・・・ただそれなら資料をわかりやすくして?確実に授業で使う資料そのままやったよね?対面でできないんだから遠隔用に改良したの用意して?授業の質下がってんのに課題とレポート増量とか慣れてない一年が可哀想よ?
以上、愚痴ったところで本編へどうぞー
大阪大会。FFとはほとんど関係はないが、それでも今人気大爆発のサッカーということもあり、試合前からありえないほどの盛りあがりをみせている。
「うわっ、やっぱり公式戦は違うわ・・・観客が段違いね・・・」
「・・・深呼吸しておいた方がいいかもしれませんね」
前のような学校内の興味本意の集まりではなく、正真正銘のサッカーファンが数多く集まり、試合が始まるのを今か今かと待っている。
さすがにこの状況で緊張するなという方が無理がある。何人かは深呼吸をしたり、ストレッチをするなどして心を落ち着けようとしていた。
「やるしかないんだよな・・・」
さて、この大会に参加した城翔中学は
とはいえこうなってしまった以上しょうがない。駄々をこねても嫌だと拒んでも対戦相手を変えてくれるはずがない。できるかできないかではない、やるしかないのだ。
「・・・みんな!こうなった以上は仕方ない!今出せる力を出しきるぞ!」
「もちろんわかってるんヨ!」
「ガッハッハッ!練習の成果を見せてやるわ!」
それに希望を捨ててはいけない。勝負というものは絶対ではないのだ。実際弱小校が強豪校に勝つ、すなわち下克上の例は、今までにだっていくらでもある。
少しでも可能性があるのならば、諦めてはいけない。
「おおっ、たしか今日の対戦相手だよな?」
強豪との試合を前にして、気合いを入れているところに相手チームのユニフォームを来た男が話しかけてきた。
「はい!俺が城翔中学キャプテンの赤城です!」
「そっか!俺は天城真矢。ここのキャプテンだ。今日はよろしくな!」
試合前の礼儀は大事、キャプテン同士で挨拶をかわし、天城とガッチリと握手する。すると、相手キャプテンの天城の背後から、また別の男が現れる。
「へー、あんたがそっちのチームのキャプテンか。俺はこのチームのエース、都丸真高次っていうんだ。よろしくな?」
「そうそう、こいつがうちの頼れるエース・・・ってお前じゃないだろ!?」
エースかと思ったらエースじゃなかった。言葉にすると何を言っているかまったくわからないのでわかりやすく要約すると、彼がエースというのは嘘だったらしい。
「・・なんで俺がエースの千刃だ。よろしくな」
「は、はい・・・よろしくお願いします!」
天城の隣にいた男が、一歩前に出て手を差し出してくる。どうやら彼が本物のエースストライカーらしい。改めて挨拶する。
「わりぃな、つい口から野心が滑っちまったよ。まっ、将来的には俺がエースになるからあながち嘘じゃねぇけど」
対して都丸真はまったく反省していない。まあエースストライカーになるというのなら、このぐらい図太くないとやってはいけないだろう。ある意味正しい成長をしているとも考えられる。
そんなことを思っていると、野次馬魂に火がついたのか相手チームがさらに集まってきた。
「ふーん、この人たちが今日の対戦相手か。そんなに強そうに見えないし、一回戦はもらったな」
「リオちゃん、そんなこと言ったらダメでしょ〜!」
「だからちゃん付けするなって!いつも言ってるでしょーが!」
「おいおい、まーたやってるぞあの二人。しょうがないやつらだな」
「あれ?そのしょうがないやつの片割れ、しかも男の方に告白したの誰だっけ?」
「って、おいコラ近藤ォ!!余計なこと言うなぁ!!」
「ちょっ、お前ら!試合前なんだから喧嘩すんじゃなーい!?」
「皆さん落ち着きましょうよ。これから試合なんですから・・・ね?」
強いと聞いていたから軍隊みたいなのを想像していたが、どうやらそうでもないらしい。思っていたより平和・・・というよりイロモノの部類に片足を突っ込んでそうだった。
変わった人が多いというか、なんというか、あんまりまともな人がいなさそう・・・
「みんな緊張したらアカンで!なんやったら姐さんがいっちょ揉んで緊張をほぐしたるわ!」
「先輩!それなら俺もお手伝いします!いやさせてくださいッ!!」
「おいおいズルいで東条!!それやったらワイも手伝うわ!!」
「キミたちはブレないんだね。将来が心配になってくるよ。くれぐれもお昼のニュースに出演なんてことはないようにね」
「コラ男子ィ!!あと支倉先輩も余計なことするなぁ!!」
・・・いや、もしかしてこっちもそんなに変わらないのだろうか?あっちにも負けず劣らずの・・・
「・・・まっ、いっか」
考えても仕方ない。もうすぐ試合開始、これ以上は余計なことを考えないようにすることにした。
『いよいよ始まった大阪大会!まず前年度FF地区大会準優勝の双輝中学!今年は一年生も豊作らしく、去年よりも期待が持てそうです!
