RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア   作:バリート

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この本によれば、逢坂王我、彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っている。風鳴 翼が病院で目覚める中、防衛大臣が暗殺される。逢坂 王我は事件捜査の為、ドライブの力を使用する。残った立花 響は完全聖遺物、デュランダルの移送作戦に参戦に独りで参戦するが、そこで大きなトラブルに遭ってしまうのであった‥


EP10 フルスロットルトゥギャザー2014→2043

『Balwisyall nescell gungnir tron』

 

私はガングニールを纏い、戦闘に入る。最初はノイズの攻撃をかわすがヒールがパイプに引っかかり、転んでしまう。

 

「ヒールが邪魔だ‥!」

 

私はヒールを地面で削る。これなら動きやすくなるはず。今こそ師匠に教えてもらった戦い方を実践してみせる。力強く踏み込み、突撃してきたノイズを拳で玉砕する。

戦える。いける!

次々と攻撃を仕掛けるノイズを一体ずつ確実に倒していく。

 

一方、それを眺めているネフシュタンの鎧の少女は前回の響との変わりように驚いている様子

 

「コイツ、戦えるようになっているのか…」

 

「この反応‥まさか⁉︎」

 

櫻井 了子も響の成長に驚くがそれより、突如開いた護衛対象に気がいった。

 

 

 

私、ノイズと上手く戦える。これなら‥するとムチ状の攻撃が私を襲う。彼女だ。

 

「今日こそはものにしてやる!」

 

飛び蹴りが私の顔に命中する。

 

まだシンフォギアを使いこなせていない‥どうしたらアームドギアを‥

 

私は地に落下する。そして運の悪いことに大量のノイズが私に向かって攻撃する。これを喰らったらひとたまりもない。そんな時だった‥

 

あのクラクション音と共にトライドロンがやって来てそのままノイズに体当たりをした。

 

「すまない、遅れた!」

 

「王我さん!」

 

待ちに待った援軍の到着だ。

 

「来たか、ジオウ。でも今はお前に構ってる暇はねぇ!」

 

「悪いけど、こっちもそう、うかうかしてられないんだ。ベルトさん、制限時間までにはなんとか行けるか?」

『この多さではあまり時間がないが、君と私なら、行けるだろう』

さっきのカーナビの声だ。でも今は腰に巻いている。

「そっか、じゃあ‥」

 

「行くぜベルトさん!」

 

『OK!王我!スタート!・ユア・エンジン!』

 

ベルトのレバーを回し、赤いミニカーみたいなの変形させ、手首のブレスレットに挿した。

 

「変身!」

 

変形したミニカーをレバーのように起こす。

 

『ドライブ!タイプ スピード!』

 

王我さんの体に車のようなボディが付き、トライドロンからタイヤが出現し、スーツに装着される。

 

「ええっ⁉︎タイヤ⁉︎」

 

あれが、車のライダー。仮面ライダードライブ

 

「さぁ、ひとっ走り付き合えよ!」

 

右脚に腕を乗せ、ポーズをとる。そして仮面ライダードライブがノイズとの戦いに挑む。その攻撃はとにかく早い。止まる時に火花が散るほどだ。

 

『ターン!』

 

更に王我さんはハンドルがついた剣を装備してノイズを切り刻んでいく。

 

 

 

 

その間に無防備な了子さんにノイズが近寄ろうとする。

 

「させるか!」

 

俺はシフトカーを起こし、加速する。

 

スピード!』

 

一瞬で、了子さんからノイズを離し、殲滅する。

 

「更にコイツだ!」

 

緑色のシフトカーをセットする。

 

『タイヤコウカン!ファンキースパイク!』

 

ドライブに付いていたタイヤが棘のあるタイヤに変わる。そのタイヤから棘を出し、ノイズを攻撃する。やはり、こちらの方がノイズの殲滅は早い。

 

 

「何だよあの赤いの⁉︎」

 

どうやらあの子は俺がジオウ以外に変身能力があることを知らないらしい。次はあの子を止める番だ。そう思った矢先、小さな爆発音、いや破裂音が聞こえる。音のする方を見ると護衛対象であったデュランダルが光を放ち宙に浮いてる。

 

「デュランダルが起動している⁉︎」

「響ちゃんのフォニックゲインに反応して覚醒したというの⁉︎」

 

了子さんも驚いている様子。どうして勝手に‥

 

「コイツがデュランダルか・」

 

少女がものにしようとデュランダルに手を伸ばす。

 

