スカリエッティの兄弟   作:ヴィヴィオ

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昨日は無理でしたなう。
そして、好きな人の為の聖処女様ですよ、ええ。


高校生セイバー対小学生セイバー×2! 

 

 

 ジャンヌ・ダルク

 

 

 

 

 ルーラーとしての力も持つ為、検知した異常。その異常は人口聖杯もどきであるジュエルシード如きでは有り得ない大聖杯と同等の力を持つ物が顕現した事による物だった。

境界線を歪めて作られた空間にさらに固有結界を展開させるという予防策は張れているが、内部で使用される魔力量は桁が違う。それは結界の維持も行っているようだが、明らかに使用魔力と結界に供給される魔力が釣り合っていない。それも当然だろう。膨大な魔力を使った破壊の嵐にさらされた結界の修復。つまり、結界の維持と修復に膨大な魔力が使われ、破壊にも膨大な魔力が使われている……そこで起こる現象は簡単だ。魔力飽和。ただの馬鹿で思慮が足りず力も無い連中が起こすのならまだいい。それが大聖杯のバックアップを受けた魔術師を超えた魔法使いといえる神代の魔法使いと魔力に物言わして大量召喚と宝具の破壊を繰り返す子供達だったらどうなるかなど、必定。いずれ結界に限界が来て大爆発を起こし、現世へと顕現する。その時起こる魔力爆発は次元崩壊くらいは容易く巻き起こす。

私達が生まれた事による歴史の帳尻合わせか知らないが、実際に古代ベルカの戦いで行われた現状から考えるに同じ事が起こるだろう。もっとも、古代ベルカの聖杯戦争で行われたのは小聖杯なのだけれども。

 

「ああ、頭が痛い……」

 

 全く、適当に転生特典を頼む物ではない。デメリットもしっかり引き継いでいるのだから。しかも、他にも色々とデメリットを貰っている。知らなかった弱点もあるし、不死を頼んだら名前つながりで聖人だというのに悪になっている。本当に混沌としている。誓いの羽織とか着ると病弱になる宝具ってなんですか……まあ、色々と使わせて貰ってますが……演劇とかで。

 

「おっと、そろそろ不味いですね。あの2人が死んでも別に構わないのですが……ここは穏便に中に入って止めますか……」

 

 屋上のビルから眺めていたので、このまま結界内に飛び込む事は問題無くできるでしょう。

 

『おーい、悪いけど助けて、私達の女子高生━━━━!! 魔法少女ジャンヌちゃあああああん━━━━!!』

「……」

 

 ふぅ……とりあえず落ち着きましょう。先ずは左手を出してエクスカリバーを取り出して鞘から抜きましょう。次に魔力を込めながら構えます。

 

「誰が女子高生魔法少女だっ!! 死ねっ、約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!!」

 

 怒りのままに放った約束された勝利の剣(エクスカリバー)は現界の来ていた結界を破壊する。それは完膚無きまでに。やってしまったのは仕方無いので聖旗の真名開放で世界を守る。その為に地上に降りて聖旗を突き立て、真名開放を行う。

 

「我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)」

 

 内部に溜まっていた魔力が増幅されて世界へと撒き散らかされる。爆発はなんとか押さえましたが、大量の魔力が世界中に、いえ、この世界中に散蒔かれてしまいました。これは少し不味いかも知れません。

 

「ん?」

 

 足元を見ると、フェレットが居ました。しかも、瓦礫の中から顔を出して見上げています。可愛いと思って抱き上げようかと思い、しゃがもうとしてこの世界のフェレットが話すはずがない。いえ、それどころか顔が少し赤い。

 

「っ!?」

「ぐべっ!?」

 

 気がついたらアヴァロンで押さえつけていました。

 

「くっ、やはり淫獣ですか……おっ、乙女のあそこを覗くなんて……万死に値します!」

「い、いや、僕は瓦礫に埋もれて……」

「悔い改めなさい。そうすれば主もお許しに……痛っ!?」

「だ、大丈夫ですか……?」

「え、ええ、平気です。少しお祈りをしただけですから……」

「祈りでダメージを受けるんですか?」

「ええ、残念ながら私はお祈りをすると必ず頭痛がします」

 

