ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外典 作:ミストラル0
インファントドラゴンを倒した八雲達はフィンの先導で無事に18層に辿り着いた。
「ここが18層………【
「そう言えば君は初めてだったね」
「はい。俺はソロだとまだ精々中層の初めの辺りが限界なんで」
「君ならそのうち1人で来れるようになるさ」
そして野営予定に到着すると早速野営道具等を宝物庫から取り出して野営を開始する。
「ラウル〜、そっちのロープもう少し引いてくれ」
「はいッス」
テントを張り………
「やっぱ屋台やってただけあって手際良いね」
「食材も保存が効くもの以外まで持ち込めるのは大きいよ」
「お喋りしてないで手を動かせ!」
「「あっ、はい!」」
食事の準備では屋台の実績から陣頭指揮を任され………
「何か、今日は矢鱈働いてるような気がする」
「確かに今日は大活躍だったッスね」
「屋台やってるって聞いてたけど、女性として自信失くすわ」
「言っとくけど、俺の兄貴はもっと美味いぞ?」
「えっ?ヤクモ、お兄さんいるの!?」
「オラリオには来てないけど、もう1人妹もいる」
「真ん中なんだ?」
「そうなるな」
「じゃあ何で1人でオラリオに?」
「ウチの神様に誘われてな」
「へぇ〜」
食事になると班員やインファントドラゴン戦で一緒になったメンバーと雑談に花を咲かせる。
「………あっちにあるのがリヴィラか」
「興味あるの?」
「ちょっと知り合いに聞いててな」
その時、八雲はリヴィラを見ているようでもっとと遠くの何かを見ているようだった。
「ヤクモ?」
「悪い悪い………明日も早いんだろ?もう休もうぜ」
そう言って八雲は自分のテントへと戻っていく。
「何かあったのかな?」
アナキティはその八雲の様子に疑問を抱きつつ自分もテントへと戻るのであった。
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「これが【大樹の迷宮】………」
19層、ここからは【大樹の迷宮】と呼ばれる湿地と森林の組み合わさったそれまでの洞窟型ダンジョンとは異なるダンジョンの様子に八雲はある種の感動を覚えていた。
「ここからはダークファンガスとか厄介なモンスターが増えるから気を付けてね?」
「あ〜、状態異常系か」
「専用の回復薬も数に限りがあるからね」
「状態異常の厄介さはわかってるつもりだ。十分注意するよ」
モンスターの厄介さは増したが、経験者達の話を聞きつつ細心の注意をしながらダンジョンを探索する。その間に八雲は依頼の薬草やその他の素材を収集していく。
「ディアンケヒトファミリアの依頼受けたんだ?」
「遠征行くの聞きつけてちゃっかり俺に依頼してきたよ」
「あ〜、私達に依頼するより安いもんね」
「そゆこと」
ショベルで根を傷付けないようしっかり掘り返して薬草を回収する姿に最初は疑問を抱いていたラウル達も「そういう部分も意外と査定に影響するんだぞ?」という八雲の言葉に感心しながら周辺警戒をする。
「今日は何層まで行くんだっけ?」
「今日は20層じゃなかったかな?」
「ならこのへんで切り上げるか」
集合予定時間が近いという事で素材集めを切り上げて集合場所を目指す。
「でも、ほんとにヤクモと一緒だと色々勉強になるッスね」
「こっちこそ学ばせてもらう事ばっかだって………やっぱ2トップのファミリアだけあって蓄積された知識量ってのがちげぇわ」
「そっか、ヤクモのとこはまだ新興ファミリアだもんね」
「あっ、ガン・リベルラ来るよ」
「また針撃ち蜻蛉か………アレ面倒くさいんだよなぁ」
「首狩れないもんね?」
「キラーアントみたいに頭落としても増援呼ぶやつとかいるし………虫系のモンスターは割と苦手なのかも」
そうして本日の野営地に辿り着く。
「野営って言っても交代で休むだけだけどな」
「そういやヤクモは野営どうしてたんだ?まだ18層まで行けてなかったんだろ?」
「あ〜、それか」
野営の準備中、ふと他のメンバーが八雲に訊ねると
「各階層の階段の辺りでテント張って、仕掛けを周りにしておいてその仕掛けが反応したらすぐ起きれる浅い眠りしかしてなかったな」
「………そりゃ心配されるわよ」
確かに階層の切り替わる地点はモンスターの出現率も低いので野営する者もいるが、八雲のように何日もソロでやるような事では無いし、そもそも中層がレベル2がソロで来るような場所では無いのだが………
「それより明日は下層なんだろ?しっかり休める時に休んでおこうぜ」
「こいつ、ほんとに遠征初めてなんだよな?」
やけに遠征に慣れた八雲にロキファミリアの面々は何と言っていいのかという表情になるのであった。
あと2、3話で遠征編は終わるかと思います。
まだ原作開始には遠い。