あと敵キャラ募集の締め切りはまだ先なので、気になった方は送ってみてください。やはり読者参加をしている身としてはたくさんのキャラの中から迷いながら選びたいので、初心者の方も気軽に挑戦してみてください
修練場と通常の練習を繰り返す日々が続くなか、大阪大会が無事に終わった。その結果、優勝した荒央中学と準優勝した双輝中学がシード権を得ることになった。
「優勝は荒央中学か、やっぱり地区一位は違うなぁ・・・」
自分達が手も足も出なかったチームに勝利しているチームがあるという事実。上には上がいるというが、実際こうして知ってしまうと絶望しそうになる。
「・・・でも、双輝中学も食い下がってきましたね。終盤で一気に決められましたけど、それまでは互角でしたし」
「実力でいえば、双輝中の一歩上ぐらいが荒央になるのかねぇ?」
たしかに双輝中学は荒央中学に負けたものの、試合終盤まではほぼ互角に戦えていた。実力に大きな差があるというわけではないのだろう。
「この地区で勝ち上がるためには、この二校と戦えるぐらいの実力がないといけない・・・!」
間違いなくこの二校とはどこかでぶつかることになるだろう。双輝となるか、荒央となるか、はたまた両方と戦うことになるか。
どちらにせよ、この二校と互角以上に戦えるぐらいの力を得なければ全国大会に出場できたとしても負けるのは明白。その前にしっかり実力を付けなければならない。
「ふむ、それなら今すぐにでも修練場に向かった方が良いのではないかな?」
本戦に出場するためには練習あるのみ。たしかにゆっくりしている時間はない。すぐにでも練習しに向かうべきだろう。
「えぇー。もうちょっとゆっくりしててもいいんじゃないかい?無理は禁物だよ」
「お前の場合休みたいだけだろうが。さっさといくぞ」
適度な休みも必要だが、過度な休みはただのサボりである。しっかりと練習をして初めて休みが意味をなすのだ。サボりたいだけの斧街を引きずる形で修練場に向かった。
「おー、早速来たか。毎日よくやるよなぁ。俺ならやめてるぜ」
何回も通うことになるので、あらかじめ買っておいた年間パスポートを使ってナニワランドに入場。そのままホラーハウスに足を進め修練場に入ると、中には太智と入江の姿があった。
「あれ、なんで二人が?」
最初の時以降はたまに機材の確認に来るぐらいで、少なくとも最初っからいるようなことはなかった。さらに入江はタブレットのような物を持っており、赤城はそれが気になって目を向ける。その視線に気づいたのか、どや顔で説明を始めた。
「今回は君たちのデータを集めて、色々と改良していく予定よ!・・・ふっふっふっ、君たちを成長させつつ私自身の成長も忘れない!さすが私!」
最初の部分だけで用件はわかったので、いつもの自画自賛はスルーして早速練習を始める。見られていようがやることは変わらない。
「さぁて、さっさと終わらせて休憩するとしますかねぇ」
「よっし!どんどん来いよ!!」
重なる的をボールで打ち抜き、マシンガンのように連続で打ち込まれるボールを掴み取り、誰も触ってないのにやたら素早く動き回るボールの動きを読んで止める。
正直何の練習だかわからない。サッカーボールがなければただの奇行にしか見えない・・・いや、サッカーボールがあっても充分奇行だろう。
「マッハウィンド!!」
だが、そんな意味のわからない練習でも確実に成長している。その証拠に佐原は新しいシュート技を会得している。双輝中学の選手が使っていた技だ。
「おー、あんたもシュート技を覚えたのかい?やるねぇ」
「いざという時のために私もシュートできるようにした方がいいと思ってね。手数は多いに越したことはないよ」
佐原の言うとおり、できることが多いのは悪いことではない。攻められる選手が多ければ相手のディフェンスにプレッシャーをかけることができる。いざという時には攻撃に参加し、奇襲を仕掛けることも可能だ。
「そりゃいいねぇ。もっと覚えてあたいに楽させてくれよ」
「では、そう言ってたと裁野君に報告しようかな?」
「おっと、そりゃ勘弁だよ」
