「………何処だろ、此処。」
目を覚ますと知らない天井が視界に映った。えっと、何してたんだっけ……
あ、そうだ。幽香さんの攻撃わざと食らって倒れたんだっけ。あれ避けたら花畑に直撃コースだったからね…
兎に角、此処は何処か確認しなければ…ところで。
僕の横から寝息が聞こえるんだけど、どういうことだと思います?
…うん。もう大体予想出来た。これ幽香さんが寝ているパターンだ。
横を向くと案の定、幽香さんが「すぅ…すぅ…」と呑気に寝ていた。なんでやねん。僕は一応男なんだけどなぁ。とりあえず起こしますか。状況を把握しなければ。
「幽香さーん。起きて下さーい。」
肩を揺すって声を掛ける。しばらく揺すっていると幽香さんが眠そうに起きた。
「んぅ…あら、やっと起きたの?まる一日寝てたのよ?」
「………え?そんなに寝てたんですか、僕。」
「えぇ。それはもうぐっすりとね。まぁ半分は私のせいなんだけど…とりあえず感謝するわ。花達を守ってくれてありがと。」
「あ、いえいえ。僕が好きでやったことですから。それより何で同じ布団で寝てたんですか?椅子に寝させるなり何なり…」
「花達を守ってくれた恩人をそんなとこで寝させる訳にはいかないでしょう。布団は一人分しか無かったから仕方ないのよ。」
いやいやいや、だからって一緒に寝るのはどうかと思うんだけどなぁ…まぁいいや。
「そいつはどうも。ところで僕、帰りたいんですけど。宜しいですか?」
「いいけど、貴方…名前聞いてなかったわね。」
「あ、すいません。僕は黒橋想也です。宜しくです。」
「敬語無しでいいわよ。改めて、私は風見幽香。幽香でいいわよ。で、貴方私の日傘取りに来たんじゃなかったの?」
「あ。」
そうだった。当初の目的忘れてどうするんだ僕。あー。どうしよー。
「………はぁ。わかったわ。花達を守ってくれたお礼にこの日傘あげるわ。」
「え?くれるの?幽香はどうするのさ。」
「替えが結構あるから構わないわ。じゃあさっさと行きなさい。また来るようだったら紅茶位は淹れてあげるわよ。」
「ありがと。またね、幽香。因みに僕、不老不死だから。」
「は!?」
一言余計なことを言ったあと、僕は太陽の畑をあとにした。
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「貴様は何者だ?」
「先日訪れた旅の者でーす。風見幽香の日傘を取って参りましたー。」
「………とりあえず通れ。」
「どうもですー。」
やる気の無さそうな声を出しながら会話をする僕。実際やる気スイッチがOFFになってるから、やる気がないのだ。
「ここだ。入れ。」
「どもー。」
姫の部屋に着いたようなので礼を言った後にやる気スイッチをONにして部屋に入る。
「………貴方は。」
「どうも。先日訪れた旅の者です。風見幽香の日傘を取って参りました。」
「見せて下さい。」
そう言われた僕は見張りの人に傘を預ける。
「………確かに本物のようですね。約束です。顔を見せましょう。」
そう言い姿を見せる姫。勿論出てきたのはネットでよく見る輝夜と大して代わりない。やっぱり永琳とかその他の人に比べたら綺麗って言うより可愛いって感じだな。うん。
さて、帰るか………おっと忘れるところだった。
「八意永琳。」
呟くように言う僕。すると輝夜は一瞬驚いたような顔をするがすぐに表情を戻し見張りさんに言った。
「!?………見張り、席を外しなさい。」
「は?わ、わかりました。」
そう言って席を外す見張りさん。さぁ、お話を始めようか。