まあそんなことはさておき、地区大会のメンバーを無事に選出しました。今回採用したキャラだけ後書きの方に名前を書いときますね。前の訂正は力入れすぎてめっちゃ疲れた
そしてお待たせしました!全国大会の募集とおまけにその他の募集を開始します!多分こっちの方を待ってましたよね?やっぱり強いところに送りたいと思うのは必然ですし
詳しい説明は活動報告の方に書いてるのでそちらの方からどうぞ~
いよいよフットボールフロンティア予選が開幕する。府大会は負けたとしてもFFがあるためそちらに切り替えればいいが、今回負ければ次の大会は一年後。三年生は引退となる。
無論赤城は二年生なので一応負けても次がある。だからといって負けていいはずもない。集まってくれた仲間のためにも試合に勝ちたい。
「みんな大丈夫か・・・?」
今日の試合は弱小校対無名校ということもあり観客は以前より少ない。だが、今回は負けてはならないという条件付き。決意を固めたものの、やはり緊張感がまるで違った。
「これで三回目やしな。さすがにもう慣れたわ!」
「問題ないよー。むしろようやく本番って感じだね」
「・・・優勝するのは、俺達だ」
仲間は特に緊張した様子がない。二回の試合を経て慣れたようだ。さすがだと言えよう。
「大丈夫そうだな」
赤城はまだ緊張している。とはいえ今からどうにかなるわけではない。今からできることがあるとすれば、これからの試合を全力で戦っていくこと。みんなは緊張していないので、後は自分次第だろう。
「俺は指示をしない。サッカーについてはわからんからな。自分達で考えて行動しろ」
「私もよく分かんないから全部任せる!その代わり修練場の改造は任せときなさい!」
こちらの監督は飾りのようなもの、本人も任せると言っているため自分で考える他ない。とはいえそれは前から話していたことなので、別に気にすることではない。ただ入江に関しては自重してほしい。
「よし、みんな!絶対に勝つぞー!」
何はともあれ準備はできた。不安と期待、両方を心に秘めて憧れの舞台への第一歩を踏み出した。
対してこちらは非宋中学。明るい城翔中学とは対照的にどこか諦めたような、どんよりとした暗い雰囲気が流れていた。
「おー、元気が良いなぁ。俺達も昔はあんなんだったっけ?」
「ハハッ、そうかもな。でも聞いた話じゃあいつらって素人なんだろ?それなら俺達にも勝ち目あるかもな」
「まっ、そうなら二回戦で負けるってオチだろうけど」
特に一番気合いが入っているはずの三年がこの調子だ。勝ちたいという意思はそこになく、運が良ければ勝てるかもしれない程度で考えている。
「おい!今からそんな調子でどうする!そんな気持ちじゃ勝てる試合も勝てないぞ!」
キャプテンの進道が気合いを入れさせようとするものの、へいへいと軽く聞き流される。こんな状態ではまともに戦えたものではない。
「わ、私達が勝ちます!」
「そうだよ映里ちゃん!ボク達がぜっっったい勝つの!!」
「おうとも!守りは俺に任せて攻めてこい!」
「俺もベンチから応援してるぞー!!がんばれー!」
だが、全員がそういうわけではない。キャプテンの進藤、そして一年生と一部の二年生達は希望をまだ持っている。この試合に勝てば腑抜けた三年の気持ちも変わるだろうと切り替える。
『さあ、今年もこの季節となりました!フットボールフロンティア地区予選、まもなくキックオフです!!』
刻一刻と試合時間が迫る。気合いを入れ、それぞれのチームからスタメンが位置につく。
城翔中学フォーメーション
━━━麻宮━━━星見━━━━
━獅子神━━━━━━佐原━━
━━━━━━赤城━━━━━━
━淀屋━━━盤上━━━千景━
━━━支倉━━━━黒鉄━━━
━━━━━━東条━━━━━━
非宋中学フォーメーション
━━━阿倍━━━━相澤━━━
━吉田━━━━━━━━角田━
━━━━━━進道━━━━━━
━米田━━━━━━━━飯田━
━━鹿野━━菊地━━鏡野━━
━━━━━━昭米━━━━━━
フォーメーションにつき、審判が両チームの準備が整ったことを確認。
『大阪府の予選を勝ち上がるのはいったいどのチームなのか!いよいよ運命が動き出します!!それではキックオフです!!』
