サモンナイト4 本編後ライがフェア世界に逆行 作:ライフェア好き
自分は初プレイが4なので、とても心に残っている作品です。
クラフトソードも新作出ないかな……武器破壊楽しいんですよね、アレ。
天使の女の子をうちまで運んだ後、わたしは大変な目にあっていた。
「このリビエルとて選ばれし御使いの端くれです、
敵の手に落ちるならば一人でも多くの相手を道連れに……ッ!」
「ちょ……っ!?ちょっとまって!?話しを聞いてったら!」
「ピッ、ピギィッ♪」
「あ、あぁ……あああ。みこ、さま……」
助けた天使に、勘違いから攻撃されかけた所、
ミルリーフが間へ飛んで入る。
「ご無事でいらしたんですね、御子さまぁっ!」
ミルリーフ……、御子さまのおかげで攻撃をやめてくれました。
わたしと、"御使い"の一人。天使のリビエルとの初対面はこんな感じだったの。
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その後、疑心暗鬼のリビエルにそりゃもう、すーっごくネチネチ言われて。
わたしが「ガマン出来ないっ!」って怒ったのを、ライとルシアンに止められたり。
ルシアンが、リビエルに対してすっごく穏やかにお願いしたりして。
(ようやく事情を、話せる……)
わたしはリビエルに、これまでの事を伝える。
ミルリーフを拾ったこと、敵に襲われたこと。
「それで、この子の親を探そうと思って、町の外を探してみたら……」
抱いているミルリーフを、リビエルに向けると。
誇らしげに手?を伸ばす。
「この子が急に飛び出して、それを追いかけていったらあなたが倒れていたの」
(本当は、ライも一緒にだけど……)
ライがいる厨房に目を向ける、全員の軽食を作っている彼は、
なんであの時、ミルリーフと一緒に飛び出していけたのだろう。
「もしや、御子さま私の危機を察して。それで……」
「ははっ、まっさかぁ」
感動するリビエルに対し、リシェルが冷めた反応をすると。
「御子さまへの侮辱は許しませんよ!?」
リビエルはすっごく怒り出す。
「御子さまって、どういうことなんですか?
なんとなく、尋常じゃない雰囲気なのは理解出来るのですが……」
その反応と、呼び方に対してポムニットが質問してくれた。
「仕方ありませんわね。本来なら黙秘すべきところなのですが」
貴方達は、あの連中と関係ないようですし。
と、こちらを信頼してくれて話し始めてくれた。
「"御子"とは、私たち"御使い"がお仕えするお方。
"ラウスブルグ"を守護する偉大な竜の後継者なのです」
「幻獣界メイトルパの古い言葉で"呼吸する城"、あってますよね?」
ミントお姉ちゃんがリビエルの言葉を補足してくれる。
「ええ、召喚獣たちの集落と理解してもらえたらそれで充分ですわ」
(ミルリーフ、この竜の子はその集落を守護する竜の跡継ぎ……)
腕の中でぷにぷにしてる可愛い子が、そんな立派な跡継ぎなんだなぁ……。
「ということはもしかして、貴方はお迎えにやって来たってことですね!?」
「え、えぇ……まぁ……」
「よかったじゃないか、これでこの子にまかせておけばもう安心だぞ!」
「まだ問題が解決したわけじゃないってば、この子は機械人形達に狙われているんだから」
ポムニットさんが手を合わせて喜び、グラッドお兄ちゃんは解決の目処が立ったと安心して、
リシェルが現状を落ち着いて整理をしていた時。
「とりあえず今夜は、ここでゆっくりと休んでいくといいよ。
いいよね、フェアさん?」
「えっ、あっ、うん。そのくらいはいいけど……」
ルシアンがリビエルを気遣って、わたしに相談してくれた。
(ルシアンも気がついたのかな、リビエルの変な態度に……)
一旦解散となり、軽食を持ってきたライが「帰るの早いな……」とボヤいていた。
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「はぁー、……美味い」
片付けを終えた後、オレは茶を飲んで休んでいた。
シルターンでは一般的な茶で、元々そんなに好みじゃなかったけど、
コーラルは渋いシルターン風の食事を好んでいたので、
オレも釣られるように飲むようになっていった。
そのおかげか、シルターン風の料理には詳しくなり、
漬物や醤油等もこちらの世界で試作してるが、披露する機会はない。
(説明を終えたら、皆別れて……確か、リビエルが外で軍団と会うんだっけ)
「ここから、本格的に始まるんだよな……」
「ピィ♪」
「お、どうしたミルリーフ?」
