スカリエッティの兄弟   作:ヴィヴィオ

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説明責任?

 

 

 芳乃さくら

 

 

 

 

 ボク達はあれから士郎さん……お父さん達に話した。まず、魔法を見せた事で最初は大丈夫だったけど、いっぱい怒られた。でも、魔法の事とか色々としっかりと説明して条件有りで許して貰った。その条件はお父さん達に勝つ事と、お父さんやお母さんって呼ぶ事だった。ちなみに勝つ事は魔法を使ってなら勝てるけど、当然無しでだ。何度も必死に頑張ってこの条件をクリアーした。この間もシュテルちゃんの残した修行メニューを必死にこなしてボクとなのは強くなった。こないだユーノ君から念話が来たけど、ジュエルシード集めは順調のようだ。でも、何個かわからないらしい。

 

「お待たせしました」

「お父さん達が待っているよ」

「そうですか。では、直ぐに行きましょう」

「うん」

 

 ボクは待ち合わせをしていたレティシアさんを連れて高町家の道場に連れていく。そこではお父さんやお兄ちゃん、お姉ちゃんが居る。

 

「君がレティシア・ドラクレアさんか」

「はい」

「ジャンヌ・ダルクの生まれ変わりだとか?」

「そうですね。記憶は継承しています。もちろん、技術も。ですので立ち合って頂きたい。御神流の神速の領域、見極めさせて頂きます」

「いいだろう。こちらもなのは達が世話になったようだからね」

「では……」

「ああ、勝負だ。だが、その服のままでいいのかね?」

「そうですね。鎧だけは身に纏いましょう」

 

 女子高の制服から騎士服の状態となったレティシア……いや、ジャンヌ・ダルク。その状態で竹刀を構えてお父さんと対峙する。2人から発せられる気迫にボクはゴクリと唾を飲み込んでしまう。二人とは次元が違う。ボク達と戦っていたお父さんじゃない。

 

「これは凄いな……」

「あははは、お父さんが勝てるビジョンが浮かばないよ」

「流石英雄だね」

 

 お父さんはだらだらと汗を流すけど、ジャンヌはそのまま自然体で立っている。でも、ボクにもわかる。これは試合なんて生ぬるいものじゃない死合や戦争といった気配だ。女子高生が出していいものじゃない。

 

「これが記憶と技術を継承している強さか……」

「そうですね。私は結果がどうであれ戦争を勝ち抜き、生き残りました。例えその後に処刑されたとしても、我が意志と剣に曇はありません」

「成程。これはこちらが挑戦者だ。挑ませて貰う」

「どうぞ」

 

 その瞬間、お父さんが消えて直ぐにジャンヌの前に現れて停止した。お父さんの喉にはジャンヌの竹刀がある。

 

「後ろとフェイントを入れてから前ですか。速度が足りませんね」

「もう一度お願いしよう」

「ええ、どうぞ」

 

 また消えて、今度はジャンヌの手も消えている。響くのは竹刀を打ち合う音。直ぐに竹刀が飛んでくる。それをボクは神速で避けながら掴む。それはお父さんの竹刀だった。お父さんは手を押さえている。

 

「これは予想以上だ。成程、君になら2人を任せられる」

「何か勘違いしているようですが、私は訓練はしてあげますが助けませんよ」

「それで構わないよ」

「そうですか……しかし、なのはが居ませんね」

「ああ、なのはなら買い物を頼んだよ」

 

 何か考えて居るみたいだけど、どうしたのかな?

 

 

 

 

 

 

 高町なのは

 

 

 

 

 お父さんに頼まれた買い物をしに街に出ていたら、私は1人の女の子を発見した。

 

「フェイトちゃん!?」

「え? あ、貴方は……い、嫌っ、こないで……」

 

 震えながらなのはから逃げようとするフェイトちゃんを瞬時に接近して捕獲するの。

 

「やっ、死にたくない死にたくない」

「ご、ごめんない! それはなのはのせいだけどなのはのせいじゃなくて……」

「えっ、え?」

「と、とりあえず説明するからこっち」

「は、はい……」

 

 無理矢理フェイトちゃんを連れてマックに入ってお話するの。もちろん、なのはの奢りで。そこで色々とフェイトちゃんに説明していく。

 

「じゃあ、なのは達は操られていたの?」

「思考誘導って奴らしいの。でも、フェイトちゃんは仕方無いけどあの2人に関しては怒っているの。無理矢理人の心を覗いたり自分の好きなように命令しようなんて絶対に駄目な事なの」

