それでは本編どうぞ!
「これより卒業試験を執り行う!名を呼ばれた者は、前に出たまへ!」
大虚事件から数ヶ月、俺達は真央霊術院の卒業試験を受けている。卒業試験はどんどん進行していく。この会場では学園の生徒だけではなく護廷十三隊の隊長、副隊長も見にこられる。その場である程度の実力を見せればそのまま護廷十三隊のどれかにスカウトされることも多々あるらしい。
「次!虎牙雷電!」
名前を呼ばれる
「はい」
僕は試験会場に向かっていく。その途中周りがザワつく
「あの子が?」
「あいつが大虚を…」
周りは雷電の噂で持ち切りだ
「何故あやつばかり」
「まぁまぁ…それより今は雷電さんを応援しまょうよ」
「何を言っておる!彼奴なら合格して当然じゃ!」
何故か俺が大虚を撃退したことになっている。まぁ本当は3人で討伐したのだが、上の連中、つまり瀞霊廷の人間が事実を隠蔽した。
「試験の内容は斬拳走鬼の全てが合格点を越えれば卒業とみなす。精一杯頑張ってくれたまえ」
「はい!」
これから俺の試験が始まる
「まずは鬼道。君が今撃てる最上の鬼道を撃ってくれ」
「では…」
大きく深呼吸をする
「“滲み出す混濁の紋章“
“不遜なる狂気の器“
“湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き 眠りを妨げる“
“爬行する鉄の王女“
“絶えず自壊する泥の人形“
“結合せよ 反発せよ“
“地に満ち 己の無力を知れ“
破道の九十 「黒棺」!!」
目の前にあった丸太を黒棺が包む
「……」
試験官も見学者も唖然とし会場が静寂に包まれる。その中で夜一のカラカラとした笑い声が聞こえる
「(ダメだな…完全詠唱したにもかかわらず、発動後にブレてしまう…さすが九十番台の軌道だ)あの…それで結果は?」
「はっ!あ、ああ…合格だ」
「カッカッカッ!九十番台の鬼道を使って不合格になるわけなかろうに。あやつも人が悪いのぉ…カッカッカッ!」
「次は走の試験だ」
そう言うとまた別の試験官が現れる
「走の試験は鬼事をしてもらう。どれだけ早くこの試験官を捕えれば合格だ…始め!」
初めの合図と同時に試験官が瞬歩で逃げる。その後数コンマ遅れて瞬歩で追う。僕は試験管が逃げた先に現れる
試験官が逃げる→僕が追う→試験官の逃げた先(目の前)に現れる→試験官が驚き進路変更しながら逃げる
これの繰り返しだ。しばらく同じことを繰り返していると
「もういい、そこまで」
そこで終了の合図がかかる。さっきまで鬼事をしていた試験官は膝に手を付き方で息をしている
「すみません。戯れがすぎましたね」
その一言を聞くと試験官は顔を青ざめ絶望していた。それだけ自分の足に自信があったのだろう、その顔を見た雷電は
「(悪いことしちゃったな…もう少し加減した方が良かったかな?)」
そんなことを考えていた
「次は拳の試験。この試験のために十一番隊に入ったこの学園の先輩が来てくれた。」
そういうと後ろから大柄の男が現れた
「いくら後輩だからって手加減はしねぇぞ」
「お手柔らかにお願いします」
当たり障りのない返事をした
「それでは……初め!」
「……フッ!!」
初めの合図と同時に瞬歩で相手の懐に潜り込み鳩尾に肘打ちを喰らわせノックダウンさせる
「ぐ……ぐうっ」
相手は小さく唸り倒れる
「(平隊員でよかった、席官辺りだと上手く出来てたか心配だ)」
平隊員が担架で運ばれている間、試験官が声を上げる
「最後の試験だ、最後は斬の試験!斬の試験はこの会場にいるものと行ってもらう。誰か、戦いたいというものはおらんか!」
辺りは一気に静まる
「どれ、儂がやろうではないか」
「ダメっすよ夜一さん!」
「何故じゃ!」
「だって夜一さん、未だに1度も雷電さんに勝ててないじゃないですか!」
「だからこそじゃ!全力でやって四楓院家のものに勝てれば彼奴のなかなか伸びぬ天狗の鼻も少しは伸びるじゃろが!」
「それとこれとは話が別ッスよ〜!」
ある一箇所を除いては……
しばらく静寂が続いていると
「どれ、儂がやろうかのぉ」
1人の老人が声を上げたことに静寂に包まれた会場が一気にどよめく。それもそのはず、その声を上げた老人こそ護廷十三隊一番隊隊長であり、総隊長でもある山本元柳斎重國その人だったからである
