最近はお絵描きにハマってます。急にダナンを書きたくなったので練習しているところですね。……まぁ、お披露目するのに何年かかることやらという感じですけど。
他にも色々鬼滅完結とか楓さんはボイスありなんだとか半額ないので今は虚無ブル期間かとかプリコネのBlu-rayで金剛が最大二つかぁとかFGOで巻数の少ないレクイエムコラボかとか、色々あるんですけど。
大事なのはあれですね、統べジョブの名前です。
初期考案→【十賢を統べし者】←ダサい
次考案→【転輪せし運命の輪】←他の賢者の二つ名っぽく
最終的に→【十の願いに応えし者】←実際の統べ称号
となります。
ゲーム内称号があることをTwitterで統べた人がいたのを見て初めて知ったので、右往左往してました笑
まぁ最終的にそこに落ち着いたので変な名前ではありません。
これからはワールドと手を組んだ後のこと、統べジョブの力などなどを見せていく形になります。実力を見せる用にイベボス蹂躙したりするかもしれません。
あとそろそろ幕間終わった後、アウライ・グランデ編の話もしていかなきゃなぁという感じですねぇ。
ともあれ更新再開です。
次の更新は二十四日を予定してます。
遂に俺は、ワールドと真の契約を結ぶことに成功していた。
仮契約の時に使えていた能力はもちろん、更に強い力を行使することができるようになっている。
その上で、問題は『ジョブ』の方である。
こちらも無事、という形である。ソレを目にした時は思わずニンマリとしてしまった。
となれば当然、次は力試しを行うことになる。頭では理解しているしシミュレーションも欠かしていないが、それでも実戦と想像は違うモノだ。
是非この力を振るってみたい。
だが大抵の相手では相手にならず、仲間との模擬戦で使うのもどうかと思う。加減するからな。
全力全開をぶつけられて、尚且つ被害の出ない相手。
といことで俺は、エルステ王国王都メフォラシュのあるラビ島に来ていた。
能力の調子を確かめるために空を飛んでの移動である。とても楽しい。
「よっ、と」
『星晶獣の気配がするな。ここがお前の目的地か』
「ああ」
空を飛ぶ時にぐるぐる旋回したり滞空したりと自在に飛行する練習を、ちょっとテンション上がりながらやっていたのでもう飛行については問題なかった。思うままに飛ぶことができる。
飛行後に体勢を直して足から着地すると、首から提げた赤い飾りからワールドの声が響いてきた。
ここに、俺が目当てにしている相手、つまりは星晶獣がいる。当然ながらワールドの能力で消滅して勝利、なんて真似はしない。まともに戦って勝利するのが目的だ。
「出てこいよ」
俺が呼びかけると、上空に暗雲が立ち込める。ゴロゴロと紫の雷が鳴り、その暗雲を裂くようにヤツが降りてきた。
「Colling!! 無量の天恵に溺れるがいい!!」
現れたのは、いつの日かセッションを奏でたあの星晶獣バアルの真なる姿である。やっぱりこいつは煩い。
「ん? ああ、なんだダナンか。なんの用だ? セッションなら“蒼穹”と行動を共にしている本体の方に声をかけてくれ」
「お前が分体の方なのかよ」
てっきり本体がこっちなのかと。
「ああ。とはいえ力はここにいる俺の方が強いがな。人型を取っている以上、限界はある」
「そうか。なら、丁度いい。ちょっと力試しをしたくてな」
「ほう?」
不敵に笑う俺を見て、バアルは面白いという風に笑みを浮かべた。
「たった一人で俺と戦うと?」
「ああ。知ってるならわかるだろ? 俺はあの二人に並ぶんだぜ?」
「そうか、そうだったな。では遠慮は無用ということか。……共にいる星晶獣共々、かかってくるがいい!」
流石に同じ星晶獣だけはあって、存在を感じ取っていたようだ。
「ああ。容赦はしねぇよ。いくぜ、ワールド。俺達の初陣だ」
『わかっている。存分に力を振るうがいい』
そして、俺は新たな力の名を口にする。
