イナズマイレブン 〜熱き太陽の導き〜   作:チェリブロ

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二ヶ月経ってしまいましたが私は生きてます。遅れて申し訳ねぇ・・・。今年はそこそこ書いたつもりなのにまだ三回戦前ということに絶望してます

さて、結構前からやってるフリー枠の募集。そこに良いキャラがいれば練習試合、全国の空き枠、主人公の追加枠に入れるという話でした。そしてその結果ですが・・・主人公チームへの追加採用は現状なしです

一応まったく引っかからなかったわけではなく、おっ?いいなというキャラ自体はいました。ただそれぞれ理由があって主人公チームには入らず練習試合で出す予定となっております。残りの半数以上は正直練習試合でも空き枠でも使うことができないというのが現状でした。悲しい

裏を返せばまだまだ採用のチャンスがあるということなので、ちょっと狙ってみたい、気軽に参加したい、採用云々でなく単純に練習したいという方はぜひ。あとさすがにまずいのでフリー枠の方に救済措置も用意しておきました。活動報告に上げてますのでよろしければどうぞ


主将のあるべき姿

鉢美中学との試合、危ないところもあったがなんとか勝つことができた。試合中にハプニングが起こったものの、麻宮の怪我は軽いわけではないが、シュートを打つとき上手く力が入らなかったこともあって重症にはならなかったらしい。

 

まだ違和感は残っているものの、今後様子を見て問題がなければ次の試合も出てもいいだろうとのこと。それを聞いた皆は肩を撫で下ろし、本当に良かったと喜んでいた。

 

 

 

 

 

・・・しかし、赤城だけは違った。

 

「なんで・・・気づけなかったんだろ・・・」

 

疲れているにも関わらず、夜はずっと眠れず寝不足。そのまま朝になって一人呟く。当然顔色はよくない。もちろん麻宮の怪我が大したことなかったことについては赤城も喜んでいる。

 

だが、本当はああなる前に対応しなくてはならないのだと自分を責めていた。チームの主将である自分が真っ先に異変に気づき、先手先手の対応をしなければならない。ちゃんと気づいていればそもそも怪我が起こらずに済むはずだ。

 

「そうだよなぁ・・・あったよなぁ・・・」

 

今思い返してみるとたしかに麻宮の様子がおかしかったところもあった。にも関わらず、自分はその時に特に問題ではないと判断してしまった。あの段階で話を聞くなり交代するなりしていればあの怪我は未然に防げたこと。なのに自分はそれを気に止めず、勝つことを優先した。

 

今回は何もなかったから良かったものの、万が一今後に関わる大怪我でもしていたらどう責任を取るのか。自分はあの時勝ちを優先した。負けたら自分の責任になる。それが怖くて、麻宮の異変に薄々気づいていたにも関わらず無視し、あの状況を引き起こした。

 

「あぁ・・・どうしようもないなぁ・・・」

 

試合でも活躍できず、すぐに諦め、仲間のことも知らず、挙げ句味方の異変にまで気づけないとはなんたる不甲斐なさ。よくもまあキャプテンができるものだとうつむく。

 

一回戦、非宋中学のキャプテンはチームを鼓舞し続けた。上っ面ではなく、心の底から諦めるなと言い続け、チーム全体がそれに感化されて一点をもぎ取った。

 

二回戦、鉢美中学のキャプテンは仲間のことを完璧に把握していた。状態や長所、短所を理解し、どのタイミングで出すか、どう動かすのが最適かわかっていた。

 

・・・自分は何ができる?上っ面だけの鼓舞、チームのことを何も理解してない。作戦も立てられない。実力もない。仲間の異変にも気づけない。

 

「・・・謝ろう」

 

とにもかくにもまずは謝らなければならない。赤城は重い気持ちで荷物をまとめ、学校へと向かった。いつもの用意と変わらないはずなのに、いつもより重く感じた。

 

 

 

 

 

 

「えっと・・・麻宮、話があるんだけど・・・いいか?」

 

「・・・?」

 

学校に着くなりいきなり話しかける赤城。当然麻宮は困惑の表情を浮かべている。

 

とはいえそれも一瞬、ちゃんと心当たりがあった。

 

「ああ、課題を写させてほしいのか?・・・しかし課題は自分でやるべき、人を頼ってばかりではダメだ」

 

「えっ、今日課題あったの・・・?あ、いや、それじゃない、それじゃなくて・・・」

 

残酷な事実を告げられ一時的に絶望するが、本来の目的を忘れてはいけない。後で怒られることを覚悟しつつ持ち直す。

 

