ハイスクールD×D~時空の神龍《クロノスドラゴン》~   作:ダークネスムーン

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第3話ソーナ・シトリーの恋心

1

駒王学園高等部の生徒会長支取蒼那は偽名本当の名前はソーナ・シトリー。ソーナには気になる人物がいる川崎志遠。視線で追ってしまうことが度々ある。少し前に連絡先を交換してからメールを打つが直ぐに打ち直したりしている。

 

「私は・・・どうしてしまったんでしょう」

 

「恋じゃない?」

 

ソーナは友人のリアスに相談するとそんな答えが帰って来た。恋と聞いた瞬間顔が熱くなるのを感じた。

 

「川崎志遠君ね。少し興味が湧いたわ」

 

「え!?」

 

「心配しなくても取ったりしないわよ」

 

リアスの言葉に慌てるソーナであったがリアスは心配しないように 言った。リアスは単純に興味が湧いただけソーナが好きになる人物がどんな人物なのか。

 

「デートに誘ったらどうかしら?」

 

「え?で、デートですか!?いや、あのまだ早いと思います」

 

珍しく慌てるソーナにリアスは笑ってしまったがソーナと志遠のこれからどうなるのか興味はある。自由な恋愛をし、好きな人と結婚することが夢であるリアスがこういった話は興味津々である。

 

「連絡先は交換しているんでしょ?」

 

「はい。チェスをやると約束はしていますが・・・日程はまだ」

 

「ならこっちから誘ったらどうかしら」

 

ソーナはリアスの提案に乗ることにした。頷いて言った。

 

「・・・それくらいなら迷惑でもないでしょう。相談に乗って貰い助かりました」

 

「いいのよ。また相談に乗るわよ」

 

今回の相談はこれまでとなった。ソーナは悩んだ末にメールを送った。

 

2

志遠が部屋の整理等を行っていた。あの青年が志遠に声をかけてきた。

 

「我が王。メールが届いています」

 

「ありがとうウォズ」

 

「礼には及びません」

 

青年の名前はウォズ。かつて時空を司る神龍『時空の神龍(クロノスドラゴン)カイン』の臣下立った者でその神器を宿した志遠の臣下となっている。

知らせるとウォズは部屋の整理に戻った。

志遠はメールを確認した。志遠は思い出したように

 

「そう言えばそんな約束したな。明後日か・・・まだ動かないだろうから行くか」

 

ソーナから誘いのメールだった。チェスを明後日やりませんか?という内容だった。ウォズに志遠は声をかけた。

 

「ウォズ。レイナーレ達の監視を頼めるか?」

 

「勿論可能です我が王。どうかされましたか?」

 

「その日は都合ができただけさ」

 

そう伝えるとウォズははっとして聞きいてきた。

 

「あのメールですか?」

 

「これは祝わねば。我が王の妃が」

 

「違うからな!」

 

ウォズはソーナの事を妃だと勘違いしたらしい。その誤解をとくために一時間を費やした。

3

「失礼します」

 

志遠は明後日の放課後に生徒会室を訪れた。ノックして入ると珍しい事にソーナしかいなかった。生徒会室にはソーナと副生徒会長の真羅椿姫(しんらつばき)がいるかその他の生徒会メンバーがいるかでソーナだけでいるのは珍しい。実は昨日や今日の昼休み等で生徒会の仕事は終わらせてある。

 

「よく来てくれましたね。どうぞ座ってください。あ、お菓子をどうぞ。紅茶をいれますね」

 

「ありがとうございます。このお菓子は会長が?」

 

ソーナは座るようにうながし、お菓子のクッキーを進めるとお茶の準備をしだした。志遠はソーナに質問する。

 

「ええ。結構自身あるんですよ」

 

「いただきます・・・んぐ・・・個性的な味ですね」

 

(くそまず!?食えない事はないが・・・不味い。だがせっかく用意してくれたのだから食わねば)

 

笑顔を崩さないまま食べていた。ソーナはお菓子作りにおいてのみ壊滅的なのである。志遠も不味いとは言えず食べていた。

 

「そうですか?お茶が入りました」

 

「ありがとうございます!」

 

ソーナの入れた紅茶を直ぐに飲見始めた。ソーナはチェス盤をもって反対側に座った。

 

「会長。他の人にお菓子はあげたことは?」

 

「お姉様やお父様、お母様とリアスにあげた事があったんですけどそのあとからお菓子を作ることを反対されてしまって」

 

(そりゃそうだろ・・・)

 

ソーナに他にあげた人がいるかと聞いたら家族と親友でもあるリアスだけだとか。止められるのは当然だ。

 

「それがどうかしましたか?」

 

「い、いえ。チェスをやりましょう」

 

ソーナが首をかしげて聞いてきたが話題を変えることにした。二人はチェスをやり始めた。

 

4

チェスの結果は四戦中二勝二敗だった。五分五分の勝負だった。

 

「会長。将棋とチェスってどっちが好きですか?」

 

「よくやるのはチェスですけど・・・どっちが好きとかはないですね」

 

唐突な質問だったがソーナは特に将棋とチェスでどちらかが好きとかはないと答えるとそうですかっと言ってから志遠は言った。

 

「俺は将棋の方が好きですよ。将棋は取った駒を使う事が出来ますよね?取った駒を無駄にしないところとか好きなんですよ」

 

「確かにチェスと違って取った駒を再び使う事が出来るので戦略も広がりますね。今度は将棋とかやりません?」

 

「いいですよ」

 

志遠の考えに少し感心し、そしてまた遊ぶ約束をできたことに内心喜んでいるソーナ。志遠は次はお菓子無ければいいなっと思うのであった。




ソーナ会長は俺ガイルの由比ヶ浜さんよりは壊滅的ではないです

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