ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外典   作:ミストラル0

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遅れて申し訳ない………
職場で大きなトラブルあったり、黎の軌跡やったり、少しスランプ気味だったりで投稿が遅れてしまいました。
黎、色々と今までの軌跡シリーズと違って面白いです。
好きなキャラ?シズナです。

ヴェルフのフライングで少々原作とは違う内容になりつつありますが、ちゃんとヤツは出てきますのでご安心を


五十五話 訓練と魔剣

無事ヴェルフがベルパーティーに加入し、ヴェルフもベルやリディナ(リリ)と一緒に八雲の訓練を受ける事になったのだが………

 

「ゼェ………ゼェ………べ、ベル達はいつも、こんな…訓練を……受けてるのか?」

 

「うん」

 

「今日はヴェルフ様が初めて参加するのでそれに合わせて軽めですけどね」

 

「………マジか」

 

ちなみにリディナは店の手伝いがある日とダンジョンに行く日は早朝訓練は免除されているが、ベルは週1の休みかダンジョンに泊まり込み以外ほぼ毎日である。

ヴェルフがある程度回復したと判断すると、八雲はパンパンと手を叩いてから3人にこう告げる。

 

「さて、新しいメンバーもいるし、最後に連携の確認として模擬戦やるか」

 

「えっ?」

 

突然の言葉にヴェルフは訳がわからず首を傾げ、ベルとリディナの顔は青くなる。

訓練として軽い組手はよくやるのだが、模擬戦となると話が変わる。

八雲との模擬戦をは現在の力量確認が主な為に限界ギリギリのラインまで容赦無く追い込まれるからだ。

 

「安心しろ、今日は“武器は”棍しか使わないでやるから」

 

「それ、下手な武器より強いじゃないですか!」

 

数多の武器を使用する八雲だが、双銃や刀剣の他に槍やハルバートのような長柄の武器を得意としており、その動きの大元となっているのは兄・雪人から教わった棒術なのだ。

その為、八雲のいつもの戦法(首狩り)や【宝物庫】を使った武器を多用する戦法の次に厄介なのはこの棒術だったりする。

更に言えば棍を手放させても体術で対処されてしまうので質が悪い。

 

「それじゃあ、始めるぞ」

 

「い、いくよ!リディナ!ヴェルフ!」

 

「おう!」

 

「はい!」

 

***********************

 

「………やっぱりダメでした」

 

「椿から話には聞いてたが………ここまでとは………」

 

「真っ先に落とされました」

 

模擬戦が終わるとベル達3人はその場に倒れ伏していた。

最初にベルが切り込み、続けてヴェルフが追撃しリディナが援護する予定であったのだが、八雲はベルの突撃の勢いを利用して棍で後ろに弾き飛ばすとすぐさまヴェルフをスルーしてリディナを強襲。

最初の一矢を躱されたリディナはボウガンに次の矢を装填する間も無く意識を刈り取られ、そこからはヴェルフはベルが倒れるまでスルーされるかいなされたベルをぶつけられるような形で対処され、ベルがやられると即座に鳩尾に棍を突き入れられて全滅してしまったのだ。

 

「後衛を先に潰すのは基本だからな。途中で弓や魔法で狙撃なんぞされたら嫌だし」

 

「魔物の場合は魔法や固有の攻撃方法があるんでしたっけ?」

 

「中層の放火魔ことヘルハウンドとかが典型例だな………あいつらの場合は火炎瓶口に投げ込んで爆破させれる分俺は楽だが」

 

「そんなの八雲様くらいです!」

 

「………俺、魔法で似たような事できるかもしれねぇ」

 

聞けばヴェルフは相手の魔法に干渉して暴発させる魔法が使えるらしい。

 

「火炎瓶より汎用性高くて厄介だな、その魔法」

 

「ですね………中層ではヴェルフ様を当てにしましょう」

 

「対人の場合注意するのは弓や攻撃魔法、それから魔剣ですかね?」

 

「………」

 

続けてベルが対人戦の場合の注意点を口にするとヴェルフの表情が固くなる。

 

「ヴェルフ、お前が魔剣について色々思うとこがあるのはわかるが、これはあくまで他の冒険者を相手にした場合のことだから今は飲み込め」

 

「ああ………すまない」

 

「まあ、俺も魔剣には思うとこがあるんだがな」

 

「魔剣にですか?」

 

ヴェルフはその事情を聞いているのでベル達も理解はしているが、【宝物庫】にいくつか魔剣もストックしている八雲がそう言うのは意外だったようだ。

 

「いやな、魔法発動体なのにわざわざ剣の形にする必要あったのかと思ってな。魔法撃つだけなら別に玉とか別の形でもいいだろうに」

 

「「確かに………」」

 

ベル達からしたら魔剣はそういうものという認識であったため考えた事もなかったようだ。

 

「俺のいたとこだと魔剣ってのは刀身に魔法………例えば炎を纏わせたり、魔法使いの杖みたいな魔法補助具的な機能を持った魔法剣の事だったから余計に違和感があってな」

 

「魔法を刀身に………」

 

「魔法使いの杖………」

 

この何気ない言葉が後にベルとヴェルフの2人のとんでもないやらかしに繋がるとは流石の八雲も予測できなかった。

 

「さて、ちょっと話は逸れた反省会の続きいくぞ〜」

 

この時、八雲は近くから1人、バベルの方から1柱の視線を感じながら「これ、面倒事にならねぇよな?」と思いつつ、模擬戦の反省会を続けたのであった。

 

***********************

 

その頃、バベルのとある一室にて………

 

「オッタル」

 

「はっ」

 

「あの子に試練を。方法は任せるわ」

 

「御意」

 

とある女神からの試練(お節介)がベルに迫ろうとしていた。




ということでミノタンのアップ開始。
近くにいた視線については次回………まあ、正体はバレバレでしょうけど。
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