ベルがアークスなのは間違っているだろうか 作:さすらいの旅人
「アァァァァァッ!」
「■■■■■■~~~~ッッ!!」
ゴライアスと再戦時に、一切の慢心や油断を捨てた僕は全力を出していた。目の前の相手を難敵のダーカーの如く、情けなど一切掛けない攻撃を仕掛けている。
僕の様子がさっきまでとおかしいとでも思ったのか、ゴライアスは気迫に押されるように若干怯んでいる。
だが、それは僅か数秒に過ぎず、すぐに僕の攻撃を阻止しようと反撃してくる。さっきと同じく、大きな手で払おうとして。
それの所為で手酷い目に遭った僕は、その失態を糧に回避に専念した。向こうが反撃する際、すぐに距離を取ろうと一旦後退する。さっきまでやっていた
確かにそのお陰でダメージを受けていない。ゴライアスにはそれなりのダメージを与えている。だけど、それでは意味が無い。
このまま
更に付け加えるなら、僕の戦いを見守っているフィンさん達が長々と待つつもりなんて無い筈だ。時間が掛かるようであれば、自分達で倒すと言うのが目に見えている。
「はぁっ……はぁっ……」
「~~~~~~~」
一旦距離を取った僕は身構えながら動きを止めると、ゴライアスも倣うように足を止めた。僕がどう出るかを警戒しているつもりなんだろう。
だけど、ゴライアスの顔を見て相当苛ついているのが分かった。さっきから僕が足を攻撃し続けているから、それによってかなりストレスが溜まっている筈だ。
ゴライアスの足は何度も何度も斬りつけたので、それなりのダメージを与えている。あれだけ当て続ければそろそろ……よし。あのマーカーが出ている。これなら……行ける!
「■ッ!?」
確信した僕が真っ直ぐ突進するのを見たゴライアスは迎撃しようと、途端に巨大な片足を浮かせた。あの足で僕を踏み潰そうとしているんだろう。
来るがいい。その攻撃がお前の失態だと言う事を教えてやる!
「っ! ベル・クラネルが動きを止めた!?」
「馬鹿! 何考えてるの!? 早く避けないと踏み潰されるわよ!?」
僕が咄嗟に動きを止めて構えるのを見たフィンさんが驚きの声をあげ、アマゾネスの長髪女性がすぐに叫ぶ。
しかし、僕はその叫びを気にしない。凄い勢いで踏み潰そうとしてるゴライアスの巨大な足を、居合の構えをしながら紙一重で躱し――
「弾けよ、
僕はファントムカタナの武器アクションで前方中距離までの斬撃を飛ばした。それが当たった瞬間、ゴライアスの片足の内部から爆発した。
「■■■■■■~~~~!!??」
爆発した事によりゴライアスの片足を失った。それと同時にかなりの激痛が襲い掛かっているゴライアスは、泣き叫ぶような悲鳴をあげている。
「嘘……ゴライアスの足が、吹っ飛んで……」
「やられたね……。ベル・クラネルは、最初からこれを狙っていたのか……」
信じられないように呟いているアマゾネスの長髪女性に、一本取られたと苦笑しているフィンさん。それほど僕の反撃がそれほど予想外だったんだろう。
僕が起爆させたファントムマーカーは、ファントムスキルの一つ。ファントム用の武器で攻撃を当てると対象に紫色のマーカーが蓄積し、さっき僕がやった
さっきまでやってた
そして見事に成功し、今のゴライアスの片足は吹っ飛んだ。片足が無くなったゴライアスは、もう片方の足で何とか立っている。あれ程の巨体で片足でバランスを維持するのは大変だろう。
そんな状態となっているゴライアスは、言うまでもなく隙だらけだった。即ち、攻撃のチャンスだ。当然、僕がその好機を見逃す訳がない!
