スカリエッティの兄弟   作:ヴィヴィオ

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これぞシュテるんとボクの合体技!

 

 

 

 予想外に早かったが、まあいいだろう。これはこれで楽しいじゃないか。戦争の始まった海鳴市の光景が映し出されたスクリーンを見ながら、落ちていく時の庭園の最深部でイクスの身体の中で居る。イクスの身体は玉座に座って足を組んでいる。当然、大人バージョンだ。

 

「イクスも悪役が板に付いていたな。楽しんでいるか?」

「そうですか? 楽しんではいませんが……しかし、本当にこれで良かったのかと未だに思います」

「大丈夫だ。何も問題無い」

「……そうですね。私達が絶対悪となり多次元世界より戦争を少なくする。確かに効率的な事です。世界は我々に対応するしかなく、余計な事を考える暇はありません。それに私達の戦力が多くなれば全てを支配する事も可能でしょうし」

「そうだ。いずれ来る時の為に今は犠牲を出そうじゃないか」

「はい」

 

しかし、これだけ戦力を投入したが足りるかね?

相手は化け物(オーバーS)だからな。だが、楽しい鑑賞会と行こうか。

果たして何人がたどり着けるかな?

 

 

 

 

 

ジャンヌ

 

 

 

 

 

「さて、現時点の状況は最悪です」

「そうですね。レティシアさん、そちらの援軍の方達の力は……」

「どれも一級品ですので問題ありません」

 

私が連れてきたのはアサシンである佐々木小次郎と子ギルですから。

 

「そうですか。メルトリリスさん、ゼロさん。注意事項はありますか?」

「マリアージュと呼ばれる連中は破壊されると自爆する死体兵器だ。爆発力は肉体の大きさに由来する。この数から考えて100体も通せば海鳴市を焦土と化すだろう」

「どうにかならないのか?」

 

高町士郎が聞いてきますが、潰す以外に選択肢は無いでしょうね。

 

「倒すしかないな。それに奴等は死体を使って増える。街に入れた時点で終わりだ。それと落下してくる時の庭園だが……こちらは計算上動力炉を破壊または停止させた後に砕けばなんとかなる。いや、こう言ってやろう。時の庭園の落下はジャンヌがいる限り防げると」

 

こっちに丸投げしてきましたか。

 

「確かに可能ですね。ええ、私ならば時の庭園を止められます。ただし、その場合は海鳴市を守れません。海鳴市と地球では地球を優先します」

「……当然の判断だな」

「では、最優先目標は敵兵力の排除ですね。聞いていましたね、自爆を警戒して戦闘してください」

『『了解』』

「では、私は時の庭園と戯れるとしましょうか。下は任せました」

「大丈夫なのか?」

「ええ、本気を出します。これより聖女の時間は終わり、真祖の出番です」

 

私は迫り来る敵を無視して、空へと飛び上がって月の光を浴びる。

 

「全権階層支配者(アンダーエリアマスター)権限により太陽主権の権限を発動します。巨龍よ、来なさい」

 

数千キロメートル以上という巨大な巨龍を召喚し、時の庭園へと放ちます。ですが、予想通りというか、なんというか、迎撃されますね。もちろん、私自身も巨龍の頭に乗って大量の槍を召喚して迎撃に出て来た傀儡兵や戦艦に対して攻撃を仕掛けます。

 

「馬鹿みたいな数の大量の敵ですね……少し楽しませて貰いましょう。我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)、約束された勝利の剣(エクスカリバー)」

 

母と娘の剣を使い、真紅の雷とビーム砲撃を使いながら傀儡兵と戦艦を落としていきます。本当に懐かしい気分になりますね。相手をしているのと場所は違いますが……これも戦争です。

 

 

 

 

 

 

シュテル

 

 

 

 

 

空で私とレヴィ、高町なのはとフェイト・テスタロッサが対峙しています。

 