「――【十の願いに応えし者】」
それこそが、俺が手に入れた新たな『ジョブ』。あいつらが使う【十天を統べし者】と同格の『ジョブ』にして、現最強の力。
俺が纏っていた黒いローブが、賢者達が纏っている者へと変わる。紺色のローブに赤いケープのついたそれを羽織り、赤い飾りを提げた姿はまんま賢者のそれだ。
衣装の変化は、ただそれだけ。しかし通常状態より格段に強くなっている。
身体能力は、おそらく【十天を統べし者】と同程度。その上で知覚範囲が広がり俺の周囲であれば自在に創造ができるようになっている。知覚範囲は具体的に言うと大体半径百メートルってところだ。これから伸びるかもしれないし、これで固定なのかもしれない。
当然それは無意識下、つまり特に意識していなくても感知できる範囲の数値だ。俺の把握範囲、分析範囲はとっくに空域すら覆えるほどになっている。無論、旅がつまらなくなってしまうのであまり使ってはいない。とりあえずナル・グランデを抜けてアウライ・グランデにまで伸ばせるのはわかっているが、実際に目で見て確かめたいので瘴流域を越えたところで中断している。
「……なるほど、団長達の【十天を統べし者】と同等の『ジョブ』を手に入れたか」
「そういうことだ。悪いが、実験台になってもらうぜ」
「いいだろう。俺も加減はしない。かかってくるがいい!」
バアルが楽器を爪弾くと、紫の雷撃が空から迸った。今の俺なら一瞬で空を塗り替えることもできるが、今回はそれをしないでおこう。
「さぁ、無量の天恵を受けるがいい!」
バアルが楽器を奏でると、空から雷が雨のように降り注いできた。しかも俺を狙って、である。初手から嫌らしいことをと思いながら身体を動かす。
俺のいる位置から百メートルにまで接近すれば、どういう軌道で雷が落ちてくるかが感知できた。だからその軌道を避けるように動くだけで、
「なに……っ!?」
落雷を避けることができる。百メートルにまで迫った雷を避けるほどの速度は【十の願いに応えし者】で増幅した身体能力が補ってくれていた。
「……なら、もっとテンポを上げるとしよう!」
楽器を掻き鳴らして頭上から雷の雨を降らせ、バアルの周囲の虚空から顔を出すように生えた変なヤツからも雷を放ってきた。上と横から迫る雷撃だったが、今の俺には全てが視えていた。
降ってくる雷撃の軌道は頭の中に視える。その上で前方から迫ってくる雷撃の軌道を見切り、回避すればいいだけ。降ってくる雷の軌道を被らなければそれでいい。
身体が軽い。能力と合わさって、今ならなんでもできる気さえしてくる。
だが慢心はしない。この力を使いこなしてようやく、俺はあいつらと同じ土俵に立った程度なのだから。
「震えるがいい、魂の奥底まで!」
一極集中、俺の真上に雷が収束してから落ちてくる。避けるなら避けられないほど大きく、か。理に適ってるな。
「……これでも避けられそうだが、折角だし防御するか」
俺の周囲をドーム状の障壁で覆う。直後雷が当たったが障壁にはヒビ一つ入らなかった。知覚範囲を広げて攻撃の威力を分析、それを受けられるだけの強度にして障壁を展開する。これができていればなんの問題もなかった。
結果、雷は障壁を逸れて地面を焼き焦がすだけに留まっている。
「硬いな。だが守るだけでは勝てないぞ。アダドの境界!」
「わかってるさ」
紫の雷が幾重も襲いかかってくるが、俺の知覚範囲に入った時点で分析、消滅させた。
「まずは考えてた新技を試すとするか」
笑った俺は右拳を振り被る。
「……実際に創らなくても、ワールドの能力さえあれば同じことはできるんだよな」
なにより、元々ワールドが創ったヤツらだ。その能力がわからないはずがない。
「リメイク=タワー!!」
右拳にタワーの一撃を再現。地面に突き立てるように見舞った拳の破壊力は巨大な星晶獣が巻き起こした拳一発による災害を再現した。