今の内に武器を切り替えようと、
「闇の弾丸を受けよ、クーゲルシュトゥルム!」
「■ッ!!!」
ファントム用のビットを射出し、スカルソーサラーの銃口をゴライアスのもう一つの片足へ向ける。その直後、銃口部分にある骸骨頭部の口が開くと禍々しい弾丸が放たれる。連続射出で。
クーゲルシュトゥルムは前方広範囲に掃射を行うフォトンアーツだけど、これにも当然『裏の技』であるシフトフォトンアーツがある。これは体内のフォトンが切れるまで、一か所へ連射し続ける事が出来る。
因みにファントム用の
「ご、ゴライアスの足首が、抉られるように無くなってる!?」
「何なんだ、彼の持っているアレは魔剣……なのか? だとしても、さっきから撃ち続けているのに壊れる気配が無いなんて……!」
アマゾネスの長髪女性の言う通り、ゴライアスの足首が無残な状態となっている。既に足首の骨が剥き出しだ。
両足が使えなくなってしまったゴライアスは完全に立つ事が出来なくなり、そのまま前に倒れようとする。両膝と両手を地面に付けながら。
それを確認した僕は次の手段に移ろうとする。今度は
「来たれ、暗黒の門!」
「ッ!?」
闇属性上級テクニックであるナ・メギドの詠唱をすると、ゴライアスの顔の辺りから魔法陣が浮かび上がった。突然の事にゴライアスは戸惑った顔をしている。
「あ、あの詠唱はまさか……!?」
「ベートに使おうとしてた魔法じゃない!」
僕の詠唱に気付いたのか、レフィーヤさんとアマゾネスの長髪女性が叫ぶ。
「混沌に眠りし闇の王よ 我は汝に誓う 我は汝に願う あらゆるものを焼き尽くす凝縮された暗黒の劫火を 我が前に立ちふさがる愚かなるものに 我と汝の力をもって 等しく裁きの闇を与えんことを!」
詠唱の最中、ゴライアスは痛みを気にしている余裕が無くなったのか、魔法陣を両手で取り払おうとしている。だけど、それはすり抜けて消えようとはしない。僕が詠唱をしている事で更に魔法陣が大きく膨張していく。
魔法陣が消えないと判断するゴライアスは、発生源である僕を見る。すぐに阻止しようと此方に向かって片手で振り払おうとする。今更気付いたところでもう遅い!
「ナ・メギド!!」
既に詠唱が完了し魔法陣が臨界点を超えたので、僕がテクニック名を口にした途端に強力な闇の爆発が起きる。
その爆発によってゴライアスの首から上は見事に無くなった。同時に僕を振り払おうとする動作を止めて、そのままうつ伏せとなって倒れていく。しかし、頭を失ったに筈なのに、ゴライアスの身体はまだピクピクと動いていた。
「あ、頭を失ってもまだ生きてるなんて……ん?」
ゴライアスの凄まじい生命力に本気で驚いていると、頭を失っている部分を凝視した。正確には首の根の辺りを。
そこにはモンスターの核と思われる、大きな魔石が薄気味悪い光を発している。恐らくアレがゴライアスの命を何とか繋ぎとめているんだろう。
要はアレを壊せば良いって事か。なら、丁度ギアのストックが溜まっているアレで決めてやる!
再び武器を切り替えようと、
「行くぞゴライアス! これで最後だ!」
そう言って僕はファントムスキル――ファントムタイムを発動させた。このスキルの効果時間は二十秒で、発動中に無敵となる時間が五秒、更にはフォトンアーツの消費も少し抑える事が出来る。
止めを刺す状況で使っても無駄だと思うだろうけど、このスキルにはもう一つの意味がある。ファントム用の武器に応じた強力な攻撃を繰り出す――ファントムタイムフィニッシュと言う一撃が。
短い効果時間を無駄にしないよう、すぐにゴライアスの魔石へと接近する。そして――
「この闇の一撃、手向けとして黄泉の国へ旅立つが良い! 《
キョクヤ義兄さんが命名したフィニッシュ技を口にしながら発動させた。その瞬間、剣閃でゴライアスの魔石に複数回の攻撃を与え、最後に巨大なフォトンの刃で斬りつける。その一撃によって魔石は砕け散った。
モンスターの核となる魔石が砕かれた事により、ゴライアスは今度こそ完全に動かなくなった。残った体も灰となって霧散していく。
「ティオネさん、団長……私は……夢でも……見てるんでしょうか……?」
「………か、勝った……。あの子……『Lv.1』なのに……ゴライアスに、勝った……」