先のことをぼんやりと考えていると、ミルリーフが食堂へやってきて。
オレが座っているテーブルに飛び乗ってきた。
飲んでる物に興味があるようで、顔を近づけて匂いを嗅いでる。
「こいつが飲みたいのか?コーラルと同じような好みなんて、結構嬉し……」
「キュゥ……」
「……同じではないみたいだな」
茶を一舐めしたミルリーフは、「うえっ」と舌を出す。
そうとう苦いのがキライなのかもしれない。
(そういやミルリーフの好みを知らないな、ちょっと試してみるか)
オレはミルリーフを抱えて厨房へ移動し、味の違う飲み物を並べる。
「よしミルリーフ、お前はどれが……って、はえーな!?」
「ピィッ♪」
桃色の竜は一目散に甘い味のジュースへ飛び付いて、嬉しそうに舐め始める。
「お前は甘いモンが大好きか……」
(そういや、リビエルも甘いのが好きだったな)
今頃用意した部屋で一人休んでいる天使の事を考える。
(疲れてるだろうし、ミルリーフのついでに差し入れしてやるか)
「ミルリーフ、フェアといっしょに留守番を任せるぞ。ちょっと町に買い物してくる」
「ピィ?」
オレはミルリーフに甘い物買ってきてやるから、と約束して宿を出た。
フェアとミルリーフがいるなら、リビエルが飛び出してもすぐに伝えに来ると考えて
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リビエルの様子が心配なわたしは、こっそり部屋を覗きに来た。
ミルリーフはライの方へ行っちゃったし、一人で話すのも……ちょっと気まずい。
(えーっと、貸した部屋は……?!)
リビエルの部屋に近づくと、すすり泣く声が聞こえてくる。
「ひっく……、ひっく……。
だい、じょぶ……きっと、だいじょうぶ、だから……っ」
(リビエル、泣いてるの……?)
あんまりしちゃいけないけど、ドアの前で聞き耳を立てる。
「しっかり、しなくちゃ……。
私は御使いだから……御子さまを守らなきゃ」
この子はすごく責任感が強いんだ、
けど溜め込む部分がある、だからきっとさっきも強い口調で……。
(どこかルシアンに似ているな……)
だけど、次の言葉を聞いた瞬間……。
「ひとりっきりで、帰るところが……もうなくても……。
私が、がんばらなきゃ……ダメだものっ……」
「ねぇ、今のってどういうこと?
帰るところがないって……どういうことなの?」
わたしは部屋の中へ入って行った、
親の元へ帰せる。その考えを根本から崩すような話しだったから。
「……ぅ……ぁ……っ!」
聞かれてはいけない事を聞かれてしまったからか、
結果的に嘘をついてしまった罪悪感からか、
リビエルは、窓から外へ飛び出していった。
「ちょっとまってよ!」
わたしは逃げ出したリビエルを追って窓から飛び出す、
一瞬みんなの事が脳裏をよぎったけど。
(大丈夫、宿にはライがいるし!)
ライに丸投げして、今はリビエルを追うことに集中する。
逃げ続ける天使を追い続けて、やがて町の外へ出ていった。
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結構な荷物を抱えて、オレは宿へ戻った。
夕食が近いことを思い出し、がっつり買い物していたからだ。
「ただいまーっと、フェアーついでに夜の買い出ししてきたぞ……?」
荷物を置いて、肩を回す。
整理を手伝ってもらおうと店主を呼んだが、返事は返って来ない。
(返事がないな、裏にでも行ってるのか?)
「ピィッ!ピィ!?」
裏手を確認しようとしたオレに、ミルリーフが慌てて飛んできた。
「どうしたミルリーフ、フェアが何処かしらな……うおっ!?」
そのまま、裾に噛み付いてグイグイ引っ張られる。
「そんなに引っ張るなって、何処に連れて……っ!」
連れて行かれたのは、リビエルが使っている部屋の前。
開きっぱなしの扉、開きっぱなしの窓。
そして、誰も居ない現状。
「リビエルが居ない、ってことは……!
フェアの奴追いかけちまったのか!?」
ミルリーフが「うん!」と首を縦に振る、
町で買い物しているオレに声がかかってないってことは、
フェアは多分誰にも言わず、すぐに追いかけていったんだ。
「ああくそっ、あいつ無鉄砲過ぎないか!
ミルリーフ!皆を呼びに行くぞ!」
「ピイッ!」
ミルリーフと一緒に宿を飛び出し、町へと向かう。
頼れる仲間たちを呼んで、あわてんぼうの店主を追いかけるために。
この世界の召喚獣の事情を知っていると、寝起きに人間に囲まれていたら攻撃もするよね……ってなる、重い作品。