(作者の願望5000兆%の)アイドル部のてぇてぇ短編集   作:趣スケベマン(毛玉)

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やっぱりもち米なんだよなぁ(実家のような安心感)
時系列は、公式の#5の後という設定。

言い忘れてたけど、明記してない限りは、全話別の世界線の話です(あとで前書きとタグに追加しとく)

ネタは有るけど書き上がってないから、今後は書き上がったら投稿やで。
毎日投稿に拘ると昔みたいにエタるからね・・・(遠い目)


カルロ・ピノ×八重沢なとり×猫乃木もち

私が風紀室で仕事をしていると、コンコン、とノックの音が響いた。

 

「おこめおねえちゃん、今宜しいですか?」

 

「ピノさん? 入っていいですよ」

 

「失礼しますわ」

 

部室ならともかく、ここに来るなんて珍しいなぁ。

 

そんな風に考えながら、ソファに座ったピノさんに話しかける。

 

「どうかしましたか? 何かお話ですか?」

 

「えっと、実は・・・」

 

ソワソワした様子のピノさんに、よく観察すると、何かを後ろ手に隠しているのが分かった。

 

「あの、おこめおねえちゃん、ちょっとだけ、目をつぶってもらってもいいですか?」

 

一体何をされるのか、興味と恐怖が半々の内心をピノさんには見せずに、言われた通りに目を閉じる。

 

スッと頭に何かをのせられ、吸いつくような感覚。

 

「目を開けて大丈夫ですわ」

 

「ん・・・」

 

目を開けると、こちらに手鏡を向けたピノさん。

 

鏡に映る私の頭には、たまさんのそれに似た、本物そっくりな猫の耳。

 

「良くお似合いですわ!」

 

そっと触れると、フニフニした感触と、若干のくすぐったさ。

 

・・・ん?

 

「この猫耳はカルロ家の技術の粋を集めて作り上げた、限りなく本物に近付けた猫耳なんですの! 勿論感覚も通ってますし、自分で動かすこともできますわ!!」

 

「おぉ・・・」

 

意識すると、ピクピクと本物さながらに動く。

 

「凄いですね・・・あ、壊すといけないので、お返ししますね」

 

外そうと手をかけると、想像していたカチューシャのような部分が存在しない。

 

ゴソゴソと髪をかき分け、耳の付け根を探ると、一体化した様に繋ぎ目が見つからない。

 

「あ、言い忘れてましたけど、一度つけると一日は一体化してそのままですわ」

 

「ちょっとピノさん!?」

 

ニヤニヤした顔のピノさんが走って部屋を逃げ出す。

 

「それではおこめおねえちゃん、御機嫌よう」

 

「こら、待ちなさい!」

 

急いで追いかけようとドアノブに手を掛け、いや待てよと、脳の冷静な部分が警鐘を鳴らす。

 

「このまま外に出る・・・?!」

 

放課後とは言え、未だ校内には多くの生徒がいる。

 

ただでさえこの前の校内新聞で『賄賂で懐柔された風紀委員長』なんて偏向報道されたばかりなのに、またネタにされてしまう。

 

「どうしよう・・・!!」

 

ドアから離れ、フラフラとソファに倒れ込む。

 

取り敢えず帽子か何かで隠して、早く帰ろう。

 

そう結論付けて立ち上がった瞬間、コンコン、とノックの音。

 

「なとりーん、一緒に帰ろー!」

 

(よ、よりによってなんでこのタイミングで!?)

 

確かにもちさんと一緒に帰る約束はしていたが、それにしても来るのが早い。

 

「途中でピノちゃんとすれ違ってさー、なとりん仕事終わったって聞いたから、迎えに来たよー」

 

(ピノさんは今度稲鞭100叩き・・・!!)