「………は、ははははは。どうやら僕達は、歴史的瞬間を目の当たりにしたようだね……」
―――――――――――――――――――――――――
バベル最上階にて――
「あ、ああ……! アハハハハハハハハハハ! 美しい! なんて美しい光景だったの! アハハハハハハハハハ!!」
「フレイヤ様?」
「凄いわよ、オッタル! あの子、たった一人でゴライアスに勝ったわよ! もう素晴らしいとしか言いようがないわ! アハハハハハハ!」
「それは………失礼ですが、それは真ですか?」
「本当よ! この私の目で確と見たわ! 透き通っていながらも、あんなに気高く美しい魂をこの私に魅せるなんて! もう最高よ、あの子は! ハハハハハハハハハハハ!」
「………………」
狂ったように笑い出す美の女神が、ダンジョン中層でベルとゴライアスの戦闘を覗き見していた。
そんな事をされているなど、当のベル達が知る由もないのは言うまでもない。
―――――――――――――――――――――――――
「ふぅ……。ありがとう、ゴライアス。お陰で自分を見つめ直す事が出来たよ」
今度こそ倒したのを確認した僕は、
次にフィンさん達がいる方へと歩き出す。
「すみませんでした、皆さん! 僕の勝手な我儘でご迷惑をお掛けしてしまいました!」
彼等と対峙した直後、即座に頭を下げて謝罪した。
有名ファミリアに向かって口答えしただけでなく、邪魔をするなと高圧的な態度を取ってしまった。新人冒険者の身でありながら、そんな行為をするのはロキ・ファミリアに対する侮辱行為だ。
許される行為ではないと分かっていながらも、僕は誠心誠意の謝罪をする。もし罵倒されるのなら甘んじて受け入れよう。もし殴られるのなら罰として受けよう。今の僕には彼等に何をされても文句を言えない状況なのだから。
「ん~……確かに僕としては色々言いたい事はあるけど、一先ずそれは無しにしよう。今の僕が送る言葉はこれしかないからね」
「え?」
予想外な事を言ってくるフィンさんに、僕は思わず下げていた頭を上げた。すると、彼は僕の肩に手を置いてくる。
「見事だったよ、ベル・クラネル。ゴライアスと戦っていた時の勇気ある君は、物語に出てくる英雄その者に見えたよ。僕が昔読んだ英雄譚の主人公――アルゴノゥトにね」
「は、はぁ……」
英雄譚かぁ。僕がオラクル船団に来る前、お爺ちゃんに本を読ませてもらったな。アルゴノゥトは読んだ事はあるけど、結構前だからもう殆ど憶えていない。
それでも『
「ちょっと、団長が褒めてるのにその態度は何よ!? もっと嬉しそうにしなさい!」
「え!? あ、ご、ごめんなさい!」
アマゾネスの長髪女性が不機嫌な顔で言ってきたので、僕は咄嗟に謝ってしまう。何か僕って、女性が強く言ってきたら咄嗟に謝っちゃうんだよなぁ。
「こらこら、ティオネ。その言い方はあんまりだよ」
「あ……すみません、つい……」
フィンさんからの指摘に、アマゾネスの長髪女性はやってしまったと気付いて謝った。あ、そう言えば……。
「えっと、今更失礼な事を聞いて申し訳ないんですが、お名前をお聞きしてもよろしいですか? 僕、貴女たち姉妹の名前をまだ知らなくて……」
「へ? ………ああ、そう言われてみれば、まだ名乗ってなかったわね。私はティオネよ。ティオネ・ヒリュテ。見ての通り双子の姉だから、呼ぶんならティオネでいいわ」
僕に言われたアマゾネスの長髪女性――ティオネさんは思い出したように自己紹介をしてくれた。それを終えると、彼女は短髪女性の人へ視線を向ける。
「で、あれが私の双子の妹で……ちょっとティオナ。いつまで突っ立ってるの? 自己紹介ぐらい自分でやりなさい」
ティオネさんが少し怒る感じで言った直後――
「ア、ア………アルゴノゥトく~~~~~ん!!!!」
「へ? おわっ!!」
アマゾネスの短髪女性――ティオナさんが何故か突然僕に向かって突進しながら、そのまま抱き着いてきた。ティオナさんの勢いが凄かったので、僕は倒れてしまう。
「すっごくカッコよかったよ~~~~! もう君のことを好きになっちゃった~~~~!」
「え? え? …………えええぇぇええええええ!!??」
す、好き? 誰が? 誰を? い、一体何を言ってるんだ、この人は!?
