それでは本編どうぞ!
「俺が副隊長?」
「ああ、俺もそろそろいい歳だ、後継を探さないと行けなくてなぁ」
大前田副隊長は頭を掻きながら茶を飲む
「後継って…確か大前田副隊長、息子さんいますよね?」
また頭を掻きながら今度は困った顔をする
「あー実はそれも考えたんだがな…この隊でうちの隊長、抑えられるのお前ぐらいだし、それにお前ら長い付き合いなんだろ?」
「それはそうですけど…」
俺は正直乗り気じゃない。確かに副隊長の椅子は誰もが欲しいと思っている場所だ。だが、副隊長になるということはそれなりの実力があってこその物だ。自慢する訳じゃないが夜一と長い間暮らし、競い合って来た分それなりに実力はあると自覚はしている。でも正直俺は夜一と一緒に居られれば副隊長じゃなくてもいいかなと思ってる。
「この通りだ。頼む!」
「ちょっ!頭を上げてください!…はぁ、分かりましたよ」
副隊長に頭を下げられて断る訳には行かない。俺は渋々副隊長になることになった。
さて、俺の副隊長就任は滞りなく終わり、いつもの事務作業をやっていた。
「あ、これ夜一の署名いるじゃん。」
そうとなれば話は早い。俺は必要な書類を持ち、隊長室に向かった。
スパンッ!!
俺は襖を足で開ける
「夜一、この書類なんだが…」
「貴様!軍団長閣下になんという口の利き方を!」
「待て!」
「お?」
書類の向こうから女の子の声が聞こえてきた。俺は咄嗟に右に避け、書類の端から見えた女の子に足をかけ転かす。
「……え?何この子?新入り?」
「ああ、今日から儂直属の護衛軍に入ってもらう砕蜂じゃ。砕蜂、お主にも紹介しよう。こやつがうちの隊の副隊長の虎牙雷電じゃ。」
「副隊長…」
砕蜂と呼ばれる女の子は仰向けのまま俺の顔を見る
「やぁ初めまして。副隊長をさせて貰ってる。よろしくな」
「どうじゃ砕蜂!うちの副隊長は強いじゃろ!」
「と、言う割には護衛軍なんてもの作ってるんだよなぁ〜」
「い、いや儂は作らずとも良いと言ったんじゃ!言ったんじゃが、父上が…」
「わーってるよ、冗談だ。」
「して、何用じゃ?」
「何って、お仕事に決まってんじゃん。オ・シ・ゴ・ト♡」
そういい俺は書類の山を近くにあった机に置く
「さー、みんな帰った帰った。」
部下がその場から立ち上がり立ち去る
「あ、あの!私にもなにか手伝えることは!」
「だーめ、これからするのはおとなのオシゴトだ。君にはまだ早いよ。さ、帰った帰った」
俺は砕蜂を外に追い出し、襖を閉める
「さて、夜一。お仕事の時間だ」
「おかしい!お主が副隊長になってから仕事の量は減った感じはするがこの量は明らかにおかしい!」
「おかしいって…こっちは俺の分で、こっちは本来夜一がするはずだった分なんだけど…」
「…え?」
「夜一は名前書くだけでいいんだよ。」
「はい、頑張ります…」
夜一の声がどんどん掠れてくる
「しょうがないな〜、なら仕事を終わらせられればご褒美をあげよう」
「ご褒美!なんじゃ!甘味か!」
「甘味より甘い……」
夜一に耳打ちをする。その瞬間、夜一の顔が真っ赤になる。
「よし、頑張るぞ〜!」
「ハッハッハ、現金な奴だな」
次の日、夜一はとてもつやつやしていて、隊士が言うには妙に色気があったと言う。
〜to be continued〜
いやーなかなか話が進みませんね。でもここでキングクリムゾンしちゃったら内容わかんなくなるからもう少し付き合ってください。
それではまた次回!
ヒロインを増やしたいのだが…
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ハリベル、両手に褐色肌
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志波空鶴、友人はいつしか恋人に
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両方、正直安牌。寧ろ最推し
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夜一様が嫉妬するだろ、やめとけ