大地が割れ、余波が砂漠の砂を巻き上げる。磁気嵐が発生して空に構えていたバアルすらも呑み込んだ。
「ぐぅ……っ!」
ただの余波とはいえ、その一撃はバアルが放つ力と同等のモノだ。彼もまた災害に例えられる星晶獣である。
「リメイク=サン」
ダナンは左手の人差し指を立てて掲げる。そこに暗雲募る周囲を明るく照らす太陽のような、炎の球体が出現した。立てた人差し指をバアルへ向ける。すると球体は一直線にバアルへと飛んでいった。
「赤く狂い咲け、ハッドゥの雷ッ!!」
雷撃が続け様に球体を襲うが、太陽は全てを呑み込み巨大化する。
「無駄だ。それは傲慢にして慈愛の太陽。全てを呑み込み全てを明るく照らす太陽の再現だ」
ダナンの言葉通り、バアルが雷撃を放つ毎に球体は大きく速くなっていった。
「くっ……!」
回避を選択するバアルだったが、球体はそれよりも速く到達してしまう。
カッ、と球体がその身に宿る力を放出して白い光が全てを包み込んだ。超巨大な白い球体となった外にも高熱の余波が発せられて大地を干上がらせる。
「……あれを受けて原形を留めてるとはな。流石は星晶獣ってところか」
それが収まった後、まだバアルは動けていた。咄嗟に全身を防護したのだろう。でなければ星晶獣であっても五体満足ではいられないはずだ。
とはいえ瀕死の状態で、衣服もボロボロに煤けていたのだが。
「……これでは勝ち目も遠い。だが、最後まで俺の演奏は終わらない。お前の悲鳴があってこそ、俺の演奏は完成するのだ。――ソロモンの轟音!!!」
バアルが演奏を再開すると、吹き飛びかけていた暗雲が濃くなり辺り全域に雷鳴が轟き始める。
「これで終わりにしよう。我が魂の共鳴者よ」
「ああ。決めてやる」
バアルの周囲にあった雷を放ってくる突起が無数に増えていく。バチバチと強烈な紫電を纏わせて必殺の一撃を放つつもりのようだ。それほど余力が残っていない、と言った方が正しいか。
「いけッ!!」
「エンド・オブ・ワールド!!」
バアルが雷撃を解き放つのと同時、俺は彼我の距離の真ん中より相手寄りの位置へワールドの力を発動させる。
空間が中心に向かって歪曲し、渦を巻くように収縮していく。そこに雷撃が激突するがあまり意味はない。
カッ、と白い光が巻き起こって周囲一帯を焼き払った。
「――ッ!!」
瀕死の状態だったバアルは跡形もなく消し飛んでいる。
「……ふぅ。まぁ、こんなモノか。武器すら使わずに星晶獣を圧倒できるくらいには強いみたいだな」
『当たり前だ。誰の力だと思っている』
「俺とお前の力だろ」
『……』
残念ながらワールドは答えてくれなかった。バアルに関してもそもそもが分身らしいので、すぐ復活するだろう。
「バアルの武器がまだあるって聞いてたから、一回来たかったんだよな」
それもあってバアルを相手に選んだところがある。バアルが消えた地点の傍に武器が二つ落ちていた。
ソロモンドライブとマイムールビジョン。バアルの力が宿った斧と銃だ。これでワールド戦でも使ったレゾナンス・オブシリーズの奥義が使えるかもしれない。とはいえ銃はあまり持っていないので、これからも地道に集めなければな。
『なら適当に武器屋に入って全て分析してしまえばいい』
「それは卑怯ってモンだろ。やらないって決めてるんだよ、そういうのは」
今の俺なら、ワールドが持つ創造の力であらゆる武器を創造することができる。店にあったいい武器を分析して全く同じモノを創ることが可能だ。
だがそれではどこぞの触れただけで武器を『召喚』できるようになる卑怯者と同じになってしまう。それだけは嫌だった。やっぱり武器は自分の手で集めないと。それにあまり多すぎても使いづらくなるからな。
「ま、お前のおかげで革袋に入れて持ち運ばなくて良くなったのは有り難いけどな」
