東方事反録   作:静乱

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番外編
第44話 (仮)就職しました、死神に


「いいですか?転生などをした貴方の罪は重いのです。よって、その罪を清算するために死神の仕事をすることを命じます!」

「はい、承りました。精一杯頑張らせていただきます。ですので、すみません、頼むから正座を止めることを許して下さい。立ち上がれなくなります。」

「いえ、駄目です。あと一時間はそうしていて下さい。」

「あうううう…」

 

正座、辛い、絶対。足が本気でやばい。感覚が無くなってきた。頼みますから!頼みますから誰か今すぐ僕を解放してぇぇえええ!!衝動的に叫びたくなるが四季さんの目の前で叫ぶわけにもいかず、僕はショボーンとなりながら正座をしていた。

 

因みにその後30分くらい後に辛くて泣きながら我慢してたら解放してくれた。何故だろう。

 

 

~~~~~~~~~~~

 

 

三途の川の近くで待機する僕と小町。今は特に死人が来ることもなく暇であるのだが………

 

「………小町?」

「すやすや………」

「…小町っ!」

「ひうっ!?な、ななななんだいいきなり!」

 

理由がわからないのだろうか。死神としてと働けと命じられてから、はや二年経っているというのに!毎日毎日言ってるのに!

 

「起きていてよ!僕、毎日言ってるでしょ!?正直あれから小町怠けすぎじゃない!?僕がここに配備されることになってから!ねぇ、ねえ!」

「わ、悪かったよ想也…!あんたが居るとあたいが起きてなくても仕事してくれるから安心してさ!あはは…」

「もっと違う時に安心してよ!違うタイミングで『あんたといると安心するよ』とか言われるんなら僕、不覚にもドキッとするよ!?多分!でもこのタイミングだとねぇ!」

 

僕も僕で迷走して自分がドキッとするタイミングを言い放つ。畜生僕にいつもいつも仕事を任せやがって!

 

「じゃ、じゃあ今度違うタイミングで言ってやるよ!」

「そういうことじゃないー!仕事して仕事!四季さんに言うよ!?いつも可哀想だから言ってないんだよ!?」

「え、ええ!それは辞めてくれ!わかった!仕事するよ!」

 

僕の脅しに折れる小町。やっと仕事をしてくれるのか。はぁ…疲れたなぁ…四季さん、僕もう疲れましたよ…嗚呼、四季さんみたいな常識人と仕事したい。常識人!僕に常識人を!

 

結局、この後小町はまたも睡眠に入ってしまうのだった。畜生四季さんにちくってやる!

 

 

~~~~~~~~~~~

 

 

「四季さーん!」

「うぇぇえええ!?」

 

泣きながら四季さんに飛び付く僕。いや、正確には飛び付いてないけど。僕は四季さんに近づいて泣きながら手をぶんぶんと振ってるだけだけど。

 

「どっ!どうしたんですか!何かあったんですか!?」

「ううう……小町がぁ、小町がぁぁぁ!!」

 

四季さんに事情を説明する僕。もう嫌だ!僕は彼処で仕事したくない!

 

「という訳ですから!お願いします、仕事場を変えさせて下さい!」

「………わかりました。これからは私の補佐として頑張ってもらいます。貴方は要領がいいですしね。小町にはきつく叱っておきますね。」

 

ニコっと笑いながら言う四季さん。嗚呼!今この状況下では四季さんが天使に見える!笑顔が眩しい!ありがとう四季さん!」

「!?」

 

あ、声に出てたかも。顔赤くしてる。天使の辺りから声が出ていたのなら赤くするのも頷けるかも。

 

「えと、声、出てました?」

「………で、でで、出てましたよ!今この状況下ではから!何なんですか貴方は!浄玻璃の鏡でも女の方を口説いたりしてましたし!」

「えぇ!?口説いてませんよ!僕はただ本心を発言しただけで!」

「それがいけないんですよ!ていうかほ、本心!?うぐぐぐぐ……!」

 

四季さんとよくわからない言い争いをする僕。なんで僕こんな話の内容で言い争いしてるんだろう。自分でもよくわからないぞ。と、ここでふと周りを見渡すと色んな人達が此方を見ているのに気づいた。

 

「………えっと。なんでしょうか?」

「「「「「モテない俺ら(私ら)の前でイチャつくんじゃねぇよ!」」」」」

「え!?は、はい…」

「いっ!?イチャ!?イチャつく!?えっ、え!?」

 

次の日の朝、この話は噂になってたらしいけど僕、知らない。何も知らない。

 

 

 

 

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