ハイスクールD×D~時空の神龍《クロノスドラゴン》~ 作:ダークネスムーン
コカビエルとシオンの戦いはリアス達とは次元が違っていた。シオンは余裕そうにしていた。それは当然だシオンには
「す、すげぇ」
イッセーが思わず感心した。シオンはバルパーに目を向け言った。
「エクスカリバーの融合か。お前達はそっちを止めていろ・・・いるだけ邪魔だ・・・まぁ止められたらだが」
「っく!・・・わかったわ」
リアスは悔しそうにしていたがリアス達だけでは倒すことはできない。ならばせめて聖剣の融合位は止めなければならなかった。
「コカビエル、完成までは五分もかからん」
「・・・そうか、頼んだぞ。貴様らはこいつらの相手でもしていろ」
コカビエルがそういうと3つの犬の顔を持つ地獄の番犬と呼ばれるケルベロスを複数召喚した。エクスカリバーの融合の邪魔はさせないようにだ。これもシオンの計算通りだった。
「っ!ケルベロス」
「たかが犬っころか。しかし人間界に連れてきていいものじゃないだろ?」
「はっ、知ったことか」
「そうかい」
ケルベロスが出てきたことでリアス達は驚いたがケルベロス程度ならリアス達でも対処できる。シオンにとっては雑魚に過ぎない。
リアスは滅びの魔力を、朱乃は電撃で攻撃を始めていた。小猫は
コカビエルは光の槍でシオンに攻撃するが特にあわてた様子も無く全て切り裂いていた。勿論空間ごとではあるが。
だがイッセーが隙をつかれケルベロスにやられそうになった。シオンは一瞬助けにいこうかと思ったがゼノヴィアの気配がしたためやめた。
「加勢させてもらうよ」
「きゃー!」
ゼノヴィアが現れケルベロスの首一つはねそのあとに真っ二つに切り裂いた。ゼノヴィアが手にしていた剣は聖剣ジュワユーズ。シオンが送った聖剣であった。イッセー達に対して言った後に悲鳴が聞こえた。ケルベロスの一体がアーシアを狙ってきたがケルベロスの下から生えるように魔剣が出てきて串刺しにした。
「遅くなってすまない」
祐斗であった。ゼノヴィアの今持つ聖剣ジュワユーズは陽気という特性を持つ。動きの補助のほかにも聖なる力を発揮しやすい聖剣。天使との相性はいい。
「破壊力等を重視するゼノヴィアとの相性は悪いが無いよりはましと言ったところか」
シオンは冷静にゼノヴィアを分析していた。イッセーはそのあと朱乃とリアスに力を壌土し、朱乃は雷で最後のケルベロスを殺した。リアスはコカビエルに攻撃を仕掛けるが軽く打ち返されてしまった。朱乃があわてて庇うように防御用の魔方陣を張った。
「ち!」
シオンは舌打ちをするとシオンはリアスと朱乃を守る防御結界を瞬時に張った。返された滅びの魔力に結界はびくともしなかった。
「「!?」」
驚いてこっちを見る二人だがシオンは特に気にした様子も無くコカビエルに魔法を放った。コカビエルは素早く避けた。リアスと朱乃はシオンにお礼を言った。
「助かったわ・・・ありがとう」
「感謝しますわ」
「気を付けるように頼むよ」
シオンは言った後に気がついた。リアス達も流石に気が付いた。一ヶ所光っていた。聖剣が一つとなった証拠だった。
「完成だ!五本のエクスカリバーが一つとなる」
エクスカリバーの神々しい光が学園全体に広がり収まった。
「エクスカリバーが一本になった光で、下の術式も完成した!あと二十分もしないうちにこの街は崩壊する。解除するにはコカビエルを倒すしかないがコカビエルは俺がどうにかしてやるよ」
シオンが任せるように言うとまた魔方陣で上空まで移動した。
「フリード!」
「はいな、ボス」
「陣のエクスカリバーを使え。最後の余興だ。四本の力を得たエクスカリバーで戦ってみせろ」
「ヘイヘイ。まーたく、俺のボスは人使いが荒くてさぁ。でもでも!チョー素敵仕様になったエクスカリバーちゃんを使えるなんて光栄の極み、みたいな?ちょっくら悪魔でもチョッパーしますかね!」
バルパーはフリードを呼びエクスカリバーを使うように言った。フリードはイカれたように笑っていた。
「くくく……」
バルパーも狂った笑っていたが祐斗はバルパーに言った。
「バルパー・ガリレイ。僕は『聖剣計画』の生き残り……いや、正確にはあなたに殺された身だ。悪魔に転生したことで生き永らえている」
「ほう、あの計画の生き残りか……被験者が一人脱走したままだと聞いていたが……卑しくも悪魔に堕ちてるとは」
その言葉に祐斗は憎しみ込めた目でバルパーをみていた。
「だが君らには感謝している。お蔭で計画は完成したのだからな」
「完成・・・?」
バルパーの言葉に意味がわからないかのように呟く。バルパーは続けて
「君たち適正者の持つ因子は聖剣を扱えるまでの数値を示さなかった。そこで一つの結論に至った。被験者から因子だけを抜き出せば良い、とな」
「なっ!?」
祐斗は絶句していた。教会側でもやっているものである。聖剣使いは基本的に因子の結晶を取り込むことでエクスカリバーを使える。天然であるゼノヴィアはその必要はなかったがイリナは因子を取り込んで聖剣使いになった。
「そして結晶化する事に成功した。これがあの時の因子を結晶化した物だ。最後の一つになってしまったがね!……冥土の土産だ。フリードに切られる前に渡しておこう」
そう言って、バルパーは木場に何かを投げた。それをキャッチする祐斗。
「それはあの計画の時に抜いた『因子』だ。三つほどフリードに使ってしまった。それが最後の因子だ」
……なら、僕らを殺す必要は、なかったはずだ……! どうして……!?」
衝撃の事実を聞いた祐斗は必死に立とうとしながらも殺気が篭っていた。だがバルパーは大して気にせずに理由を話そうとする。
「お前らは極秘計画の実験材料にすぎん。用済みになれば廃棄するしかなかろう」
「そんな・・・僕たちは、主の為と信じて、ずっと耐えてきた・・・それを、それを、実験材料・・・?廃棄・・・?」
祐斗は手の中にある結晶見ていた。因子の結晶が光り輝きだした。
「僕は・・・ずっと・・・ずっと思っていたんだ。僕が、僕だけが生きていて良いのかって。僕よりも夢を持った子がいた。・・・僕よりも生きたかった子がいた。僕だけが、平和な暮らしを過ごして良いのかって・・・」
祐斗の回りには何人かの人いるのが分かった因子の中の魂が人形になっているのが分かった。
『大丈夫――』
『みんな集まれば――』
『受け入れて。僕たちを――』
『怖くない――』
『たとえ神がいなくても――』
『神さまが見てなくても――』
『僕たちの心はいつだって――』
「――ひとつ」
祐斗の中に因子が消えていった。この時祐斗は至った。祐斗は受け入れた聖剣を。聖剣にもう憎しみを抱かない
「
それを見たシオンはそう呟いた。
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