東方事反録   作:静乱

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STAGE-2 氷精との初弾幕ごっこ

「……あの屋敷から出てるな」

 

 霧の湖(僕命名)にて、改めて紅色の霧が出ている位置を再確認する。どうやら屋敷から出ているらしかった。また、あそこから大きい霊力や魔力、妖力を感じる。ほぼ確定しているだろう。

 僕はそのまま屋敷へ向かった、向かおうと思った。だがしかし。

 

「ルーミアをはなせぇ!」

「や、やめようよチルノちゃん。あの人、ルーミアちゃんを助けてあげたんだよ。ほら、腕を食べさせてるし……」

 

 青い服を着た氷精が絡んできた。緑色の服着た大人しそうな女の子が止めてはいるけど……

 

「えっと、僕はただあの屋敷に行きたいだけなんだ。ルーミアはその辺でボロボロになってたのを助けただけだよ。ルーミアは置いていくから、通して?」

 

 僕は弁解を試みた。きっと大人しそうな女の子が理解してくれそうだから。しかし、チルノちゃんと呼ばれた氷精は僕の予想を越えた発言を返してきた。

 

「ここはアタイのなわばりだぞ!霊夢と魔理沙にはとおられたけど、お前はとおさない!とおりたいならアタイをたおしていくんだな!」

「えぇ?」

「チッ、チルノちゃん!やめようよ、あの人強そうだよ!?」

「アタイはもっとつよいもん!」

 

 通りたいなら自分を倒してからと言い張るチルノちゃん。緑色の服の子が止めてもやめないってことは僕が言っても聞いてくれないだろうな。平和的解決はどうやら不可能っぽい。

 

「じゃあ、やろうか。勝負方法は?」

「もちろん弾幕ごっこだ!」

「……ちょいとそこの女の子。弾幕ごっこの説明を頼みたい」

「え?知らないんですか?」

「いぐざくとりぃ(その通りでございます)」

 

 緑の女の子に弾幕ごっことやらのレクチャーを頼む僕。ふむふむ、どうやら弾幕を打ちまくって何回か披弾すれば負け、逆に何回か当てれば勝ちと。楽なルールのようで安心である。

 

「あ、あと、スペルカードっていうのがあります。自分の得意技をこの札に込めるんです。どうぞ」

 

 そう言って僕に白い札を五枚程渡してくる女の子。得意技を込めるか……こうだろうか?

 僕が適当にやってみると札に文字が浮かびあがってきた。名前がとても厨二っぽくなってしまったけど、まぁよかろう。ついでに今まで作ってきた技とかをちょちょいと込めて、五枚のスペルが完成した。やったね。

 

「じゃ、君。ルーミアはい。教えてくれてありがとう」

「い、いえ。あの、チルノちゃんに怒ったりしないでください。本当はいい子なんです」

「大丈夫。怒ってなんかないよ」

 

 緑の女の子にルーミアを渡して飛翔。チルノちゃんと同じくらいの高さまて上がる。僕が来たと同時に、チルノちゃんは札を構えた。

 

「うぇ?」

「いくぞぉ!氷符『アイシクルフォール』!」

 

 宣言の瞬間、薄い青色の米粒のような弾幕が発射された。一見安置に見えそうな真ん中にも黄色の弾幕が放たれていて安置はない。なるほど、これが弾幕ごっこなのか。この時は僕も弾幕撃っていいんだよね?

 するりするりと避けながら、スペルを宣言した。

 

「此方もいくよー。螺符『螺子の雨』」

 

 『アイシクルフォール』を相殺しながら、螺子型の弾幕が雨のようにチルノちゃんに襲いかかる。チルノちゃんは油断していたようで被弾。同時にスペルブレイク、『アイシクルフォール』と僕の『螺子の雨』は消え失せた。

 

「くっそー!凍符『パーフェクトフリーズ』!」

 

 即座にスペルを発動させるチルノちゃん。今度はカラフルな弾幕がスピードに乗って飛んできているが、特に問題は……

 

「おっと」

 

 若干危なかった。唐突に全ての弾幕が白色になり、動きが止まった。そこにチルノちゃんが移動しながら青い玉を発射してくる。あまり狙ってはいないようで普通に避けれるのだが……

 

「早く決めないとね。裏切り『昨日の味方は今日の敵』」

 

 これは少々特殊。相手が放った弾幕は少し強化されて相手に、自分が放った弾幕も同様に自分に向かってくるスペルだ。僕の発想はすごいのかも知れない。今回は僕は弾幕を放っていない、当たるのは彼方だけだ!

 

「えぇ!なんで……わぁぁ!?」

 

 一気に大量被弾するチルノちゃん。墜落していったため、僕は急いでヘッドスライディング、ズザザーと僕の膝やらが痛んだけれど、どうやらチルノちゃんは落ちた時のダメージはないようであった。よかったよかった。

 ちょっと気絶しているようだったので緑の女の子に声をかける。

 

「おおーい、気絶しちゃったから治療してあげといてー。僕は先行くから、ありがとー」

「あ、は、はーい。わかりましたー」

 

 緑の女の子に承諾してもらった僕はスケボーを出して屋敷に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

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