スカリエッティの兄弟   作:ヴィヴィオ

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活動報告に判明している、又は教えて大丈夫な転生特典を乗せております。見たい方は見てください。それと、どうなってもいいよという転生者をそちらに乗せてくれれば使う事がある、かもしれません。保証はできかねますが。


変わりゆく現実

 

 

 芳乃さくら

 

 

 

 高町家の朝食では、桃子さんが料理上手の為、大変美味しいご飯が食べられてボクは幸せだ。転生する前は一人寂しく病院のベッドの上で流動食を食べる毎日。身体も殆ど動かせず、家族も居ない。それが小学生を過ぎた頃からのボクの毎日。ただ、テレビだけは見れた。アニメを見て思っていた事……ボクも自由に魔法を使って動き回りたいという事だった。ボクの願いを神様は叶えてくれた。特典に関しても神様にお任せしたけれど、色んな自分になれるカードはとても楽しい。

 

「どうしたの、さくらちゃん?」

「ううん、なんでもない! おかわり!」

「はいはい」

「味わって食べるんだよ」

「うん!」

「さくらちゃん、あ~ん」

「あ~ん。もきゅもきゅ。なのはもおかえし~」

「あ~ん」

 

 皆が仲良しなので、ボクとなのはも仲良し。おばあちゃんは死んじゃったけど、それは仕方無い事。その時はまた一人ぼっちになっちゃったと思ったけど、今度はおばあちゃんの変わりにお父さんとお母さんが居る。それに苗字も血も違うけれど兄弟もできた。おばあちゃんの為に芳乃の姓は無くせないけれど、ボクにとっては士郎さんや桃子さんがお父さんとお母さんだ。こっちでボクを生んだお母さんは幼い頃に……ボクを生んで亡くなったし、お父さんも事故で亡くなった。それを考えると結局、ボクは家族を不幸にするのかも知れない。でも、家族は欲しい。だから、こんな形になった。特典を選んでくれた神様には悪いけど、普通の幸せも欲しかったと思う。でも、それは仕方無い。それに力が使えなかった前と違って、今は使えるんだ。去年くらいから特典も使えるようになったしね。御神流を習いだしてある程度戦えるようになってからだったから、それまでは神様の采配か、使えなかった。この力でおばあちゃんを助けようと昔は必死になって使えるようになる方法を探してた。でも、結局使えなかったし、おばあちゃんもそれを望んでいなかった。

 

「ん? これは……」

「どうしたの?」

「おい、これって……」

「「?」」

「士郎さん……」

「ああ」

 

 なのはちゃんとボク以外、皆真剣な表情でテレビを見ている。ボクもテレビを見てそれに気づいた。

 

『私立聖祥大附属小学校に通う稲川竜希君と私立聖祥大附属中学校に通う留学生のイスカ・ダルン君が昨日の晩より行方不明となっております。また、海鳴市に不審死体が発見されました。他にも道路と壁に焼け焦げた跡があり……これは本当ですか?』

『どうしましたか?』

『その場所に人型の焼け跡があったそうです……それも、小学生くらいと、中学生くらいとの事です……』

『凄い事件になってきましたね。警察はどうですか?』

『警察は2000人体勢で事件の解決へと動き出すそうです。また、海鳴市全域に警戒を呼びかけております。お子さんが居る方は必ず保護者の方が集合場所まで送ってあげるようにとの事です。私立の方は親御さんが近くの駅などに連れて来て欲しいとの事です。駅やその周辺には既に厳戒態勢が敷かれており、警察官が立っているそうです……』

 

 何これ……稲川君が死んだ?

 ううん、行方不明なんだよね……でも、人型の、それも小学生くらいの焼け焦げた跡があるなんて……でも、彼はボクと同じ転生者だよ!

 強いはずだよ。生半可な人じゃ絶対に勝てない。そのはずなのに……どうして?

