ベルがアークスなのは間違っているだろうか 作:さすらいの旅人
リリルカ・アーデは怒りが頂点に達した事で冒険者としてのスキル――【
彼女の瞳は髪と同じく栗色なのだが、今は全く異なる色になっている。鮮やかな赤を示した
因みに、もしこの場にフィン・ディムナがいたら、間違いなくリリを凝視していただろう。自身が使う奥の手の魔法【ヘル・フィネガス】に類似していると同時に、魔法も使わずに発動させた彼女は女神『フィアナ』の生まれ変わりではないかと。そんな事になれば、勘付いたティオネが絶対黙っていないかもしれないが。
「楽に死ねると思うなよ!」
ベルが頬を引き攣らせている中、リリは声を荒げながら持ち構えてる
『!?』
「不味い!」
それを見た『
またしてもリリを狙おうとする巨牛を見たベルはすぐに此方へ引き付けようと弾丸を撃つが、後脚に当てても怯む様子を見せなかった。当然『
だが、リリの方が一足早く、
『ギャァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』
途轍もない激痛が『
リリが放ったのは、チャージする事でとっておきの一弾となり万物を撃ち貫くレンジャー専用の
エンドアクラクトは一撃必殺と呼ぶに相応しいフォトンアーツだが、対象が大きければ大きいほど真価を発揮する。小型モンスターであればあっと言う間に弾丸が身体を貫通して終わりになるが、『パワー・ブル』に寄生して巨大化した『
(そうか! 確かにあのフォトンアーツならアレ相手に有効だ)
『
『………………』
対してヴェルフやガレス達は、リリが放った弾丸で絶叫するようなダメージを与えてる『
すると、巨牛の背中から弾丸らしきモノが飛び出るように天井へ向かうも、まるで役目を終えたかのように霧散していく。
『ウ、アア……』
自身の体内に侵入し、内臓器官ごと抉るように突き進んでいた異物がやっと無くなった安堵する『
完全に隙だらけとなっている敵を、リリは見逃しはしない。
「お次はコイツだぁ!」
リリはそう言いながら
「な、何じゃあの武器は!?」
「何かアルゴノゥト君みたいに武器が変わってるんだけど!」
「「ッ!?」」
武器が切り替わった事でガレスとティオナが驚きの声を発するも、ベルとヴェルフだけは異なる反応をする。リリが放とうとする武器を見て顔を青褪めたのだ。
「皆さん! 今すぐ耳を防ぎながら伏せて下さい!」
「アンタ等今すぐベルの言う通りにするんだ!」
ガレス達は疑問を抱くも、ベルとヴェルフが本気で言ってるのが伝わったので、二人の指示通りにした。未だに意識を失っているティオネを除いて。
そんな中、リリは
『ッ! コ、コンナモノ……!』
リリが放った弾丸を見た『
巨牛の蹄を振り下ろしてフォトンの弾丸に触れた瞬間――爆発が起きた。
『――――――――――――――――――――――――――ッッッッッッ!!!』
巨牛の全身を丸ごと包み込むように爆発している事で、『
これは当然
超低速の高威力グレネード弾を発射するレンジャー専用の
「うぉぉぉぉぉ! 今までと違う爆発じゃねぇかぁぁぁ!?」
(な、何か僕が知ってる『コスモスブレイカー』の威力とは違う気が……!)
凄まじい爆風が襲い掛かってる事で伏せているヴェルフは何とか耐えるも、ベルはリリが放ったフォトンアーツに何やら疑問を抱いていた。
それは当然であった。リリは『Lv.3』になっただけでなく、【
「何なんじゃあの娘っ子はぁぁぁぁ!?」
「もうアタシ訳わかんないよぉぉぉぉ!!」
「あの子もベル君みたいに普通じゃないっすぅぅぅ!!」
因みに負傷しているガレス達はリリが信じられない方法で『
☆
「……………ねぇ、あの
薄暗い部屋の中心にある台座に映し出されてる光景に、タナトスは困惑している。『天の雄牛』が【ロキ・ファミリア】を圧倒していたところまでは良かったのだが、予想外な人物達が現れた事で状況が変わってしまったから。
タナトスは普段クノッソスに籠ってるバルカと違い、現れた三人の内の二人について知っていた。
一人目のヒューマンは【
二人目の
異例な存在であるヒューマンの少年と
だが、またしても状況が変わった。再び起き上がったリリが憤怒の表情になりながら、『天の雄牛』が今までとは比べ物にならないほどの大ダメージを与えてるのを見て、タナトスは困惑する事になってしまった訳である。
「タ、タナトス様ぁ!? バルカ様が
「あ、ごめん、ぜーんぜん聞こえなーい」
再び入ってくる眷族達の報告に、タナトスはまたしても聞こえない振りをする事にした。
本当はこれで戦いを終わらせようとしましたが、区切る事にしました。
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