高町なのはの選択。それ次第で世界が変わる。何故なら、この世界は魔法少女リリカルなのはだからだ。そして、彼女が選んだ選択、それは――
⇒『魔法を捨て、さくら、シュテルと家族となり、この世界で幸せに暮らす』
『魔法を諦めず、困って居る人を助ける』
「私は魔法を捨ててこの世界で暮らします!」
「なのは……」
「なのは、君は本当にそれでいいの?」
「うん。ごめんね、ユーノ君」
「よかろう、それが貴様の選択ならば我らはそれを尊重してやろう」
「だそうだ、シュテル。ユニゾンを解除しろ」
『了解しました』
「え?」
俺とのユニゾンを解いて、ここにシュテルが現れる。それと同時に変身魔法も解除される。そこにはシュテルが居る。
「「「シュテル(ちゃん)!!」」」
「高町なのは、芳乃さくら、ユーノ、久しぶりですね。私は39体目のシュテル・スタークスです。ですが、ご安心ください。貴女達の記憶は所持しています」
「それって……」
「こやつと我らは死ぬ事が無い。予備が無数にあるからな。殺されたアレもそうだ」
「そ、そうなんだ……魔法って凄いね」
「でも、生きてて良かったよ……」
「しかし、ここまで心配してくれるとは思ってもみませんでした……」
シュテルが二人に近づき、三人でお互いの手を握る。
「お帰り、シュテルちゃん」
「お帰り、シュテル」
「ただい……っ!? なのは……?」
「ふえ?」
「あがっ!?」
一瞬。一瞬でなのはの身体から生えた手がシュテルと芳乃さくらの身体を貫いた。
「「シュテルぅううううううううううううっ!!」」
「ご主人様……ディアーチェ……」
俺とディアーチェは駆け寄るが瞬時に三人の姿が消える。
『くくくく、この世界は魔法少女リリカルなのはだよ? そんな世界で主人公が殆ど何もしないで魔法を捨てちゃうなんてそんなの私は認められないなーあははははははは!!』
なのはと同じ声が外から聞こえてくる。俺達は急いで外に出ると、そこには空中に浮かぶなのはと貫かれた二人が生えた手になのはの中に引きずり込まれる姿だった。
「不味いぞレオン! シュテルの反応が完全にロストした!」
「なんだと……」
『マスター!! この気配は不味いです! 奴が、あの泥棒猫が来ます!!』
「あがぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
なのはの叫び声が聞こえる。なのはの背中に妖精のような真紅の四枚の翼が生えてくる。
『なのはちゃん。魔法少女を止めるんだから、その身体、貰うね』
「いやぁああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「「「なのはっ!!」」」
家から高町家の者達が慌てて出てきた。同時に俺の横にもエセルドレーダが転移して来た。そして、空にはなのはの服が黒く染まり、鎧へと代わる。髪の毛は銀色に代わり、背後に纏められる。瞳も真紅と代わる。
「あははは、皆、終わりの時間だよ!」
瞬時にゼロとメルトリリス、アル・アジフが現れる。そして、即座にアル以外が吸収される。
「全く、貴様は出たと思ったらこれか……」
「ふふふ、アルちゃん。高町なのはが主人公じゃないといけないんだよ? じゃあ、私が代わりになって最終決戦を始めちゃえばいいんだよ。だって、そうでしょ? そこにラスボスさんが居るんだから。ほら、やるよアルちゃん」
「アル・アジフ!」
「久しいな、エセルドレーダ。今回は早いが決着をつけようではないか。現世に顕現した我が主は強いぞ」
「エセルドレーダ、まさか、連中はここで始める気か……?」
「そのようです。やらなければこちらが殺られます」
「ち、仕方無い。地球は諦める。ディアーチェ、逃げろ」
「うむ。レヴィと共に撤退する」
笑いながら詠唱を開始するなのはもどき。それにアル・アジフ。
「憎悪の空より来たりて!」
「正しき怒りを胸に……」
「「我等は悪を断つ剣を取る! 汝、世界を滅ぼす悪を断つ刃! 軍神デモンベイン!!」」
召喚される軍神デモンベイン。ならば、こちらもやるしかない。
「エセルドレーダ」
「はい」
「深淵よりもなお暗き混沌の海より来たりて!」
「無限の憎悪を胸に……」
「「全てを生み出しし者を召喚す! 汝、世界を救う光を断つ混沌! 混沌神リベル・レギス!!」」
召喚された2体の鬼械神。その肩に乗って対峙する俺となのはもどき。
「さあ、田村ゆかり4人の力を見せてあげるよ」