「では淀屋と東条と太智が暇だからキャプテンを落とし穴に落とそうという作戦を聞いておきながら伝えなかったことか?しかし話す時間がなかったんだ。すまない」

 

「えっ、なにそれ俺知らない。あれ作戦だったのか。・・・たしかに野生の落とし穴なんてあるわけないかってそれでもなくて・・・」

 

それじゃないならもうないぞ、と言わんばかりに首を傾ける。なので赤城自ら切り出す。

 

「いや、前の試合で無理してた・・・よな?だから・・・無理させてごめん・・・」

 

本当にもう心当たりがなかった麻宮だったが、赤城の言葉でようやく合点がいった。

 

「あれは自分の判断でやったことだ。キャプテンが無理をさせたわけじゃない」

 

もし止められていたとしても自分は打っていた。だから謝らなくてもいい。それでも赤城は首を振って否定する。

 

「無理せずやれる範囲でいいんだ。チームを勝たせたいからといって身を削るのはやめよう。・・・その分は俺が頑張るから」

 

麻宮に限らず、みんなは充分やってくれている。自分よりもずっと頑張っている。本来無理をすべきはキャプテンであり、何も貢献できていない自分だけでいい。

 

次はきっと役に立って見せる、多少無理をする必要はあるだろうが、自分だって仲間のためにできることがあるはずなのだ。

 

「みんな・・・ありがとう」

 

誰にも気づかれないよう静かに呟く。こんなにも情けない、キャプテンの自分を支えてくれて・・・と。

 

 

 

 

 

 

今日は修練場ではなく学校のグラウンドで練習。個々の能力を修練場であげ、連携を学校で鍛える。予定通り着実に力をつけていく。

 

「すまん、ちょっと来てくれへんか?二人ぐらいおったらええわ」

 

淀屋が守備陣を集める。呼ばれて集まったのは裁野と黒鉄。淀屋は女の子が良かったんやけどなぁと軽口を叩きつつ本題に入る。

 

「んで、早速本題に入るんやけど・・・連携技したないか?」

 

連携技、二人以上が協力して一つの強力な技を発動する。二人以上起用する必要があるためミスするとかなり面倒なことになるが、その分威力は高い。まだ全然ないものの、このチームにもある。

 

「・・・たしかに、挑戦してみたい気持ちはある」

 

「やるのは構わない。だが、何か宛はあるのか?」

 

二人も連携技に承諾、まずは内容を決めようと考える。

 

「おぉもちろん!二人には悪いけどテーマはもう決めてんねん!

 

 

 

 

ズバリ!!大阪城や!!」

 

黒鉄は現段階での思考を整理し、裁野は眉をしかめる。

 

「まあ別に大阪城である必要はないんやけどな。ようは城をモチーフにしたディフェンス技や!どや?強そうやろ!」

 

あまりにも漠然としたイメージではあるものの、必殺技とはそういうもの。あまりにも固定したイメージというのもやりにくい。本人的にはある程度固まっているようなので、あとはそこを理解すればできなくはないだろう。

 

「不安要素はあるがやる気はあるようだな。やるからには投げ出すな、その条件を呑めるなら協力しても構わない」

 

「・・・俺も手伝おう。きっと損するものじゃない」

 

「おおっ!話が早くて助かるわぁ!」

 

そんなわけで男三人衆が連携技に着手する。城をモチーフにした連携技、形にするためにまずは具体的な案を出していく。

 

「おっ?みんな青春してる、わっかいなぁ。ウチも見習わなアカンな」

 

支倉よ、お前もだいたい同じぐらいだろ。というツッコミが欲しいものの皆練習に励んでおり誰もつっこんでくれない。ちょっと寂しさを覚えつつすぐに切り替える。

 

というのも同じDFの黒鉄と裁野は新しい技を会得し、さらに上を目指している。自身もこのままではいけない、さらなる成長が必要だと考える。

 

「やっぱさらの技でも考えなアカンか」

 

確実に相手は強くなってきている。今のままでは限界が来るのも遠くはない。対応できるように何かしらの新しい技が必要だろう。

 

「よーし、いいアイデアを出すためにちょーっとばかし誰かの胸に手を当ててきますか!」

 

普通は自分の胸に手を当てて考える。しかし彼女の場合は文字通り他の誰かの胸に手を当てて考える。無論相手は自分と同じ女子である。

 

「うーん、もう少し高さがあった方が・・・煌?どうしたの?」

 

「・・・嫌な予感がする」

 

こちらも連携技を習得するため一緒に練習していた獅子神と星見。その途中、星見は何かを察していつでも逃げられるように体力を温存しつつ練習を再開する。

 