実況の声とほぼ同時に主審がホイッスルを鳴らす。試合開始の合図だ。
「みんな!頑張っていこう!」
まずボールを持った城翔中学は攻めるため、非宋中学は守りから反撃へと繋げるためにその場から離れ、それぞれの仕事を果たすべく走り出す。
「はわわ・・・形が崩れちゃう・・・!」
と、思いきや一人だけ集中できていない。試合前に勝つと意気込んだ鏡野だったが、走り出す選手を見てあわあわと右往左往している。
「おい!始まったんやからしっかりせえって!!」
すでに試合は始まっている。これから相手が攻めてくるのだから、守ることに集中してもらわないと困る。
「で、でも形が崩れて・・・」
「試合なんやからで当たり前やろ!?」
「向こうは何をやってるんだ・・・?」
相手の事情はわからないが、すでに試合は始まっている。少し気の毒な気もするが、相手がグダグダになっている間に攻め上がる。
「あーもう!だったら俺が止める!!」
鏡野はもう無理だと判断し、角田自ら後ろに下がって守りに加わる。
「無駄よ!ダッシュアクセル!!」
無理くりディフェンスを仕掛けようとしたものの、一時的に加速した獅子神が守る暇も与えずにここを突破する。
「キャプテン!」
「ああ、やってやるさ!」
パスは繋がったものの、またしてもディフェンス陣が立ち塞がる。これ以上無理をできないと判断し、赤城にパス。
「させません!・・・なんで寝癖付いてるんですか!?」
まだ不安定ではあるが、なんとか戦線に復帰した鏡野。だが今度は相手の寝癖が気になって行動が鈍くなる。直してない方も問題だが、気にする方も気にする方である。
「えっ?・・・って、しまった!」
とはいえこれはこれで赤城の気を散らすことができた。奪うことはできなかったものの、ボールを弾くことに成功した。
「気にするな!まだ挽回できる!」
それでもまだ攻撃は止まらない。麻宮が持ち前のスピードで弾かれたボールをすぐさま確保する。
「うおっ、はや━━━」
「フリーズショット!!」
そして相手を抜き去った麻宮はそのまま誰にも邪魔されることなく技を打つ。そのあまりのスピードにキーパーは一歩も動けず、完璧な運びで一点目を奪うことに成功した。
「・・・よし、決まった」
決まった後は麻宮らしい静かで控えめなガッツポーズをとる。
「オッケー!ナイスシュート!」
「・・・良いシュートでした」
「ちょいちょい!こっちにも見せ場ちょーだいや!」
それとは対照的に盛り上がる城翔中学のメンバー。想像以上に順調で、早い段階で先制することができた。ナニワランドでの練習が相当効いているのだろうか?
何にせよここで決められたのはありがたい。だが、まだ試合は始まったばかり。油断はできない。とはいうものの、盛り上がるのも無理はない。現に赤城も決まった時は声をあげて喜んでいた。
「な、なんてやつらだ・・・!」
一方非宋中学のキャプテン、進道は愕然としていた。今回の相手は素人と聞いていたので自分達でもやれると思っていたが、想像していたよりも遥かに強い。
「いや、俺達が弱いだけじゃねーの?」
「それな。素人相手にも勝てないなんてなー」
だが他のメンバーはというと、自分達が弱いだけだとへらへらしている。なんならもう勝てないと決めつけている者もいた。
「お、お前らなぁ・・・やる気あんのか!?」
「そないなこと言われてもなぁ?」
「そうそう、事実だし。強かったのは昔の話だって。キャプテンもそろそろ現実見よーぜ?」
非宋中学、かつては強豪だったが、ここ数年間ずっと負け続けてきた。それでも最初の頃は諦めない心を持っている選手も多かったという話だ。
しかしいつまでも結果が出ず、惨敗続き。負ける度に周りからも落ちぶれた目線で見られるようになり、嫌になって諦める選手が続出。それが落ちぶれる速度を上げてしまい、結果今のようなチームになってしまった。
進道はそれでも足掻き続けた。同世代のみんなも入学当初は俺達がこのチームを変えるのだと豪語していた。だが、それでも最初だけ、負けが込んでいく内に、いつの間にか同世代で諦めないのは彼一人になっていた。
「なんでわかってくれないんだ・・・!」
もう一度だけでもいい、最後にみんなと心が燃え上がるようなサッカーがしたいと願い続けたが・・・このままではそれは叶わない。