 肉体のせいですが、恨めしいですね。っと、他の人達も出てきましたか。見覚えはあります。

 

「メルトリリス、後でお話……いえ、こちらふうに言うOHANASHIです」

「ちょっと遠慮したいかな」

「そうですか……では物理的にしましょう」

 

 再度エクスカリバーに魔力を込めていく。ですが、直ぐに第六感と掲示が働き、私は即座に約束された勝利の剣(エクスカリバー)を放つ方向を後方に変えて相手の黒い約束された勝利の剣(エクスカリバー)を防ぎます。直ぐに第二発目がきます。私はどうとでもなりますが、フェレット君は駄目ですね。

 

「ちっ、これは不味い……全て遠き理想郷(アヴァロン)よ」

 

 アヴァロンの結界を使って正面から受け止めてあげます。防いでから放たれた方を見ると黒と白の2人の女の子が居ました。これはまた、セイバーだらけですね。

 

「1枚じゃないのか!?」

「誰がセイバーが1枚だって言ったのかな? 私は全てのサーヴァントのクラスカードを持っているんだよ? そう、セイバー・リリィもセイバー・オルタもジャンヌ・ダルクだってそう」

「今、なのはが使っているのはセイバー・リリィ。まだ決着はついてないよ」

「そうだよ。あの程度、まだ問題無い」

 

 芳乃さくらが指を鳴らすと巨大な大聖杯たる桜の木が出現する。その姿は世界樹と同等な神聖な気配がする。なんて物を特典にしてるんでしょうか……願望機ですよ。制限こそかかっていますが、芳乃さくらの願いを叶える為だけの大聖杯といった所ですか。ルーラーとしてのアクセス顕現は……存在しませんね。いえ、あるのですが、別のルーラーが存在する。おそらく、ジャンヌ・ダルクのクラスカードも持っていますね。なら、チャンスは彼女がそれを使った時、同じジャンヌ・ダルクである私が支配権を奪ってある程度制御出来るようにしないといけませんね。危険すぎます。今はまだ完全に扱えていないようですし、何より暴走されるとタチが悪い。特にアンラ・マンユに汚染されると手の施しようがありません。他にも管理局が放っておかないでしょう。不老不死くらい平気で実現してしまいますから、彼らが弄ると闇の書みたいに暴走する事になる場合もあるでしょう。こちらは直せるでしょうが、どちらにしても被害は大きいですね。

 

「桜が舞い散る世界で決着をつけよう。君達も桜の木の下に植えて養分にしてあげるよ」

「ふえ!? そんな事できるの、さくらちゃん!」

「多分できる! そんな気がするよ!」

 

 駄目ですね、話を聞くきもないようです。いえ、これは……ああ、そういう事ですか。成程、えぐい事をしますね。

 

「仕方ありません。相手になってあげましょう」

 

 私がそういうと、2人はこちらを睨みつけてきます。ですが、その前にフェレットを拾いあげます。

 

「お姉さんも敵になるんだ……」

「なら、殺さないと……シュテルちゃんの敵を討つ為に……」

「なのは、さくら! 何を言ってるの!! いい加減にしなよ! こんな事おかしいよ! 世界が滅ぶ所だったんだよ!」

「う、うる、さい……シュテルの敵をボクは討つんだ!」

「ユーノ君も邪魔するんだ……じゃあ、ユーノ君も殺そう……ねえ、さくらちゃん」

「うん、そうだね……そうだ、邪魔者は殺さないと……」

 

 2人が白と黒の刀身を持つエクスカリバーを構える。ここまでやりますか……いえ、ああ、そうですか。やはり、芳乃さくらに大聖杯は手に余りますか。いえ、そうでしょうね。大聖杯など人間の扱える物ではありません。

 

「ユーノといいましたか、ここは私に任せて下がりなさい」

「で、でも……」

「大丈夫。2人は私に任せてください。それと、そこの馬鹿共は手出し無用に願います。邪魔をすれば相応の覚悟を持ってもらいますよ」

「月の元なのに随分な自身だね?」

「というか、貴様は我らの……」

「月……いえ、夜ですか……私には関係無い事です。夜ならば夜の戦い方をするのみ」

「そう……」

 

