スカリエッティの兄弟   作:ヴィヴィオ

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シノンの最後の仕事とレヴィとシュテルの最後

 

 

 

 

 シノン

 

 

 

 楽しい戦争が始まった。今回は残念ながら私は裏方に徹する事になる。まあ、スナイパーなんだから裏方は当然だけど。でも、私は私で大事な仕事がある。ブラックロッジは人使いが洗いブラック企業なのだ。名前からして分かるだろうけどね。死んでも蘇生させられて働かされる徹底ぶりだし。

 

「じゃあ、俺は行ってくるけど確認したら直ぐに戻って来るからな」

「わかったで。兄ちゃんも気を付けてな」

「ああ」

 

 黒いコートを着た男の子が車椅子の少女と別れて戦場の方へと向かっていく。さっきからひっきりなしに念話が飛ばされている。念話の内容は状況を説明してマリアージュの侵入を止める協力者を求めるという内容だ。

 

「ばーん」

 

 私は彼が曲がり角から出て来た瞬間を狙ってへカートのトリガーを引いて狙撃する。発射された弾丸は私の体内で作られたエクリプスウイルスによる魔力結合を破壊する特殊な炸裂徹甲弾だ。生身で受ければお腹に風穴が空いて上下に分断される。盛大に血を撒き散らかして下半身が倒れた。

 

「えっ? に、兄ちゃん……う、嘘やろ‥‥‥なあ、返事してよ‥‥」

 

 車椅子の少女が車椅子をこかして必死に兄の上半身へと張って行く。そして、抱き上げた。

 

「いっ、いやぁああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 車椅子の少女の叫びと共に結界が展開される。直ぐに車椅子の少女の横に仮面の男性が現れて1人が警戒してもう1人が少女になにかをしている。この状況こそ私が狙ったもの。

 

「貴女達……邪魔なのよ。私達の計画には必要ない。さようなら」

 

 即座にもう一度弾丸を放って1体に命中させる。仮面は瞬時に防御障壁を展開させるが、私の弾丸が触れた瞬間にはそれは消滅させられて即座に身体へと向かう。

 

「なっ!?」

「アリアァああああああああああああああああああああああっ!!!!」

 

 転生者と同じ末路を辿る。でも、大丈夫。

 

「貴女も直ぐに同じところに連れて行ってあげる」

「容赦ないですね、シノン」

「殺しに容赦など必要ないよ」

 

 仮面は茫然自失となっていたけど、私が次弾を装填して構えた時には急いで少女を連れて逃走を開始していた。

 

「でも、逃がさない。そっちは行き止まりだ」

「全部隊、対象を無力化してください」

 

 ヘカテーの指示に従ってトリニティのクローン達が彼女の進む道を封鎖する。私は後の処理を任せて狙撃現場から荷物を持って飛び降りる。そして、羽根を広げて空を飛んでいく。羽根を生やすと尻尾と猫耳が生えてくるのだけど、つくづくレオンは変態だと思う。私のバリアジャケットも飛行モードでは変更されてパンツみたいな物になって足には筒状のプロペラがついた機械まで出現する。飛行補助の装置って聞いたけど、確か名前はストライカーユニットだったかな?

 確かに便利だけど恥ずかしいんだよね。

 

「目的地に到着しました」

「うん。じゃあ、後処理は任せて私達は私達の仕事を終わらせよう」

「はい」

 

 八神と書かれた表札の家の中に入る。玄関から階段を登って2階に移動し、本棚とベッドのある部屋に入る。目的は第一級捜索指定遺失物、闇の書。

 

「ヘカテー」

「はい」

 

 ヘカテーは錫杖トライゴンを取り出す。

 

「これより大命詩篇による改変を行います」

「よろしく」

 

 ベッドの上に闇の書を置いて私は下がる。ヘカテーは闇の書の上に乗って錫杖を鎖が巻き付かれた闇の書へと突き刺した。

 

「大命詩篇による存在の分解を開始……」

 