「くそっ、早く取り戻さねーと・・・!」
予想外の強さ、早い段階で一点を取られてしまったが、まだ時間はあるため逆転は難しいというわけではない。しかし逆に言うと、さらに点差を広げられる可能性がある。それに早く点を取り返しさなければ、仲間の士気にも関わる。
現にもう諦めムードが漂い始めているのだ。これ以上点差を付けられると建て直しがきかない。絶対に諦めない、奇跡を起こすのだと走り続ける。
「・・・ステルススティール」
しかし、早く点を取らなければならないという焦りにより周りが見えておらず、ただでさえ存在感の薄い千景の存在を視認することができなかった。
「・・・!ボールはどこだ!?」
ボールを奪われたことに気づいたのは、千景がパスを出し終えた後のこと。すでに中盤を抜け、相手ディフェンスを切り抜けようとしている。
「こ、ここから先には通しません!」
「俺らが相手や!!」
鏡野を筆頭としたDF陣が守りを固めている。少し数が多いと判断。いったん後ろに戻し、そこから今度は佐原が逆サイドから攻め込む。
「クッソ!こんなとこで負けてたまるか!俺は先輩みたいにはならねーぞ!!」
「・・・ほう、色々と事情がありそうだね」
佐原は相手の悪い空気感を察し、何かあるのだと悟る。何もない平常時ならいくらでも相談にも乗る。だが・・・
「だが、これは試合なんでね。残念ながら話を聞くことも、手加減もしてあげられないよ」
こちらも負けるわけにはいかない。それに試合で手を抜くなど言語道断、それこそ相手を侮辱しているようなものだ。
自分達にできることは全力でぶつかること。歯痒いが、他に方法もないためこうすることしかできない。
「では、実戦で使わせてもらおうか・・・マッハウィンド!!」
自分達を大差で負かした相手、双輝中学が使っていた技。修練場の練習で身に付け、実践で使うときが来た。
「あー、やっべ。打たれたか」
キーパーの昭米は技を出すこともできず、ボールはそのままゴールネットに突き刺さった。
「ふむ、問題はないようだね。これなら今後も使えそうだよ」
試合では使ったことはなかったが、これなら問題はないと技の出来に満足する。通用するなら攻撃の幅が広がる、多彩な攻めが可能だ。最も双輝の選手が使ったものと比べるとかなり劣るが、それは佐原自身も理解しているため驕ることはないだろう。
「いける!!この調子でいくぞぉ!!」
二点を決め、完全に流れを掴んだ城翔中学。こうなれば何も問題はない。ここからさらに勢いをつけて、点差を広げていくだけだ。
「いくぞみんな!!まだ試合は終わってない!!」
「もちろんっす!!」
それでも相手も完全に諦めてしまったわけではない。僅かながらまだ希望をもっている選手もいる。
「おっと!そうは問屋が許さんで!!男淀屋が一世一代の大勝負━━━━」
「なめんなっ!!モグラフェイント!!」
「おいー!?セリフぐらい最後まで言わしてくれてもええやん!?」
手出しできないようにボールを地面に埋め込む。ボールは地面を潜航し、相手を通りすぎたところで地面から飛び出し、進道はそれを確保する。
「しゃあ!!見たか!」
「やるのう!じゃが、ワシの前には無力じゃ!」
とりあえず突破できたことで安心し、前を見ずに走っていた。そのため後ろで控えていた盤上への反応が遅れてしまう。
「おわっ!?マジかよ・・・!」
「残念ながらホンマやで?」
「俺らのとこの筋肉ダルマ先輩をナメんなよ!!」
折角突破できたというのにあっさりと奪われる。進道は自分の油断を呪った。
そして盤上のパワフルなパスでボールは一気にゴール付近まで飛んでいく。少ないチャンスを活かそうとしたため、相手の守備はガラガラだった。
「退いとけ!俺がやったるわ!!クイックドロ━━━━」
「クイックって言うわりには遅すぎるんじゃない?」
ゴール前に残っていた菊池がなんとか止めようとするも、技が使われる前に獅子神とのワンツーでここを抜ける。
「これでもFWだからね。今回は私が決めさせてもらうよ」
そう言うと踵を使ってボールを真上に打ち上げる。ある程度飛んだところで、ボールは黄色に輝いた。
「スターアロー!!」
飛び上がった星見がボールをシュートすると、形状が星に変化。夜空に輝く流れ星のようにゴールへと流れ込んでいく。
