レヴィ
ブラックロッジの会議室。そこでは緊急会議が行われているんだよ。もちろん、議題は決まっている。今日はボクが当番なのでボクが仕切るのです、えっへん。
「さて……今日集まってもらったのは他でもない。我らブラックロッジ幹部である六神将の1人、シュテるんが殺られた事についてだ」
指令ポーズをしながらボクは集まったみんなに告げる。
「えっと、ふっ、ふふふ、所詮奴は我ら六神将の中でもトップクラスの実力者……」
「って、駄目じゃん! トップの人が負けたら他の人も負けちゃんうよ! イクス、やり直し!」
「え? でも、事実ですしね」
「うむ。というか、六神将というのも初めて聞いたしな。むしろ、ブラックロッジって我ら以外に構成員が居るのか?」
いるに決まってんじゃん王様は何言ってんだろ?
ボクと同じクローンに、シュテルと同じクローンに、王様と同じクローンに、イクスのマリアージュに、シノンのクローンは……起動していないからなしにして……あれ?
「うにゃ?」
「あっ、それは結構いますよ?」
「マリアージュやクローンは無しだぞ」
「びっくりです。レオン、私、エセルドレーダ、シュテル、ディアーチェ、レヴィ、シノンの7人しか居ませんよ」
「まあ、レオンは大導師として指導者だから六神将であってはいるのだが……」
「でも王様」
「なんだ?」
「クローン達やマリアージュが構成員として充分だよ?」
「命令に忠実な兵士ですしね」
「うむ。だが、自ら考えて行動するのがおらん。奴らは所詮傀儡兵と同じよ。まあ、優秀ではあるがな」
みんなボク達と同じ改造されているから、Sランクだしね。今も情報は更新されてるし、新しい戦技を生み出している。毎日いっぱい死んでるけど!
「いいではないか、少数精鋭で。それとも現地に構成員を作るか? 別に俺は構わんが」
「しかし、それは情報漏洩に繋がる事も覚悟しなければなりません」
「ふむ。それもそうだな。しかし、遅れたようだが、何かあったか?」
「そうだよ。遅いよ~」
入って来たお兄ちゃんとエセるんにボクは文句を言ってやる。
「ああ、すいませんね。それは私のせいです。少し調整にとまどりました。それとレヴィ、会議室で遊ぶのは感心しませんよ」
「ごめんなさ~い」
「とりあえず、これでシノン以外のメンバーは揃いましたね。ディアーチェとレヴィ、私は予備を使っての参加ですが」
「うむ」
「そうだね」
ボクと王様は今、管理局の次元航行艦アースラに乗っているから、予備クローンを起動して参加してるんだよ。そう、ボクのシスターズは優秀なのだ! えっへん!
「シノンは?」
「寝ているのでは?」
「起こすか」
「ですね」
皆が席に付いて、電話をかけると向こうから映像が届いた。
『ふぁ~おはよ……』
「シノン、会議ですよ」
『……ん……今何時……?』
「そちらでは朝の4時ですね」
『26分か……まあいいや。眠いけど参加する……』
着崩れた着物姿で、布団に入ったまま顔だけでしてるシノン。ずるいよね!
ボクも寝ていたいよ! 連続稼働64時間だよ!
なかなかユーリに勝てないんだよね。つい徹夜しちゃったんだけどさ。
「さて、これで揃ったな。では、始めてくれ」
「は~い。これより、シュテるんが殺られちゃったので、敵討ちをどうしようか会議に入るよ!」
「レヴィ、それは嫌味ですか? 嫌味なんですね?」
「ちっ、違うよ! 純然たる事実を……痛い痛いっ!! グリグリ止めて~~~~」
「全く、貴様らは……まあ、レヴィが進行役になった時点でわかりきっていたか」
「ですね」
「当たり前です。で、判明した事を教えてください。マスターの貴重な時間を無駄にする訳にはいきません」
「そうだな。頼む」
王様の声にグリグリが止まって、今度はボクが後ろから抱きしめられた。そして、頭の上に顎を乗せられる。
「まあ、簡単ですが……フェイト陣営はフェイトとフェイトのサーヴァントであるメルトリリス。ゼロと名乗る仮面。これに蜃気楼という名の機械兵器が存在します。なのは陣営になのはとユーノ、芳乃さくら、焔琉空ですね」
「あ、俺がエセルドレーダと共に焔琉空は殺しておいた」
「では、彼は除外しますね。後は街中に居る他の転生者ですね。シノン」
『ん。こっちで確認出来たのはギルガメッシュ。こちらに関しては情報がない。今のところ大人しくしている。次にセイバー……いえ、これはルーラーといった方が良いか。ルーラーのジャンヌ・ダルク。ただ、反射を確認した。こっちの狙撃を反射してきたけど、こちらの位置は判別できていなかった。ただ、遠目で確認したけどエクスカリバーとアヴァロンを確認した』
えっとエクスカリバーとアヴァロンはアルトリアってのの奴だよね?
でも、ジャンヌ・ダルクなのに持ってる……変だよね?