対してその相手は今年に入って本格的に始動した城翔中学!実力は未知数ですが、やる気は充分!期待しましょう!』
城翔中学フォーメーション
━━━麻宮━━━━斧街━━━
━━━━━━赤城━━━━━━
━獅子神━━━━━━星見━━
━━━━━━華咲━━━━━━
━千景━━━━━━━━黒鉄━
━━━支倉━━━━裁野━━━
━━━━━━東条━━━━━━
双輝中学フォーメーション
━都丸真━━千刃━━飛野━━
━━━鏡原━━━━天城━━━
━━━━━━菠羽━━━━━━
━近藤━━━━━━━━桜葉━
━━━リオン━━まのん━━━
━━━━━━黒桐━━━━━━
全員がポジションに着き、準備完了。今回は相手からのボールで試合がスタートする。まずはどうにかしてボールを奪わなければならない。
「さて、まずは一点決めてくるぜ!!」
「よーし、遠慮せずにやってこい!!」
ホールを持った都丸真が、勢いよくドリブルをして駆け上がってくる。それを華咲が阻止しようと前に立つ。
「エースになるならこんなとこで止まってらんねぇよな。突破させてもらうぜ!」
「そっちのエース事情は知らないけど、私も通すわけにはいかないからね・・・エナジーライト!」
自然エネルギーでできた球体を頭上に掲げると、光か発生。その眩しさで相手の目をくらまし、その隙にボールを奪うことに成功する。
「目が、目がぁぁぁ!!」
「じゃあここからはキャプテンに任せるよ」
どこぞの大佐みたいなことになっている相手は放っておき、赤城にパスを出す。
「ああ、サンキュー!それじゃあみんな、いくぞぉ!!」
ボールを受け取った赤城はとりあえず攻める。守りに入ったところでじり貧になるだけ。強敵に勝つには攻めるしかない。
「ヒートウィング!!」
出し惜しみをしてもしょうがない。最初から技をガンガン使用し、相手の守りを強引に突破していこうと試みる。
「おおっ!なかなかやるな!」
「やるっていってもまだ一人抜かれただけだけどな」
「まだまだこれから!ヒートウィングッ!!」
続けて同じ技で突破を試みる。見たところ相手ディフェンスは空中に作用する技を持っていないのか、何もしてこない。それならまだチャンスはあるかもしれない・・・
「・・・ん?」
と思っていたが、やはりそう上手くはいかない。相手を突破して地面に着地すると、なぜかバランスがとれない。
「な、なんか滑るんだけど!?」
地面がツルツルしており、上手く立つことができない。バランスを崩した結果、ボールはあらぬ方向へ飛んでいってしまい、赤城はすっ転んでしまった。
「いたっ!?な、なんなんだ・・・?」
「ああ、気をつけなよ。そこ結構滑るから・・・って遅かったかなぁ?」
そこに相手DFの一人である椈月リオンがボールを持って笑っていた。
「ワックスフロアの力はどうだった?」
赤城が飛び上がった瞬間、リオンはどこからか取り出したモップを使い、赤城が着地するであろう場所を磨いた。そうすることで地面の摩擦をなくし、バランスを崩させたのだ。
ようするに飛んでるところを撃ち落とすのではなく、着地狩りという考え。まさに盲点だった。
「すまん!油断してた!」
「問題ないですよ。取り戻せば済む話ですから」
とはいえ取られたのであれば取り返せばいい。ただ黙って素通りさせてあげるわけがない。星見が鏡原の前に立ちふさがる。
「たしかにそうですね。取られたのなら取り返せばミスは帳消し。でも、易々と奪わせてあげると考えているならそれは間違いです・・・ミラートンネル!」
「っ!?」
だが、それは相手も一緒。大人しくはいどうぞと奪わせてくれるはずがない。
不敵な笑みを浮かべた鏡原の目の前に自分の等身と同じぐらいの大きさの鏡が出現。鏡原は怯むことなくその中に飛び込んでいった。
「いったいどこに・・・?」
「・・・星見!後ろだ!」
少し離れたところに先程とは別の鏡が出現し、そこからまた姿を現した。
「ええ、こっちですよ。もう遅いですけどね!」
鏡原は相手のディフェンスが来る前にパスを出し、千刃がボールをトラップした。
「・・・容赦しないから覚悟しとけ」
鋭いパスを受け取った相手のエースストライカー、千刃はゴールを一瞥。それと同時に足には黒いオーラが纏わりつく。
その黒いオーラが剣の形状に変化したところで、千刃はボールを斬りさくように蹴り込んだ。
「切り裂け・・・ヴァイススラッシュ!!」