「デュランダルが目的か…」

 

俺は加速してデュランダルを先に手に取ろうとしたが

 

「渡すものか‼︎」

それより先に響が渾身の体当たりをお見舞いし、少女を落とした。そして、響はデュランダルを手にする。

 

すると不思議なことが起こった。光が更に増し、そのエネルギーは天まで届くほどとなった。そして、デュランダルが真の姿を現す。

 

「ウワアァァァァ!」

 

しかし響は無事ではない様子、まるで戦闘しか頭にない怪物のような、そんな目をしていた。

 

 

 

 

 

「コイツ、何をしやがった⁉︎」

アタシは目の前で起こっていることに疑問を抱く。何なんだよあれ!無茶苦茶じゃねぇか!アタシはそこにいる科学者の方を見るがまるで、その輝きに心を奪われているようだった。ムカつく。その力を‥

 

 

 

「そんな力を見せびらかすなぁ‼︎」

アタシはノイズを召喚する為に()()()()()()を使用する。そしてヤツがこっちを向く。その目の前の物全てを抹殺するかのような目付きにアタシはビビっちまった。

 

「ウワァァァァ‼︎」

 

アイツ、デュランダルを振り下ろしやがった。マズイ、こんなのまともに喰らったら死ぬ!アタシは逃げることだけを考えた。そしてノイズを巻き込み、さらには工場までも破壊する。

 

お前を連れ帰っても、アタシは‥

 

成功したところできっとアタシはお払い箱になるだけ。結局アタシは‥

 

 

 

 

 

俺は目の前で起こってることに驚きを隠せずにいた。未来の自分を見たことがある俺でも、流石にこの状況は‥

 

「駄目だ、響!抑えるんだ!」

 

しかし俺の声は届かず、響はデュランダルを振るう。ノイズを殲滅し、ネフシュタンの鎧は撤退したようだ。だが、問題は工場にまで攻撃が当たったことだ。大規模な爆発が起こる。

 

 

「くっ、これでどうにか!」

『タイヤコウカン!ドリームベガス!』

 

まず、近くにいる人を爆風から守る為トライドロンの影に入れ、スロットのようなタイヤ、ドリームベガスで飛んできた破片から守る。エクスキャリオンが使えない今、これが精一杯だ。しかし、俺はあることに気づく。

 

了子さんがいない。

 

そして、少し時間が経つ…

 

 

 

 

 

何‥今の力‥私‥全部吹き飛べって‥

 

私は体を起こし、周りを見渡す。その光景は凄まじい物だった。現場の状況を調査しに来た人もいる。あれから少々時間が経ったようだ。そして、私の手にはデュランダルが握られていた。

 

「これが、デュランダル。あなたの歌で起動した完全聖遺物よ」

 

了子さんが髪を整えながら、私に説明する。

 

「あの…私…それに了子さんの‥あれ」

 

了子さんがさっき使っていた()()は一体…

 

「いいじゃないの、二人とも助かったんだし、ね♪」

 

「はい、了解。一時移送計画を中断し、撤収の準備を進めます」

了子さんは本部からの電話を受けた為私から離れてる。

 

「響、大丈夫か⁉︎」

 

代わりに王我さんがこちらに寄ってくる。

 

「王我さん、すみません私‥」

 

「それはいい、だが敵の手掛かりも少し見つかると思ったんだが何もないなんてな‥」

 

あの子は上手いこと逃げたらしい。…怪我してないといいな…

 

「おじさんからの伝言、メディカルチェックがあるから響は俺と一緒に本部に帰還だってよ」

 

「あの…現場の処理は…」

 

「他の方がやってくれるって。装者にしかノイズと戦うことが出来ない。だからこそ休める時に休んどけって言われてるしね」

 

「…分かりました」

 

作戦前にも似たようなこと言われたっけ。私がしでかしたことを他の人が片してくれる。友里さん達も“自分達の仕事だ”と言っていたけど申し訳ないな…

 

「…!」

 

王我さんの方を見ると‥

 

「時間か‥」

 

王我さんの体から粒子がもれはじめる

 

『すまない王我、後は頼んだぞ』

 

「あぁ、任せてくれ」

 

そして王我さんを粒子が包み込み、服装もいつも王我さんの着ているチノパンとシャツのスタイルになっていた。ドライブの力がなくなったせいかトライドロンも姿を消す。

 

「時間切れですか?」

 

