稲川竜希
俺は運がいい事にリリカルなのはの世界に転生した。しかも、俺の転生特典は7個だった。だから、FATEのランサーであるクー・フーリンをお願いした。もちろん、宝具は刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)と突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)の効果を持つゲイ・ボルクだ。クー・フーリンの身体とランサーとしての力、宝具のセットで2個という事となった。なので一つを子供にしてなのはと同じ年齢にした。それに英霊の人間化。これで4つ。ニコポと転生者の位置がわかる特典、抗魔をEXにしてもらった。これで殆どの魔法攻撃は俺には効かない。
ニコポなどは転生者に対しては効かないそうで、残念だがそこはいい。それとだんだんと効果が発揮するそうだ。ただ、同じような能力を持つ存在が同じ対象にかけたら打ち消し合うという効果もあるそうだが、まあ構わない。それと転生者の位置を知るのだって1キロ以内に以内といけないそうだ。まあ、戦闘を行うのなら1キロも必要ないだろう。
そして、転生して直ぐに高町なのはと一緒になれた。だが、そこには俺と同じような奴が居た。そう、そいつも転生者だ。奴の名前は焔琉空(ほむらるうく)。そう、テイルズ・オブ・ジアビスのルーク・フォン・ファブレだった。奴と俺とでなのはを取り合いになった。他にも転生者が多数居るのを確認できた。まず、近くに居るルーク以外になると、芳乃さくらだろう。どんなチートを持っているかはわからないが、奴はD.C.Ⅱに出て来る学園長バージョンだった。落としたいと思ったが、ニコポは効かないし、なのは達俺の嫁連中と一緒によく遊んでいて、俺達の邪魔をしてきやがる。だが、いずれ俺の物にしてやる。例え無理矢理にでもな。
月日が流れ、原作が開始された。それを知ったのは簡単だ。俺も夢を見たし、他の転生者連中も同じだろう。そして、なのはについていくと案の定、ユーノが居ると思った。転生者の反応も無いし、淫獣と共に転生者が来たり、ユーノその者が転生者になっている事は無いとそう確信できた。だから、そこにしゃがんで淫獣を抱き上げる女の子を見た時には驚いた。だって、それはなのはと同じ顔で、出て来るのは本来なら遥か先とまでは言わないが、ASが終わった後のはずだったのだ。だが、その少女は確かに存在した。
「「なのは(ちゃん)?」」
「「「嘘……なんで……」」」
アリサやすずか、そして、転生者の3人は驚いている。だが、よく考えろ。どういう事か既にシュテルが存在している。これは事実だ。では、この目の間に居るシュテルはマテリアルではないという事だ。そして、彼女は転生者でもない。つまり、それはINNOCENTのシュテル・スタークスという事になる。どういう事かはわからないが、これはチャンスだ。ルークの野郎は気づいていない。このシュテルが転生者かどうかなんて。いや、むしろ転生者という事を疑っているだろう。なら、こちらから先に仕掛ければいい。
「しゅ、シュテルだよね?」
「なんでシュテルがこんな所に居るんだよ……」
「ASどころか、無印だって始まったばかりだってのに!」
「? 確かに私はシュテルですが、貴方達の事を私は知りません。誰ですか?」
確認を取ってみると、確かにシュテルと名乗った。なら、決まりだ!
「「(寝取れば問題無いじゃないかっ!)」」
ニコポを発動する。無表情だがちゃんと発動した気配がした。どうせ何度も発動しないといけないのだ。シュテルの方も俺を見詰めて来た。これで俺の勝利だ!
そう思った。
「ぐぅぁあぁぁぁぁぁっ!?」
急に頭が痛くなりだした。そして、俺は苦しみだしたのだが、誰も助けてくれない。それどころか、淫獣を優先しやがった。確かに日頃、気を引くために色々とやっていたが、今はマジで痛いんだぞ。
「はっ、残念だったな」
「き、貴様……今はマジで……」
「どっちにしろいい気味だな」
ルークを見ると、蹴られた跡があった。おそらくアリサに蹴り飛ばされたんだろう。いい気味だ。しかし、次第に痛みが引いてきた。今日の所は大人しく帰って休もう。今夜が本番なのだから。
帰って休憩した俺は夜の散策に出る。結界が張られた事で動物病院へと向かう。既にリサーチ済みだ。そこで苦戦して恐怖に怖がっているなのは格好良く助けて、ニコポを発動する。危機を助け、ドキドキしている間に効果を発動するとかなり進行速度が早まるのだ。これを逃すチャンスはないだろう。ましてやライバルが居るんだしな。俺は急いで道を走っていく。すると、目の前に1体の甲冑騎士が立ちふさがった。
「おいおい、四次バーサーカーかよ……だが、転生者はいないな……送り込んできた? いや、だがサーヴァントって感じでもないか」
気配からしてサーヴァントではない。では、ただの甲冑騎士か。黒い霧も出てないし、問題無いだろう。
「おい、どけよ。俺は忙しいんだ。今なら命だけは助けてやるぞ」
「……」
こちらの声を無視しやがるどころか、腕を前に出して手でこいこいとしてきやがる。
「いいだろう、ぶっ殺してやる!! 来い、ゲイ・ボルク!」
非殺傷設定なんて宝具には本来存在しねえが、なのはの世界に来る時、神もどきがサービスで付けてくれた。だが、こんな奴には必要ねえ。さっさとぶち殺してやる!!
「行くぞオラァっ!!」
俺は甲冑騎士に向かって槍を構え、全力で走る。
「がはっ!?」
奴を俺のゲイ・ボルクが貫くはずだった。奴は俺の速度に反応すらでてきていない。だが、何故だ。何故倒れたのが俺なんだ!!
奴に近づいた瞬間、背中から激しい激痛が襲った。俺は自分の胸から出る大量の液体に気づいた。
「あ? なんでだよ……これ、なんなんだよ……くそがっ」
「貴方の血液ですよ。胸に大きな穴が空いていますから。ですが、心臓を貫かれてまだ死なないとは……驚嘆に値しますね」
「ごほっ!? き、貴様は……なんで、ここに……」
「何故と言われても、貴方が私の欲しい物を持っていました。ただ、それだけです。アレを持ってきてください」
現れた転生者でもない小娘は甲冑騎士に命令させ、俺のゲイ・ボルクを掴んで持って行きやがる。
「かっ、返せ、それは俺の……」
「死ぬ貴方には必要ありません。これは私が使わせて貰います」
「ふざけんなっ、これぐらい魔法で……」
俺は魔法を発動させる。だが、魔法が発動しない。リンカーコアすら動かねえ。
「無駄ですよ。貴方はもう、魔法が使えない。それではごきげんよう。死体の始末、お願いします」
去っていくクソガキを睨みつけながら、ルーンを発動させる。
「リンカーコアが無理でも、ルーン魔術ならっ!!」
ルーン魔術による回復を試みようとしたが、何故か発動しやがらねえ。くそ、どうなってやがる……これは、魔力そのものが……まさか、どこのどいつかわからんが……あんなもん持ち出してきてやがるのかっ!!
「ちく……しょう……俺のハーレム……まだ、なんにもしてねえんだ……こんなところでっ、死ねるかっ……がぁあああああああぁぁぁっ!!」
甲冑騎士が俺に抱きついてきた。まさか、こいつ……いや、ありえねえ。だが、さっきの女は確かに……嫌だっ、死にたくない死にたくないっ!!
「やめろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!!!」
俺が絶叫する中、赤い光が立ち上り、全身が焼かれる激痛に襲われた、俺は意識を手放した。