楽はしたい、だが怒られるのはごめんである。斧街が言ったことは内密にするということで片付いた。
「オラァァァ!!キラーブレード連発だぁぁぁ!!」
そしてキーパーの東条は無数に飛んでくるボールに対応。水色のエネルギーを右手に集中させ、形成した鉈をやたらめったら振り回しすべてのボールを止めようとしていた。
しかし、最初の一撃にパワーが集中しているのか、二三発目はどうにも軽くなってしまい、ボールを止められるような威力にはならない。
「ちくしょー、悪くねぇと思ったんだけどなぁ。これじゃ無理か?」
自分でもさすがにやり方が適当すぎかとも思った。もっと威力の出せるやり方があるのではないのかと模索はしていた。とはいえこれ以外の方法がどうにも思い付かなかった。
もう少し上手くエネルギーを扱えるようになれば二発目以降も威力を保てるはずなのだが、エネルギーの扱い方がわからないためどうしようもなかった。そのためがむしゃらに数を重ねるという方法をとるしかないのだ。
「安心せえ!一人で止められんって言うんやったらワイが手ぇ貸したるで!」
「せやせや、なんやったらゴールほっぽり出して攻めてもええんやで!シュート打たれる前にウチらが全部止めたるわ!!」
キーパー一人で止められないなら、二人で協力すればいい。なんならシュートを打たせなければ絶対に決まらない。単純ではあるものの、たしかにその通りだ。
「ありがとよ!でも俺だってただではやられねぇからな!絶対一人でも止められるようなすげぇキーパーになってやる!!そして女の子にモテまくる!!」
最後に欲望をただ漏れさせた東条は、次こそ止めてやると気合いを入れ直して練習再開。連射されるボールをすべて止めると意気込む。
「最高だぜー!もっと練習してデータを収集させろー!」
「浮かぶ・・・浮かぶわ!さらなる強化!改造!改良!!ちゃんとメモしとかないと!」
それらの様子を見ている入江と太智の二人はメモを取っており、改良という言葉を口にした。
改良、字の通り良い方向に改めるはずなのだが、以前の件を考えると改悪になりそうな気がしてならない。ちゃんと目を配っておかなければ、何をしでかすかわかったものではない。
「それじゃあ早速ロケットランチャーを手に入れにいくわよ!太智!後に続きなさい!!」
「よーし!買ってくるぜー!」
「どういう結論に至ったらそうなるんヨ!?」
予想外でもない、案の定だった。強いていうなら思っていたよりも早かったというだけ。しかし何をどうしたらサッカーの練習でロケットランチャーという単語が出てくるのか。
「そんなもの用意しなくていいから!というかサッカーの練習にガチの兵器使うなんて聞いたことある!?」
この二人の思考回路も気になるところだが、今は止めるのが先。慌てて赤城は二人を引き止めるが、太智は首をかしげた。
「そうか?でも調べたらサッカーボールで街を破壊してる映像とか出てきたからさ、そのぐらいの威力が必要なのかなーって」
そう言って数年前のニュース映像を見せてくる。たしかに変態的な格好をした人達が、黒いサッカーボールで街を破壊している。
エイリア学園、今から四年前に色々と騒動を起こしていたやつらだ。この頃はよくニュースにもなっていたため覚えている。全国で大きな被害を出していたが、大阪には特に大きな被害がなかった。
唯一あったことといえば、大阪のどこかでイプシロンとかいうチームと試合が行われていたということぐらい。とはいえその試合がどこで行われていたのかはわかっておらず、あの時は実感こそ沸いていなかった。
まさか四年の時を経て、こんな形で被害を被りそうになるとは思いもしなかった。エイリアの二次災害である
「そういえばそんなこともあったのよねー。だから大至急ロケランがいると思って探したのよ。で、見つけたってわけ!さっすが私!」
「恨むからな・・・エイリア学園・・・ッ!!」
改めて考えると、いくら特殊なものとはいえサッカーボールで街を破壊するとはどういうことなのだ。どんな特訓をしたらそんなことができるようになるのか、逆に知りたい。どうせろくでもない特訓をしていたに決まってる。