俺はワールドの能力を手にしたことで、武器保管用の異空間を創ったのだ。前々から思いついたはいたのだが、ワールドと仮契約しているという立場上ワールドの能力で創った異空間に武器を保管したくなかったのだ。実際に起こったが、一時的な契約解除をした場合その武器達は果たして戻ってくるのか、という懸念があった。
流石に武器なしの状態でワールドに勝つのは無理な話だからな。
俺が念じればいつでも手元に出現する仕組みにしている。もちろん普段から腰に提げている武器はそのままにしている。流石に帯剣もしていないのはマズいだろう。俺もまだ幼いと言われがちな年齢だ。嘗められるわけにはいかなかった。
右腰にはリーシャに貰った片手銃。左腰にはオーキスから貰ったパラゾニウムとアポロから貰ったブルドガングを提げている。よく使う武器だな。
「ある程度調子は確かめられたし、帰るとするか」
『その前に寄って欲しい場所がある』
「珍しいな、お前が要望を言うなんて」
『オレはお前に負けたとはいえ、新世界創造を諦めたわけではない。新世界を目指す協力者を得ようと思ってな』
「へぇ?」
そんなヤツがいるのか。新世界の創造なんて、今ある世界に不満を持っていないと望まないと思うんだが。
『とは言ってもあまり宛てがなく、心当たりはあっても居場所がわからないことの方が多い。オレの知っている協力者になり得そうな者は一体だけだ』
「その数え方ってことは人じゃないのか」
『ああ。その者は星晶獣。かつて堕天司と呼ばれた者の一体だ。……お前に天司の説明は不要だろう?』
なんだ、バレてたのか。まぁワールドの分析で俺が常に携帯している四大天司の羽根を読み取ればわかることだしな。
「まぁな。けど俺はそれこそ四大天司と関わりがある身だぞ? 堕天司ってのはかつて四大天司や天司長に叛乱を起こした結果封印されたヤツらなんだろ? お前には兎も角、俺に協力してくれると思うか?」
『そこはお前の手腕次第だ」
「人任せかよ」
『最悪、お前が死んでオレが自由になった時に協力を取りつけるだけでも構わないが』
「そうかい。んで? お前単体でそいつに会わなかった理由はなんだ? それだけ聞くと俺と契約してから行く必要はないだろ?」
『……』
俺の質問にワールドは押し黙った。しばらく返答を待っていると、
『……実は、オレが行った時は勧誘を拒まれたのだ』
「なんだよそれ」
少し笑ってしまう。勧誘に失敗したから俺に頼もうということのようだ。
「アーカルムの星晶獣を創った時みたいに創り変えれば良かったんじゃないのか?」
『あれはそう簡単にできるモノではない。新世界の神になるとはいえオレもただの星晶獣。星晶獣に対する干渉力など微々たるモノだ。ある程度隙がなくては実行できん』
「なるほどねぇ」
『あとそいつは少し厄介な事情を抱えているらしく、オレに従うように言うと拒絶するように襲いかかってきた。新世界を望む星晶獣は少ないから協力関係にしたいのだが、どうもオレでは聞く耳を持たないようだ』
「それを俺がどうにかできるとも思えねぇんだけどな」
『お前は……いや、なにも言うまい。兎に角やるだけやってくれ。新世界創造は実行しないまでも、その協力自体はするという約束だろう?』
「わかってるよ」
言われなくてもやるだけはやってみるさ。
とはいえ新世界創造を望みながら、新世界創造という甘言に惑わなかった星晶獣を俺に説得できるかは怪しいところだな。
『その星晶獣は今、お前が霧に包まれた島と呼ぶ場所にいる。先程と同じように分身の方かもしれんが、話を通すだけでも充分だ』
「わかった。で、そいつの名前は?」
俺の問いに、首飾りからワールドの答えが返ってくる。
『――オリヴィエ』
そういえば惜しいことに私の推しアイドルが二位でした。(タイミング的なダジャレではありません)
中の人繋がりは全くなく、知らずに好きになったら同じ人だったというだけです。世間は狭いですね?
直前で「どうして空は蒼いのか」を入れた理由は最後のあれが理由です。
次回をお楽しみに。