(作者の願望5000兆%の)アイドル部のてぇてぇ短編集 作:趣スケベマン(毛玉)
個人的にイオリンは天然小悪魔と思ってる。
地の文の一人称は(ry
「いやー、案外早く終わったねぇ」
あのさくたまちゃんが通り過ぎた後のような惨状の家庭科室は、私とイオリン、そしてシロPの奮闘で、元の綺麗な状態へと戻った。
片付いた教室に満足した様子のシロPは、私達に声をかけた後、動画の撮影があるからと帰ってしまった。
「シロちゃんのお片付け、早かったねー」
「喋りながら手が動いてたもんねー、マルチタスクってヤツだねー」
家庭科室の鍵を職員室に返し、二人で廊下を歩く。
「そうだイオリン、この後時間あるならさ、二人で片付けお疲れ様会しない?」
「あ! それなら、もちちゃんが言ってた、タピオカのお店に行ってみたい!」
「いいねぇ、行こっか!」
二人で歩いて、件のタピオカの店に向かう。
私はミルクティーを、イオリンは抹茶ラテを注文する。
近くのベンチに隣り合って座り、ミルクティーを一口。
「・・・おぉ、これはなかなか」
「りこちゃん、おいしい?」
「いやー、思ってた10倍は美味しいね。イオリンの抹茶ラテはどう?」
「・・・おいしい!!」
目をキラキラさせて喜ぶイオリンに、私も嬉しくなって笑顔になる。
「ねぇねぇりこちゃん、一口飲ませて?」
「いいよー、イオリンも一口頂戴?」
お互いの物を交換して、一口。
抹茶ラテなんて久し振りに飲んだけど、とても美味しかった。
「ありがとう、りこちゃん」
イオリンがミルクティーを差し出してくる。
受け取って抹茶ラテを返そうとした時、スッと顔を寄せてイオリンが耳元で囁いた。
「間接キスだね」
ドキリとして反射的に仰け反り、イオリンを見る。
こちらを見つめる左目が、妖しく光ったような気がする。
「えへへ」
と思ったのも束の間、いつものニコニコした表情で抹茶ラテを受け取るイオリン。
疲れて幻覚でも見えたのかな、なんて考える。
「そうだ、りこちゃんはさ、この後電脳アルバイト?」
「え? いや、今日は休みだけど?」
「じゃあさ、イオリの家でゲームしようよ!」
ズイッと顔を寄せられ、さっきのこともあって、少し仰け反ってしまう。
「ダメかな? 他に御用事ある?」
困った表情のイオリンに、僅かに罪悪感が芽生え、思わず言葉が出る。
「い、いやいや、そんなことないよ! この後は帰って寝るだけだったから」
本当は買い物の予定があったが、急ぎではないから別の日でも問題ない。
「ほんと!? やったー!」
とても嬉しそうなイオリン。
「それじゃあ、早速イオリの家にレッツゴー!」
「おー!」
ベンチから立ち上がり、イオリンに腕を組まれる。
その時一瞬、イオリンが背後に顔を向ける。
「どうかした、イオリン?」
「んーん、何でもないよ!」
こちらを向いて、組んだ腕を引き寄せられ、イオリンの胸に腕が当たる。
「あ、あのさ、イオリン、その、胸が・・・」
せめてつなぐ程度にと思って小声で話しかける。
「・・・当ててるんだよ」
囁かれて、こちらに顔を向けたイオリンの表情は、初めて見る蠱惑的なものだった。
余談だけど、次の日学校でさくたまちゃんに生徒会室に拉致されて、椅子に縛られて、昨日のイオリンとの出来事について詰問された。
どうやらタピオカを飲んでるところ辺りから見られてたらしく、しかもツイッターに
『りこちゃんとお家デート! ゲームしたり、ポッキーあーんしたり、お話したり、楽しかった! またデートしようね、りこちゃん!(写真)(写真)(写真)』
と、イオリンが載せていたらしい。
やたら写真撮ってると思ったらコレだったのかー、と思いつつ、どうやってさくたまちゃんを宥めようかと脳をフル回転させるのだった。
イオリンの喋り方は合っているのか・・・
あと牛巻は強く生きて(ガチ)