 

「なとりーん? 入るよー?」

 

「わ、ちょ」

 

急いでドアノブを抑えると、外のもちさんがガチャガチャとしながら、声を上げる。

 

「ちょっと、なとりーん!? なんで開けてくんないのー!?」

 

「い、今はダメです!!」

 

十秒程格闘した後、もちさんがドアノブから手を放して私に話しかける。

 

「ぜぇ、ぜぇ・・・も~、一体何なのさ・・・」

 

「はぁ、はぁ・・・と、兎に角もう少し待っててください・・・」

 

さっと周囲を見回し、1年以上前に配信で被って偶々この部屋に放置していたヘルメットが、視界の隅に映り込んだ。

 

出したことの無いスピードでヘルメットを引っ掴み、急いで被る。

 

それと同時にドアが勢いよく開き、もちさんが飛び込んできた。

 

「・・・ん? ヘルメット?」

 

「あ、あはは・・・」

 

目ざとく見つけられ、にじり寄るもちさんに、つい後ずさってしまう。

 

「・・・にゃ~んか、怪しいにゃ~?」

 

「な、何も怪しくないですよ?」

 

とうとう壁際に追い詰められ、図らずも壁ドンされる形になる。

 

「ね~なとりん、そのヘルメット、取ってよ」

 

「べべ、別に取らなくてもいいんじゃないですか~?」

 

必死に目を逸らしながら、どうにか逃げようとするも、壁ともちさんに囲まれて身動きが取れない。

 

「何隠してんのさ~、見せてよ~」

 

「だ、ダメです、ホントにダメぇ!!」

 

ふむ、と呟くもちさんの左手がスッと猫じゃらしを差し出す。

 

思わず両手でキャッチするのと同時に、もちさんが右手でヘルメットを取り上げた。

 

「にゃっ!?」

 

「あっはは、ホントに生えてんじゃん!! 可愛いー!!」

 

まるで知っていたかのような猫じゃらし攻撃。

 

「し、知っててやりましたね!?」

 

「ピノちゃんに聞いた時は半信半疑だったけどね〜」

 

もちさんはヘルメットを後ろに投げ、空いた手で猫耳を触わってくる。

 

「ん・・・あっ・・・」

 

普段もちさんに触れられた時とは違う、くすぐったさと心地良さが身体を満たす。

 

もっと撫でて欲しくて、無意識に撫でる手に擦り寄る。

 

「・・・うわ、めっちゃエロい」

 

「んにゃっ!?」

 

「あー、これはもうもちにゃん趣スケベキャットになるわー」

 

ひょいと抱えられ、ソファに仰向けに寝かされ、その上からもちさんが覆い被さる。

 

「なとりんが誘ってくるのが悪いんだからね?」

 

「そんな事したつもりはっ、んっ!?」

 

抗議しようとした口は、もちさんの口で塞がれてしまう。

 

普段よりも長く深いキスをされ、唇が離れる頃には、もう身体に力が入らなくなってしまった。

 

「風紀室でするのは、初めてだねぇ」

 

「あっ、ダメですぅ・・・」

 

もちさんが私の服に手を掛け、今にも脱がそうとした瞬間、突然ガチャリとドアが開く音。

 

「なとちゃーん、ちょっと聞きたい事が・・・」

 

視線の先には、ファイルを持ったたまさん。

 

誤魔化そうにもしようの無い状況に、私ともちさんの動きが、そちらを向いて固まる。

 

そんな私達を呆れた目で見て、そのまま逆再生の様に下がりつつドアを閉めるたまさん。

 

「2人共、明日お説教ね」

 

反論する間も無くバタンと完全に閉まるドア。

 

もちさんと顔を見合わせて、気まずい雰囲気の中、身嗜みを整えてから2人で学校を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ですけど、結局猫耳を隠すのを忘れて下校したせいで、翌日の校内新聞の大見出しに『風紀委員長、猫耳ペアルックで風紀を乱す下校デート!』と書かれ、もちさんとのツーショットを載せられたのを知ったのは、翌日学校中に貼られたそれを見たときでした。




クソガキピノさまがあらわれた!(なお、ストックのネタ的にもう一度出てくる模様)

今更言うけど、感想ありがてぇです。
少ないからちゃんと返信できるし、昔某小説投稿サイトで粘着されたことあるんで、まともな文章が来て安心してます。
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