「うん、本当ならトライドロンに乗っけて帰りたかったけど、仕方ない。これに乗って」

 

取り出したのは、ライドウォッチ。“バイク”って書かれてるけど…

王我さんがボタンを押し、投げるとライドウォッチからバイクに変形する。

 

「ふえぇ〜凄い」

 

ちょっとずつだが、こんなのは慣れてきた。

 

「乗って」

 

バイクに跨っている王我さんから渡されたヘルメットを被り、私達は二課に戻る。

 

 

 

「うん、身体には問題はないようね」

 

少し前に帰ってきた了子さんがメディカルチェックをしてくれた。デュランダルを扱った為身体にいくつか問題が出ると思ったが意外と大丈夫だった。

 

「ありがとうございます、了子さん」

 

「でも、今はちゃ〜んと休まなきゃ駄目よ。あなたが思っている以上に疲れてるはずだからね」

 

私はあの力に振り回され、危うくあの子を‥

 

そのと、警報が本部に鳴り響く。私は司令室に急ぎ向かった。

 

「ノイズの発生を確認!」

 

スタッフが伝達する。さっきノイズと戦ったばかりなのに‥

 

「こんな短時間に‥王我、準備を始めてくれ」

 

「わっ‥私も!」

 

今度こそ‥

 

「響くんは今回は休みだ」

 

師匠に止められる。

 

「どうしてですか⁉︎」

 

「響は、まだ疲れが抜けてないだろ。俺が行くからゆっくりしてな」

 

「でも‥」

 

私、あの時何も出来なかった‥だから‥

 

「大丈夫、未来の王様を信じろ」

 

そうだ、あの王我さんが言うんだ。大丈夫に決まっている。

 

「わかりました‥」

 

今の私が行っても足手まといになるだけ。だから今は我慢して休息を取るのが最善なんだと思った。

「だがお前も人命救助を優先に、無茶な戦闘は控えろ」

 

「了解!」

王我さんは司令室を飛び出した。

 

 

 

 

俺は愛用のバイク、ライドストライカーで現場まで向かった。

 

警報が発令されてそこまで時間は経っていないので、幸い死者はまだ出ていないようだ。一度現場を見渡すがもう人影はない。市民は近くの避難所に逃げる事ができたのだろう。更に今回の事件はあの少女は関係なく、単に自然災害だと考えられる。

 

 

武装、起動!

 

エクスキャリオンを纏い戦闘を始める。

 

投影【プロジェクション】!

 

『Imyuteus amenohabakiri tron』

 

更に同時に天羽々斬を投影する。

俺は戦闘は最低限に生存者の捜索をする。今回は制限時間の10分でどこまでノイズを倒せるかより、どれだけ多くの人を助ける事が出来るか、これが重要なのである。

 

「いやぁぁぁ‼︎」

ノイズの攻撃が市民をこの世から亡き者にしようとするが俺はそれを許さない。天羽々斬で攻撃してきたノイズを返り討ちにし

 

「伏せろ!」

そう言われた市民は頭を抱え地に蹲る。俺は逆立ちど同時に回転し、脚に付いている剣でノイズを殲滅する。翼の技『逆羅刹』である。

ノイズがいなくなった隙をついて、避難所に逃げる人々。もう誰もいないと思い戦闘に集中しようとしたところで

 

「くっ‥もうか‥」

 

エクスキャリオンの鎧が不安定になる。

 

起動不能になる前に周りのノイズを殲滅しなければ‥

俺は一気にノイズを殲滅するために天から大量の剣を相手に向かって振り落とす。これも翼の技『千ノ落涙』だ。その技を放つと同時にエクスキャリオンが消滅する。

今度はジオウに変身しようとしたその時だった。

逃げ遅れたのだろう、子供が今まさにノイズに襲われそうになる。

 

「危ない!」

 

ノイズの攻撃から子供を守るため、ローリングで子供を捕まえて道路の端に転がる。

 

「君!大丈夫か⁉︎」

 

子供は頷く。ここでは危ないので、近くの避難所に向かった。

 

「ご両親は?」

 

走りながら、確認する。もし、最悪の場合だったら…

 

「元々いない。今は孤児院で生活してて、先生と一緒に逃げてきたけどさっきはぐれちゃった」

 

…何か思って答えと違うし、何か凄いサバサバしてるなぁ〜この子。

 

「ねぇ、何で僕を助けたの?黙って逃げた方がよかったんじゃないの?」

 

その反応に驚いてしまう。

 