鋭い黒剣によって放たれた斬撃が、ゴールまで一直線に突き進む。
「おおっと!そうはいかんで!コールドカッター!!」
ゴールまでは少し遠いところからのシュート。もちろんディフェンスは何もしないはずかない。支倉が冷気を纏った氷の壁でシュートブロックし、威力を軽減させる。
「支倉先輩、あとは任せてください!キラーブレード!!」
そして最後の壁であるキーパーの東条が、ホラー映画にでも出てきそうな水色の鉈のオーラを腕にまとわせ、それをボールにぶつける。
相手のシュートは途中でシュートブロックをされている。それに距離も遠かった。威力は通常よりも落ちているのはたしかだ。
しかし、その二つの要素を帳消しにするほどの差があった。
「っ!マジかよ!?」
多少持ちこたえることに成功したものの、東条の鉈はあえなく崩れてしまい、ボールはゴールネットへと吸い込まれていった。
「まず一点、いただいたからな」
「こ、こんなにあっさりと・・・!?」
強豪であるということは知っていたし、今の実力では勝てる相手ではないとは思っていた。だが、実際に戦ってみるとその差は歴然、改めて現実を思い知らされてしまう。
この一瞬で絶望的なまでの差を見せつけられてしまい、赤城は愕然とする。
「・・・っ!みんな!試合は始まったばかりだ!!諦めたらダメだぞ!!!」
だからといって弱気な発言はできない。負けているときにこそみんなを鼓舞する。それがチームを引っ張るキャプテンの指名だ。
「もちろん!うちらは諦める気ぃなんかないで!」
「・・・最後まで全力で戦います」
だが、このチームは鼓舞などしなくても諦めたりはしない。頼れる仲間は、最後まで勝利を目指して戦い抜くと心に決めていた。
採用、不採用の発表です
都丸真高次
普通にキャラがよかったです。ネタとしても使えますし、エースの座を狙う野心のあるFWとしても使えますので汎用性が高いと思ってます。前に恋愛などの要素を持たせるとストーリーに組み込まないといけないから極力避けた方がいいと書きましたが、このキャラはすでに完結してる(玉砕済み)のでこれなら問題ないです。なぜならもう終わっているから()
椈月リオン&まのん
まず貴重なDFという時点でありがたい。加えてパワー型、スピード型とちゃんと役割を持っていて扱いやすいです。兄弟キャラなどは片方がいないと成り立たなかったり、枠を二人分取るため扱いが難しいことが多いのですが、このキャラは片方だけでも個性があり、それでいて二人揃うとより動かせるので採用しました。唯一難点としてグランドクェイクが強すぎるという問題がありましたが、ご本人も強すぎるなら外してもいいとご丁寧に書いてくださっていたので外しております。技を追加したいなどがあればメッセージ、また活動報告に追加技だけ送ってください。特になければこのまま使いますね
鏡原 英輔
全体的にバランスが良かったですね。シュート、ドリブル、ブロック技がそれぞれ一つずつ。他の採用キャラが野心家、ゆったりし(すぎ)た姉、小生意気な弟の中で誰とも被らない爽やかな謙虚枠。こういう子も一人は欲しいですし、採用にしました。強いて言うならもう少し個性的な要素を入れても良かったかもしれませんね。決して薄いわけではないんですが、周りが濃いが故にちょっと薄く見えるかも・・・?まあ周りが濃いので逆にそれを抑える枠としては機能するので、あんまり問題はなさそうな気もしますけどね
不採用
不動峰 拳志郎
キャラ自体は悪くなかったので、四人のままなら採用でいいかなと思ってましたが、五人目が来たので誰かを抜くことになりました
結論から言うと他のメンバーに比べてキャラが薄かったですかね。隙あらばエースを狙う野心家の都丸真、小生意気だけど抜けてる姉のサポートができるリオン、抜けてるけどポジティブなまのん、そしてそんな面子の中で爽やかで謙虚な鏡原。ただ熱血漢というだけだと少し薄いかな・・・と感じました。
以上で採用不採用の話は終わりです
さて、次もまた試合、その次ぐらいで試合終了になるかな?もしかすると来週で終わらせにかかるかもしれない。でもそうなると描写不足になりそうだからあと2話は試合をする予定です。語彙力上げて細かく書けるようになりたいでやんす
あと双輝以外の募集はまだまだ受け付けてますので、気になるかたはぜひ活動報告をのぞいてみてください。それではまた次回お会いしましょう