 メルトリリス達を放置し、聖旗の近くにユーノを連れて行きます。その間に2人の魔法少女は約束された勝利の剣(エクスカリバー)をチャージしていく。その魔力は桁が違います。スターライトブレイカーの術式を利用して魔力を収束していますね。

 

「いいですか、貴方はこの聖旗から離れないように。離れたら死にますからね」

「は、はい! ふ、2人をお願いします! 大切な友達なんです!」

「ええ、任せください」

 

 膨大な魔力を込めた剣を構える2人と対峙しながら、私はエクスカリバーをアヴァロンへと納める。

 

「主よ、この身を委ねます―――」

 

 辞世の句を唱えて発動させるジャンヌ・ダルクの切り札。固有結界の亜種である心象風景を剣として結晶化した炎の聖剣。ジャンヌの火炙りを攻撃的に解釈した概念結晶武装。紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)。

 

「アヴァロンの防御力と私その物である紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)の攻撃力、超えられるものなら超えてみなさい。百年戦争を戦い抜いた力を見せてあげます。2人同時でかかってきなさい。格の違いを教えてあげます」

「いくよ、さくらちゃん!」

「うん。いっせえのーでっ!!」

 

 同じ構えをして、同時に振り下ろされる聖剣。

 

「「約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!!!!!!!!!!!!!!」」

 

 大聖杯に援護されて得た膨大な魔力を収束し続けて放たれた二つの約束された勝利の剣(エクスカリバー)は融合してさらに膨大な力となる。聖旗を発動して結界を守っているジャンヌ・ダルクにはこれを防ぐ手段はありません。紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)でも撃ち負けるでしょう。チャージしているとしていないのではそこまで違います。最強の英霊と言われるだけはあるという訳です。ですが、それはあくまでもジャンヌ・ダルクならではです。

 

「「いけえええええええええぇぇぇぇぇっ!!」」

「そもそも、正面から威力合戦をする気はありません。全て遠き理想郷(アヴァロン)」

 

 数百のパーツに分解されて私の周囲へと展開される。直ぐに妖精卿へと隔離される。全ての攻撃は無効化され、終わったと同時に解除する。

 

「や、やった?」

「これなら……」

 

 エクスカリバーを下げて構えを解いている2人。甘すぎです。

 

「敵の死亡も確認せずに構えを解かないように。さもないと簡単に死にますよ」

「「あぐっ!? うわぁあぁぁあああああぁぁぁぁぁっ!!」」

 

 瞬時に接近して紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)を叩き込む。紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)はA++。威力は申し分ありませんよ。

 

「断ち切れ」

 

 紅蓮の聖剣と言霊によって鎧を断ち切る。さらにその身を破壊し、焼き尽くす業火が二人を燃やし尽くす。

 

「「ああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁあっ!!」」

「ああ、敵に回すとここまで厄介ですか……」

 

 焼けたそばから肉体が再生していく。さながら不死者のように炎に身を焼かれ、中から出て来る2人。

 

「まあ、いいでしょう。満足するまで存分に戦ってあげます」

 

 炎の中に自ら飛び込む。左右から振り下ろされる音速を超えた剣戟を身体を逸らして避けながら背後に走り抜けた瞬間、回転しながら紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)を振るう。二人纏めて切り払い、吹き飛ばす。

 

「痛い痛い痛いっ!」

「熱い熱い熱いっ!」

 

 空中に吹き飛ばされた二人に飛び上がりながらさらに斬って燃やす。追い越したら虚空瞬動を行い、また戻って斬る。徹底的に切り刻む。そして、地面に二人が落ちる頃には切り刻まれて動けなくなったようなので、重ねてから纏めて紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)でお腹を串刺しにしてあげます。

 

「温すぎますね。熱量を上げていきましょうか」

「いっ、いやっ、やめっ……」

「ゆ、ゆるし……」

「この程度で何を言っているのですか……異端裁判から処刑までの間、あらゆる陵辱が行われ、尊厳と奇跡を奪いつくされた私よりはましでしょう。なんなら貴女達も経験してみますか? 言っておきますが、私はそこにいるにわかとは違います。実際に経験してきていますからね……」

 

 頭に響く頭痛と行われた陵辱の記憶が私を苛む。本来なら出るつもりも無かったのですが、見逃せない事もあります。というか、何故夜の街を散歩しているだけで狙撃されなければいけないんですか?

