episode0 ウルトラマン…?
「ああ〜、ギンガの劇場スペシャルすっげー面白かったなー。思わず衝動買いしちまったぜ…」
トイザ○スの袋を肩に掛けて歩くこの少年の名は一条寺 憐。
ちなみに袋の中にはギンガスパーク、ガンパッド、スパークドールズなどが詰まっている。
「しっかしザギさんをAmaz○nでポチっといて良かった。まさかギンガとザギが売り切れとは…。ギンガは明日買いに行こう、うん。」
この秋で17になるこの少年は、お気づきの通り大のウルトラマン好きである。
TV、映画、OVAなどの映像作品は勿論のこと、イベントなどにも欠かさず行こうとするくらいにはウルトラマンが好きなのである。
「はぁ〜、俺もウルトラマンと一緒に戦ってみたいなぁ。」
この物語はそんな彼、一条寺 憐に起こった___
「…バカなこと言ってないで早く帰って勉強でもするか。…んん?あの坊主、まぁーたあんなところで…!っあぶねぇぇ!」
___不思議な出来事のお話である。
☆
『ーーー』
(なんだ、この声…。俺を、呼んでる?)
『…ん。…い…じ…れん。一条寺 憐』
「うおっ!…ここはどこだ?」
憐は気がつくと、光の流れの中にいるような、そんな不可思議な空間を漂っていた。
(たしか俺はあのとき車に轢かれそうだった坊主をたすけて…。あれ?俺ってもしかして死んじゃったのか…?まだギンガの後半始まってないのに?)
『安心しろ、君は死んでいない。私が君を助けたのだ』
突然声が聞こえたかと思うと、憐の目の前に光が集まり始め、やがて巨人の形をとった。それは憐のよく知る、ウルトラマンのような姿だった。
「ひ、光の巨人⁉︎てか、ウルトラマン⁉︎やっぱ夢かなこれ…」
いやでも夢でも嬉しいな、などと呟いている憐に、巨人が声をかける。
『すまないが私に残された時間は少ない。今回君を呼んだ理由を説明するから、よく聞いてくれ』
憐はウルトラマンに会えた喜びやら驚きやらで興奮状態だったが、その言葉を聞いて幾分か冷静になり、静かに話の続きを待った。
『今、ある世界に一つの
「俺が、守る?ウルトラマンでも倒せないような敵から?」
『奴に関しては心配ない。相当な深手を負っている上、力を使い果たし今は眠りについているだろう。問題は奴がその世界に逃げ込んでしまったことにより、善悪のバランスが崩れたところにある。だから、君がその世界に入ることによりバランスを元の状態に近づけることができる』
「俺1人でそんなに変わるのか…?」
『ああ、君にはそれくらいの資質がある。もちろん、無理にとは言わない。それに、もし君が帰りたくなったらいつでも帰ってこれるようにしておこう』
「資質って、俺にはそんな大層なものないぞ。だって、俺はただの高校生だし…」
『私が君を選んだ理由はもう一つある。それは君の勇気だ。先ほどの子供を庇ったことだけではない。君は事の大きさに違いはあれど、いつだって勇気ある行動をとってきたのだろう。その心の強さが、君からは感じられる』
「勇気、か…。まあでも 、誰かの助けになるなら躊躇する理由はないしな。それに、他でもないあのウルトラマンの頼みだし。断る道理はないな!」
『…ありがとう。君に出逢えてよかった。では、またいづれ会おう』
「最後に一つだけ!お願い、してもいいか?」
『…なにかな?』
「今度会ったら、俺がその世界を救ったら、その時は。…握手してもらってもいい?」
『…フッ。ああ、よろしく頼むよ』
「よっしゃ!じゃあ、いっちょやりますか!」
『幸運を祈る』
その言葉と共に、憐の意識は消えていった。
『すまない、憐。私の力が戻るまで、なんとか頑張ってくれ。今の私にはこれぐらいしかできないが、頼んだぞ…』
そう言って巨人は一筋の光を放つと、深い眠りについた。
難しいですねー、自分の言葉で書くのって。
なんか無理矢理感がすごい出てる気がするけれども…。
100%自分の好みで書いていくこの小説ですけど、楽しんでもらえるとうれしいです。
感想、評価などよろしくお願いします。
あ、今回ウルトラマンって呼んでますけど別に初代って訳じゃないです。
それでは!