 

「嘘っ、稲川君が……」

「なのは、さくら、大丈夫?」

「う、うん……嫌な奴だったけど、死んじゃうなんて思わなくて……」

「な、なのはも……こんな事ならもっと優しくしてあげたら良かったのかも……」

「士郎さん」

「そうだな。桃子、悪いが学校に連絡してくれ」

「はい。恭弥と美由希はもう出なさい。行きも帰りも必ず2人で帰ってきなさい」

「わかった」

「うん。あっ、お父さん」

「なんだ?」

「念の為に木刀だけ持って行っていい?」

「ああ、持っていくといい。それとなのはとさくらは今日はお休みしなさい」

「で、でも……」

「あ、あの、大丈夫だよ?」

「駄目だ。いいからゆっくり休みなさい」

 

 士郎さんはこうなると絶対にボク達を休ませる。なら、ボク達は大人しく従うのがいいよね。

 

「わかった。今日はお休みにする」

「さくらちゃん?」

『なのは、ここは諦めよう。それに部屋で訓練してよう。この事件、多分ジュエルシードに関わりがある』

『えぇ!?』

『魔導師が殺されている。稲川君も魔導師なの』

『そうなんだ……わかった。せめて敵はとってあげないとだね!』

『うん』

「なのはもいいか?」

「うん、なのはも今日はお休みするね」

「ああ。敷地の外にもでないようにな。メールくらいは構わないが、電話もあんまりしないように」

「「は~い」」

 

 ボク達は庭からボクの家へと移動する。こっちには子供用の遊び部屋もあるからね。

 

「さくらちゃん」

「うん。彼は間違いなく魔導師だよ。それと焔君もだね」

「そうなんだ……」

「他にもボクが知ってるだけで違うクラスや学年に居るけど……」

「そんなに居るの!?」

「にゃははは、多いよねー。でも、先生もそうだよ。ほら、あのセオルキス・ランペルージ先生もそうだしね」

「あの人、そうなんだ。結構面白い先生なんだけどね」

「あははは。でも、あの人は魔眼とか持ってるかも知れないよ」

「へぇ……ユーノ君、魔眼って……あっ、ユーノ君を部屋に忘れてた!」

「あっ!? 取りに行ってくる?」

「そうだね……って、モノ扱いは可哀想だよ。それに……ほら……」

 

 なのはちゃんが指差した先にはなのはちゃんの部屋が見えて、窓ガラスにへばりついているユーノ君の姿が見えた。

 

「そうだね。ちょっと迎えに行ってくるね」

「うん」

 

 ボクは桜の木に登って、なのはちゃんの部屋に移動して、窓を開けてユーノ君を掴んで戻る。

 

「二人共、非道いよ……」

「ごめんね」

「にゃははは」

「そ、そうだ、ユーノ君、魔眼って知ってる?」

「魔眼? 魔眼はレアスキルだよ。それもかなり危険な奴が多い」

「そうなんだ。実は私達の学校にも魔眼を持っている先生が居るかもしれないんだって」

「そんな!? 有り得ない! いったいどんな確率なんだ!」

「ユーノ君、有り得ない事は有り得ないんだって凄い人も言ってたよ」

「……いや、確かに現実で起こっているんだ。それも納得できる……でも、魔眼は危険だ。精神支配系だったら特に危ないよ!」

「そうだよね。対策を考えないといけないよね。まあ、目を見なければ大丈夫だと思うけど。それより、修行しよう。時間が惜しい。ひょっとしたらこのジュエルシード集めは大変な事になるよ」

「そ、そうだね。わかった」

「なのはも頑張る!」

 

 ボク達は魔法の修行を開始した。

 

 

 

 

 焔琉空

 

 

 

 

「クソッ!! どうなってんだ!! 少なくともSTSまでは殺し合いまではならないと思ったのに! 何処の馬鹿だ!! 管理局や警察にバレたら終わりなんだぞ!!」

『落ち着いて。慌てても解決にならないわ』

「ああ、そうだな……」

 

 俺はソファーに座り、気を落ち着かせる。

 

『転生者が少なくとも1人は死んだ。これは確実よ。それに相手は炎熱系を使うようね』

「死体処理の方法が焼却だからな。それがどうしたんだ? でも、ガソリンとかで燃やしたんじゃないのか?」

『警察にハッキングしてみたのだけれど、違うようよ。どうやら、超高温で一瞬に焼かれたみたい。そんなのを周りに微かな被害しか出さずに出来ると思う? 魔法以外で』

「無理だよな。という事は相手は炎使いか……つーか、俺も命を狙われてるんだよな……どうすればいい?」

『強くなる事ね。それと一つわかっている事があるわ』

「なんだよ?」

『相手は銃よ』

「銃だと?」

『ええ。音を消していたようだけど、音に関するエキスパートの私にはわかるわ。あの時、何度か響いていた。おそらく、狙撃手ね』

「確か原作でもいやがったな。そういう事かよ……訓練の難易度をあげるぞ」

『ええ、任せて』

 

 生き残って幸せを手に入れてやるんだ!

 こんな所で終わってられるか!

 

 

 

 

 

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