我が名は豪鬼! メイドを極めし者なり!   作:とんこつラーメン

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お待たせしました。

こういった創作活動って、やっぱりその時の気分に大きく左右されるんだなって、改めて実感した今日この頃です。






メイド豪鬼 少しだけ口出しする

「ほぇ~……」

 

 傍で響さんが見ている中、私はドラム式洗濯機に沢山のシャツやらズボンやらを突っ込んでいた。

 これも私の立派なお仕事の一つ。本部の掃除だけじゃないのだ。

 

「こんなにも沢山の洗濯物をいっぺんに……」

「そうでもしないと時間が掛かってしまいますからね。唯でさえ、ここはかなりの人数が利用してますから」

「これって、弦十郎さんに言われてやってるんですか?」

「まさか。全て、私が自分から言い出した事です」

「そうなんですかっ!?」

「はい。二課はどうにも男女の比率に差がありますからね。どうしても、こういった事に関してズボラになりがちなんです。だから、こうして私がしているわけなんです」

「凄いなぁ~……」

「そうでしょうか? この程度、頑張れば誰にだって出来るでしょうに」

「未来ならともかく、私にはまず不可能かも……。多分、洗濯物の山を見た時点で心が折れちゃいますよ~」

 

 ふむ……確かに。普通ならそうかもしれない。

 だが、私はメイドを極めんとする者。洗濯物の山程度に怯んではいられないのだ。

 

「暇な時などは友里さんや奏さん、翼さんといった数少ない女性メンバーも手伝ってくれるのですが」

「あれ? 了子さんは?」

「彼女も確かに女性ではありますが、お世辞にも家事が出来る類の人じゃないですから。前に彼女の自室の掃除をした時は久し振りに戦慄しました……」

 

 よもや、翼さん以外にも片付けられない女がいるとは思わなかった。

 いや、彼女の場合は普通に忙しくて片付ける暇が無かったと言った方が正しいのだけれど。

 それでもかなり酷かったのは紛れもない事実。

 

 因みに、ツヴァイウィングの二人は今日は不在。

 本当に忙しいお二人ですけど、本人達は楽しんでやってるのでいいでしょう。

 体調管理だけ気を付けてくれれば、私からは何も文句はありません。

 

「私が来る前までは、ここの人達はどんな生活を送ってきたのか……想像するだけで恐ろしい……!」

 

 きっと、見るに堪えないような惨状だったに違いない。

 もう少し時間が経てば女性メンバーも増えるだろうから、それに備えてシンフォギア装者達を鍛えるだけでなく、家事能力の向上も図った方がいいのかもしれない。

 地下施設なのにテラフォーマーが出るようになったら、それこそ末期だし。

 

「あはは……」

「? いきなりどうしました?」

「あ……なんでもないです。ただ……」

「ただ?」

「豪鬼さんみたいな人がお母さんだったら、毎日が楽しそうだなぁ~って思って」

「それ、前にも言いませんでした?」

「そうでしたっけ?」

 

 私がお母さん……ね。

 まず、自分が結婚する光景が想像出来ない。

 男性陣は周りに沢山いるけど……。

 

「おや?」

「この警報は……!」

 

 ノイズ発生を知らせるもの……!

 これは洗濯をしている場合ではなくなりましたね。

 ま、この後は洗濯が終わるまで施設内の掃除をするだけだったから、別に構いやしないんですけど。

 

「響さん。司令室に急ぎましょう」

「はい!」

 

 響さんと頷き合ってから、私達は司令室へと走っていった。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「「お待たせしました!」」

「来てくれたか」

 

 司令室では、渋い顔をしながら腕組みをしてモニターを睨んでいる弦十郎さんがいた。

 オペレーターの二人はせわしなく指を動かしつつ声を出し続けている。

 

「状況は?」

「現在、自衛隊が緊急出動をして避難誘導を行っている最中だ」

「翼さんと奏さんは?」

「お二人なら、今しがた通信をして現場に直接向かう旨の連絡を受けました!」

 

 立場上、あの二人は本部にいる時よりも仕事で外にいる時の方が多い。

 だからこそ、私達のような待機メンバーがどうしても必須になってくる。

 

「出現位置特定……出来ました! 座標を表示します!」

 

