スカリエッティの兄弟   作:ヴィヴィオ

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分岐点 もう一つのルート

 

 

 

 

 

 なのは

 

 

 

 

 

「ど、どうしよう……」

「……ボクは、どっちでもいいよ。ボクは家族が欲しくてこの力をお願いしただけだから……なのは達がいてくれるから、ボクは魔法を捨てても構わない」

「さくらちゃん……」

「もしそうなら、ちゃんと他の人達から守ってくれるんだよね」

「ふむ。それは任せておいていいよ。管理局も構わないだろう」

「ああ、構わん」

「じゃあ、ボクはなのはに合わせるよ」

「うん、じゃあ私は……」

 

 ⇒『魔法を捨て、さくら、シュテルと家族となり、この世界で幸せに暮らす』

  『魔法を諦めず、困って居る人を助ける』

 

(本当にそれでいいのか!? いや、それは不幸になるぞ高町なのは!! というか、死ぬ!)

 

 何かが聞こえてくる。たまらく不安になる。で、でも……みんなと幸せになれるなら……

 

(それは嘘です! 駄目な選択肢です!)

 

 なんと言われようが、なのはは……あれ?

 手が勝手に動くよ!?

 

(聞き分けの悪い子はこちらで操作だ!)

 

 ふえぇえええっ!! ずるい! 反則だよ! 負けないもん!

 

 ⇒『魔法を捨て、さくら、シュテルと家族となり、この世界で幸せに暮らす』

 ⇒『魔法を諦めず、困って居る人を助ける』

 

(おのれ……)

(以外にしぶといですね。こうなれば!! ン・カイの闇よ、飲み込みなさい!)

 

 ⇒『魔法を諦めず、困って居る人を助ける』

  『魔法を諦めず、困って居る人を助ける』

 

 選択肢を一つにされちゃった!!

 

「な、なのは?」

「大丈夫?」

「う、うん。なのはが選ぶのは――さんに――ザザザザ――魔法を諦めず、困って居る人を助けるの! ふえ!?」

 

 なっ!? 選択肢を無視して選ぼうとしたのに!! にゃ、にゃんでぇぇぇえっ!!

 

「それがなのはの選択か。では、いいだろう。私は帰らせて貰う」

「まっ……」

 

 お姉ちゃんの姿をした人が消えちゃった。それと同時に何かが変わる……って、私の中に関わってきた人も居ない!

 なんだったんだろう……?

 でも、魔法か……明日、どうなるんだろう?

 

 

 

 

 

 高町なのはの前に立ち、選択肢をくれてやったが……危なかったようだな。

 

「面倒な事だな。まさか、世界を滅ぼす戦いをせねばならぬとは……そうは思わんか?」

「全くだ」

 

 俺の目の前に居る俺に話しかける。蜃気楼のような奴は手を差し出して来る。俺も手を差し出して重ね合わせる。隣ではエセルドレーダも行っている。次第に融合して記憶が蘇る。

 

「おいおい、正真正銘の冥王か。いや、冥刻王といった方が良いか? それがデモンベインって真逆だろう」

「やってくれましたね。アルめ、何時までも私とマスターの邪魔ばかりして……」

 

 指を噛み締めて悔しがるエセルドレーダ。そんなエセルドレーダを抱き上げて膝の上に乗せてやる。

 

「何、今度は情報がある。ならばやる事は一つだ」

「はい。我らが全力を出しても耐えられる空間を作成する。そこで決着をつけます」

「そして、芳乃さくら、高町なのはを奴に吸収させない。いや、そもそも顕現させないのがいいのか」

「奴は冥刻王その者のようですね。冥界から完全体として顕現するには生贄という名の寄り代がいります。それが高町なのは」

「まったく、ベルにだけ執着しておけばいいものを……いや、こちらにはベルはいないのか」

「かもしれませんね。どちらにしろ、面倒な相手です」

『ご主人様、そろそろ戻ってきてください。計画が崩れます。アレのクローンはガードが固くて用意してありません』

「わかった、もどるよシュテル。エセルドレーダ、開発を頼む」

「イエス、マスター」

 

 俺は転移してシュテルとユニゾンし、配役へと戻る。無印の物語は終わりが近い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジャンヌ・ダルク(レティシア)

 

 

 

 

 

 

 海鳴市公立高校

 

 

 

 

 テストが終わり、携帯電話で株を購入し、値段の上がった株を放出する。赤王たる力を持ってすればこれぐらい容易いです。お金はどんどん貯まっていきます。

 

「レティシア、今日のテストはどうだった?」

「なんとか100点はキープしました」

「そうなんだ……」

「これで小遣いがあがります」

「100点とるごとに1000円アップだっけ?」

「はい。今で月97000だったので98000になりますね」

「働かないだけでそれだけ貰えるって……」

「しかし、足りません。服とかも買わなければいけませんし、ゲームセンターも行きますからね」

「あははは……」

 

 貯まったお金は直ぐに消えていきますけどね。赤王ことネロの消費癖も私は継承しているのですから。しかし、ジャンヌ・ダルクとして生まれ、記憶継承機能を所持し、多数のセイバー達の記憶を所持して体験する事により完全継承を行う。無茶苦茶でしたね。堪えたのは実際に陵辱された事などですが。ああ、別世界の冬木市にもセイバーとして行きましたが、第四次聖杯戦争で全てのサーヴァント共を蹴散らして、アインツベルンも滅ぼしてやりました。アイリスフィール達は元気でしょう。アンリ・マンユも消し飛ばして冬木市の地下も破壊してここに来ましたが……憑依先がレティシアであってもレティシア・ドラクレアとは驚きましたね。何故箱庭の騎士達の王が居るのですかと。