 ヘカテーの言葉と共に鎖は消滅していく。

 

『外部からの干渉を確認。これより防衛モードに入ります』

 

 無機質な声が闇の書から聞こえて来た。その直ぐ後に闇の書から黒い触手な様な物が多数出て来る。

 

「シノン」

「うん、任せて」

 

 私はそれを無雑作に掴んで握り潰す。すると自動的に消滅した。

 

「防衛機構をこじ開けました」

「じゃあ、流すね」

「よろしくお願いします」

 

 闇の書に触れて私の指をナイフで軽く斬る。流れる血は闇の書へと入り込んで侵食を開始する。

 

「防衛機構の沈黙を確認。闇の書に夜天の書の鏡像転移を開始。それと同時に紫天の書、紫天の盟主を分離」

 

 ヘカテーの言葉と同時に光があふれて金色の綺麗な髪の毛をした少女と紫色の魔導書が出て来る。

 

「夜天の書への改変を完了いたしました。ナハトヴァールの分離を開始……?」

 

 小首を傾げて不思議そうにするヘカテー。

 

「どうしたの?」

「ナハトヴァールに管制人格が深い侵食を受けています。完全には分離は不可能ですね」

「レオンの求めはリィンフォースも助ける事だったよね?」

「これごと持ち帰りますか?」

「ちょっと聞いてみる」

 

 私がレオンに連絡を取ると、帰ってきた言葉は悪役らしく素敵な内容だった。

 

「侵食も全てそのままに好き勝手に魔改造して最終的にナハトヴァールごとリィンフォースを回収するようにしろだって」

「主の命ならば従いましょう。蒐集したデータはこちらにも送られるように設定しておきましょう」

 

 黙々とヘカテーが作業しているのを置いて私は金色の髪の毛をした女の子をゴルンノヴァに連れていく。彼女はレオンへの貢ぎ物だしちゃんと洗わないといけない。

 

「エセルドレーダ」

「なんですか?」

「この子をお願い。それとこれ」

「マテリアルのデータですね。これをフィードバックすればシュテルやディアーチェ、レヴィも完成します。なのはやフェイト達のデータはありますからね。はやてだけは微妙ですが……」

「そっちはヘカテーが細工してくれたからどうにかなる」

「そうですか。では、楽しい戦争を鑑賞しましょう」

「私は参加できないし、一緒に見ようかな」

「それでいいんじゃいですか?」

「それじゃあ買ってきたお菓子を出すね」

 

 私は翠屋で購入しておいたケーキ類を出していく。エセルドレーダが紅茶を用意してくれる。用意した一部をレオンの居る時の庭園へと届けた。その後、ヘカテーが戻ってきたので一緒に鑑賞する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 レヴィ

 

 

 

 

 

 

 

「これでボク達の勝ちだ!」

「流石に勝てるでしょう‥‥そのはずなのですが、化け物ですか?」

「…うわぁ…転生者でもないのにアレを耐えるとかないよー」

「そうですね」

 

 煙が晴れた後から出て来たのはへいととなにょは。でも、にゃにょはの姿は変わってた。

 

「友情と努力の成果だよ!」

 

 白い制服にローブを着たにゃのはは傷を負っているけど、うしろのヘイトは無傷だった!

 なんだか凄く悔しい!!

 

「ボクとなのはの友情のおかげだね! 渡してて良かったクラスカード!」

「ムキィー!」

「ちっ、転生者クラスの量産ですか……鬱陶しい」

 

 でも、これって結構まずい状況だよねーさて、どうしよっか?