 モニターの右半分ぐらいが地図になり、そこにノイズの出現範囲が表示される。

 急いでそれを確認して、右から左へと目を動かしていく。

 

「リディアンから距離200……」

「かなり近いな……豪鬼くん」

「了解です。お任せください」

 

 もう彼とも長い付き合いになるから、たったこれだけの会話で何を言いたいかはある程度は理解出来るようになった。

 それを言うと、何故か周りの皆から生暖かい視線を送られるんだけど。

 

「あの……私は……」

「響くんはまだ訓練途中だ。現場には……」

「いえ。私は響さんを連れていくべきだと判断します」

「豪鬼くんっ!?」

「確かに響さんはまだ実戦経験がありません。足手纏いになる可能性も否めないでしょう。ですが、だからこそ彼女には現場の空気を知って貰う必要があると思います」

「しかし……」

「全ての責任は私が取ります」

「…………分かった。響くんの出撃を許可する」

「ありがとうございます」

「ただし、責任を取るのは司令である、この俺だ。君には……君にだけは背負わなくてもいい荷物を背負わせるような真似はさせたくない……」

「弦十郎さん……」

 

 この人は、司令と言う立場であるにも拘らず、一人の男として私の身を案じてくれている。

 その事に嬉しさを感じてしまう私は、どこかおかしいのだろうか……。

 

「行くのなら早く行った方がいいわよ」

「「了子さん」」

「やっと来たか……」

 

 何かを見計らったかのように了子さんの御到着。

 いつも通りの飄々とした感じで、我々の傍までやって来た。

 

「響ちゃんの事、頼んだわよ……豪鬼ちゃん」

「お任せください。響さん」

「はい!」

 

 私は響さんと伴いながら、司令室を後にして現場に急行することに。

 その途中で、久し振りにベガとギースの二人が現場に急行中な事が通信によって伝えられた。

 今思えば、彼女達と会うのも久し振りな気がしますね。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 私のバイクに乗って現場へと疾走する。

 念の為にバイクに乗る前から響さんにはギアを装着して貰った。

 

「到着しました」

「これは……」

 

 避難は完了済みで自衛隊の人達も既に退避しているのか、街には私達以外は誰もいない。

 地面を観察してみると、どこにも灰のような物は見当たらない。

 どうやら、犠牲者は出ずに済んでいるようだ。

 

「豪鬼さん!! 響ちゃん!!」

「さくらさん。貴女も駆け付けてくれたんですね」

「はい! まさか、コンビニに買い物に出かけた途端にノイズの警報が出るとは思わなかったけど」

「連中の出現頻度は完全にランダムですからね」

 

 今の所は……ですけど。

 

「もうすぐ翼さん達も駆け付けるでしょうから、それまでは私達で食い止めますよ。一匹たりともここから先へと通してはいけません!」

「はい!」

 

 その拳に気を纏わせたさくらさんと一緒にノイズの群れに飛び込もうとする前に、振り返ってから響さんの方を見る。

 

「響さんはあまり無茶な事をせず、自己防衛に専念してください。少なくとも、ギアを纏っている以上はノイズに触れても大丈夫ですから」

「わ…分かりました!」

 

 気丈に振る舞ってはいるが、矢張り心のどこかでは緊張と恐怖を感じているようだ。

 でも、今はこれでいい。

 少なくとも、原作のように無鉄砲に突貫されるよりはよっぽどマシだ。

 

「まずは一発! いきますよ!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 豪波動拳

 波動拳

 

 私達の放った気の固まりがノイズの集まっている場所に命中し、一気に複数を撃破した。

 

「まずは先制ですね!」

「これで一応のイニシアチブは握りました。この流れを維持しますよ!」

「分かりました! でりゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 全力で走り、助走を付けてからのW飛び蹴り。

 その一撃にで、背中にブドウのように沢山の球体をくっつけた個体を二体同時に消し飛ばした。

 

「凄い……! 豪鬼さんもそうだけど、さくらちゃん……ギアも纏ってないのにノイズを一方的にやっつけてる……」

 

 チラっと後ろを向いて響さんが驚きながらこちらを見ているのを確認した直後、彼女に近づきつつある複数のノイズが一瞬にして蹴散らされた。

 

