仮面ライダーカブト−If,World,Rider   作:蒼葉 桜木

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はいどうもー。サボり気味の作者、蒼葉 桜木と申す者です。何か作品を増やしたせいで自分が何を書いてるのかわからなくなってしまった今日この頃です。それでは、本文をどうぞごゆるりとお読み下さい。


−第2話−炸裂、ライダーキック

−天音視点−

 

 

「はあぁぁぁぁぁっ!?」

こう叫んだ俺は、自分の手をまじまじと見つめる。じっと見ていた自分の手は銀色の鎧を纏い、太陽の光を受けて輝いていた。

「何だよこれ!!何が起こったんだ!?」

こんな風に動揺している隙を突いて、幼体ワームが俺のもとへ突撃してきた。

「うおっ!!」

咄嗟に自分の手で顔を覆った俺。すると、ワームの攻撃は簡単に弾き返された。

「ギッ!?」

「うおおおおおおうっ!?弾き返せた!!」

この鎧すげぇな。ワームの攻撃が効かないじゃん。それなら……。

「さっきの借り……返させてもらうぜ!!」

そう言いながら俺はワームに殴りかかる。拳を打ち込むと、さっき俺を殴ってきたときとは逆にワームが吹き飛んだ。

「パンチ力が上がってる……。」

 

この鎧はどうやら様々なゲームや映画に出てくる、所謂パワードスーツの様な物らしい。

「ギチチチチチチチチチッ!!!」

「何度向かってきても無駄だ!!」

次々と襲いかかるワームをいなし、拳を叩き込む。すると、幼体ワーム達は一瞬で灰になって消えてしまった。

「へっ。その程度かよ!!」

さっきまでボコボコにされてたくせに何をいうか。と、自分でも思ったがそう考えるほどにこのスーツの性能は素晴らしいものだった。動きがノロいことを除けば、ワームを簡単に殺すことが出来る。

「ギシャアアアアアアアアァァッ!!」

その時、成体ワームの姿が一瞬で消えた。

「な!!アイツ、何処に消えやがった!?」 

周囲を見渡す俺の背後に衝撃が伝わる。

「ぐぁっ!!痛え……!」

背後を振り返ると、攻撃してきたはずのワームの姿は無い。

「ギチチチチチチチチチッ!!」

何処からかヤツの鳴き声が聞こえる。だが、俺にはヤツの姿を捉えることは出来ない。

「チクショウ!!どうすれば……!!」

『Cast Offしてください。』

突然、電子音声が響き渡る。

「だ、誰だ!!」

そう問いかける俺に、謎の声が更に答える。

『失礼しました。私は、カブトゼクターに搭載された戦闘サポートAI、アレスと申します。以後、お見知りおきを。』

「サ、サポートAI……?」

『Yes。Master。私はカブトゼクターの装着者をサポートする為に開発されたAIです。私の仕事は、パワードスーツの出力等のデータ表示。敵の動きの予測など、多岐にわたります。』

「な、なるほど。で?Cast Offってのは?」

『僭越ながら説明させて頂きます。ZECTの開発したマスクドライダーシステムには、2つのフォームが存在するタイプがあります。一つ目のフォームが、今現在の状態であるマスクドドフォーム。攻撃力、防御力が高いですが、機動力に欠けています。』

「ふむ、なる程。」

『そして、もう一つがライダーフォーム。その鎧をパージし、機動力を上げた形態です。この状態では、特殊能力であるクロックアップシステムが使用可能となります。』

「クロック……アップ……?」

『Yes。クロックアップとは、成体となったワームが使用できるタキオン粒子の力を利用し、時間流を高速で動くことができる能力です。マスクドライダーのライダーフォームは、クロックアップを使用することが可能となっています。』

