モブになりたいが、周りがならせてくれません…。   作:カフェ・オーレ

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お姉ちゃんが言っていた…。

 悪魔?怪人?に向かって決め台詞を、テンション高めに言う。いやさいやさ!だって、テレビのCG演出を自分自身が本物(姉ちゃん製)で変身したんだぞ!テンション高くなるに、決まっているでしょうが!(ハイテンション気味)。

 

《ナ、何ガクライマックスダッ!最後ハ俺ニ喰ワレルに決マッテル!》

 

 クワガタ怪人(仮)が再び、大顎を開いて迫ってきた。おお、殺されそうなのに、内心はなんかワクワクしてきたぞォォォォ!!ハッハァ!(ハイテンション→スーパーハイテンション)

 

『セイッ!ハッ!』

 

 ドムッ!ドスッ!

 

《カハッ!ケハッ!?》

 

 身を伏せて攻撃を躱した後き最初と同じく腹に右ストレート。次に後ろに回り込んで背中に肘打ちをする。そこから、オラオララッシュ、サマーソルトキック。サマーソルトキックで脳震盪を起こしたところで、踵落としを決める。うん、我ながら容赦待った無しのコンボだ。

 

 そして、コンボを繰り返して数分後、悪魔はもうフラフラにしていた。俺も大分、落ち着いた。

 

《マ、マダダ…ッ!俺ハ死ニタクナイ…ッ!》

 

 …へぇ、それをお前が言うのか。

 

『…それは、お前に喰われてきた奴等も一緒だっただろうさ。生きたかった奴もいたんだろう。これはお前へに対する正当な制裁だ。だから、俺はお前を……もう、終わらせる』

 

 ウサギメカに付いているボタンを押していく。

 

『ONE、TWO、THREE――』

 

 ウサギメカの耳を一旦垂れ耳に戻して、再び開き耳にする。

 

《タ、タスケテェェエェェ!!?》

『……ライダー、キック』

『Rider Kick!』

 

 メカから右足にエネルギーが伝い、そのまま右足で弧を描きながら、クワガタ悪魔の顔面を蹴り飛ばす。

 

 ドガッッ!!!

 

 

《ッ!?ァッ――》

 

 ドオオォォォォン!

 

『…姉ちゃんが言っていた。命を償うのは、また命だということ、と』

 

 決めポーズを決めながら、決め台詞を颯爽と言う…うわぁ…一応、周りに箒以外に人が居なくて良かったけど、正直…、めっちゃ恥ずいな!人前で演んなくて良かった。そこに悪魔を倒したことを確認したのか、箒が近づいてきた。

 

「終わったな。これで少しは、この町にも平穏が訪れる…かもな。さて、夜とはいえ他人に見られると面倒くさい。兄さんは特に嫌だろう?」

『げっ、見られるのはマズいな。ま、取り敢えず連続殺人犯はブチのめしたし、急ぎ足で帰りますか』

 

 俺はウサギメカの耳を垂れ耳に戻して、ベルトから外して元の制服姿に戻り、改めて箒と自宅へと帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悪魔の件から翌日、いつも通りに箒と一緒に学園の門まで着いたんだけど…なんかヤケに騒がしかった。

 

「一体何事だろうか?男子も女子も騒々しいぞ」

「さあ?」

 

 取り敢えず、近くにいた男子に聞いてみる。

 

「おい、どうしたんだ?なんか騒がしいんだが…」

「え?あ、ああ、なんでも二年のスケベで有名な兵藤一誠が、グレモリーさんと一緒に登校してきたらしいんだ。しかも、腕を絡めながらだぞ!巫山戯んなチクショォォォォ!!」

 

 うおっ!?な、なんか泣きながら行っちまった。それにしても、『兵藤一誠』ねぇ。

 

「何か聞けたか?兄さん」

「ああ、なんか二年の兵藤って奴が、グレモリーと腕を絡めながら登校してきたらしいぞ?」

「兵藤……あっ、あの破廉恥な先輩か!剣道場の更衣室に空いた穴から、私の胸をジロジロ見ていた男だ!」

 

 えっと、どうツッコんでいいか解らないんだが…。一応、思い出してみる。確か、ええっと?二年にいるという変態三人組の一人だった覚えがあるような…無いような…まあ、興味ないな。

 

「そうか。じゃ、教室に行こうか」

「ちょっ!?スルーなのか!?妹が変態から良からぬ視線を向けられているというのに放っておくのか!あ、おい!待ってくれ兄さん!」

 

 いや、箒なら竹刀さえ手元にあれば、「天誅ぅぅぅぅぅ!!」って向かっていって、しばいていると思うな。それに、俺とっては関係ないことだ。教室に行こう。

 頭を切り替えて、後ろから箒に怒鳴られながら教室を目指した。

 

 

 ――で、特に何もなく放課後。

 

 今日は箒が部活で、遅くなるというでまたファミレスで何か食べて帰ろう―としたんだが。

 

「なあ、朱乃?なんで俺がオカルト研究部に呼び出されたんだ?別に部員じゃないんだし」

 

 校門を出るところを、朱乃に呼び止められて「タツくんに頼みがあるの…」と言われて渋々同行した。周りは「姫島先輩が男と一緒に…!」「グレモリー先輩に続いて姫島先輩までがぁ!?」「こ、これは『学園ニ大お姉さま』がピンチだぁぁ!?」と男子女子共に騒ぐ。俺は当然、無視。

 しっかし、学園で朱乃が俺に頼み事とは珍しい。でもオカルト研究部で俺が手伝えることってあったか?

 

 と、頭をフル回転しているうちにオカルト研究部がある旧校舎に到着。校舎自体は古いが、手入れをされているからか、そこまで傷んでなかった。

 そのまま朱乃についていき、部室の前まで来たが…朱乃がなんか、険しさと焦りが混ざった表情をしていた。

 

「では…後は、頼みます。タツくん」

 

 俺は頭の上にハテナを浮かばせながら、ドアノブを捻って中に入り――何故『俺が必要なのか』を瞬時に理解した。

 

 そこにいたのは――

 

 

「いきなり部室に呼んでごめんなさい、タツミ。でもこの人と対話するには貴方が必要不可欠だったのよ」

 

 オカルト研究部部長、もとい『学園のニ大お姉さま』の一角である。リアス・グレモリーと―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やあやあ、たっくん!お久しぶり〜!お姉ちゃんこと、篠ノ之束!世界巡りから帰って参りましたぁ〜!(`・ω・´)ゞ」

 

 

 

 ――ソファーに座っている姉ちゃん、篠ノ之束が待っていた。

 

 

 うわぁ…、もう嫌な予感しかしねぇ…。(諦め)

 

 

 

 




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