スカリエッティの兄弟   作:ヴィヴィオ

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ジョブ! 公式チートだよ!

 

 

 

 

 テンリによってジョブを手に入れた俺達は急激に身体が重くなった。他の子も同じようだ。

 

「うぇ? なんでー?」

「むぅ……これは何故だ」

「能力が下がっていますね」

「あっはっは、まあ仕方ないよ。君達の基礎能力がオーバースペックすぎるんだよ。ボクも実際に最初はステータスが下がったしね」

「そうなの?」

「だが、それでは習得する理由にならんではないか」

「いや、レベルを上げれば戻るどころか、掛け算で跳ね上がっていくよ」

「ほう……」

「ステータスはレベル×基礎能力か? だが、消えた分の補正はどうなるんだ?」

「それも心配ないよ。その分だけ強力なジョブが手に入る。実際にステータスと言って見てみなよ」

 

 テンリの言葉に俺達はステータスと言ってみると、ゲームのようにステータスが表示された。

 

 名前:ユーリ・エーベルヴァイン(レオンハルト・スカリエッティ)

 性別:♀

 年齢:不明

 状態:昏睡(憑依)

 職業:アークナイトLv.1、チェインスペラーLv.1、暗黒魔道士Lv.1

 HP:999

 MP:∞

 筋力:800

 速度:500

 体力:999

 魔力:∞

 特技:《破壊魔剣》《超速詠唱》《虚無魔法》

 固有:《魄翼》《ナコト写本》

 

 どう考えても1レベルとかいえるステータスじゃねえ。エグザミアのせいで魔力とMPは無限なんだろうけど。肉体としても破格の戦闘能力があるな。習得している破壊魔剣は相手の肉体のみならず精神までも破壊するスキルで、攻撃すると魔力にもダメージを与える。リンカーコアを破壊できるので魔法使い系には天敵だろう。超速詠唱はどんなに長い詠唱でも瞬時に終わる。ほぼ無詠唱と変わらない。特に上級魔法ですら一瞬みたいだ。魔力無限と合わせて本当に戦略級兵器です、ありがとうございました。てな感じだ。虚無魔法は……うん、アレだアレ。魄翼はユーリの固有スキルだからだろうな。ナコト写本は逆に俺のだな。エセルドレーダを何時でも召喚でき、かつその力を存分に使えるようだ。

 

「うわぁ、なにこれ? 凄いね~というか、馬鹿でしょ、これ」

「そうだな」

 

 後ろから抱きついて来たテンリが俺のステータス……いや、ユーリのステータスを覗き見る。

 

「流石はラスボスだね」

「お前も似たようなものだろ」

「まあね。ボクは神威召喚があったけどね」

「ユーリよ、そっちはどうだ?」

「こんな感じ」

「ふむ。これは流石だな。我はこんな感じだ」

 

 名前:ディアーチェ・K・クローディア

 性別:♀

 年齢:不明

 状態:良好

 職業:召喚士Lv.1、チェインスペラーLv.1、ルーンナイトLv.1

 HP:200

 MP:680

 筋力:30

 速度:60

 体力:120

 魔力:900

 特技:《召喚魔法》《多重詠唱》《全魔法》

 固有:《紫天の書》

 

 ユーリよりはおかしくないが、それでもかなりえげつない。特に固有の紫天の書は蒐集した物を召喚魔法として使う事ができる。

 

「おお、みんな凄いね!」

「私は算術士と砲撃士、チェインスペラーですね」

 

 魔法使いが多いし、チェインスペラーが多いのはわかるな。この3人って攻撃が凄いからな。そんな事を考えていると、レヴィが動き回って聞いて聞いてとこちらを覗き込んでくる。全身から嬉しさを表現している。

 

「レヴィはなんだったんだ?」

「えへへへ、ボクはね、ボクはね! なんとっ、なんとっ!!」

「引っ張るならいいや」

「そっ、そんなぁぁぁっ~~」

「ほれ、聞いてやるからさっさと言え」

「ふふふ、ボクは……」

「剣聖とアサシン、アレンジプレイヤーね」

「ちょっ!? テンリ~~~~~」

 

 暴露されたレヴィは四つん這いになって無茶苦茶沈んだ。だが、その次の瞬間にはガバッと起き上がって、テンリに襲いかかる。

 

「待てぇ~~~~」

「だが、断る。《神威召喚》カーバンクル」

「わっ、モフモフだ~~むきゅ~~」

 

 召喚されたカーバンクルにレヴィの興味はすぐさま移ってカーバンクルと遊びだした。

 

「あやつは……」

「まあ、いいではないですか」

「そうだな。ところでシュテルは固有はあったのか?」

「はい。収束砲撃です」

「やっぱりか」

「この特技で魔法を収束して砲撃の効果を乗せた状態で放ちますので威力はかなり高いです」

「まあ、全員固有持ちか。レヴィの固有は……」

「それは加速だったね。フェイト以外じゃ持ってないレアスキルだね」

 

 フェイトは既に持っているのか。まあ、そうだろうな。

 

「ねえねえ、早くダンジョンに行こうよー」

「そうだな」

「本来は魔法の習得とかの初心者講習をするんだけど、君達には必要ないだろうしね。そのまま行っておいで」

「は~い」

「まあ、行くか」

「うむ。お弁当も作ってあるし、ちょうどいいだろう」

「ダンジョンにピクニックですか。楽しみですね」

「そうだな」

「ピクニック~ピクニック~」

 

 楽しそうにしているレヴィを先頭に俺達は海鳴市にあるダンジョン、海鳴市臨海公園地下迷宮へと向かった。下がった状態でありながらもオーバースペックなこの身体を使うのは色々と楽しみだ。

 

 

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