「セイバー繋がりで全てを得ているいうのか?」
「可能性はありそうだな。まあ、そちらは今のところどうてでるか分からないんだな」
『うん。それと佐々木小次郎も居る。これも警戒対象かな。こちらの弾丸を普通に抜刀術で切り裂いてくれた。後はなのはの学校に居る先生セオルキス・ランペルージ。これが多分仮面』
「アイツですか……私を辱めた……」
「おお、怖いよシュテるん! 何号か知らないけど!!」
「バージョンが6に上がってからは39体目ですね」
「シュテルは死にすぎだ。危険な任務や激しい戦闘を我らの為にしているのはわかるがな」
「そうだぞー特攻はボクの役目なのに!」
「そうですね。でも、レヴィは解析とか苦手でしょう?」
「うっ……でもぉ……シュテるんが傷つくのはヤだよ?」
「ありがとうございます。でも、私は平気ですよ。ご主人様からご褒美ももらいますし」
「むむ……」
それはちょっとずるいかも。でも、まあ仕方無いか。ボク達も後でご褒美貰うし。今度は何にしようかな~。どこに遊びに行こうかな?
食べ歩きも捨てがたい……じゅる。
「レヴィ、管理局を頼む」
「は~い。管理局側はリンディ、クロノ、エイミィだけど、戦力になるのはリンディとクロノだね。他の局員は雑魚だよ。ここにボクと王様が入ってる。後、ミッドに転生者が1人確認できているんだよね?」
「ええ、よく覚えていましたね。偉いですよ、レヴィ」
「わ~い、褒められた~」
「ああ、ご苦労様」
「えっへん!」
ここまでが現状判明してる事かな?
「さて、フェイト陣営は置いておいて、イクスの方はどうだ?」
「こちらも支配下に置きました。マリアージュも埋め込んでいますので何時でもいけます」
「じゃあ、これからの方針だな」
「マスター、ここは前倒しをする事を提案します」
「前倒しか?」
エセるんは何を言ってるんだろ?
「現状だとそれがいいか。なのは陣営の転生者が1人だしな」
「うむ。そこに我らが加われば問題なかろう」
「まあ、問題はなのは達がフェイト達にどう動くかですね。私が死んだ事でかなり堪えるでしょうし」
「なら、誘導してやればいいさ。どうせなら、なのは対フェイト、本気の殺し合いを見せて貰うのも面白そうだ」
「それは面白そうだな」
「王様とお兄ちゃんが悪い顔してる~エセるんもだけど」
「私をそう呼ばないで」
「えぇ~? エセるんはエセるんだよ?」
「どうやら駄犬には調教が必要なようですね」
「むむっ、緊急回避! シュテるんバリアー!」
「エセルドレーダ、進呈します」
「ええ、ありがとう」
「シュテるんに裏切られた!?」
「すいません、レヴィ。さて、ではこれにて解散します。それで、ご主人様」
「ん?」
シュテるんがさっさと終わらせてボクをエセルドレーダに引き渡した。もちろん、ボクは逃げる。ふっ、ふふ、雷刃のボクを捕らえられるかな?
「ン・カイの闇よ、天狼星の弓よ……」
「ちょっ、それは反則だよ!!」
ボクが必死に逃げているのにシュテるんはお兄ちゃんに迫っていく。
「ご主人様、ご褒美は抱いて……犯してください」
「おい」
「穢されたこの身を綺麗にしてください」
「ちょっと待て貴様っ!! 抜けがけか!」
「だいたい、シュテるんの体、綺麗になってるよね! 外でたばかりだもん!」
「ふふ、早い者勝ちです」
「ちょっと、シュテル……」
「エセルドレーダはレヴィと遊んでいてください。その間に私がマスターと愛し合いますから」
「この泥棒猫!」
「猫は好きです。ささ、行きましょう」
「いや、しかし……というか、我らは年齢的にアウトではないのか?」
「いえ、大丈夫ですよ、ディアーチェ。私達は常に数十体同時起動して経験を蓄積しています。つまり、数十倍の速度で年を取っています。私達の体が改造と急成長により寿命が少ない事も考え、15まで生きられないので今からやっても問題ありません」
「むっ、それはそうか。では、我も後で……」
「あっ、じゃあボクも」
「敵が増えるですって!?」
『どうでもいいけど、そろそろ仕事に戻ったら? 私はもう寝るし』
「そうだな。シュテルは確かに頑張ったし、叶えてやるか。エセルドレーダはこれの調教をしておいてくれ」
お兄ちゃんがエセるんに何か投げ渡した。
「うぅ……マスター……これは……?」
「琉空のデバイス。中に美味しい物が入っている。デバイスの人格が引渡しを拒否してやがるからな」
「分かりました。たっぷり調教してやります。ええ、この恨みをぶつける為に……」
「あははは、じゃあボクは帰るね」
「我も戻る」
「では、私も戻りますね。お疲れ様でした」
それから、幸せそうに抱きついているシュテるんをみた後、ボク達は意識を切り離して元の身体に戻る。今日からまた頑張らないとね!