 

「今日は打ち上げ行くけど、レティシアも来る?」

「いえ、残念ながら先約があります。ですので今日はパスします」

「そっかー。せっかくレティシアの美味しい料理が食べられると思ったのに……」

「私の料理は高いですよ?」

「い、いくら?」

「お友達価格で1人6桁は用意してもらわないと」

「どんなの作る気よ!」

「宮廷料理ですね」

「ええ……」

「まあ、気が向いたらご馳走してあげましょう。では、ごきげんよう」

「またねー」

 

 聖女自らになりますが、過去の再現も面白そうです。しかし、今日から非日常が入るのですか。

 

(非日常の存在が何言ってる)

 

 貴女もでしょうに、レティシア。真祖の吸血鬼。

 

(それもそうだ。私は高校生という者になってみるように言われたからこちらに来たのだが……帰れなくなってしまったからな。罰ゲームとはいえ、白夜叉に任せたのが間違いだった)

 

 そちらは知りません。それよりも電車で行きますから、ここまでです。

 

(では、私は眠る。完全融合も近い)

 

 ええ、お休みなさい。

 

 

 

 電車に乗りながら、英語で書かれた本を読みつつつり革に体重を預ける。

 

「いてぇえええええっ!? て、手がぁぁぁっ!!」

 

 声に振り向くと、手を押さえた数人の男が居ましたが無視します。痴漢は犯罪です。しかし、五月蝿いので鞄からヘッドフォンを取り出してつけ、音楽をかけます。痴漢撃退用の反射は常に展開してあります。

 

【海鳴市臨海公園前~海鳴市臨海公園前~お降りのお客様は……】

 

 電車から降りた私は定期で外へと出ます。そのまま地下鉄の階段を上り、臨海公園へと入ります。直ぐそこにアイス屋さんがありました。

 

「すいません、全種類1個ずつ箱詰めにしてそれを6つください。5つは3時間ほどのドライアイスを」

「は、はい!」

 

 お金を支払った後は少し待って受け取り、適当に歩いて人気の無いベンチに座り、足を組んで読書をしながらアイスを食べていきます。腹ペコセイバーのせいでもきゅもきゅと食べるしかありません。食費が凄いんですよ。魔力とか関係ありませんし。まあ、いくら食べても太らないのは女として最高ですけど。

 

 

 少しティータイムに入っていると向こうから人の気配がします。そちらに振り向くとあの時叩き潰した高町なのはと芳乃さくらの2人と管理局嘱託魔導士と名乗っていたディアーチェがやって来ました。

 

「す、凄いアイスの量……」

「ああ、食べますか? 後4つなので1人一つはありますよ」

「ほ、欲しいかな……」

「にゃははは」

「ふむ。われも貰おうか」

「では、紅茶も入れましょう」

 

 ティーポットから紅茶をカップに入れてお皿に乗せ、スプーンと一緒に出す。もちろん、本格的な物でアンティークですよ。私がジャンヌ・ダルクとして使っていた物ですからね。歴史的価値は凄まじい事になる代物です。

 

「ふぅ……美味かった」

「美味しかったです」

「お茶が好きだけどこれはこれでいいよね」

「そうですか。では、行きましょう」

「そうだな。おい、エイミィ」

『はいはい。っていうか、何お茶してるのよ! こっちはずっと待機してたんだからね!』

「ふん、知るか。それよりもどうだ?」

『あちらの反応は無し。大丈夫だよ』

「そうか。では、転送をしてくれ。お前達、行くぞ」

「うん」

「はい」

「構いませんよ」

 

 ゴミを捨てながらお土産のアイスを持って転送されます。宇宙戦艦アースラへと。あっ、次元航行艦でしたか。まあ、どっちも変わりませんよね。ちなみに私、レティシア・ドラクレアの身体は月姫の真祖アルク並になっています。全てのギフトを取り戻した最強状態ですからね。まあ、そんな事は置いておいて、私は艦長室に

 

「いらっしゃい。歓迎しますわ、レティシアさん」

「お邪魔します。それとこれはつまらない物ですが、皆さんでお食べ下さい」

「あら、これはアイスね!」

「はい。全種類5個ずつありますので、艦の皆様に行き渡ると思います」

「わざわざありがとう。ディアーチェ、悪いけどこれをレヴィの手の届かない所に隠してきてくれるかしら?」

「心得た」

「食べちゃうんだ……」

「そ、それよりどうしよう! なのは達手土産とか持ってきてないよ!」

「あははは、忘れてたよ……」

「いえいえ、いいわよ。そもそも小学生から手土産を貰ってもねえ?」

「両親からのとしか思えませんね」

 

 とりあえず、私とエイミィでとりなしておきます。

 

「まあ、お礼に私がお茶を入れますね」

「え? 遠慮したい……」

「いえいえ、遠慮しなくていいわよ」

 

 そう言ってリンディ・ハラオウンは有り得ない事に作法通りお茶を作り、作法通り出してきました。そこには砂糖やミルクなんて物がない。もう一度言いましょう。有り得ないと。料理が得意なディアーチェが居るのですから、関係でもあるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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