スカリエッティの兄弟   作:ヴィヴィオ

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準備期間
プロローグ


 

 

 

 

 

 

「こにゃにゃちわーー!!」

「こにゃにゃちわー」

 

どこか知らない場所。真っ白な世界の中でぬいぐるみに羽が生えた生物が昔懐かしの挨拶をしてきた。カードキャプターさくらは至高の一品だと思う。異論は認めない。

 

「わんわんおー」

「それは間違ってる。挨拶じゃないぞ」

「せやな! にしてもあんさん、ええ感じに乗ってくれたな」

「うん。好きだから。それで、ここはどこ?」

「まあ、わいも好きや。ここは死後の世界や。まあ、あんさんが死んで、わいが拾ったんや。同じもん好きやからな」

「ほほう。でも、記憶ないな」

「そりゃそうやろ。即死やで。死に方は教えへんけど」

「それで、どうしたらいいんだ?」

 

なんだか、落ち着いている。話された内容がすんなりと理解できる。不思議な感じだ。というか、強制的にそんな感じにされているな。

 

「転生してもらうで。それでや、どうせならわいが好きなもう一つの世界に転生させたるわ」

「チート有りで?」

「チートはな……取りあえずこれふってみ」

 

10面ダイスを渡された。なので振ってみる。ココロと転がるダイス目。出た数字は8だった。実際に握って振ったが、ランダムだというのに高い方はありがたい。

 

「8やな。チートの数は8個で決定や」

「どの世界だ?」

「魔法少女リリカルなのはや」

「おお、ハーレムできるか!」

「持ちできるで。勝ち取ればやけど」

 

勝ち取ればって、まさか……アレですか?

 

「おい、他に何人送った?」

「うちは5人や。そいつらのチートは教えへんけど、みんなダイスで選んだで。まあ、人気なんはFATEやったけどな」

「……おーし、本気出すぞ」

「バッチ来いや!」

 

先ずテンプレとか考えるのもアレだが、しょっぱなから桁の違うのを選ぶか。うちはってことは他の連中も送ってるだろうし。

 

「とりあえず、お母様の力で」

「ちょっ!?」

 

えー、やっぱ一番桁違いな存在ってスレイヤーなあの人でしょう。魔王と言われても問題ない。

 

「後はマステリ様セットで」

「ナコト写本つきでかいな?」

「つきで」

「まあ、2個と考えてこれで3個やな」

「次はありとあらゆる存在とユニゾン可能な能力と知力を最大値に」

「5個やな」

「後は拠点として410m級重砲撃艦ゴルンノヴァをエセルドレーダが操作できるようにしてくれ。ワンマンオペレーティングシステムみたいな」

「とんでもない拠点やな……」

「次にゴルンノヴァに魔力でなんでも作成できる装置をくれ」

「まあ、ええやろ。あと1個やな」

 

後1個……どうせなら悪役やりたいし、これでいいか。

 

「ジェイル・スカリエッティの兄弟にしてくれ」

「悪役指定かいな! まあええけど」

「管理局を滅ぼしてやる」

「まあ、頑張ってこいや」

 

頑張って悪役ライフと行くかな。

 

 

 

 

 俺がこの世界にジェイル・スカリエッティと同様の存在として生まれてから早数年。名前は前世のレオンハルト・スカリエッティとなっている。ジェイルとは違い、金髪の長髪で腰まであるのだが。もちろん瞳も金だ。

 

「マスター、評議会の連中からです」

 

俺のすぐ傍に控えてゴルンノヴァを動かしているゴスロリ少女ことエセルドレーダが報告してくる。

 

「なんだ?」

「プロジェクトF.A.T.Eという物をジェイルが行うそうです。それに協力せよとの事ですね」

「成程……」

 

確かにアレは楽だな。俺は基本的に機材を作ってジェイルや管理局に提供している。もちろん、技術力はかなりあるのでFATEどころの話ではないが、面倒事しか起きないのだから隠して居る。

 

「そっちは構わん。適当に送っておけ」

「はい」

「それより、高町なのはの周りはどうなっている?」

「相変わらずですね」

 

エセルドレーダが操作して映像を出してくる。そこに映し出されたのは公園だ。そこで1人の幼い女の子を複数の男の子が取り合いをしている。そいつらはオッドアイだったり、美形だったりと明らかにおかしな容姿をしている。ちなみに俺は普通の容姿にしてある。といっても、マステリセットと例のあの人のせいで美形っぽくはなっているが、適当に伸ばした髪の毛が色々と台無しにしている。