「プレッシャーパンチ!!」
一方キーパーの昭米はゴールバーの上に乗り、さらにそこからジャンプして上空から拳を叩きつける。
「あー、無理だなこれ・・・」
が、威力の違いで無理だと察する。その言葉通りボールの勢いは弱まることなく、ボールはゴールポストに突き刺さった。
「・・・どれだけ無謀な夢でも可能性はある。まっ、挑戦すらしなかったら無駄だけど」
相手が途中で諦めたのを見て、星見はこのチームに負けることはないだろうと判断する。実力差は時に気持ちでひっくり返せる時もある。それすらもないチームは何もできないのだ。
「これで三点目か!!いけるぞー!!」
「この調子だよ!みんな頑張ってー!!」
ノリにノッた赤城達。人数こそ少ないが、城翔中学の応援にも気合いが入る。
「よーし、俺も行くぞ!ヒートウィング!!」
これだけ優位なら何も心配することはないと、赤城は調子を取り戻す。今は攻める時だと、声を出して相手陣営に切り込んでいく。
「あー、やっべ」
「点差が開くなぁ。失点記録更新か?」
相手の方はもう戦意が喪失したのか、半数以上の選手からやる気らしいものは感じられず、適当にやっているように見える。
もちろん全員が全員そうというわけではないのだが・・・サッカーはチームスポーツ。いくら一人二人がやる気があって強かろうが、その選手を抑えられたらそれでおしまい。この調子では、非宋中学に勝ち目などない。
「フリーズショット!!」
そして前半残りわずかのタイミングで麻宮がもう一点決め、これで四点差となり一度休憩を挟む。これだけ点差が開けばよっぽどのことがない限り負けることはないだろう。
「おっしゃあ!初勝利できそうやな!」
「ワシらの努力が実った!ただそれだけのこと!当然の結果じゃ!」
「ふっふっふっ、この勝利は天才の私が協力あってこそ!さすが私ね!」
たまに問題を起こしたり命を危機を感じる時もあったが、積み上げてきた努力は間違いない。この試合もその成果が出ているだけだ。
「みんな、油断しちゃいけないぞ。輪成との試合も先制したのはこっちだけど、最後は引き分けだったからな?」
みんなの動きはよく、逆に相手の動きは良くない。後は油断せずに最後まで全力で戦い抜けばこの試合は間違いなく勝てるだろう。
「・・・裁野先輩、どうかしましたか?」
「いや、大したことじゃない。ただやる気のない奴らがグダクダやっているのは気に入らん。見ているだけで腹が立つ」
かつてやる気のないチームに嫌気がさし、一度はサッカーを離れた裁野。どうにも相手チームのやる気がないことにイラついているようだ。
「みんな!気合い入れていこう!」
「もちろん!!どんなシュートが来ても止めてやる!」
「この試合、うちらが勝つんヨ!!」
とはいえ先程の佐原もそうだが、可哀想だから、このままだとやる気を出さないからといってわざと点を与えるのは相手チームへの侮辱にすぎない。そもそもそんな接待サッカーなど何が楽しいのだ。
とはいえ説得をしても意味はないだろう。やる気がない人は身内の説得すら応じないこともある。よく知らない相手から説教されたところで聞く耳を持つことはまずない。
自分達が思っていたサッカーとは少し違うものの、できることはない。今やれることはこの試合を全力で戦い抜くことだと再度気合いを入れ直し、後半戦に備える。
これ円堂とか天馬、後は漫画版明日人クラスだったら試合の中でのぶつかり合いとか純粋無垢なサッカーやろうぜでやる気出させることはできるんでしょうね。まあ赤城には無理です。熱血の皮被ったメンタルクソザコブロッコリーですので。そんなうわべだけのやつの言葉なんか心には響きませんよ。やっぱ主人公ってすんごい。特にエンドゥー教教祖
では採用したキャラ紹介。今回はざっと済ませます
非宋中学
DF 鏡野映里
GK 昭米拳人
FW 相澤このは
鉢美中学
DF 立伏 葛音
FW 甘水 寧
MF 箱庭 演路
以上が採用です。技を外したり(使わない)ちょっと小説用に変えたりはあるかもしれませんが、活躍の場はそれぞれ用意しているのでご安心ください
それでは今回はここまでです。全国、練習試合、フリー枠の参加をお待ちしております