時を操る狐面の少女が鬼殺隊で柱を超えたそうですよ   作:たったかたん

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「パワーもらいました作者、メキメキと復かっ」

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「ぎゃあぁぁぁぁ!!!!」

《効果は抜群だ!!作者に99952のダメージ!!残りHP 2544563!!》


蝶屋敷襲撃
敵襲


- 蝶屋敷襲撃 -

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雫様がいる蝶屋敷には最低でも柱三人の護衛はつけるべきです」

 

 

落ち着いた声でそう発言したのは蟲柱胡蝶しのぶだ。時は煉獄杏寿朗が出発した翌日、臨時の柱合会議を設けていた。召集をかけたのは産屋敷輝哉。任務で屋敷を離れている煉獄杏寿朗以外の柱は産屋敷に集まっていた。

 

議題は魁大竹雫の護衛。

 

産屋敷曰く雫が動けないこの機会を逃すほど愚かではないと、それにそろそろ来ると感じているそうで、もはや自由に立ち歩けない身体であるにもかかわらず自ら柱を召集した。

どうか雫を守ってほしいと言う言葉を受け、柱達は別室で話し合いをしていた。

 

 

 

「……言いたいことは分かるが既に階級甲の隊士、しかも柱の条件を満たした実力者が五名、日替わりで蝶屋敷を警邏している。柱三名は多すぎではないか?」

 

そう発言したのは蛇柱伊黒小芭内だった。彼の発言に何名かの柱は賛同するように小さく頷く。円を作るように向かい合った全員の反応を見ながら口を開いた。

 

 

「仰ることはもっともです。柱が担当している警邏地区の事もあります。ですが、雫様の存在を回復するまで見逃すほど鬼も愚かではないと私も思います。

それにあちら側の血鬼術に空間移動のような術を使う鬼がいる事も、先日の鷹帯山で私を含めそこにいた柱と甲隊士二名が確認しています。場所さえ分かれば藤の香は意味をなさないと私は考えます」

 

 

上弦の壱と弐が日の出と共に退く時、襖のような物がその場と別空間を繋げているような血鬼術とともに消えているのは既に承知の事実であった。それにと言葉を挟んで続ける。

 

 

「上弦の強さは最低でも柱三人分と雫様は上弦の肆の戦闘経験から仰っていました。ですが前回の鷹帯山では柱ニ名と柱に匹敵する実力があると認められている継子の真菰さんの三名で善戦はしましたが結果的には上弦の弐の討伐には至りませんでした。その点を踏まえると上弦が複数来た場合、柱三名と甲隊士五名は心許ないと思っています」

 

 

胡蝶しのぶが話す内容に柱達は頭を縦に振るしかなかった。上弦と戦闘を行なった雫が最低でも柱三名という評価を下した。だから錆兎は上弦の弐との戦闘に真菰を含めた三名で対処したのだ。

しかし上弦弐の本気にはそれでも届かなかった。擦り傷でも命取りになる氷の血鬼術が広範囲に放たれ、更には同威力の血鬼術を放つ氷の人形のような物までもが何体も複製されていた。何度も童磨に刀が届いたと言っても頸を斬れなければ意味がない。いくら今の柱が並の柱二人分といえど、無傷で戦うのは不可能と言っていい。それを身をもって実感した錆兎と実誠は胡蝶の話を静かに聞いていた。

 

 

「私は、胡蝶の提案に賛同する」

 

 

 

その一言で重苦しい空気を変えたのは悲鳴嶋行冥だった。手首にある数珠をジャリジャリと音を立てながら合唱する姿勢は変えず、皆の視線がこちらへ集まったのを感じ取ってか、話を続ける。

 

 

「錆兎と実誠の実力は稽古で共に打ち合ったからこそ、知っている。その二人がいたにも関わらず頸を切るには至れなかった。その事実を受けて、私たちは考えを改める必要がある」

 

 

雫様の見込みが正しいのであれば、と呟いてから声を大きくして発言した。

 

 

「上弦の肆以上…確認されていない参は省くが、確実に頸を斬るためには上弦の壱と弐は最低でも柱四人、確実に倒すなら五人で当たらなければならないと、私は思う」

 

重い空気が部屋を充満する。柱一人で討伐することに支障がないと言う認識があるのは下弦の壱まで。それ以上は柱単体で上弦の討伐を為せたのなら、相打ちならよくやった。鬼殺隊として再起不能でも生きて帰ってきたのなら万々歳。軽傷で帰ってきたのであれば、それは奇跡と言っていい次元だ。

