ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外典 作:ミストラル0
長い休みも終わってストックがまたなくなったので次回からまた隔週更新となります。
「ちっ」
「おっと」
「2人共、当初の目的を忘れてるでしょ?」
「………」
「すっかり忘れてました」
これは元々八雲が遠征に参加しても問題が無いかをベートが確かめる為に始めた模擬戦であり、ここまでやる必要は当然無かった。
「はぁ………ベートもフロスヴィルトまで壊して」
「すみません」
しかも、やり過ぎてベートの
「いや、こちらもまさか君にフロスヴィルトを破壊出来るとは思ってなかったからね」
通常、特殊武器を狙って破壊する等というのは難しく、その中でも魔法吸収という更に特殊なフロスヴィルトを破壊するのは並大抵の事では無い。これだけでも遠征へ参加するには申し分ない実力である。
修理費用に関しては元々模擬戦云々を言い出したのがベートであり、そのベートが弱小ファミリアであるアフロディーテファミリアに払ってもらうのが癪だという事から八雲達に請求される事は無かった。
「八雲、また派手にやったね?」
「いや〜、まさかあんな上手くいくとは思わなくてな」
「ねぇねぇ!さっきのどうやったの!?」
請求が無いと安心した八雲がアフロディーテの元へ向かうと、興奮した様子で褐色の少女が駆け寄ってきた。
「えっと、君は?」
「私はティオナ・ヒリュテ!よろしくね!」
「あ〜、君があの【
八雲はその2つ名から某ライダーを連想してしまいそうになったが、それがこんな少女とは意外に思う。
「で、どうやってやったの!?」
「あれか?ちょっと知ってる武器に似た能力だったから同じ方法が通じるかなぁ、って試してみたんだ」
「それってどんな武器?」
「魔力を吸収して雷に変換する篭手でな、それの攻略法も魔力を過剰吸収させて破壊するって方法だったんだ。だから精神疲弊ギリギリの魔力を吸収させてみたんだ」
「結構力技ね」
そう言ったのはティオナによく似た少女だった。
「それしか思いつかなかったんだよ、【
「あら?私は知ってたのね」
「いや、双子の姉妹って聞いてたから消去法だ」
「なるほどね」
その少女はティオナの双子の姉、ティオネ・ヒリュテであった。
「団長も目に掛けてるみたいだし、頑張んなさいよ?」
「任された仕事はキチンとやるさ」
その後も何人かのロキファミリアの団員達に声を掛けられ交流し、その日の顔合わせを終えるのであった。
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その数日後。八雲は再び黄昏の館を訪れていた。その理由は………
「フロスヴィルトの製作者が会ってみたい?」
「ああ、あそこまで見事に破壊してくれた君に興味があるそうだ」
聞けばその製作者とはヘファイストスファミリアの団長であるとの事。
「まあ、壊したの俺ですし、構いませんが」
「じゃあ、ベートと一緒に行ってきてくれるかい?」
「あ"?何で俺まで」
「フロスヴィルトはベートのだろ?なら君が行くのは当然だろ?」
「ちっ」
という訳で、八雲はベートと2人でヘファイストスファミリアの拠点を訪れる事になった。
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「ヘファイストスファミリア製だったのか、アレ」
しかも団長の椿・コルブランドの作品だというのだから八雲も興味津々である。
「【
「ただの武器バカだ」
「武器バカ?」
「あぁ、アイツは自分で作った武器を試す為にダンジョンに潜って試し斬りしてレベル5に到達するような生粋の武器バカだ」
「あ〜、なるほど、そういうタイプね」
ベートの説明から八雲も椿の人となりをなんとなく理解した。
ベートが八雲の質問に答えてくれるのは、先日の模擬戦で
そして、ヘファイストスファミリアの拠点に入り、椿の工房まで案内された2人を待っていたのは………
「よく来たな、ベート。それと………フィンから名前を聞いてもしやと思ったが、やはりお前さんだったか、ヤクモ」
「………えっ?あんたが【単眼の巨師】だったの!?」
それは以前に武器屋で知り合った眼帯を着けた和装の女性であった。
交流とは言ったが、ロキファミリアだけとは言って無い。という訳で再び椿登場です。
こんな感じで数話進行してから遠征となります。