「さて、高町なのは。私と戦って貰いましょうか」

「しゅ、シュテルちゃん、こんな事止めてよ!」

「お断りします」

「そうだそうだー! こんな楽しいゲームは止められないよ!」

「げ、ゲームって……」

「こんなのゲームじゃないよ! 人がいっぱい死ぬんだよ!」

「それがどうしたの? 別にいいじゃん。えーと、えーと、弱ければ死に、強ければ生き残る! だったかな? これが世界のじょーしきって奴だよ! ね、シュテるん!」

「そうですね。それに我を通したければそれ相応の実力を見せてみなさい。賽は投げられました。もはや問答は無用。ルシフェリオン」

『委細承知』

 

ルシフェリオンをカノンモードに変えて高町なのはに向けます。その後、急速にチャージさせます。

 

「よ~し、こっちも殺るぞへいと!」

「フェイトだってば! っ、バルディッシュ!!」

『イエッサー』

 

バルフィニカスを構えて即座に攻撃を開始しました。

 

「強くて凄くてカッコイイ! そう、ボク最強!! 喰らえ光翼連斬(こうよくれんざん)!! 」

 

大鎌形態のバルフィニカススライサーを素早く振るい、縦回転する魔力刃を無数にフェイトに飛ばします。

 

「では、こちらもはじめましょう」

「……ど、どうしてもやるっていうなら、力づくで止めてあげる! 行くよ、レイジングハート!」

『イエス、マスター』

「ふっ、そうですが……ですが、とりあえずこれは喰らっておきなさい。ルベライト」

「ふえっ!?」

 

話している最中に仕掛けて置いたルベライトで高町なのはを拘束して動きを封じ、チャージの完了した魔法を向けます。

 

「しゅ、シュテルちゃん……」

「会話中であろうと戦場で油断すると命取りですよ、高町なのは。では、耐え切ってみせなさい。ディザスタークール」

 

チャージの完了していた三連射する砲撃魔法を余さず高町なのはに撃ち込みます。もちろん、殺傷設定です。

 

「レイジングハートっ!!」

『プロテクション!』

 

青い奔流が届く前にバインドであるルベライトを持ち前のバカ魔力で破壊し、なんとか押しとどめてきましたが、甘いです。

 

「ルシフェリオン」

『カードリッジロード』

 

3発がロードされて空になった薬莢が立て続けに排出されます。そして、高町なのはのバリアを破壊して青い煙が立ち上がりました。

 

「なのはっ!!」

「余所見は駄目だよへいと!」

「っ!?」

「つっかまえた~雷刃爆光破」

 

バルフィニカスを上に投げた後、腕を掴んで引き寄せたレヴィは左手から大きな雷の光球を出して恐怖の浮かぶフェイトの顔に叩きつけようとしました。

 

「レヴィ、避けなさい」

「おっと」

 

私の声に反応して瞬時に飛び上がってこちらに蹴りを放って来るメルトリリスの攻撃を避けながら、カウンターで雷刃爆光破を叩きつけた後、落ちて来たバルフィニカスをキャッチしました。

 

「やっぱり、ボクって凄いぞ強いぞカッコイイ~!」

「やってくれたわね」

「メルト、なのはが……」

「大丈夫よ」

「そうですね、救援が入りました」

「え?」

 

煙が晴れたそこには2枚程砕けた花弁が存在し、その後ろには赤いコートに身を包んだ金髪の少女……いえ、ここはもう1人の弟子と言っておきましょう。芳乃さくらが居ました。

 

「遅くなってごめんね、なのは」

「さくらちゃん……」

「桜の木の処置は終了しからね。これから、ボクも参加するよ。いいよね、シュテル?」

「ええ、構いませんよ。そもそも私達は貴女達を相手にするつもりでしたから。レヴィ、アレをやりますよ」

「アレってなんだっけ?」

「レヴィの好きな事です」

 

私は合図を送って4体のクローンを呼び出します。その者達はそれぞれ髪型が違うのが2人、ショートカットの子が1人で、どの子もフルフェイス型のヘルメットとアーマードスーツを着ています。身長は私と同じくらいです。

 