 それ以降も考えなしにドンパチをやってくれて、迷惑極まりないですね。

 

「殺し合いをろくに知らない子供が入っていい領域ではありませんよ。そうですね、今後一切魔法にも関わらないというなら開放してあげましょう。少なくともあの聖杯は渡して貰います」

「い、いやっ、あれはボクとおばあちゃんの物だ! あがぁああああああああああぁあぁぁぁぁぁっ!!」

「あづぃいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃっ!!!」

 

 駄目ですね、意思は強い。もうちょっと強くしますか。

 

「ちょ、ジャンヌ、やり過ぎだよ!」

「そ、そうだぞ! いくらなんでも……」

「ヒィィィィィ」

 

 声の方を振り返ると、震えている金髪の少女とフェレット。その前に立つメルトリリスとゼロ。

 

「ふむ。確かに暴走されても困りますか。ですが、聖杯だけは我慢なりません。廃棄なさい」

「やだ! 絶対にヤダよーだ!」

「では、更に苦しみを……」

「でも、ボクは諦めない! それとお前はボクを舐めすぎだ!!」

「何をする気ですか?」

 

 何か嫌な予感しかしませんね。こうなれば殺しますか。

 

「ボクの呼び声に答え、現世に顕現せよ! 英霊召喚・フルドライブ!」

「何っ!?」

 

 私は瞬時に放たれた。そうでないと危なかった。無数に現れた人影達。それは超常の存在。

 

「我、顕現である!」

「ふはははは、征服王イスカンダル! 予備声に答え顕現した」

「ランスロット、召喚に応じました」

「ガヴェイン」

「メデューサです」

 

 芳乃さくらは無数のサーヴァント達を召喚するという荒業をやって見せてくれたのだ。聖杯が自分専用だからこそできる事なのだろう。実際、芳乃さくらの身体には無数の令呪が刻まれている。いや、だがそれも完全ではないな。芳乃さくらの周りに浮遊しているクラスカードがそれを語っている。

 

「全く、ご主人様を傷つけるなんて許せないですよ。玉藻も怒っちゃいますよ?」

 

 キャスターの玉藻が治療して復帰する二人。直ぐに姿が元に戻り、新たにセイバー・オルタとセイバー・リリィが召喚される。

 

「みんな、殺っちゃえ!」

 

 そして、令呪を発動された者達は一斉に宝具を構える。

 

「ここまで出鱈目ですか……面白い。相手になりましょう」

 

 私の背後に無数のランスと巨龍を召喚する。相手は王の財宝と王の軍勢。こちらも大群を相手にするのには必要です。

 

「ただし、簡単に勝てるとは思わない事です」

 

 無数のサーヴァントと無数のセイバーを纏めた私とその身体。全力で相手をしてあげますよ。駆け抜け、斬り殺す。その為に踏み込もうとした時、中央に転送されてくる存在が居た。

 

「両者ストップだ! 今すぐ戦闘を中止して武器を収めるんだ!」

「うむ。これ以上、我らが来たからには見逃せぬな」

「そうだよー? 大人しくしてね」

 

 ふむ。管理局ですか。ですが、止まらないでしょうね。聖旗を解除し、敵対意識が無い事を示しつつ聖旗をなのは達に向けて投擲する。

 

「っ!?」

「させません!」

「ちょっ!?」

 

 防ごうと思っても無駄です。結界を展開してあるので。そして、二人の元に聖旗が突き刺さる。

 

「我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)。二人を隔離なさい」

 

 完全に隔離してしまう。少し特殊な使い方ですが、問題ないでしょう。外部と内部で切り離した御蔭でサーヴァント達も消えました。さて、これからどうしましょうか……紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)を解除したら私は死にますし。ランスも巨龍も消して改めて三人に向き直ります。

 