「ちょ、てぃ、ティオナさん、でしたか?」
「そうだよ! ティオナ・ヒリュテ! よろしくね、アルゴノゥト君!」
「ちょ、ちょっと待って下さい! 僕はアルゴノゥトじゃなくて、ベル・クラネルでして!」
「知ってる! だけど君はアルゴノゥト君! ゴライアスと戦ってる時は英雄譚で読んだアルゴノゥトとそっくりだから、アルゴノゥト君って呼ぶ事にしたの!」
「はい!?」
何なの、この人。言ってる意味が分からないんですけど!? 誰か、僕に分かるよう説明を!
「あ~……予想はしてたけど、やっぱりそう言う事だったのね」
「あわわわ……! ティオナさん、会ったばかりの殿方に抱き着くなんて破廉恥な真似を……!」
「ん~、何というか……ベル・クラネル君とは今後仲良くなれそうな気がするね」
「ちょっと皆さん! 見てないで、この人を何とかして下さ~い!!」
僕はティオネさんにレフィーヤさん、そしてフィンさんにティオネさんをどうにかするように叫ぶしかなかった。
「ねぇねぇアルゴノゥト君! 良かったらこの後、ウチの
「いやいやいやいや! 僕とティオナさんは違うファミリアなので無理ですよ!」
誰か助けて~~~!! さっきからティオナさんが僕を抱き締めてる腕の力が強くて離れられないよ~~~!!!
☆
場所は変わりロキ・ファミリアの
因みにフィンはベルが
「以上が、僕からの報告だよ。何か質問はあるかい?」
「あ~、うん……すまんなぁ、フィン。な~んかウチの耳が急におかしくなってしもうたわ。途中から意味不明な内容ばかりでチンプンカンプンや。もっかい説明頼むわ」
「そんな事をしたところで結果は同じだよ、ロキ」
再度説明を求めるロキに、フィンは呆れ顔で嘆息しながら言い放つ。
「ロキが信じられない気持ちは僕にも痛いほど分かる。だけどこれは全て事実だ。現実を受け入れてくれ」
「………アホかぁぁぁぁぁぁ~~~!!! んなもん出来るかぁぁぁああああああああ!!!」
やれやれと首を振りながら言うフィンに、ロキは我慢出来なくなったのか思わず力強く叫んだ。
「ドチビんとこにおる一月も経っとらん新人冒険者のベル・クラネルが!
「うん。あの時、聞かなければよかったって今でも凄く後悔してるよ」
ベルがゴライアスとの戦闘後、フィンは彼に良い物を見せてくれたお礼と称して、彼の
地上へ帰還中、フィンはベルの素性を調べようと情報収集を行った。ベルは『
自分の問いに少し間がありながら答えるベルに、フィンは聞いてる途中から頭痛がしてきた。余りにも信じられない内容に。一緒に聞いているティオネとレフィーヤは、途中から真っ白になるほどだ。一応ティオナも聞いていたが、ベルにベタ惚れ状態の為に殆ど上の空だった。
「聞いてるワシも全く信じられんのじゃが……最早あの小僧はビックリ箱を通り越して、爆弾も同然じゃわい。それも最大級のな」
ロキと同様に聞いていたガレスも聞いてて意味不明状態だったが、それでも主要幹部として必死に受け入れようとしていた。
「此処にリヴェリアが居なくて助かったわい。もし彼奴が魔法について聞いた瞬間……確実に発狂しておるじゃろう」
「「……ああ、うん」」
ベルが四十以上の魔法を使えると言う非常識な内容を聞いた瞬間、『もう立場など知った事か!』と言わんばかりにベルの所へ向かっているだろう。ベルの非常識極まりない未知の魔法を調べようとする為に。
ガレスの台詞に、フィンとロキは揃って頷いた。リヴェリアの発狂した姿を思い浮かべながら。
因みにリヴェリアはガレスの言う通り、この場にいない。彼女は深層に残っているアイズの付き添いとしているから。
二人が
