其の雷は瞬神の如く   作:十六夜翔

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大変長らくお待たせしました。なんか毎話毎話こんなこと言っている気がする。

それでは本編どうぞ!


10話

結局その日、瀞霊廷内で旅禍が姿を現したという報告はうちの隊にも他の隊にも1度もなかった。旅禍が現れれば戦闘狂の十一番隊の奴らは必ず戦うことになるのだが、昨日はいつものように十一番隊は騒がしく、四番隊は静かだった。

 

 

「はふぅ…平和だ」

 

 

家の庭先でお茶を啜…

 

 

「…だ。じゃないですよ隊長!!」

 

 

れてはいなかった

 

 

「おや、砕蜂。どうだい、旅禍は見つかったかい?」

 

「いいえ、未だに旅禍を発見したという情報はありません。」

 

「だろうね、なんせ四番隊が静かだからね」

 

「そんなこと言ってると卯ノ花隊長に怒られますよ?」

 

「まぁまぁ、お茶でもどうぞ」

 

「あ、これはこれは…」

 

そういい砕蜂がお茶を受け取りそのまま飲…

 

 

「だからこんなことしている場合じゃないんですって!!」

 

 

まなかった…

 

 

「アッハッハッハッハッ!!」

 

「もう…」

 

 

そんなことやっていると何処か遠くの方から何かが打ち上がる音が聞こえてきた。直後上空の遮魂膜に何かがぶつかる。

 

 

「あれは…」

 

「隊長!!」

 

 

砕蜂に呼ばれ気がつく

 

 

「砕蜂!!全部隊に通達。旅禍が侵入、動きは前日に言ったように動け!!」

 

「はっ!!」

 

 

砕蜂は瞬歩でその場を離れたがちゃっかり俺の出したお茶はちゃんと飲み干していた。俺は旅禍を瀞霊廷に送り込んだ張本人の元へ向かうことにした。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

俺は今、白道門を抜けすぐの流魂街に入る。すると中から人が現れる

 

 

「おお、虎牙殿では無いか!」

 

「久しぶりだな爺さん。兕丹坊はいるか?」

 

「こちらに…」

 

 

長老に連れられ近くの屋敷に入る。

 

 

「よう、兕丹坊。」

 

「あんれ!虎牙隊長でねぇか!どげぇねしたね」

 

「おうおう、あんま動くな。せっかくくっついた腕が取れちまうぞ」

 

「すまねぇな」

 

「こっちこそ悪いな、俺が間に合ってれば市丸のやつにあんな事させなかったんだがな」

 

「謝らねぇでくだせぇ、オラの自業自得だべ」

 

「そうか、また来るわ。しっかり療養しろよ兕丹坊。」

 

「んだ!!」

 

 

兕丹坊のいる屋敷から出て、屋敷の外にいた長老に話しかける

 

 

「それで、俺が流魂街に来たのはある人物を探している。」

 

「その人物とは?」

 

「志波空鶴を探している」

「なっ!」

 

「今朝、上空から遮魂膜を通って旅禍が侵入した。そんなことが出来るのは志波空鶴の花鶴大砲だけだ。」

 

「…ここから西に数里先に居を構えております。」

 

「そうか、ありがとう。」

 

 

流魂街を抜け鬱蒼とした草原の中にあまりにも場所に不釣り合いなオブジェと煙突の着いた屋敷があった

 

 

「これはこれはなかなかに珍しいお客人がお見えになられた」

 

「久しぶりだな、金彦、銀彦。」

 

「実に百余年ぶりですかな?」

 

「まぁ…色々あったからな」

 

「ささ、お話は中で…きっと空鶴様もお喜びになられるはず」

 

 

そういい、金彦、銀彦の案内で屋敷を案内される。地下の階段を降りてすぐの襖に辿り着くと…

 

 

「なんだ?今日は珍しい客がよく来るな。」

 

 

襖を開けると目の前には志波空鶴が居座っていた。

 

 

「久しぶりだな、雷電」

 

「あぁ、久しぶり…空鶴」

 

 

しばらく無言で見つめあっていると

 

 

「おい、金彦!酒を用意しな」

 

「ははっ、只今。」

 

 

そういい金彦と銀彦は襖を閉めどこかへ行ってしまった。

 