鬼を殺すためにどれだけの鍛錬を積めこもうが、鬼と人との大きな壁は確実に立ち塞がっていた。

 

 

「……蝶屋敷は私の屋敷です。なので柱一人は私を数えてもらって構いません。煉獄さんは帰ってから意見を聞くとして、それまでの期間の柱二人を皆さんには決めてほしいと思います」

 

 

静かな部屋に強い意志を込めた胡蝶しのぶの言葉が皆の耳にしっかり届く。

 

……真剣な表情で考えるみんなの表情を見ていたせいだろうか。

 

 

 

「……ふふ、二人でお願いしますね」 

 

 

 

しばらくの沈黙の後、静かに厳しい顔をした全員の手が上がったのをみて思わずクスッと笑ってしまったのは仕方のないことだと胡蝶しのぶは思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

_____

 

 

 

 

 

今日で一ヶ月かと、俺、伊藤正之助は夜空に浮かぶ満月を眺めながら心で呟いた。

 

そよ風が肌を撫でる。夜に冷え込んだ空気はそれだけでも十分温度を奪っていくのを感じながらふうと白いため息を溢した時、横から声をかけられる。

 

「正之助、急に足を止めてどうしたんだ?」

 

「何か見つけた?」

 

二人の男の隊士から声を掛けられる。今は蝶屋敷の外回りを警邏に歩いてる最中で、急に想いにふけってしまったから、そりゃあ不審なものでも見つけたのかと警戒するだろうなと心底思いながら何でもないと返事をして歩を進めた。

 

 

雫様が昏睡してからすぐに自分を含め甲隊士五人が護衛として蝶屋敷に常駐するようになった。基本夜中に屋敷の中と外を二手に分かれて見て回るくらいで、藤の香もあるからまず鬼は寄ってこない。まあ報告にある空間移動の血鬼術なら簡単に突破してくるのだろうが。

 

 

「しかし雫様いつ目覚めるんだろう?今日で一ヶ月過ぎるけど」

 

 

「…前回は二ヶ月で目を覚ましたそうだが、今回もそうとは限らん、何の支障もなく目覚めることを祈って気長に待とう」

 

 

(目が覚めて一日で全快とか……ないよな?)

 

 

二人の同僚がそう話す中、話の内容を左から右へ流しながら雫様の身体が再生能力も化け物だったことを考えて勝手に否定すると言ういつもの暇つぶしを俺はしていた。

ちなみに口調が軽い話し方なのは磐田雄二と言う狐目で坊主頭の男で、しっかり者の喋り方をしてるのは永峰淳という眼力が強めの長めの髪を後ろで縛ったような男だ。

同僚と言っても、この二人が甲に上がってきたのはつい最近(一、ニ年くらい)の事だ。俺の場合は五年前には甲に上がって一番最初の魁稽古を受けた。鬼殺隊の中でも階級の上がる早さはだいぶ上の方だと自覚している。

 

最初の……そう、一番最初の魁稽古の有名な話は殆どが雫様の話になるが、唯一それ以外でも有名な話がある。簡単に言ってしまえば雫様に喧嘩売ったやつがいて、しかもそいつは最初の打ち合いでしばらく気絶していたとかって言う話。まぁそれは俺なんだが?

 

五年前の俺は調子に乗りに乗りまくっていた。二、三年以内にたどり着けば実力と才能があると言われる甲に二年足らずでなれたのだ。鼻が伸びない方がどうかしてると思う。まあ結局あの日にいろんなものがバッキバキの粉々に粉砕されたのだが、それももう懐かしい話だ。 

 

 

「そう言えば正之助、今日から屋敷の方に新しく二人柱様が来ているそうなんだが、会ったことあるか?」

 

 

ふと雫様の話から今回新たに派遣された柱二人の話を永峰が聞いてきた。蟲柱胡蝶しのぶが戦力を増やすと言った話を護衛に当たっている皆に話していたからだ。柱に見劣りしない甲隊士五人と柱三人とはなかなかな過剰戦力な気もするが、結局今日から屋敷にいるはずの柱二人をまだ認識していなかった。

なんなら今の鬼殺隊は隊士一人一人の質が五年前の比ではなく、柱に任せるまでにはいかず甲の方で九割ほどは討伐に成功してしまうが故、隊士のほとんどが柱とあったことがないのだ。たまに柱の任務を担当した隠や藤屋敷で偶然会った隊士などから話を聞くくらいで、顔は分からない。