 

「シュテるん、どうするー?」

「不利ですね。メルトリリスに芳乃さくら、キャスター高町なのは、フェイト・テスタロッサが相手となると……流石の私達でもまだ敵いません。ですので、大人しくここは‥‥‥」

「逃げられると思っているの?」

 

 メルトリリス達がボク達を囲んできた。この中じゃヘイトが一番弱いけど、簡単には抜けさせてくれないよねー。

 

「逃げる? 馬鹿を言ってはいけません」

「それはないよね! だって、ボク達って残機無限なんだから逃げる必要が無いんだよ。だからさーちょっと本気の上のちょー究極ウルトラ本気の一撃ってのを見せてあげるよ、にゃにょはとへいと!」

「えっと……この子がフェイトちゃんのクローン?」

「うぅ‥‥馬鹿な子でごめんね。なのはのクローンのシュテルは凄く格好良いのに‥‥‥‥」

「にゃんだと!! ボクは格好良いぞ! 賢くて強いんだぞ!」

「馬鹿な子だよね?」

「馬鹿な子よ」

「馬鹿な子ですが可愛いですよ」

「シュテるんまで!!」

 

 ええい、こうなったらボクが賢くて強いって事を教えてやる!

 

「行くぞ、超絶ウルトラスーパーデラックス‥‥‥え~と、え~と、ウルトラマリシャスデンジャラス‥‥‥」

「ウルトラ2回言ったよね?」

「大事な事。だという事にしておいてください」

「う、うん‥‥‥‥」

「ええい、もういいや! 喰らえ、邪神様パワァアアアアアアアアアアアアアアァァァァ!」

「「「「え?」」」」

 

 ボクはバルニフィカスと体内にある術式を開放する。

 

【生きとし生きる者に死の洗礼を‥‥‥ABRAHADABRA】

 

 ボクの中から溢れ出す狂気の魔力。膨大な魔力で生成され、デバイスとボクの体内に封印されていたお兄ちゃんとエセるんの攻撃魔法をぶっぱなす超ウルトラスーパーデラックス必殺技!

 

「ちょっ、シャレにならない魔力量なんだけど!」

「どどど~しよ!!」

「って、シュテルが居ないよ?」

「あ~、皆さん頑張ってください。魔力量80億くらい篭った無差別攻撃魔法ですから」

 

 シュテるんの声が凄く遠くから聞こえて来る。

 

「あんな遠くに逃げてる!!」

「汚いよシュテル!」

「レヴィ、頑張ってください」

「任せて! え~と、こういう時はこのセリフを言うと格好良いんだったよね! よし、メガンテぇえええええええええええええええぇぇぇぇ!」

「ドラクエですって!!」

「ここは聖旗と全て遠き理想郷(アヴァロン)で耐えるしかない! なのは!」

「うん!」

「メルトリリスもお願い!」

「わかったわ」

 

 むう、これで耐えられたらもう打つ手がなくなっちゃう。

 

「これは耐えられそうですね」

「シュテるん、ここはシュテるんもエターナルフォースブリザードを撃つ時だよ!」

「あの中二病の奴ですか‥‥‥‥効果は似たような物ですが、それはないです」

「いいじゃん! お願い、シュテるん!」

 

 涙目でうるうるとシュテるんを見詰める。ぶっちゃけ、開放したら後はやることもないし遊んでいられる。

 

「はぁ、仕方無いですね‥‥‥‥メルトリリス相手にはちょうどいいでしょう。では、中二病的必殺技、エターナルフォースブリザードもどきを食らわして差し上げましょう」

「あんたもかー!!」

 

 シュテるんが世界を凍らせる魔力を解き放った。これで勝つる!

 

「私の流水がぁあああああああああああああああぁぁぁぁっっ!!」

 

 海は氷漬けになり、マリアージュが起こした火も全部凍っていく。召喚されたサーヴァント達も!

 

「ふははははは、これで終わりだぁぁぁぁっっ!!」

「はぁ‥‥‥‥なんで自軍が出した被害の方が多いんでしょうか‥‥‥」

 

 そして、ボクの雷が砕いていく。これぞまさに最終決戦!

 ボクは楽しい気分で消滅した。さあ行くぞ、次のボク!

 ボク達の戦いはこれからだ!

 レヴィの次回作に乞うご期待だよ!

 これであってたよね?

 うん、他のボク達も問題無いって言ってるからだいじょーぶ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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