もしも上記のままstsが終わったら
なのは、フェイト、はやて、クロノに対する態度が悪いです。場合によっては後味悪いものなので気をつけてください。
「未練を全てなくしてください」
僕ユーノ・スクライアは数日前から度々生じる胸の痛みに耐えかねて病院を訪ねた。あまり関わっていないがJS事件が少し前に終わり、ようやく無限書庫も落ち着きを取り戻しつつあったが最近魔法を使おうとするとやけに胸が痛む事があった。
「未練など無いに等しいです」
いつもの胸の痛みだと思い、診療所を訪ねたがそこで検査しても詳しいことは分からなかった。ただ医者の表情は深刻さそのものだった。表面的な事しか言えないので紹介状を書きます。だからそちらに行ってくださいと言われて来たのは総合病院だった。ミッドチルダでも一位二位を争うぐらいの最新の医療現場と言えるだろう。
「本当に・・・?」
身体的には健康そのものだった。少し疲労は残っているものの、原因は違うところにあると言われた。それで問診が始まった。
『リンカーコアの辺りはどうですか?』『はい、痛いです』
『魔法を使うとどうですか?』『使用時にとても痛いです』
『ということは使っていないと?』『痛くないですね』
などなど、色々な事を聞かれた。僕自身予想していた。魔法を使った時だけ痛いとかリンカーコアに支障がある証拠じゃないか。
「ユーノさんの予想通りリンカーコアに損傷が見られました。それもすぐに処置しないと命に関わるレベルです。それとあなたの勤務先は無限書庫ですか・・・。それもこの病を進行させている一つの要因かもしれません」
「そうでしょうね。約十年の間無限書庫にこもりきりでしたから・・・」
「・・・(パクパク)それは・・・」
医者絶句。そしてカルテを見る。ユーノが無限書庫に勤務しだした頃のことが書かれているようだ。そして注意事項に目が向く。
「この箇所知っていますか?」
「ええ、知ってます。名ばかりの司書長に任命された時に口を酸っぱくして言われてましたから。たしか万が一、辞める場合無限書庫に関する全ての記憶消去すべしでしたっけ?」
「はい、その通りです。ユーノさんの場合は10年の間となりますと副作用でその間に会ったすべての人物に関する情報が消える可能性があります」
「っ、そうですか・・・。消える可能性はどのぐらいですか?」
「そうですね・・・。大体70%と言うところでしょうか。ほとんどですね。・・・私が言うのもなんですがユーノさんはとても落ち着いていらっしゃる。どうしてですか?今まで会った人たち全ての記憶がなくなるかもしれないんですよ?」
少し息を荒げて言ってくれる。この医者とは長い付き合いだ。親身になって話に付き合ってくれるのも二度三度のことではない。自分が過労で倒れるまで仕事をしていた時などは親のように叱ってくれた。
「どうしてでしょうね・・・。あなたは違いますがあまり友人と呼べる人がいないからでしょうか。ただの仕事の付き合いとしてでは沢山いますが、食事を共にする友人や心配してくれる仲間なんて一度もいなかったですから・・・」
「六課の人たちは?」
「六課・・・?あぁあの人たちは只の通信相手ですよ。最近はメールも素っ気のないもの。資料出ししても感謝されたことなんてないんですよ」
瞬時に思い出すことができなかった。六課と言われて本当に思いつかなかった。昔、魔法を教えた少女・・・今では立派になっているであろう女性も、名前を呼び合って友達になったちょっと生まれが特殊な女性も、関西弁が特徴の女性、スケジュールがいっぱいだって言うのに無理に資料を要求するだけ要求して感謝もしない腹黒艦長とか、ようやく思い出すことができた。
心の中で思っていたことが少し漏れていたようで医者に心配された。
「緊急性は高いですが少し身辺整理してみてはどうでしょうか?無限書庫を辞めることも一日では出来ないでしょうし、引き継ぎなんてあるんじゃないですか?」
「そう・・・ですね。そうしようと思います。それでも僕の意志は変わらないと思いますよ」
「はい、それは分かってます。ではあまり魔法を使わないようにしてできるだけ安静にしていてください。こちらの準備が出来次第ユーノさんにお伝えしますので」
一息ついてからその病院を後にする。時間はさほど経っていないように思えたがすでに夕方になっていた。本局に行くのも妙な時間になるのでそのまま自宅へ帰ることを伝えて帰路に着く。と、通信コールがきた。
――相手は・・・腹黒か――
「どうしました?
少し刺々しい口調になったかもしれない。
「お前なぁ・・・。まぁいい、今日は何時に行くんだ?」
お前とか馴れ馴れしいと思いながら堅苦しい口調はそのままで話す。
「今日?何かあるんですか?」
「何かって・・・。今日は機動六課試験運用終了のお祝いに皆で食事しようって前々から言ってたじゃないか?」
「ふーん」
さも関心なさそうに別枠でメールの一覧を投影する。指でスクロールしながら確認するが、やはりそのようなことはどこにも書かれていない。
「ちゃんと二週間前になのはから伝わってこなかったのか?」
「高町さんから?いいえ・・・そのような事実はありませんが・・・」
目の前の腹黒の表情が険しいものへと変わる。
「そんなバカな!!確かにみんなに連絡したと言っていた」
「・・・・・・もういいですか?今日は疲れていますので」
「ちょ、まっ・・・」
返事を聞かないで通信を切る。ホントに何様なんだろうか。仕事は仕事でキツいのばかり回してくるし、馴れ馴れしく話しかけてくるし、名前で呼んで?っていうワケ分からない要望までしてくる高町さんとテスタロッサさんと八神さん。
その
そうこうしている内に自宅に着いた。自宅とは名ばかりで管理局から借りている質素なアパートの一室。ワンルームで4万ちょっと。司書長だからたくさんもらっているという考えは甘い。
スイッチを入れるとぼんやりと付く豆電球の照明。万年床になっているマットレスは少しカビけている。あまり自宅に帰らないので掃除も行き届いていない。
少し無心になっていただろうか、携帯が震えていた。見ると数件の着信履歴があったのでただのいたずら電話ではないと判断し出た。出なきゃ良かったと思うまであとわずかだった。
こんな話の流れは考えていた。が、考えていたことを文章にするのは難しいですね。