事実それは当たっており、このあと支倉に追いかけ回されることになる。ただ足の速さが獅子神の方が上だったため、犠牲になったのは結局星見だったというのはまた別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・じゃあ今日はこのぐらいにしようか。お疲れさまー」

 

それから数日が経ち、あっという間に試合まで一日を切った。

 

「おっしゃー!!最後のやつめっちゃええやんか!!」

 

「思っていたより形になったな。あとは本番で修正するぞ」

 

「あっ、前言ってたやつできたのね。でも私達も負けてないわよ!ねー!」

 

「・・・・・・」

 

「ちょっとー!?なんで無視するのよー!?」

 

「はははっ、知らんうちに何か気に触ることでもしたんちゃう?」

 

この数日でなかなか満足のいく成果を得られた。三回戦に向けての準備は万全。最高の調子で試合を迎えられそうだ。

 

「よーしそれじゃあ、帰って休むぞー!!借りてきた映画も見ねぇとな!」

 

「あっ、その映画今度貸してくれない?前から気になってたんだよね」

 

「映画といえば今日は地上波でそれの前作が流れるんヨ」

 

「・・・その映画、面白いんですか?」

 

「ええ!すっごく面白いわよ!特に最後がよくてね!私泣いちゃったもん!」

 

「しかしキミは何を見ても泣いてそうに思えるのはワタシだけかな?」

 

「映画・・・ワシは肉体派が活躍する映画が好きじゃのう」

 

「映画もええけど今日は野球中継やねん。伝統の一戦は見逃せんわ!」

 

今日は試合前日、練習は早めに切り上げて雑談した後家に帰る。そして明日に備えてしっかり食べ、ゆっくりと風呂に浸かり、深い睡眠についた。

 

 

 

 

 

 

 

だが赤城だけは違った。皆が家に帰った頃、彼は誰にも気づかれないよう別の場所に移動し、一人で練習していた。

 

「はぁ、もう少し・・・もう少しなんだ・・・!」

 

ヒートウィングだけではもう通用しない。もっと素早く、隙がなく、より強力な技が必要だ。

 

それを完成させようとひたすら練習しているが・・・どうにも完成させるためのピースが埋まらない。あと何をすればいいのかかがまったくわからない。

 

「どうしたらいいんだ・・・?」

 

何回やっても成功せず地面に寝転がる。先がまったく思い付かない。もっと飛ぶイメージを具体的にしなければならないが・・・人間が飛ぶことなんてできない。具体的なイメージを持とうにも、やりようがない。

 

「うーん・・・うわっ!?な、なんだ!?」

 

寝転がっていてもどうしようもない。何かいい案はないのかと考え事をしながら歩いていると、急に激しい音が鳴る。思わず身構えた。

 

「と、鳥か・・・ビックリした・・・」

 

一匹の鳥がバサバサと音を立てて飛び立っていく。考え事をしていたので気がつかなかったが、どうやら歩いた先に鳥がいたらしい。

 

暗いのに加えてそもそも種類について詳しくはないため、何の鳥だったのかはわからない。とにかく不審者などではなかったことに安堵する。

 

「あぁ、鳥みたいになれたらなぁ・・・」

 

やはり空を飛ぶといえば鳥だ。翼を広げて大空を飛び回る。紛い物ではない翼を生やして自由に飛べたらきっと・・・

 

「鳥・・・鳥かぁ・・・いや、もしかして?」

 

その時、赤城が閃く。正直強引な感じは否めない、上手くいくかもわからない。それでもやってみる価値はある。試合までの時間は残り少ないが、とりあえず試してみる。

 

ボールを手に取り、イメージを固めてその通りに動いていく。一度やってみると、思っていたより形になった。俄然やる気が沸いてくる。

 

「!・・・やるしかないな!」

 

この時は今までの辛いことや悩みを忘れ、練習に没頭する。その日は技を完成させるために、ただひたすら走り続けた。

 

 

 

 

 

 

「みんな!!気合い入れていくぞ!!」

 

「「「おおっ!!」」」

 

そして、いよいよ三回戦の幕が上がる。




今年はこれでラストですね。今年のうちに三回戦が終わるぐらいまで書きたかったけど無理だったか・・・残念

ともあれ皆さん今年もお疲れさまでした。来年は就活なのでますます更新頻度が不定期になるでしょうが、応援よろしくお願いします。あと全国大会、フリー枠の募集はまだまだやっておりますので興味があれば覗いて見てください

それでは皆さん、良いお年をー。さらばだー
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