「そ、それはそうだよね……あの2人の行為は行き過ぎだった。ごめんない」

「ふぇ、フェイトちゃんが謝る事ないよ!」

「ううん、あのゼロって人はともかく……リリスは私の使い魔だから……やっぱり私の責任だよ……」

「それでも、フェイトちゃんは悪くないよ。それにシュテルちゃんは復活する可能性だってあるんだよ」

「え? 死んだんじゃないの?」

「えっと、さくらちゃんが言うにはなのはのクローンで記憶とかがしっかりと保存されていて新しい身体で生まれてくるだろうって。その、制作者っていう次元犯罪者にあったんだ。その人に思考誘導されていたんだけどね……」

 

 私はフェイトちゃんんい詳しいシュテルちゃん達の事を教えていく。でも、フェイトちゃんは色々と考えていく。

 

「でも、それっておかしいよ……なんでその時、管理局のディアーチェって人は何もしなかったの?」

「え?」

「その広域次元犯罪者が、ましてや大導師っていえば私でも知ってる凶悪な犯罪結社のトップなんだよ。世界中に武器を供給したりして戦争を起こす死の商人なんだ。そこで死んだ人達の死体も持っていくって話だし……」

「そ、そうなの……じゃあ、ディアーチェさんは……」

「え? なんで……っ!? 御免、なのは!」

 

 直ぐに立ち上がって走り出したフェイトちゃんは店に入って来た女性の元に行く。その女性はフェイトちゃんを見て抱きしめた。

 

「あ、あの……」

「あら、貴方は?」

「高町なのはっていいます……そ、その、フェイトちゃんのお友達です……で、いいよね?」

「うん、私はいいよ」

「ああ、貴方がそうなのね。丁度言いわ。話があります。悪いけど2人共、一緒に聞いてくれる? それと悪いんだけど、フェイトを支えてあげて欲しいの」

「は、はい……」

「……?」

「いい、いまから言う話は事実よ……」

 

 そして、語られる内容は驚愕の内容でした。なのははフェイトちゃんと女性の人と連絡先を交換して急いで家に帰る為にマックを出て走り出します。

 

「え?」

 

 するとなのはの身体は力を失って……倒れちゃった。なんだかぬるっとした赤い液体がなのはの身体から出ていて、見るとなのはの身体に穴が空いていたの。

 

「「なのは!?」」

「ちっ。広域結界展開! フェイト、直ぐに連れて行くわよ。まだ助かるわ!」

「は、はい!」

 

 なのはの意識はだんだんと消えていく。視界を稲妻が何度も走っている光景が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いいのですか?』

「急所は外した。殺してはいない。生死はさまようけど死んでも別に構わない。知りすぎたのは始末する。それが私の仕事。フェイトも消したかったけど残念。タイムオーバー」

「ええ、そうね。よくもマスターを殺そうとしてくれたわね」

「お早いおつきで……メルトリリス」

「そうね。貴女も転生者かしら?」

「残念ながら違う。私は転生者が特典として望んだ1人のクローン。不思議だよね、アスナより私を選んだんだよ。まあ、知った事ではないのだけど」

「それで、覚悟は出来ているのかしら?」

「そうだね。私では貴女には勝てない。だから、一本だけ吸わしてくれるかな? 少なくとも仕事が一件終わった所なんだ」

「いいわよ。それぐらいならね」

「そう、ありがとう」

「葉巻って美味しいの?」

「吸ってみる? 結構美味しいよ」

「そうね、貰おうかしら。ああ、投げ渡してくれたらいいわよ」

「はい」

「ごほっ、ごほっ……これ、美味しいの」

「行ける。さて、それじゃあ……」

「自爆でもする気かしら?」

「いや、逃げる」

「ちょっ、ここ35階よ! って、しまったデバイス持ちか!」

「ふふ、遅いよ色々とね」

「ちぃっ!!」

『転移』

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん、フェイト。逃げられた」

『ううん、別にいいよ。それより、私はしばらく隠れているよ。だからメルトリリスもこっちに……ううん、ジャンヌだっけ、あの人になのはの事を伝えてきて』

「……いいよ。なのはの事も私に任せて。治療の当てがある」

『わかった。お願い』

「私だってなのははフェイトとは仲良くして欲しい。だから、その為ならジャンヌ……アンタだって容赦はしない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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