうごけないよな。焼身自殺しろと言われてする奴はいるわけないよな」

 

『私の《妃竜の息吹》は摂氏3000℃。火傷じゃすまないわよ』

 

一輝との模擬戦の時に言っていた言葉を思い出しながら苦笑する。一輝は剣術の技量、そして『一刀修羅』があってステラに勝てた。しかし、桃谷の固有霊装は珍しい甲冑型であり、校内でも一桁序列に入っている実力者ではある。だが、相手は入学して二つ名を持ち、十年に一人の逸材と謳われたAランク騎士、《紅蓮の皇女》ステラ・ヴァーミリオン。燐光を散らし、大気を燃やす目の前の少女。十メートルは離れているにも関わらず甲冑を焼く。対峙してわかる目の前の対戦相手の存在感。これに挑み突っ込むなんて身投げ以外無い。

 

「(こんな熱量、皇樹の《神炎之蛇竜》状態の《七天竜王》と対峙して以来だ、いや、それ以上に……クソ……)」

 

そして桃谷は息を吐き、悔しそうに自分の負けを認め降参する。西京先生からの貶しているのか褒めているのかわからないコメントをしていた。そしてステージに来るように指示を受け、竜司は向かう

 

『ええ、続きまして第二試合始まります!その固有霊装は七変化が如く、その強さは竜の如く、《紅蓮の皇女》と同じくAランク騎士。二年皇樹竜司選手です』

 

ゆっくりと歩きステージに姿を現す。その表情は戦いが楽しみだと言わんばかりの表情を浮かべていた

 

『それに対するは同じく二年Cランク。その二つ名は恐怖を掻き立てる。結月遊兎(ゆづきゆう)選手です』

 

対面のコーナから対戦相手が歩いてくる。紫色の髪でサイドを伸ばしくくっている。制服の上にはフード付きの黒いパーカーを着ている少女が歩いてくる

 

「はぁ、初戦から貴方ですか……少し不利と言うか、完全に勝ち目がないじゃないですか」

 

「そう言うなよ、結月。お前だって七星剣武祭出たいから、ここに立ってんだろ?」

 

遊兎はため息を着きフードを被り、竜司を見据えて言う

 

「それはそうですよ、私だって伐刀者の誇り位はありますよ、そりゃ。だから……」

 

フードを脱ぎ、竜司を見据えて、闘志を迸らせ、宣言するように言う

 

「勝たせてもらいますよ、皇樹さん!!」

 

「そうこうなくちゃな!!」

 

その直後、試合開始を告げるブザーが鳴り響く。

 

「廻りて、集え《七天竜王》!!」

 

竜司の声に応えるように、風が竜の形を成し竜司の手に集約され、その姿を露にする。対する遊兎も自身の魂、固有霊装をだす

 

「突き立てろ《血濡れの刃(ブラッド・エッジ)》」

 

真紅の大剣が召喚される。互いの得物は似たような大型の武器。そして先に動いたのは遊兎の方だった。真っ直ぐ走りながら、竜司が動き出す前に先制を仕掛ける。

 

「皇樹さんが動き出す前に、一撃入れさせてもらいます!!《血の斬撃(ブラム・ザッパー)》!!」

 

遊兎の固有霊装が赤く血のように輝き、竜司の上を取り、叩きつける。竜司はそれを《七天竜王》を片手で持ち防ぐ

 

「思い切りはいいけど、正面からの攻撃でそう簡単に俺はたおせないぜ?」

 

「それは分かってます。だからこそ、上を取ったのですよ!」

 

 

「どういうことだ……?あ?」

 

遊兎の固有霊装から赤い液体が、竜司の足元に落ちる。それは、竜司の下や周りにもう展開されていた

 

「これは……そうか!」

 

「気づきましたか?でも、もう遅いです!!《血染めの極刑(ブラム・パイル・ベイ)》!!」

 

竜司は遊兎を弾き飛ばすが、その直後、足元の赤い液体は杭となり、竜司に突き立てた。周りから見たら串刺しにされたように見える。竜司は項垂れている

 

『おおっと!!結月選手の伐刀絶技《血染めの極刑が》炸裂した!!これは皇樹選手も危ないかぁ!?』

 

そんな実況を聞きながら、試合を見に来ていた、珠雫とステラ。はた目から串刺しにされている竜司を見て

 

「リュウジ先輩やれたの!?それだけその、ユヅキ先輩との相性が悪かったとでも言うの?」

 

「いいえ、わかりません。でも、お兄様の友人が、簡単にやられるとは思いません。竜司さんがそう簡単に……」

 

「でも、見なさいよシズク。どう見てもあれは串刺しよ!?実戦なんだから危ないわよ!?」

 

幻想形態での模擬戦では無い。それは命にも関わることだ。知り合いが串刺しに成れば心配もするのだが

 

