ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外典   作:ミストラル0

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今回は憑神等のスキルの解説がメインとなります。


十九話 レベルアップと2つ名

地上に帰還した翌日。八雲はアフロディーテに頼みステータス更新を行なったのだが………

 

「な、何じゃこりゃああああ!?」

 

村上八雲

LEVEL-1

力-S 964

耐久-A 874

器用-S 901

敏捷-S 994

魔力-S 999

 

スキル

魔力放出

首狩り

気配遮断

憑神

宝物庫

呪転術

 

八雲が驚くのも無理は無い。前のステータス更新では精々DかCしかなかったステータスが軒並み跳ね上がっており、スキルも3つも発現していたのだ。聞けばレベルアップも可能との事。【憑神(アバター)】は何となく予想はついており、呪転術とやらも心当たりがあるので問題は無い。問題だったのはもう1つのスキル【宝物庫(アイテムボックス)】の方であった。

 

「持ち物を専用の異空間に保管する。異空間の容量はスキル保持者の魔力値に依存する、って………」

 

「しかも生き物は入らない代わりに中では経年劣化しないなんてまたぶっ壊れスキルだね」

 

正直に言ってサポーター泣かせと言わんばかりのスキルであった。こんなのが知れ渡れば確実に様々な問題が出てくるであろう。

そして、【憑神】の方はどんなスキルなのかと言うと………

 

【憑神】

・強く願う事で憑神『■■■』の力を発現させる。

・発動中、発動時間に応じてステータス値、経験値を減衰させる。

・データドレインにより対象の恩恵又はステータスを吸収する。

・データドレインは心が折れた者、対象かその主神が認めた場合、もしくは障壁破壊(プロテクトブレイク)した者を対象に発動が可能。

・データドレインは使用すれば侵食率が上昇し、侵食率が高くなればデータドレイン時に自身にデバフか状態異常を付与。侵食率が100になれば使用者は死ぬ。

・侵食率は憑神を使用せず戦闘を繰り返す事で減衰する。尚、侵食率は左腕の刻印で判断する。

 

「大体初代の黄昏の腕輪と憑神の複合みたいなスキルだな」

 

「というか、これで減衰したのにあの上昇値だったんだね、八雲は………うん、あの【猛者】が相手だったなら納得だけどね」

 

「うん、オッタルさんマジパネェ………」

 

呪転術がスキル欄にあったのもおそらくメリエルにデータドレインをした際に奪ったスキルなのだろう。

憑神のスキルは一件便利そうに見えるが、ステータスや経験値の大きく減衰させる事やデータドレインによる侵食率等デメリットもかなり大きいスキルのようで、データドレインによる恩恵やスキルの強奪も他のファミリアと問題になりかねないので余程の事が無い限り使用は控えるという事で八雲とアフロディーテは合意した。

その後、レベルアップ処理を行なったのだが………

 

村上八雲

LEVEL-2

力-I 0

耐久-I 0

器用-I 0

敏捷-I 0

魔力-I 0

 

スキル

魔力放出

首狩り

気配遮断

憑神

宝物庫

呪転術

 

アビリティ

投擲-I

 

「………アビリティ生えた」

 

「あー、クナイとか投げまくってたもんな、俺」

 

投擲のアビリティが生えました。

 

******************

 

八雲がレベルアップした事がギルドに伝えられ、剣姫ことアイズ・ヴァレンシュタインに迫るスピード昇格という事で話題になるも、数ヶ月後には八雲は別の意味で有名になった。

 

「おい、あれって【首狩り族(ヴォーパルリッパー)】じゃないか?」

 

「だよな?でも、昨日と装備違くないか?」

 

八雲の2つ名はユーリヤが予想していた通り【首狩り族】と決まった。そんな八雲が今いるのは13層。とあるパーティーが通りかかったのは放火魔(バスカビル)の呼び名で知られるヘルハウンドの群れを相手に八雲がたった1人(・・・・・)で戦っているところであった。

 

「グルルッ!グゥアーーッ!?」

 

その呼び名の由来とも言える火炎を口から吐こうとしたヘルハウンドに八雲はドワーフの火酒の入った小瓶を投げ入れ火炎瓶のようにヘルハウンドの頭部を爆裂させる。

 

「隙きだらけだ、犬っころ」

 

そして、それに驚いた別のヘルハウンドの首をロングソードで切り飛ばし、そのまま次々と他のヘルハウンドの首を切断していく。

 

「相変わらずおっかねぇなぁ、アイツ」

 

「ああ、見てるこっちは自分の首筋が冷えるっての」

 

八雲が全てのヘルハウンドを仕留めて魔石を回収し終えたのを見計らい、そのパーティーが八雲の側へと近付いた。

 

「もう通らせてもらっても?」

 

「ああ、俺はまだこの階層で狩りを続けるからな」

 

「お前さんまさかずっとここで狩りをしていたのか!?」

 

そう、このパーティーが前に八雲と遭遇したのはつい数日前。彼らがリヴェラまで行って帰ってくるまでの数日間、八雲はずっとこの階層で狩りを続けていたのだ。

 

「そろそろ一度帰るつもりだが、まだいけるな」

 

「おいおい、噂以上にイカれてやがるぜ………」

 

有名になっていた理由、それは………何日もホームに帰らずダンジョンに籠もってモンスターの首を無慈悲に狩り続けていたからだ。

普通ならばそんなのを1人(ソロ)で行なうのは自殺行為である。何故なら装備が摩耗したり食料が尽きるからだが、八雲には得た【宝物庫】というスキルがある。これにより八雲は装備や食料を十全に持ち込み、リヴェラに到達してないにも関わらず長期滞在を可能にしていたのだ。尚、この噂を聞き、何処の戦闘狂(剣姫)がその方法を聞き出そうとしたとかしないとか。

そうこうしているうちに新たなヘルハウンドの群れがやってくる。

 

「これは俺が引き受ける………さっさといけ」

 

一瞬加勢しようかと思ったパーティーだが、八雲がそれを拒否した為、「死ぬなよ?」とだけ言い残してその場を去っていく。

 

「はっ、俺を殺したかったらその倍は連れて来い!」

 

そう言うと八雲は宝物庫からもう1振りのロングソードを取り出して構えるとヘルハウンドの群れへと突撃していった。

 

******************

 

あれから数度ヘルハウンドの群れを蹴散らした八雲は数日ぶりに地上へと帰還した。

 

「換金を頼む」

 

「はいよ」

 

そして、ギルドにて得た魔石を換金した八雲がホームに戻ると………

 

「八雲、お話があります!」

 

いかにも「私、怒ってます!」という顔のアフロディーテが待ち構えていた。




次回より新章となります。
でも、原作はまだまだ先です。
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