「そ、そんな!総隊長自らお出にならなくても!」
試験官がすごく焦ってる
「なに、試験を一通り見たが他のものにやらせてもこやつの実力の半分も出す前に決着がついてしまうじゃろうて。どうじゃ、童よ。儂が相手では不満か?」
「相手にとって…不足なし!」
「はっはっはっ、元気な童じゃ」
雷電はいつの間にか自分が笑っていることに気がついた
「で、では木刀を…」
「なに、必要は無い」
総隊長は木刀での試合を断った
「刀を抜くがよい、報告には聞いておる。お主、始解もできるんじゃろ?儂に見せてみよ」
「…後悔しないでくださいね?」
「はっはっはっ、後悔ならお主と戦った後で幾らでもしてやるわい」
雷電は腰に差していた斬魄刀を抜き剣先を元柳斎に向ける。元柳斎の方も刀を抜き構える
「初め!」
その合図と同時に雷電が瞬歩で元柳斎の後ろへ回りこみ、峰打ちを決めようとする。走の試験の時よりもさらに早い速度で。だが、元柳斎はそうすることを分かってたかのようにはじき返す。そこからは雷電が撃ち込み、元柳斎が弾き返すの繰り返しだった。
「瞬歩の速さ、撃ち込みの強さと正確さ、どれも群を抜いているのぉ」
「はぁ…はぁ…はぁ…そう言いつつ…全部弾き返されてるんですけどね…」
「まぁ経験はこれからどうとにでもなる。…さて、そろそろ始解も見せてはくれぬかね?」
「ええ、いいですよ。彼女も今日は機嫌がいいようですし。見せましょう…これが俺の斬魄刀です。」
そう言うと雷電は斬魄刀の剣先を総隊長に向け目を閉じ大きく息を吸う。
「堕ちろ!雷!」
その瞬間さっきまで晴れていた空から黒雲が現れ、雷が斬魄刀に向かって落ちていく。
「これが俺の斬魄刀…雷です。」
「ほぅ、綺麗じゃのぉ」
元柳斎は声を漏らす
「それじゃ、行きますよ!」
雷電はさらに早い速度で瞬歩を使う。そして先程まで雷電が居た所には稲妻が残っていた。そして会場にいる全員が視線を移す前に既に雷電と元柳斎は鍔迫り合いをしていた。
「ふむ、速さだけならもはや一二を争うやもしれぬの」
「いえ、始解しなければ一二を争う事ができないただの落ちこぼれですよ」
「はっはっはっ、自己評価が低いのぉ」
「事実ですから」
そう言うと元柳斎が刀を弾き、雷電が数歩距離を取る
「もう良いぞ」
「え?あ、あぁ…そこまで!」
ここで試験官の終了の合図がはいる。
「お主、名はなんと申す」
「虎牙雷電です。」
「そうか、では雷電。お主、一番隊に来る気はないかの?」
「一番隊にですか?」
「そうじゃ、お主の斬魄刀。雷系統の斬魄刀と見た。その威力、一番隊副隊長の雀部と同等…いや、それ以上の力があると確信した。どうじゃ?一番隊に来て、その力、さらにその力磨いては見ぬか?」
雷電は始解を解いた斬魄刀を鞘に収めながら考える。
「部隊異動はできますか?」
「そうじゃのぉ、一番隊は殆どそのような事はないからあっても難しいじゃろうの」
「そうですか、ではお断りします」
「なっ!おい、虎牙!考え直せ!一番隊だぞ!」
試験官から考え直すよう言われる
「訳を聞いてもよいか?」
「無論です。訳は、そうですね…」
そう言い視線を夜一のいるの方向へ向ける
「いずれ二番隊隊長になる彼女の支援ができればそれだけであとはいりません。」
「愛と言うやつかの?」
「いえ、ただ彼女から貰った恩を少しだけでも返せて行ければなって…」
「それもまた一つの愛の形じゃよ」
「そうですか、ならそれは片想い…ですかね」
夜一に視線を向けたまま自傷気味に微笑む
「ふむ、ではこうしよう、二番隊への異動願いがあれば即座に異動させよう。だがそれまでは一番隊として働いてもらえるか?」
「そういう事でしたら喜んで」
そう言い雷電と元柳斎は握手を交わす。こうして雷電の一番隊入隊が決まった
〜To Be Continued〜
学校があったりしてだいぶ時間に余裕ががが……はい、言い訳ですねごめんなさい。これからは少しずつ他の作品も投稿ペースが上がって行ければなと思います。
それではまた次回!
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