 

「まあ、高町なのはなど、競争率が高すぎて話にならんし別にいらん。それより、準備は出来ているか」

「もちろんです、マスター」

 

そう言ってエセルドレーダが取りだしたのは酸素ボンベとウエットスーツだ。12歳くらいの俺用の為、小さいが仕方無い。

 

「では、着替えて行くぞ」

「イエス、マスター」

 

俺は全身をウエットスーツに包まれた後、ゴーグルと酸素ボンベを担いでエセルドレーダとユニゾンした後でミッドチルダの海へと転移する。

 

 

 

ミッドチルダの海深くにある海底遺跡へと向けて進んでいく。奴らがなのはやアリサ達にうつつを抜かしている間にこちらは王を確保するのだ。

 

『マスター、海底遺跡への入口を確認しました。封印の解除を行います。少々お待ち下さい』

 

俺はエセルドレーダに全て任せて大人しくしておく。何故なら出力が高すぎて何十にもリミッターをかけてユニゾン状態でしか力を使えないのだ。御蔭で色々と不味い。コントロールをミスっただけで惑星が破壊されたりするのだから。

 

『お待たせしました』

 

13分で古代ベルカの術式を解除して封印を開く。開いた場所から中に入ると、呼吸ができるようになっている。なので、服を脱いでバリアジャケットになる。俺のバリアジャケットはジークリンデ・エレミアのを参考にして作った。

 

「ご苦労だった」

「これくらいなら問題有りません。マスターの開発した古代ベルカの解析術式が役に立ちましたから」

「それでもだ。それより、正規ルートか?」

「裏口です」

「ナイスだ」

 

もちろん、こちらも罠が存在するが確実に進む道筋は短い。そして、罠自体はエセルドレーダが排除してくれる。ぶっちゃけいおう、俺は単なる魔力タンクであると。

 

「ン・カイの闇よ」

 

小さな姿で現れたエセルドレーダが肩に乗って、魔法を発動させる。すると、通路が全て闇に包まれて俺にとっての安全な道を形成する。

 

「マスター、全て問題有りません。どうぞお進みください」

「わかった」

 

作られた道を悠然と歩いていき、イクスヴェリアが封印された部屋に到着した。中に入ると、可愛い幼い少女が居た。小学生くらいで成長しない永遠のロリっ子だ。

 

「予定通り、まだ奪われていないか……」

「はい。コレをマスターの物にできますね」

「ああ。早速起こすとしよう」

 

機材をナコト写本から取り出して解析に入る。しっかりと正式な手順を調べて起こす。色々と機能不足もあるが問題ない。こちらの技術で解析して強化すればどうとでもできる。道具はなんでも作れるからな。なので手順を行っていく。こっちは知識EXなのだからこれくらいは容易い。

 

「さあ、目覚めろ。俺がお前の繰者だ」

「マスターの私以外の新しい女……でも、マスターの為なら……」

 

祭壇に横たわるオレンジ色の髪の毛をした少女が緑色の大きな瞳を開いてこちらを見てくる。

 

「貴方が……新しい繰者ですか……」

「そうだ。俺の名前はレオンハルト・スカリエッティ。こっちが俺のユニゾンデバイスであるエセルドレーダだ」

「よろしく……」

「……分かりました。何故私を目覚めさせたのですか……私は目覚めたくなかったのに……」

「理由は簡単だ。俺がお前を俺の女として欲した。ただそれだけだ」

「なっ!? 馬鹿ですか、あなたは……私は冥府の炎王ですよ。死者を冒涜し、死者を兵器として作られた存在です。私は死ぬべきなのに死ねないただの兵器です」

「それがどうした。俺には関係無い。それに兵器だというなら兵器としても使ってやる。もっとも、そっちはお前次第だ。当分は俺のユニゾンデバイスになってもらおうか」

「っ!?」

 

イクスヴェリアを抱き起こして移動する。イクスヴェリア……イクスは大人しくしている。繰者登録も問題無い。

 

「マスター、転移します」

「ああ、頼む」

「イエス、マスター」

 

ゴルンノヴァへと転移した俺達はイクスを生体ポットに入れて解析をかける。その後、機能不全を起こしかけている場所を治していく。まあ、1000年以上も生きているのだから仕方無い事だ。

 

 

 

 

 

 

 

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