「さて、お待たせしました。で、そちらは誰でしょうか?」

「僕は時空管理局所属のクロノ・ハラオウン執務官だ」

「我は嘱託魔導士のディアーチェ・K・クローディア」

「ボクはレヴィ・ラッセルだよ!」

「そうですか、私はレティシアと申します。で、あちらが……」

「やばっ、逃げるよ」

「うむ」

「うん」

「じゃあね、ジャンヌ! あとよろしく!」

 

 瞬時に転移していきましたか。逃げ足が早いですね。まあ、興味ないので構いませんが。

 

「ああ、ユーノ。彼らは信頼できるのですか?」

「う、うん、そのはずだけど……」

「では、貴方達は少しそこで待っていなさい」

 

 桜の大樹は封印だけでもしておかなければなりません。

 

「ま、待て! その子達をどうする気だ?」

「その子達は暴走しています。おそらく魔術か魔法かで」

「本当か?」

「ん~どうだろ?」

「わからんな」

「どちらでもいいですが、邪魔はしないでください。よし、そろそろいいですか……丁度酸欠で気絶しましたね」

 

 芳乃さくらが気絶すると同時に桜の木も花びらとなって消えていく。結界を解除して気絶した二人に近づいていく。

 

「待て。その治療はこちらで引き受けよう」

「くろのん?」

「悪いが君の事をまだ信じられないのでね。僕達の方で検査をさせてもらう」

「ふむ……まあ、いいでしょう。では、後は任せました。私は帰ります」

「いや、我らは汝に聞きたい事があるのだ」

「そうだよ、帰す訳にはいかないな~」

「お断りします。管理局がどういった組織だろうと私に対する命令権はありません。それに……」

 

 携帯を開いて時刻を確認する。非常に不味い時間になっている。

 

「それに?」

「何かあるの?」

「塾に遅れるじゃないですか。もうすぐテストがあるのです」

「「ぶっ!?」」

「ああはは、テストは大事だね~赤点とるとシュテるん達に無茶苦茶怒られるし」

「ええ、大変です。お小遣いがカットされますからね。お話があるなら明日の午後三時、海鳴市臨海公園に行きますので、そちらでお待ちください」

「分かったよ~」

「うむ」

「ちょっと勝手に……」

「構わん。それにサーチャーを付けても無駄だ。何、明日話すというのだ。なら構わないだろう」

「確認する」

 

 リンディに確認しているみたいですね。

 

「了解した。明日の現地時間午後三時に迎えに行く」

「ええ、それでは……」

 

 急いで駆け抜ける。振り切り、何重にも確認した後、全て遠き理想郷(アヴァロン)を発動させる。隔離された空間で裸になった後、紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)を解除する。直後、私の身体は炎に焼かれて灰になる。残されるのはアヴァロンと灰。そして、それらから身体が急速に再生していく。

 

「ふう……死にましたね。まあ、問題無いのですが……」

 

 脱いでおいた服を着直して髪の毛を編んでいく。空間魔術で中に仕舞って置いた飲み物を取り出して飲む。RH-はいいですね。高いだけあります。

 

「全く、聖人であり聖処女のジャンヌ・ダルクがこんなものに憑依するとは……誤算でした」

『失礼だな、貴様は……』

「これはすいません。ですが、私も貴女で貴女も私です。では、塾に向かいましょうか」

『20分の遅刻か……怒られるな』

「全くです。あの小娘達にはお仕置きをしましたが……元に戻ってくれるといいですね。次は殺すぐらいしかありません」

『あれでもまだ殺す自信があるのか』

「あります。全力を出せば殺しきれます。所詮は英霊の力を借りているだけの小娘ですからね。宝具の多重発動と魔術でどうとでもしてみせますよ。ましてや貴女のギフトもあるのですから」

『それもそうか』

 

 ビルへと入り、教室に向かいます。本当に女子高生は大変です。頭痛さえなければ集中して勉強するので、どうとでもできるんですけどね。それと昔の勉強なんてとうの昔に忘れていますとも、ええ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ルーラーちゃんはところどちらにもついていません。どちらの味方でもあり、敵でもあります。つまり、女子高生の気分次第なのでした。
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