「どうする、ロキ? 何度も言うけど、僕が報告した内容は事実である事に変わりない。最終的な判断を下すのは貴女だ。僕は貴方がどんな決断をしようと、それに従うまでだ」
「……なぁフィン。かっこええこと言うとるつもりやろうが、さり気なく全部ウチに押し付け取らんか?」
「そこはノーコメントで」
神に嘘は吐けないのをフィンは分かっているので、敢えて言葉を濁した。そうしたところで丸分かりだが。
フィンの発言に思わず頬を引き攣らせるロキであるが、結局のところは自分が決めるしかないのは重々分かっていた。
「はぁっ……正直に言うが、今は何とも言えん。アポロンとこの
「ロキにしては随分と珍しく悠長な判断だ。もしもベル・クラネルが負けたら、神アポロンに奪われると言うのに」
「ほんなら逆に訊くで、フィン。自分は一人で
「………思ってないさ。もし賭けるんなら、迷いなくベル・クラネルを選ぶよ」
フィンは頭の中で、ベルVSアポロン・ファミリアの戦いを想像する。同時に一方的で圧倒的に蹂躙するベルの勝利を。
「尤も、彼は真っ直ぐ過ぎるから心理戦や頭脳戦などの戦術を使われたら負けるだろうね。アポロン・ファミリアがそこまで用心していたらの話だけど」
「あ~無い無い。アポロンはもう勝ったつもりでおるのか、思いっきりアホ面しとったわ。多分やけど、
「おやおや、勝負は最後まで気を抜いてはいけないと言うのに」
「お主ら、もう確実にあの小僧の勝ちが揺ぎ無いと思っておるのう……」
フィンとロキの会話に思わず突っ込みを入れるガレス。尤も、ガレスも似たような事を考えているが。
もう
「そういや、ティオナは今どないしとるんや? ベルに惚れてると言うてたけど、いくらなんでも無理やろ。相手は他所のファミリアなんやから、ティオナも流石にそこは弁えてると思うんやが……」
「ああ、それなんだけど……」
「?」
とても言い辛そうな顔をしているフィンに、思わず首を傾げるロキ。
「ベル・クラネルの主神である神ヘスティアにご挨拶をしようと、彼がいる仮の
「…………はぁぁぁぁぁ!!??」
「やれやれ……。ティオナもとうとうティオネみたいな事をするようになってしまったか」
一方、その頃――
「と言う訳でヘスティア様、あたしは今日からアルゴノゥト君とお付き合いする事になったからよろしく~♪」
「何がと言う訳なんだい!? そんなもん認めるかぁぁ~~~~!! ベル君はボクのだぞぉぉおおおお!!! 大体アルゴノゥトって何だい!? 訳が分かんないよ! と言うかベル君! これは一体どう言う事なんだい!? やっとダンジョンから戻って来たかと思えば、ロキのところのアマゾネス君と浮気とは良い度胸じゃないかぁぁぁ!!!」
「で、ですから! ティオナさんが一方的に言ってるだけで、僕は一切認めてはいませんから!」
「え~~~? アルゴノゥト君はあたしの事が嫌いなの?」
「い、いえ、別に嫌いとかそういう意味ではなくて……!」
「じゃあ両想いって事だね♪」
「コラァァァァァアアアアア!! いつまでベル君に引っ付いているんだ君はぁぁぁぁぁああああああ!!?? 離れろぉぉぉおおおお!!!」
「……物凄くうるさい。やっぱり追い出そうかな?」
「これこれ、ナァーザ。一週間分の宿泊料を受け取っておいて、今更それはないだろう。しかし、ヘスティアやロキの所の子供も困ったものだ。何故あそこまで張り合っているのかが、全くもって分からん」
「……あの二人がベルに好意を抱いているのは一目瞭然なのに……。ミアハ様は本当に鈍感」
「ん? 何か言ったか、ナァーザ? 小声でよく聞き取れなかったのだが」
ミアハ・ファミリアの
次回はやっと