東方事反録   作:静乱

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第22話 USCとの遭遇

皆さん、こんにちは。想也です。

早速ですが皆さん、世界○の迷宮って知ってますか?ほら、あの自分でマップ書く毒が異様に強いゲーム。

あのゲームにF○Eっていう強い魔物がいるんですよ。で、ゆうかりんのあだ名はUSC。だから、僕はあの時の状況をこう呼んでるんです。

『USCとの遭遇』…とね。

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

「あー!まだ着かないのー!?」

 

かれこれ一時間はたった。可笑しいな…

 

「聞いた話によるともうそろそろの筈なんだけどなー。とか言ってたら!来た!出口だ!」

 

やっとこさ出口に辿り着いた僕は駆け足で森を出る。そこで僕の視界に映ったのは。

 

「うわぁ…!」

 

見渡す限りの向日葵、向日葵、向日葵!前世にあったなら世界の美しい景色ランキング十位の中に入れそうな位の絶景だ。

 

「すっごー…こりゃあ素人の僕が見ても管理してる人が心を込めて育ててるってわかるや…」

「そう?中々嬉しいこと言ってくれるわね、人間。」

 

………わぁ、すっごい殺気振り撒いてるぞー。もう怖すぎるんですけどー。恐怖を押しきって後ろを向く。そこには勿論。

 

「ところで貴方は、何をしに来たのかしら?」

 

ものっ凄くいい笑顔を浮かべた皆大好きゆうかりんこと、風見幽香さんがおられました。返答しないと殺されるので(しても殺されるだろうけど)口を開く。

お世辞でも言っておこう。というか本音だが。

 

「こんにちは。美人な管理人さん。僕は黒橋想也。此処にはこの景色を見に来た兼風見幽香さんの日傘を頂戴に来ました。」

「へぇ、そうなの。だったら…私が何者かも、わかるわよねぇ?」

 

またもいい笑顔を浮かべる幽香さん。これで殺気がなかったら赤面する場面だろうけどね…生憎、殺気を振り撒いてますから。

 

「はい。ご存知ですよ…風見幽香さん?」

 

僕が返答すると同時に飛び掛かってくる幽香さん。【この場に剣が無い事実】を反対にして傘を受け止める。

うん、まあ正直受け止める位だったら楽勝です。姫崎の拳に比べたら、ねえ?

押し返して剣を打ち込む。幽香さんは冷静に傘で受け止めるが、それを読んでいた僕は。

 

「足元がお留守ですよ。」

 

と呟いて足払いを掛ける。

 

「くっ!?」

 

瞬時に幽香さんはジャンプして避ける。内心避けれたことにびっくりしたけど、冷静に蹴りを叩き込む。

 

「ぐぅ!」

 

幽香さんが呻き声をあげながら吹き飛ぶがしっかり着地した。結構本気で蹴ったんだけどなぁ。流石大妖怪。

 

「貴方、何者かしら?只の人間じゃないでしょう?」

「そんなことは無いよ。ちょっと長生きしてるだけさ。」

「長生き…ねぇ。ふふ。面白いわ!初めてよ、私と同等、またはそれ以上に戦える者に会うのは!」

「そいつは光栄。日傘は頂くよ!」

 

二人同時に跳躍、僕の剣と幽香さんの傘がぶつかりあう。瞬間、凄まじい衝撃が僕の手を襲い、剣が弾き飛ばされる。

…うっそぉ。姫崎の攻撃程の威力は無い筈なのに。

そう考えてる間に幽香さんの左拳が襲い掛かってくる。素早く屈んで避けるが。

 

「読み通りよ!」

「がふっ!?」

 

見事に僕のみぞおちに蹴りが決まる。

軽く油断していたためいきなり攻撃が決まったという状況を把握できず、見事に地面に背中を打ち付ける。

その痛みで状況を把握した僕は【ダメージをくらった事実】を反対にして起き上がる。

 

「!?」

「遅いわよ!」

 

既に幽香さんは僕に接近していて右拳で殴るモーションに入っている。

【僕に腕力が貧弱という事実】を一時的に反対に。幽香さんの右拳を左腕で弾いて右拳でカウンター。しかし決まらない。

 

一度距離をとって息を整える。姫崎程ではないにしろ、強敵だ。

 

少しの間沈黙が続く。今の状況が世に言う、『先に動いた方が負ける』という状況なのだろうか。…先に動いてやる!

【この場に剣が無い事実】を反対にして構えをとる。新技お披露目だ!……本当は姫崎撃退用に考えた技だけど。

さて、やりますか。呟く用に技名を言う。

 

 

「…旋風『斬撃の嵐』」

「!?」

 

呟くと同時に超高速で移動&斬撃を飛ばす。これは(理論上)超威力&避けさせる気が無いほどの超高密度のまさに名前通りの技。

スペルカードにも出来るし実戦でも使える現時点での僕の最強技。ただし。

 

 

 

 

「あ、あら?攻撃がこないわよ?」

 

 

 

 

未完成である(笑)……笑えねぇ。やっぱり駄目でしたか、こん畜生。こうなったら一人背水の陣だ!

 

「うおおおおおお!」

「な、何だったのよ今のは!」

 

とか言いながら僕の攻撃をいなす幽香さん。あ、これやばい。

 

「……これで終わりよ!」

 

 極太レーザーが僕を目掛けて飛んでくる――いや、終わらない終わらない!これならまだ避けれる……!?

 

 

 

 

僕は光に包まれた。

 

 

 

 

 

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