(作者の願望5000兆%の)アイドル部のてぇてぇ短編集 作:趣スケベマン(毛玉)
地の文のもちにゃんの一人称が私なのは二次創作だから許せ。
「ふんふんふーん」
鼻歌交じりに廊下を進んで、目的の部屋に着く。
風紀委員の仕事をしているなとりんがいるはずだから、タピオカでも飲みに行こうと誘うつもりだ。
「なとりーん、いるー?」
ノックしても返事が無い。
不思議に思ってドアを開けると、机にうつ伏せて寝ているなとりんがいた。
「お疲れなのかな・・・あ、イヤホンつけっぱじゃん、外してあげよ」
なとりんのつけてたイヤホンを外し、なんとなく自分の耳につける。
「何聴いてたんだろー・・・ん? 何これ、ASMRかな?」
音量が絞られていて聞き取りづらいが、多分ASMRだと思う。
珍しいなー、なんて考えて、どうにも聞き覚えのある声だなと気付く。
「・・・これ、こないだの放送だ」
しかも編集してあるのか、一部分だけを切り抜いてるっぽい。
Twitterで可愛かったとか言われるより、よっぽど恥ずかしい。
顔が熱くなるのを自覚すると同時に、なとりんが身じろいだ。
「ん・・・あや、イヤホン・・・?」
寝惚けた様子で耳の辺りを触り、もぞもぞと頭を動かし、こちらを見てピタリと止まった。
「あ・・・え・・・もち、さん・・・?」
「にゃ、にゃはは・・・」
イヤホンをして真っ赤な顔をした私を見たなとりんは青ざめた顔の、如何にも絶望という表情でこちらを見て固まってしまった。
「あー、そのさ、流石に恥ずかしいけど、それだけもちにゃんの事好きってことでしょ、むしろ嬉しいよ、うん!」
ちょっとテンパってしまったけど、急いでフォローを入れる。
別にこれでなとりんを軽蔑したりするなんて事は有り得ないし、さっき言ったみたいに嬉しい感情の方が大きい。
「だからさ、取り敢えず落ち着きなって」
そう言って肩に手を乗せ、身を寄せる。
「あっ・・・」
なとりんが声を漏らす。
一瞬視線が交差し、なとりんの目線が下がる。
と、次の瞬間、なとりんの顔が近づき、唇に柔らかい感触。
「んっ・・・!」
なとりんはすぐに離れて、至近距離で潤んだ目で見つめてくる。
感情が定まらないまま、なとりんが小声で尋ねてくる。
「私の事、好きですか?」
「そりゃあ当然だよ」
つられて小声で返事をする。
「今みたいに、キスしても許してくれます?」
「むしろ大歓迎なんだけど」
思わず即答してしまった。
「じゃあ・・・その・・・」
躊躇いがちに視線を外し、意を決して口を開く。
「今度、私の家で添い寝でASMRしてくれますか・・・?」
・・・まったく、この風紀委員長は、どうしてこう無自覚にエッチな事を言ってくれるんですかね。
「なとりん、それはお泊りデートのお誘いって事でいいんだよね?」
「・・・」
なとりんの今にも泣きそうな羞恥たっぷりの表情に、趣スケベキャットになりかけているのを自覚しつつ、今度は私からキスをする。
軽く触れるだけのそれになとりんは目を丸くして固まり、その隙に私は部屋を出る。
「後でラインで予定日教えてねー」
投げキッス(上手く出来た)と共に、ルンルン気分で風紀室を後にする。
今からデートが楽しみで仕方ない。
余談だが、お泊りデートの翌日、私となとりんのツイッターに、
『台湾では同性カップルの婚姻届が受理されるそうなので(URL)、オススメの結婚式場(URL)、オススメのウェディングドレス(URL)、参考にしてください。 #猫乃木もち #八重沢なとり』
と、あずきちがリプライを飛ばしてきて、トレンドに載ってしまったり、アイドル部のみんなに問い詰められたのは、早く忘れたい思い出だ。
デートしてんだから、キスもしてるだろ(願望)