サモンナイト4 本編後ライがフェア世界に逆行   作:ライフェア好き

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サモンナイト好きが見てくださっているようで、ありがとうございます。
自分は初プレイが4なので、とても心に残っている作品です。
クラフトソードも新作出ないかな……武器破壊楽しいんですよね、アレ。


第17話 天使が大脱走?

天使の女の子をうちまで運んだ後、わたしは大変な目にあっていた。

 

「このリビエルとて選ばれし御使いの端くれです、

敵の手に落ちるならば一人でも多くの相手を道連れに……ッ!」

 

「ちょ……っ!?ちょっとまって!?話しを聞いてったら!」

 

「ピッ、ピギィッ♪」

 

「あ、あぁ……あああ。みこ、さま……」

 

助けた天使に、勘違いから攻撃されかけた所、

ミルリーフが間へ飛んで入る。

 

「ご無事でいらしたんですね、御子さまぁっ!」

 

ミルリーフ……、御子さまのおかげで攻撃をやめてくれました。

 

わたしと、"御使い"の一人。天使のリビエルとの初対面はこんな感じだったの。

 

────────────────────────

 

その後、疑心暗鬼のリビエルにそりゃもう、すーっごくネチネチ言われて。

 

わたしが「ガマン出来ないっ!」って怒ったのを、ライとルシアンに止められたり。

 

ルシアンが、リビエルに対してすっごく穏やかにお願いしたりして。

 

(ようやく事情を、話せる……)

 

わたしはリビエルに、これまでの事を伝える。

ミルリーフを拾ったこと、敵に襲われたこと。

 

「それで、この子の親を探そうと思って、町の外を探してみたら……」

 

抱いているミルリーフを、リビエルに向けると。

誇らしげに手?を伸ばす。

 

「この子が急に飛び出して、それを追いかけていったらあなたが倒れていたの」

 

(本当は、ライも一緒にだけど……)

 

ライがいる厨房に目を向ける、全員の軽食を作っている彼は、

なんであの時、ミルリーフと一緒に飛び出していけたのだろう。

 

「もしや、御子さま私の危機を察して。それで……」

 

「ははっ、まっさかぁ」

 

感動するリビエルに対し、リシェルが冷めた反応をすると。

 

「御子さまへの侮辱は許しませんよ!?」

 

リビエルはすっごく怒り出す。

 

「御子さまって、どういうことなんですか?

なんとなく、尋常じゃない雰囲気なのは理解出来るのですが……」

 

その反応と、呼び方に対してポムニットが質問してくれた。

 

「仕方ありませんわね。本来なら黙秘すべきところなのですが」

 

貴方達は、あの連中と関係ないようですし。

と、こちらを信頼してくれて話し始めてくれた。

 

「"御子"とは、私たち"御使い"がお仕えするお方。

"ラウスブルグ"を守護する偉大な竜の後継者なのです」

 

「幻獣界メイトルパの古い言葉で"呼吸する城"、あってますよね?」

 

ミントお姉ちゃんがリビエルの言葉を補足してくれる。

 

「ええ、召喚獣たちの集落と理解してもらえたらそれで充分ですわ」

 

(ミルリーフ、この竜の子はその集落を守護する竜の跡継ぎ……)

 

腕の中でぷにぷにしてる可愛い子が、そんな立派な跡継ぎなんだなぁ……。

 

「ということはもしかして、貴方はお迎えにやって来たってことですね!?」

 

「え、えぇ……まぁ……」

 

「よかったじゃないか、これでこの子にまかせておけばもう安心だぞ!」

 

「まだ問題が解決したわけじゃないってば、この子は機械人形達に狙われているんだから」

 

ポムニットさんが手を合わせて喜び、グラッドお兄ちゃんは解決の目処が立ったと安心して、

リシェルが現状を落ち着いて整理をしていた時。

 

「とりあえず今夜は、ここでゆっくりと休んでいくといいよ。

いいよね、フェアさん?」

 

「えっ、あっ、うん。そのくらいはいいけど……」

 

ルシアンがリビエルを気遣って、わたしに相談してくれた。

 

(ルシアンも気がついたのかな、リビエルの変な態度に……)

 

一旦解散となり、軽食を持ってきたライが「帰るの早いな……」とボヤいていた。

 

────────────────────────

 

「はぁー、……美味い」

 

片付けを終えた後、オレは茶を飲んで休んでいた。

 

シルターンでは一般的な茶で、元々そんなに好みじゃなかったけど、

コーラルは渋いシルターン風の食事を好んでいたので、

オレも釣られるように飲むようになっていった。

 

そのおかげか、シルターン風の料理には詳しくなり、

漬物や醤油等もこちらの世界で試作してるが、披露する機会はない。

 

(説明を終えたら、皆別れて……確か、リビエルが外で軍団と会うんだっけ)

 

「ここから、本格的に始まるんだよな……」

 

「ピィ♪」

 

「お、どうしたミルリーフ?」

 