「いい手だったぜ、結月」

 

その声を聴いたのは同じ場所に立っている、遊兎だけだった。遊兎は顔を引きつりながら言う

 

「やっぱり効いていないですよね……当たったから行けたと思ったのですが」

 

その言葉を聞くと同時に、竜司は魔力を迸らせ、《血染めの極刑》で出来た杭を粉々に粉砕した。そして体勢を整える。肉体どころか、服にもダメージが無い。自身の魔力防御だけで防ぎ切ったのだ。

 

『ああっと!皇樹選手ノーダメージ!!あの攻撃をくらいながらもノーダメージです!!』

 

「じゃあ、今度はこっちから行くぞ!!」

 

《七天竜王》を両手で持ち、半身に構え、大型の武器を持っているとは思えない速度で、遊兎の目前まで迫る

 

「クッ!!」

 

遊兎は《血染めの刃》を振り下ろし迎撃しようとするが、それは少し遅かった。既に竜司の伐刀絶技は遊兎に牙をむいた

 

「《画竜》」

 

《七天竜王》を下から振り上げる。それが竜巻を生み出し、遊兎を巻き上げ拘束する。遊兎は為すすべなく巻きあげられ、竜巻の中で良いように遊ばれる。竜司はもう一度構え、もう一度《七天竜王》を振るう

 

「《点睛》!!!」

 

《七天竜王》をもう一度下から切り上げるように振るった。魔力の斬撃は青白い龍となり竜巻の遊兎を喰らい、地面に落ちる。地面に落ちてきた遊兎にこれと言って外傷はなかった。それもそのはず、竜司は自身の伐刀絶技を放つ前に幻想形態にして放ったのだ。

 

『試合終了!!勝ったのは二年皇樹竜司選手!!圧倒的な力の差を見せつけて初戦突破です』

 

試合が終わり歩いていた竜司。曲がり角でルームメイトの東堂刀華と出会う

 

「試合お疲れ様リュウ君。一回戦突破おめでとう」

 

「ありがとうな、刀華先輩。でもまだ始まったばかりだしな。油断は出来ないけどな」

 

「その割には、躱せそうな攻撃を受けていたのはだれかな?どの口が言うのですか?」

 

刀華は竜司の頬を引っ張りながら、ある意味怖い笑顔で言う。

 

「イタイイタイ!ごめん、ごめんにゃさい!!」

 

その言葉を聞いて、刀華は頬を引っ張っていた手を放す。竜司の頬は赤くなっていた。竜司は頬押さえて、痛かったと感想を小さく言った。

 

「そっちの試合は明日だっけ?」

 

「そうですね、明日の第二試合に第一戦目がありますね」

 

「うーん、アイツと試合被ってなければいいんだけどなぁ、それはアイツに聞きにいくしかねぇなあー」

 

はぁ、と大きな溜息を吐きながら、頭をかき少し面倒くさそうに言う

 

「そんなことで、面倒がっていたらあかんよ!!しゃんとして早く行く確認してくる!!」

 

刀華はだらけた竜司に喝を入れる。竜司は啓礼をして

 

「わ、わかりました!今すぐ聞いてきます!!」

 

と言い走り去っていった。

 

 

「で、一輝の試合っていつだっけ?」

 

「それを聞くために態々来たのかい?竜司」

 

「おう、それに。一輝の相手はあの桐原だろ?去年よくちょっかいをかけてきた、去年の次席の」

 

「うん、でも、勝たないといけないのは一緒だよ。だから僕は必ず勝つ」

「……まぁ、一輝がそういうならいいけど、あんまり気負うなよ?今のはお前らしく……いやなんでもねぇ。とりあえず、明日に備えとけよ。いつも通りにやればお前なら勝てる見込みは十分にあるんだからな」

 

「うん、ありがとう。明日頑張るよ」

 

そういい竜司は一輝の部屋を後にする。そして自室に戻る。部屋の扉を開けると、とてもいい匂いが漂ってくる

 

「お帰りリュウ君。今日の晩ごはんはカレーライスですよ、手を洗ってきて下さい」

 

そこにはエプロン姿の東堂刀華が居た。匂いの正体はカレーライスだった。竜司の好物の食べ物の一つだ。

 

「分かった、直ぐに行ってくる!!」

 

竜司は機嫌よく手を洗い、自身の好物のカレーを楽しんで食べた。しかし、明日の一輝と桐原の試合が気になっていた。明日、何か波乱があるのは間違いないだろう。そう感じていた。

 

 

 




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原作キャラを違和感なく喋らすの難しいですよねw

落第騎士ヒロイン第2回

  • 雷切・東堂刀華
  • 深海の魔女・黒鉄珠雫
  • 比翼・エーデルワイス
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