「中の人ネタか……というか、貴様、正気か? よりによって軍神モードとは……」
「私は冥王だよ? これくらい容易い事。それより、始めよう。デウス・エクス・マキナによる魔法少女リリカルなのはじゃなくなった世界の終焉を」
「巫山戯た事を……」
「調子こいて介入しすぎなんだよ。行くよ、アル! 世界を私達の手で滅ぼす。冥王らしくね!」
「はぁ……ニートが動くとこれか……まあよい。次元連結システム起動。グレートデモンベイン、完全起動」
「マスター、本気を出していいですよね? あのアル・アジフに負ける事だけは絶対に嫌です」
「仕方無いか。いいぞ」
「ほう、貴様も何かあるのか?」
「当たり前です! システム、ロード・オブ・ナイトメア起動!」
こちらのリベル・レギスは金色の光に包まれ……いや、世界そのものが金色に包まれていく。そして、大地の崩壊が始まる。
「こうなればもはや是非も無し。どちらが上か決着を付けてやる。行くぞ、エセルドレーダ」
「イエス、マスター」
「面白い、冥王3人分の力に大聖杯の力、思い知らせてくれるわ。行くわよ、アル」
「よかろう。存分に戦おうぞ!」
瞬時に互いに軍神の中へと入り、戦闘を開始する。向こうは次元連結システムによる空間転移を行って接近してくる。
「光差す世界に、汝ら暗黒、住まう場所無し! 渇かず! 飢えず! 無に帰れェェェッ! レムリア・インパクトォォォォッ!」
「そして、時間停止!」
「無駄だ。時間ごときで我を止まれるか!」
時間を大出力で無理矢理ねじ伏せる。
「全ては混沌の海より生まれし者、虚無の静寂へと帰りなさい」
レムリアインパクトのに対してハイパーボリア・ゼロドライブで迎え討つ。無限熱量の正と負の激突により、既に現界の来ていた第97管理外世界地球は世界諸共消滅した。だが、例え世界が滅びようとも我らの戦いは終わらない。虚数空間や時空間の中で激突を繰り返す。
「あははははは、行けクトゥグア、イタカァ!」
「飲み込め、ン・カイの闇よ」
弾丸を全て飲み込み、天狼星の弓と黄金の剣を召喚して瞬時に放つ。無限に分身させた弾幕を放つ。込められる魔力は1本1本がマスター・テリオンの全力と同等の威力がある。
「無駄無駄! ゲート・オブ・バビロン!」
次元連結システムで転移し、桜のクラスカードと大聖杯である桜の木により、大量の巨大化した宝具が離れる。だが、俺は逆にそれらを奪って攻撃する。こちらにもバーサーカーの力は解析してある。そして、互に外れた攻撃は多次元世界へと振りそそぎ惑星を破壊し、世界を破壊する。
「こんどはこっちの番だよ! 喰らえ、レムリア・インパクトォォォォッ!」
「なんの、ハイパーボリア・ゼロドライブ!」
片手同士で受け止める。だが、ここで驚いた事が起きた。
「今だよ、アルちゃん!」
「貰ったぞ、エセルドレーダ!! ハイパーボリア・ゼロドライブ!」
「「なっ!?」」
こちらの技により、片腕を消し飛ばされたが魔力にものを言わせて瞬時に再生させる。
「ふははは、貴様がシュテルに持たせるから、美味しく頂いちゃったぞ」
「にゃろう……はぁああああああああああああああぁぁぁぁぁっ!!」
何度も激突を行う。次元を超越する速度で互いに斬り合い、攻撃しあい次元震を巻き起こす。
「エセルドレーダァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっっ!!!!!!!!!」
「アル・アジフゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッ!!!!!!」
守るべきものがあるため、それを気をつけながらの戦闘により、数十年数百年数千年数万年数億年……遥か時を超えて戦い続ける。そして、最後には冥王とアルを打ち倒せた。
「おい、どうするんだこれ?」
「ゴルンノヴァは無事ですが……それ以外は一切合切消滅していますね」
「……」
「……」
【 B A D _ E N D 】
FIN
「ふぅ、やるか」
「そうですね。研鑽は戦闘中に出来ましたし……やりましょう」
「平行世界の転移。行うぞ。そうだな、高町なのはがあの選択をしなかった場所へと赴こう」
「はい。幸い、ディアーチェ達は休眠モードでゴルンノヴァに眠っています。あちらとの融合も行おう。では、もどるぞ」
「イエス、マスター」
魔法少女が魔法を捨てると身体を乗っ取られてBADENDになっちゃいます(ぇ
IFとして乗っ取られない時の幸せっぽい日常も書きます。