先のことをぼんやりと考えていると、ミルリーフが食堂へやってきて。

オレが座っているテーブルに飛び乗ってきた。

 

飲んでる物に興味があるようで、顔を近づけて匂いを嗅いでる。

 

「こいつが飲みたいのか?コーラルと同じような好みなんて、結構嬉し……」

 

「キュゥ……」

 

「……同じではないみたいだな」

 

茶を一舐めしたミルリーフは、「うえっ」と舌を出す。

そうとう苦いのがキライなのかもしれない。

 

(そういやミルリーフの好みを知らないな、ちょっと試してみるか)

 

オレはミルリーフを抱えて厨房へ移動し、味の違う飲み物を並べる。

 

「よしミルリーフ、お前はどれが……って、はえーな!?」

 

「ピィッ♪」

 

桃色の竜は一目散に甘い味のジュースへ飛び付いて、嬉しそうに舐め始める。

 

「お前は甘いモンが大好きか……」

 

(そういや、リビエルも甘いのが好きだったな)

 

今頃用意した部屋で一人休んでいる天使の事を考える。

 

(疲れてるだろうし、ミルリーフのついでに差し入れしてやるか)

 

「ミルリーフ、フェアといっしょに留守番を任せるぞ。ちょっと町に買い物してくる」

 

「ピィ?」

 

オレはミルリーフに甘い物買ってきてやるから、と約束して宿を出た。

フェアとミルリーフがいるなら、リビエルが飛び出してもすぐに伝えに来ると考えて

 

────────────────────────

 

リビエルの様子が心配なわたしは、こっそり部屋を覗きに来た。

ミルリーフはライの方へ行っちゃったし、一人で話すのも……ちょっと気まずい。

 

(えーっと、貸した部屋は……?!)

 

リビエルの部屋に近づくと、すすり泣く声が聞こえてくる。

 

「ひっく……、ひっく……。

だい、じょぶ……きっと、だいじょうぶ、だから……っ」

 

(リビエル、泣いてるの……?)

 

あんまりしちゃいけないけど、ドアの前で聞き耳を立てる。

 

「しっかり、しなくちゃ……。

私は御使いだから……御子さまを守らなきゃ」

 

この子はすごく責任感が強いんだ、

けど溜め込む部分がある、だからきっとさっきも強い口調で……。

 

(どこかルシアンに似ているな……)

 

だけど、次の言葉を聞いた瞬間……。

 

「ひとりっきりで、帰るところが……もうなくても……。

私が、がんばらなきゃ……ダメだものっ……」

 

「ねぇ、今のってどういうこと?

帰るところがないって……どういうことなの?」

 

わたしは部屋の中へ入って行った、

親の元へ帰せる。その考えを根本から崩すような話しだったから。

 

「……ぅ……ぁ……っ!」

 

聞かれてはいけない事を聞かれてしまったからか、

結果的に嘘をついてしまった罪悪感からか、

リビエルは、窓から外へ飛び出していった。

 

「ちょっとまってよ!」

 

わたしは逃げ出したリビエルを追って窓から飛び出す、

一瞬みんなの事が脳裏をよぎったけど。

 

(大丈夫、宿にはライがいるし!)

 

ライに丸投げして、今はリビエルを追うことに集中する。

 

逃げ続ける天使を追い続けて、やがて町の外へ出ていった。

 

────────────────────────

 

結構な荷物を抱えて、オレは宿へ戻った。

夕食が近いことを思い出し、がっつり買い物していたからだ。

 

「ただいまーっと、フェアーついでに夜の買い出ししてきたぞ……?」

 

荷物を置いて、肩を回す。

整理を手伝ってもらおうと店主を呼んだが、返事は返って来ない。

 

(返事がないな、裏にでも行ってるのか?)

 

「ピィッ!ピィ!?」

 

裏手を確認しようとしたオレに、ミルリーフが慌てて飛んできた。

 

「どうしたミルリーフ、フェアが何処かしらな……うおっ!?」

 

そのまま、裾に噛み付いてグイグイ引っ張られる。

 

「そんなに引っ張るなって、何処に連れて……っ!」

 

連れて行かれたのは、リビエルが使っている部屋の前。

開きっぱなしの扉、開きっぱなしの窓。

 

そして、誰も居ない現状。

 

「リビエルが居ない、ってことは……!

フェアの奴追いかけちまったのか!?」

 

ミルリーフが「うん!」と首を縦に振る、

町で買い物しているオレに声がかかってないってことは、

フェアは多分誰にも言わず、すぐに追いかけていったんだ。

 

「ああくそっ、あいつ無鉄砲過ぎないか!

ミルリーフ!皆を呼びに行くぞ!」

 

「ピイッ!」

 

ミルリーフと一緒に宿を飛び出し、町へと向かう。

頼れる仲間たちを呼んで、あわてんぼうの店主を追いかけるために。




この世界の召喚獣の事情を知っていると、寝起きに人間に囲まれていたら攻撃もするよね……ってなる、重い作品。
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