「とにかくロケットランチャーとか危険なものは買わないで!わかった!?」
とにかくあんなものは極端な例である。なんで売ってる店があるのかも謎だが、絶対にヤバイ店に決まってる。というよりヤバかろうが普通の店だろうが兵器を使うなんて絶対にダメ。獅子神も絶対にそんなもの買うなと強い語調で言い寄る。
「えぇー、根性ないのねー。もうちょっと気合い見せてもいいんじゃない?なんといってもこの天才が協力してるんだから!!」
そしてこの返しである。たしかに天才かもしれない。人を怒らせることに関してだが。
「そんなに文句を言うならまずはキミ達がやったらどうかな?」
「できないからあなた達にやってもらってるんじゃない。頭悪いんじゃないの?」
「・・・チッ」
「ちょっと煌!グーはダメよ!せめてパーにしなさい!」
グーパンをかまそうとする星見を獅子神が必死に止める。何人かは止めなくてもいいんじゃね?とも思っていたが、獅子神の良心によって二人は殴られずに済んだ。
そこから離れた場所では、ヤバイことになっているとも露知らず、盤上が華咲に話しかけていた。
「ワシのポジションはDMFじゃ。で、華咲。お主もワシと同じポジションじゃの」
「そうですね。で、それがどうかしましたか?」
「よくぞ聞いてくれた!!実は前から気になっておっての、このポジションは何をすればいいんじゃ?」
どうやら今まではなんとなくで動いていたらしい。名前からおおよそを把握し、多分守り中心のミッドフィールダー程度の知識しかなかったようだ。
まさか何も知らずに動いていたとは思っておらず、思わず呆れてしまう。とはいえ、前までは筋肉のことしか考えていない素人だったのだ。それならば仕方ないかと考えを改める。
「やることは色々ありますね。中盤で相手の動きを封じる、中盤辺りから指示を送る、必要に応じて攻撃にも参加します」
実際にはもっと細かいが、あんまり一辺に教えてもわからないだろうと思い主要な部分だけ教えておく。
「うーむ・・・ワシは考えるのは得意ではないからのう。動いて後方からの支援を中心とするかのう」
「それでいいと思います。同じことする選手は二人も要ひませんし、バラバラの方が相手によって切り替えたりできるので」
フィジカルが強い相手が多いなら盤上を起用し、相手を止める。相手が戦略を練ってくるなら華咲を起用し、こちらも作戦を立てて相手に思うような動きを取らせないなど、バラけていた方が相手によって違った対応ができる。同じことやるより、バラバラの方が多彩な動きができるため、その方がいいだろう。
「なるほど!助かったぞ!ではしっかりと身体を鍛えねばならんな!ガッハッハッ!!」
それはいつものこと・・・というツッコミは野暮。華咲は何も言わず、頑張ってくださいね、と一言だけ添えて自分の練習に戻っていった。
「よーし・・・今日はこのぐらいにするか・・・」
時間を確認し、この日の練習を終える。この練習もそれなりに数をこなしてきたが、まだまだ慣れない。話に聞いていたように、かなりハードな練習になっている。
「・・・帰って早く休みたいですね」
「うん、うちも疲れちゃったんヨ」
しかしそのキツさに見合った効率的な練習になっている。以前よりもパワー、スピード、テクニックどれを取っても上昇している。
連携などは普段の練習で行えばいいため、それも大きな問題ではない。この調子で続ければきっと全国大会にもいけるはず。ちゃんと自分で考えて、しっかりと実行できている。なんと頼れる仲間だろうか。
「・・・よし、明日も頑張るぞ!」
まずは自分が元気を出していかないといけない。キャプテンとしての自覚を持ち、疲れを感じさせぬよう笑顔で誰よりも声を出していった。
次回またギャグ回かなんか挟んで、その次もなんかやってFF開幕みたいな予定です。ちょっと変わるかもしれませんが、だいたいそんな感じなんだと思っておいてください。次回のギャグ回はいつもよりキャラを多めに出す予定なのでお楽しみに~