 蒼の一閃 

 サイコショット

 STARDUST∞FOTON

 ダブル烈風拳

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 四者四様の必殺技が炸裂し、それに驚いた響さんが思わず尻餅をつく。

 そんな彼女の前に降り立ったのは、ギアを纏った翼さんと奏さん、それからベガとギースの四人だった。

 

「よっしゃぁ! なんとか間に合った!」

「もう既に戦いは始まっていたのか! 立花、本部から話は聞いている。兎に角、お前は自分の身を守る事だけに専念しろ。いざとなれば私達がフォローするから」

「あ…ありがとうございます! ところで、その小さな女の子と道着っぽいのを着た女の人は……」

「この二人は頼もしい味方だ。安心していい」

 

 悠然としているギースに、いつも通りに無邪気な笑顔を振りまいているベガちゃま。

 実に今更ですけど、ここ数年でベガの髪ってかなり伸びましたよね。

 もう完全に見た目は英霊の織田信長じゃないですか。

 

「ベガさまさんじょ~! って、お前誰だ?」

「話を聞いてなかったのか……。あの二人の後輩となる新しい装者だと通信で教えて貰っただろう」

「おお! そういえばそうだった!」

 

 彼女の事だから、割と普通に忘れてた可能性有りますけど。

 

「ここはツーマンセルで動いた方がいいだろう。私が風鳴翼と組むから、ベガは天羽奏と組め」

「分かった! 奏~!」

 

 走り方が近所にいる仲のいい年上のお姉ちゃんの家に遊びに行く子供なんですけど。

 

「おっし! いっちょやるか、ベガ!」

「お~!」

 

 地味に凄いタッグの完成ですね。

 んで、もう片方は……。

 

「ギース殿のような歴戦の武人と組めようとは……」

「フッ……当然の反応だな。遅れるなよ! 防人!!」

「承知!!」

 

 うわぁ~……無双ゲームみたいに次々とノイズが消えていく……。

 翼さんとギースって、ある意味で一番組ませちゃいけないコンビなんじゃ……。

 

「豪鬼さん!!」

「お任せを!」

 

 様子を窺っている間にノイズの一体が私に向かって触手を伸ばしてきた。

 悪いですが、私には触手プレイをするような趣味は無いんですよ!

 ですので、全力でぶっ飛ばさせて頂きます!!

 

 滅殺豪昇龍

 

 阿修羅閃空にて緊急回避をした後に、懐に潜り込んでからのスーパーコンボ。

 確実に全てが命中したので、ノイズは空中に吹き飛びながら霧散した。

 

「相変わらず豪鬼は凄いなぁ……! こっちも負けてられない!」

「お前達、邪魔だ!! ダブルニープレス!!」

 

 普段から仲のいいベガと奏さんの二人は、意外過ぎる程に息が合っていて、二人の相性がいい事を窺わせる。

 

「疾風拳!!」

「斬り裂く!!」

 

 完全武人なこの二人は、もう只管にノイズをバッタバッタと倒しまくってる。

 オーバーキル気味な点は否めませんけど、相手は未知の存在ですし、それぐらいが丁度いいかもしれませんね。

 

「皆さん!! 一気に蹴散らしますよ!!」

「おう!!」

「了解!!」

「やるぞ~!!」

「これで決めてくれるわ!!」

「本気の本気でいっくぞー!!」

 

 全員の力が一点に凝縮し、それが一気に解き放たれる。

 その瞬間、確かに私達の心は一つとなった。

 

 金剛國裂斬

 真空蒼空波動拳

 レイジング・ストーム 

 サイコ・エクスプロージョン 

 千ノ落涙 

 LAST∞METEOR

 

 圧倒的かつ超絶的な6つの必殺技が炸裂し、残っていた全てのノイズを跡形も無く薙ぎ倒していった。

 凄まじいまでの力の奔流は技を放った私達自身にも伝わってきて、6人の力を結集させたことがどれだけ凄いかを身を持って知った。

 

 攻撃が終わった後にはノイズは一体も残っておらず、静かな街並みだけがあるだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




丁度いいので今日はこの辺で。

もう完全に私の中では『ベガちゃまの容姿=ロリ化したFGOの織田信長』になってます。

ノッブ、大好きです。
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