「‥子供とは思えないこと言うな、君」

 

「だって二人とも死んじゃうより、お兄さんが生き残ってる方が絶対にいいでしょ」

 

「いや、そんなことはないぞ」

 

「何で?普通そうじゃない?」

 

「こちとら余計なことは考えるのやめてるからな」

 

「そんなことして大丈夫なの?大の大人が」

 

…まぁ普通そう言うよな、でも…

 

「だからこそ、分かることもある。今自分がすべきことがね」

 

「‥難しいや」

 

「いずれ分かるよ。ほら、早く避難所に入って」

 

子供を避難所の前まで連れて行き、避難所に入ったことを確認してから一応扉をしっかり閉め、戦闘を再開する。

 

「確かに、人から見たら馬鹿みたいかもしれないな‥でも・」

ジクウドライバーを巻きながら俺は自身の覚悟を再確認する。

困っている人は俺が助ける。それが王としての役割、いやそれだけじゃない。

そうジオウになったあの時ウォズも言っていた。

 

 

 

 

「ねぇウォズ仮面ライダーって結局何なの?」

 

「そうだね‥仮面ライダーは実際正義だとは限らない。ダークライダーの存在もあるしね。だが、あの銅像に並んでいるライダー達は人の為に、戦ったライダーなのは間違いない」

 

人のためか…

 

 

 

 

 

 

俺は完璧な王様にはなれないだろう。実際2年前に大切な友人を亡くしている。もしかしたら助けられたかもしれない、そう何度も思った。

だけど昔の事をクヨクヨ悩んでいたら、今、目の前で困っている人を助けられない。そんなことになったら奏に合わせる顔がない。だから余計なことは考えない。

 

 

「今自分がしてることを信じてそれをやり遂げる。それが王様になる為…いや違う、王様じゃなくても‥」

 

 

今はまだ王じゃない。だけど俺は…皆の平和を守る…

 

「俺は‥仮面ライダーだ!」

 

ノイズに向かって叫んでやった。すると、ライドウォッチが光る。

 

ドライブ

 

ドライブウォッチが使えるようになったみたいだ。

 

「やってやる!」

 

ジオウ』 『ドライブ

 

ジオウライドウォッチと共にドライブライドウォッチもベルトに挿す。

 

「変身‼︎」

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

ジオウに変身したと同時にドライブと同じポーズをとったアーマーが現れる。そのアーマーを蹴飛ばし、身に纏う。

 

 

アーマータイム!ドライブ!ドライブ!』

 

復活したジオウの力。仮面ライダージオウ ドライブアーマー。

 

「ひとっ走り、行ける気がする!」

 

 

「キャァァァァァ‼︎」

まだ残っていた市民がノイズに囲まれてしまっている。かなり絶望的な状況だ。

 

 

俺はドライブの時と同じように高速で動き、ノイズを圧倒する。更には、逃げ遅れた人を腕に抱え、戻ってきた。

 

「早く安全なところへ!」

 

避難所は目の前にあるので、俺は、ノイズの攻撃を防御することに集中した。ドライブの力を得た蹴りは凄まじく、風圧で周りのノイズも炭化する

 

「脳細胞がトップギアだぜ」

 

フィニッシュタイムドライブ!』

 

ヒッサツタイムブレーク!」

 

高速で回転するタイヤを蹴り飛ばしノイズに命中させる。タイヤの回転と摩擦で全てのノイズを倒す。

 

 

 

 

「凄い…」

王我さんの戦い方に私は、目を奪われた。あの状況でノイズの殲滅はおろか、死者を一人も出さないなんて、私では絶対に出来ないことをしてみせた。王我さんは王様になるっていう明確な目標がある。でも私はただ人助けをしたいと思うだけ‥じゃあ、私は‥

 

 

 

 

 

「また力が戻った‥」

ビルドに引き続きドライブの力を取り戻した。力を取り戻す方法、それは再び覚悟を決めることかもしれない。

 

「(まだ復活してないライドウォッチはあと17個、これを全て復活させれば俺は…王になるのか…でも‥未来の俺(最低最悪の魔王)にはならないよな‥)」

 

 

 




次回 RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア
「クリア出来ないゲームが学園で流行ってるんです」
「相棒‥ですか‥」
「アイツの他にもいたのか⁉︎」
「未来‥」
「響‥」
「剣だ‼︎」
「見せてやる『イチイバル』の力だ‼︎」

EP11 ロスト&リターンシンフォギア2043
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