それではお楽しみ下さい。
青年の名は、
飛竜AI株式会社は人間をあらゆる局面でサポートする人工知能搭載人型ロボットを開発している大手企業である。
AIは、感情を持ち、自ら思考し、主のために行動する次世代のスーパーロボットだ。
そのスーパーロボットの行動は、全てインターネットを介して監視、制御されているのである。
だが、そのロボットが、何者かの手でコンピュータウィルスにかかり、反乱を起こした。
ウィルスにかかったロボットは、普段は人間の格好をしているが、人を襲う時に怪物に姿を変える。
変貌したロボットは、人間をはるかに超える力を発揮し、通常の武器では太刀打ちができないのである。
飛竜社長は、ゼロワンドライバーの開発に着手し、適合者を人間の中から探して回っていた。
昼下がりの飲食店。
ウェイトレスのAIが、麗子の注文を取っていると、いきなり動きが止まってしまった。
「どうされました?」
麗子が訊いても、ウェイトレスのAIは無言のままだ。
すると、AIの目の色が変わり、表皮が剥がれ飛ぶようにして怪物に変貌した。
「……!?」
麗子は咄嗟に席を立ち、その場を離れた。
「うわああああおおおおああああ!」
怪物は咆哮し、誰もいなくなった席を破壊した。
騒ぎを知った客や店員たちが、一目散に逃げ出す。
変貌したAIは外に出ると暴れだした。
(このままでは町の人たちが!)
麗子は暴走したAIを止めるため、果敢に立ち向かうが、一撃で吹っ飛ばされた。
そこへ、飛竜が現れた。
「大丈夫?」
その手にはジュラルミンケースが握られている。
「誰?」
「君のような戦士を捜していたんだよね」
「え?」
「ゼロワンドライバーとプログライズキーだ」
ジュラルミンケースを開ける飛竜。
「これを使ってやつを!」
飛竜はバックルとプログライズキーを麗子に渡した。
「バックルを腰に!」
「なんか分かんないけど、やらなくてはいけないのね」
麗子はゼロワンドライバーを装着した。
すると、膨大なデータが脳内に流れ込んできた。
「Jump!」
プログライズキーのボタンを押してからゼロワンドライバーにあてがう。
「オーソライズ」
麗子はプログライズキーをゼロワンドライバーのサイドに装填する。
「変身!」
バックルが展開し、黄緑色のバッタの戦士、仮面ライダーゼロワン・ライジングホッパーに変身する麗子。
「あ?」
ゼロワンは自分の体を改める。
見事にゼロワンに変身した麗子は、襲いかかってきたAIと応戦する。
先ほどと同じ力の一撃を浴びるが、ゼロワンはびくともしない。
(防御力パねえ!)
ゼロワンは反撃し、圧倒的な力でAIを追い詰める。
反撃を受けたAIはグロッキー状態に
「とどめ!」
ゼロワンは装填済みのプログライズキーを奥へ押し込む。
強力な必殺のライダーキック、ライジングインパクトが発動。
飛び上がったゼロワンがAIにとどめの一撃を浴びせた。
AIは爆裂霧散。跡形もなく消滅した。
ゼロワンの変身が解け、麗子の姿に戻った。