でも確か、夕暮れ時に屋敷に知らない顔が二人いたようないなかったような気がするがもしかするとあの二人かな?と思いながら返事をしようとした。

 

 

 

 

「多分夕暮れ時に来___」

 

 

 

簡単な特徴を言おうとした瞬間、身体が浮いた。いや、正確に言えば足元にあった地面が消えたのだ。ふと目線を落とせば華やかな襖が地面に開いていてその向こう側には襖だらけの異次元の世界が確認できた。

 

 

「な!?」

 

「これは!?」

 

「血鬼術か!!」

 

 

一瞬の動揺があったものの、咄嗟に襖の縁を掴み体を持ち上げた。ふと二人も見るが同じように落ちることは回避しているのをが確認したと同時に屋敷の方からズドンと言う重い音が聞こえ、すぐに大声で二人に檄を飛ばした。

 

 

「襲撃だ!!気を引き締めろ!!」

 

 

「はい!!」

 

 

「ああ!!」

 

 

屋敷の方が気になるがあの二人と柱が三人居ると思えば心配は薄れた。

抜刀しすぐさま臨戦態勢をとる俺達の目に写ったのは、地面の至るところから金魚の様な巨大な妖怪が次々と沸いて出てくる光景だった。

そして妖怪の発生源の中心部に、一つの壺が見えた。

 

(あれは?)

 

よく見れば周りの金魚妖怪にも似た様な壺が体にあるのが見え、警戒をより一層強めた。すると壺の中から出てきたのは、ぐねぐねとした小さな手が身体中についている軟体生物の様な体で目と口の配置が逆になった顔の鬼だった。

そして目には上弦伍の文字が見えた。

 

 

「大竹雫はすぐそこ、ヒョッヒョッ。貴様らに用はない、そこを退け鬼狩り共」

 

 

上弦の重圧が鞘を握る手に力が入る。ここにいる全員が下弦と単独撃破に至った者達であるが、この鬼と比べたらその下弦ですら可愛く見えてしまう。それに周りの妖怪はこの鬼の血鬼術だろうと予測を立てるが、数があまりに多い。木々に隠れて全貌は見えないが、視界に写るだけでも四十体は確認できた。一体一体の動きは鈍いし単純な為どうと言うことはないが、この鬼を相手にしながらになると厳しいと言わざる終えなかった。

 

 

そう認識した瞬間、鬼の手にいつの間にかあった壺から水の音の様な音と共に小さな(金魚の妖怪と比べたら)金魚が数匹出てきたかと思うと同時に口を大きく膨らませた。

 

 

《千本針 魚殺》

 

 

「「「!!」」」

 

 

金魚の口から放たれたのは視界を覆い尽くす程の鋭く尖った針だった。

だが勿論ここで引くつもりは毛頭ない。三人とも深く息を吸い、型を放った。

 

 

《水の呼吸 参ノ型 流流舞い》

 

 

《風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵嵐》

 

 

《雷の呼吸 弐ノ型 稲魂》

 

 

 

三人が放った技で金魚の針は全て弾かれ、そのついでと言わんばかりに近くにいた大きな金魚妖怪を切り刻んだ。

再生する個体と崩れる個体を瞬時に見分け、壺を破壊された個体は崩れていくことを瞬時に確認、。それを弱点だと目線だけで三人で共有しつつ再び刀を構えるこちらを見る上弦に対して言ってやった。

 

 

「かかってこいよタコ野郎、鬼殺隊をあんま舐めんじゃねえぞ」

 

 

「激しく同意する」

 

 

「はははっ、正之助さんカッコいい」

 

 

 

軽く笑いながら話す俺らを見る鬼の額にビキリと青筋が走ったと同時に殺気が一段強くなった。

 

 

「ヒョッヒョッ、お前ら三人まとめて私の作品に仕立ててやる」

 

 

「やれるならやってみろ」

 

 

 

 

蝶屋敷近くの森の中から木々が倒れる音が連続して辺りに響き渡る。朝まであと後三刻。

 

 

 

 

 

 





次回『僕は雫様が嫌い』



ぁぁぁ、たんじろぉおぉお

前半と後半で作風を変えたりしています。原作合流編あたりからの作風に統一しようかと思います。

  • 統一した方が良い
  • 別に気にしない
  • 前半のようなほのぼの要素も欲しい
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