「なる程な。で?そのキャストオフするにはどうすりゃいいんだ!?」

『まずは、カブトゼクターのゼクターホーンを上に少し押し上げて下さい。』

「こ、こうか?」

アレスの指示に従ってゼクターホーンらしきものを上に押し上げる。すると、体にまとっていたアーマーのロックが解除されていく。

『そして、キャストオフと発言し音声ロックを解除し、ゼクターホーンを反対側へ倒して下さい。』

「わかった。行くぜ!キャストオフ!!」

『Cast Off』

その瞬間、体にまとっていた重いアーマーが弾け飛んだ。そのいくつかが成体ワームへと直撃し、バランスを崩させる。

『Change Beatle』

角がせり上がり、フェイスメットにセットされると、電子音声が鳴り響き、変身の完了を告げる。

「すげぇ。体が軽くなってる!!」

その場でピョンピョン飛び跳ねてみるが、重さがまるで違う。

『それでは、クロックアップと発声して下さい。』

「クロックアップ!」

『Clock Up!!』

電子音声が流れた瞬間、周囲がゆっくりと流れていく行く。

「これが……クロックアップ……!!これなら、アイツの姿を捉えられる!!」

『タキオン粒子をフェイスアイに集中……循環完了。同時に、索敵を開始…………発見。敵をターゲット。』

「準備万端ってことか。さぁて、やるぜぇ!!」

高速でワームへと駆け出す。こちらを見て、ワームがまた拳を繰り出す。それを少し右へずれて回避し、敵の胴体へ数発拳を打ち込む。

「ギシャアァァァ!!」

ワームは悲鳴を上げるが、すぐに体制を立て直してきた。

「中々死んではくれねぇか。」

「ギシャアアアアアアアアァァッ!!」

「ぐっ…………!」

あの野郎、まだ進化してるってのか?戦う度にこっちの動きに慣れてきてやがる。

「おい、AI『アレスです。』……アレス。」

『はい、いかがなされましたか?』

「アイツ、戦ってる間にまだ成長してるんだが、なんとかしてトドメをさせないか?」

『分かりました。なら、ライダーキックを使用しましょう。』

「ライダーキック……?」

『Yes。ライダーキックとは、マスクドライダーの身体に流れるタキオン粒子を脚部へと集中させ、そのエネルギーをワームへとぶつけることでワームの身体を内部から原子崩壊させることが出来ます。』 

「エゲツねぇな。おい。」

『ですが、確実に敵へとキックを当てる必要がある為、カウンターとして放つ必要があります。まぁ、今の場合ですけど。』

「分かった。タイミングはそっちに任せる。」

『では、私が合図を出した瞬間にキックを放って下さい。』

「了解。で、どうやってタキオン粒子を脚に貯めるって?」

『カブトゼクター側面にある3つのボタンを右から順に押して行ってください。』

「こうか?」

指示の通り、ボタンを押して行く。

『1、2、3』

電子音声が鳴ると同時にタキオン粒子が全身を駆け巡り、フェイスマスクの角へと昇ったあと脚部の装甲−後に、ライダーストンパーと言うらしい−へと集まっていく。

『そして、ゼクターホーンをマスクドフォームとの中間位置まで戻して下さい。』

「分かった。」

指示に従ってゼクターホーンを操作する。その間にもタキオン粒子が着々とチャージされていく。

「ギチチチチチチチチチッ!!」

背後からワームの声がする。

「ワームがこっちに突っ込んできてるんだが、まだなのか!?」

『あと少し引きつけて下さい。』

恐らく、ワームとの距離は5メートルも無いだろう。

『4、3、2、1、今です。』

「ライダーキック!!」

声がかかると同時にゼクターホーンを再び倒す。

『Rider Kick!!』

システム音声が鳴り響くと、俺は振り向きざまに上段回し蹴りを繰り出す。

「ギッ!!!?」

突撃してきたワームへと蹴りが吸い込まれるようにヒットする。

「ギシャアアアアアアアアァァッ!!!!」

苦悶の声を上げるワーム。だが、それ以降声を紡ぐことは無い。何故ならその体は爆発し、灰になってかき消えたのだから。

『ワームの消滅を確認。変身を解除。お疲れ様でした。マスター。』

「おう……。おつかれ……。」

その直後、カブトゼクターはZECT日本支部の方向へと飛び立っていった。

「天音君!!」

そんな声が聞こえた方向を見ると、なんとか守り抜くことが出来た少女、有希がこちらへと走り寄ってきたところだった。

「もう!あんな無茶して!もし負けてたらどうなってたか分からないんだよ!?」

「誰のせいだ、誰の。」

こっちは、お前を助けようとしてこうなったってのに。それでも……。

「まぁ、無事で良かったよ。」

「……! ……本当にバカなんだから……。」

「バカとはなんだ。バカ……と…は……。」

俺の視界が暗転していく。

「天音君!?大丈夫!?天音君!!」

段々と有希の声が遠ざかっていく。そして俺は、意識を失った。

 

 

 

 

「ん……、ここは……?」

俺が目を覚ますと、視界に映ったのは見知らぬ天井だった。

「あら、やっと目を覚ましたのね。」

聞こえてきた、凛とした声。そちらを見ると、そこにはうちの高校の制服を着た一人の少女がいた。

「ここはZECT日本支部の医務室よ。倒れていた貴方を有希がゼクトルーパーに頼んで運んでもらったの。」

「あれ?何でアンタがZECT日本支部について知ってるんだ?」

「あなたが有希を助けてくれたのね。」

「ガン無視かよ……。」

あれ?そういえば……。

「何でアンタがそれを……。」

そういえばこの人、何処かで会ったような気が……。

「本当に感謝するわ。妹を助けてくれて。」

「ん?”妹"?」

「貴方もあの学校の生徒なら覚えているでしょう?」

「!!思い出した。アンタ……いや、貴女は……!!」

「思い出していただけましたか。私は『加賀 美怜』。風音高校生徒会長。」

その後、彼女は衝撃の事実を告げる。

「そして、ZECT日本支部所属のマスクドライダー2号、仮面ライダーガタックの装着者よ。」

 

 

マジですかい……。

 

 




如何でしたか?もし今回もお気に召して頂ければ幸いです。それではまた、次回か他作品でお会いしましょう。
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