「ああ、アレだね! よ~し、お前らよく見ておけよ! 強くて凄くてカッコイイ! ボクの最強モードを見せてやるんだから!!」

「うわぁ~嫌な感じがするから今の間に攻撃をしなきゃ!」

「同感ね!」

「ぬふふふ」

「甘いです」

 

既に準備は終わっているのですよ。突撃しても無駄です。

 

「「トリニティモード!!」」

 

さくらの剣を両方ともルシフェリオンで受け止めます。レヴィはザンバーモードのバルフィニカスで受け止めました。

 

「な、何それ……」

「変身に決まってるじゃん!」

「変身!? 凄いの!!」

「でも、姿は変わってないよね?」

「フェイトちゃん、そんな事言っちゃ駄目なの!」

「ごめん……」

「というか、トリニティモードですって?」

「えぇ~三位一体とか、ディアーチェ戦用技じゃ……」

「馬鹿め、王様に出来てボクに出来ない事なんて……いっぱいあるぞ!」

「「「あるの!?」」」

「私はありませんけどね。まあ、覚悟してください。私達は文字通り3倍じゃありません9倍です。貴女達にだって引けをとりませんよ?」

 

魔力を開放すると、それだけで今までの比じゃありません。元からSSランクの私達が9ランクアップしたと考えればわかりやすいでしょう。ご主人様のいうEXランクに突入です。

 

「にひひひ、同じ土俵で殺し合おうよ。すっごく楽しいよ!」

「ええ、前回は私だけだったのでこの力を見せてあげられませんでしたが、今回は存分に味わってください」

「え、遠慮したいってなのはは思うのです」

「う、うん……」

「にゃはははは……」

「これってかなりやばいわよ……」

 

レヴィと共に大量の魔法陣を作り出し、ジャガーノートドライブを放つ準備を行います。

 

「ちょっと、レヴィはディアーチェの技が使え無いんじゃないの?」

「使えるよ? ボクが出来ないのは料理とかだもん! 食べるの専門だし!」

「そっちか!?」

「にゃっふっふ。という訳で、シュテるんとボクの合体技、食らってみろ~~」

「では、再開です」

 

大量の闇の魔法弾を吐き出しながらレヴィと共に高速で駆け抜け、私は空高くへと移動してチャージを開始します。その間にレヴィが連中の周りを飛んで巨大な雷光の剣で斬り裂きます。

 

「砕け散れ!雷神滅殺!エターナルサンダーソード! 相手は死ぬ!」

「ちぃっ、約束された勝利の剣(エクスカリバー)!」

 

さくらがレヴィの必殺技に対応してビームを放ちます。そこに私は上空からレヴィごとカードリッジロードでチャージを早めて放ちます。

 

「疾れ、明星(あかぼし)すべてを停止させる氷と変われ、ルシフェリオンブレイカー」

「舐めるなっ!! さよならアルブレヒト!」

 

私の砲撃をメルトリリスが盾になって防ぎますが、構いません。その間に私は急降下してメルトリリスを追い抜き、残りの2人に近づきます。

 

「それはもうわかっています。ルシフェリオン」

『委細承知。カードリッジロード』

「レイジングハート!」

「バルディッシュ!」

 

2人に近距離からのルシフェリオンブレイカーを叩き込みます。ですが、相手も既にチャージしていたようです。

 

「ディバインバスター!」

「サンダーレイジ!」

 

私の攻撃とある程度拮抗していますが、まあ問題ありません。私はさっさと移動して彼女達の背後に移動してルシフェリオンを変形させます。

 

『ドライバーモード』

「レヴィ」

「任せてシュテるん!」

「あっ!?」

 

瞬時にレヴィが全力で加速して私の元へとやって来て、私が下段に構え、レヴィが上段に構えます。

 

「「ダブル(多重)雷刃封殺爆滅剣!」」

 

無防備に背中を晒すフェイト・テスタロッサと高町なのはに私達の必殺技を叩き込みんで差し上げました。この一撃は約束された勝利の剣(エクスカリバー)を超える威力を2人でたたき出しています。如何に無敵モードだろうとマスターを殺されれば終わりでしょう、サーヴァント。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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