 

「おい、俺はそこまで長居するつもりは…」

 

「あぁ?なんだ私と酒は呑めねぇって言うのか?」

 

「いや…」

 

「なら飲んでいきな!」

 

 

半ば強引に金彦が用意した酒を空鶴と飲むことになった。

 

 

「そう言えば岩鷲の奴見ねぇな」

 

「ん?あぁ、あいつはちょっと出掛けててな」

 

「そうか…まぁお前とふたりでこのまま飲み続けるってのもいいが早速ここに来た理由を話そう」

 

 

一瞬、空鶴が身体を震わせたがすぐさま何事もなかったかのようにに酒を飲み続ける

 

 

「今朝旅禍が上空から遮魂膜を通って侵入した。遮魂膜を突き抜けることが出来るのはお前の開発した特殊硬化霊子隔壁発生装置のみ。そしてそれを打ち上げてることが出来るのはこの花鶴大砲ただ1つ、そしてそんな芸当が出来るのはお前だけなんだよ志波空鶴」

 

「……」

 

 

お互い沈黙が続きただ酒を啜る音だけが聞こえる

 

 

「それを知ってどうするってんだい?私を捕まえる気か?」

 

「んなこたしねぇよ、ただ確認したかっただけさ」

 

「なにを?」

 

「打ち上げたメンバーの中に夜一はいるのか?」

 

「…あぁいる。」

 

「そうか、それを聞けてよかった」

 

 

俺は立ち上がり早々に帰ろうとするが

 

 

「こら、何帰ろうとしてんだい、酒はまだ残っているよ」

 

「いや、俺はまだ仕事が…」

 

「私にここで寂しく一人酒しろってのかい!!」

 

「ぐっ!!」

 

「久しぶりに出会えた友人と一緒に酒が飲めるって思って楽しんでたのに」

 

「ぐぅ〜…わかったよ!付き合えばいいんだろ!」

 

「この瓢箪から酒が無くなるまで帰さねぇからな!!」

 

 

結局バカでかい瓢箪の中から酒が無くなったのは空が暗くなってから少し経った後だった…

 

 

「全く…こんなに遅くなってしまった…」

 

 

大の字になって寝てしまった空鶴を抱きかかえ、金彦を呼ぶ

 

 

「どうなされましたか?」

 

「空鶴を寝かせる、寝室に案内してくれ」

 

「それなら私が…」

 

「いや、付き合った俺の責任だ。俺が連れていこう」

 

「こちらです」

 

 

金彦を先頭に空鶴を寝室に連れていく

 

 

「全く此奴は…幸せそうな寝顔しやがって」

 

「本当に久しぶりなんですよ、空鶴様がこうやって飲み倒れるなんてこと。寝室はこちらになります」

 

 

寝室の襖を開けると金彦はそのまま退室して行った。俺は空鶴を布団に寝かせその場を後にしようとしたが唐突に裾を掴まれる感覚がした。振り返ると空鶴が俺の裾を掴んでいた

 

 

「もう…行くのか?」

 

「あぁ、結構長居したし、こんな忙しい時に隊長が不在になる訳にもいかないしな…」

 

「夜一とも…戦うのか?」

 

「必要となれば…な」

 

「戦いたくないならここにいろ、私らは歓迎だ」

 

「そういう訳にはいかない…あ、こら!」

 

 

俺は空鶴に布団の中に引き摺り込まれる。

 

 

「せめて今日だけは…」

 

「お前酔ってるだろ!!」

 

「あぁ、酔っている!これは酒の勢いだ、一時の迷いだ!!お前が夜一を好きなのは知っている。これでもお前とも付き合いは長いからな!!」

 

「だったら…」

 

「だからといって諦められる訳ないだろ!!」

 

「おい、くう…か…く」

 

 

蝋燭に灯る明かりから仄かに見える影はひとつになった……

 

 

 

 

〜to be continued〜

 




雷電君か寝盗られてしまった!!彼の今後どうなるのか!

それではまた次回!

ヒロインを増やしたいのだが…

  • ハリベル、両手に褐色肌
  • 志波空鶴、友人はいつしか恋人に
  • 両方、正直安牌。寧ろ最推し
  • 夜一様が嫉妬するだろ、やめとけ
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