ゼロ
レオンハルトめ、やってくれたな。悪役らしくていいが、これはいくらなんでもやり過ぎだろう。
「高町家の面々は近接攻撃を行ったら直ぐに離れろ! 奴等の自爆は広範囲に来るぞ!」
「わかった。恭也と美由希は二人で確実に殺れ」
「わかった」
「うん。行こう、恭ちゃん」
高町家の面々は神速を使って接近し、確実に殺して即座に逃げてくれる。マリアージュが爆発し、可燃性の液が撒き散らかされ周りは即座に火の海へと変わっていく。それ以外にも古代ベルカの騎士と切り結んでいるが、相手の技量はバラバラで弱い敵は簡単に切り殺しているが、強い敵にはかなり苦戦しているようだ。
「あ~あ、クソ面倒な事を起こしやがって……」
「そういうな。我らが守らねばこの街はとんでもない事になるぞ」
「そうだけどよ……まあ、しゃあねえか」
金髪の子供が不満げに観戦している。その横では10代後半から20代前半の着物を着た青年が刀を振り回して斬撃を放ち、マリアージュを排除していく。
「おい、そこサボるな。ギルガメッシュの力を持つなら王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)に勝てるだろう!」
「本人じゃないから分からないが……撃つだけの簡単な仕事なら出来るか」
子供のギルガメッシュこと子ギルが片手を振るうと周りから大量の刀剣類が召喚されて打ち出されていく。それらはマリアージュの軍団を串刺しにして大爆発を巻き起こす。
「拙者が守ってやるから貴様等は存分に遠距離攻撃をするとよい」
「わかった」
「頼む」
俺と子ギルは小次郎に守って貰いながら遠距離攻撃を放つ。
「私達もお願いしていいかしら?」
「構わん。さっさとこいつらを処理せねばならんからな」
「お願いするわ。全員、砲撃魔法を中心に攻撃を開始なさい」
「「「はっ!」」」
リンディの指示に従って武装局員が砲撃魔法を放っていく。私も蜃気楼を召喚してハドロン砲を敵陣に叩き込んでいく。空ではなのは達が戦っている。宇宙空間ではアースラと共にジャンヌ率いる巨龍が敵戦艦を殲滅に動いている。
「本当になんて戦いだ……終末戦争じゃないのか?」
「そういいたくなるわね」
「これはきつい戦いになる」
だが、まだましな方だろう。相手側から砲撃魔法が飛んで‥‥‥こない訳ないな。
「ジャガーノート・ドライブ」
トリニティモードのディアーチェがチャージしてから放たって来る広範囲殲滅魔法は正に驚異といえる。しかも敵味方関係無く無差別に攻撃してくるのだ。
「ちぃっ!? マリアージュの爆発による威力強化まで行うか!!」
「非道だけどいい手段ね! 本当に嫌になるわ!」
リンディと私で多重結界を展開してなんとか受け止める。
「艦長、敵に砲撃魔法が殆ど効きません!!」
「どういうことなの?」
「……そうか、王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)で召喚された奴等はサーヴァントとして扱われる。ベルカの騎士は基本的にセイバークラスに単独行動スキルを与えられていると考えればいいのか」
「セイバークラスなら対魔力はかなり高いぞ」
「くそっ、くさってもセイバーか!」
しかし、魔導師組が殆ど役に立たないとなると困るな。いや、対軍宝具持ちが結構いるから問題ないか?
「リンディ、そちらは支援に徹してくれ。これはイクスヴェリアの古代ベルカ時代の滅びた軍団を丸ごと召喚して復活させる固有……特殊結界だ。イクスヴェリアが行った通り、これは古代ベルカに存在した国との全面対決だから生半可な事ではどうにもならん」
「そうね。支援は任せて。全員、現地協力者の支援を優先して。それと非殺傷モードの解除を行い、最低限の自衛を行ってください」
「いいのですか?」
「構いません。これは戦争です。全責任は私が取ります」
「「「了解」」」
子ギルの対軍宝具と私の蜃気楼が頼りか。もっと増援が欲しいないな。人間ではない連中にはギアスは効かんだろうし、ディアーチェの行動次第で変わるか。