RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア   作:バリート

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この本によれば、逢坂王我、彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っている。小日向未来との仲が回復した立花響。彼女は多忙な風鳴翼の気分転換に誘う。その中で二人に復活ライブのチケットを渡す。一方、我が魔王はノイズの戦闘で仮面ライダー鎧武に変身するもその能力はアナザー鎧武の出現により消えてしまう。更には雪音クリスは風鳴弦十郎に保護されるかも思いきや逃亡。さて今回はどのような物語になるのでしょう。


EP20 ミーアンドウィングステージ2013→2043

アナザー鎧武から逃げてきた俺はヤツの手掛かりを探していた。多分一番の手がかりになりそうなのがチームバロン、俺の知り合いである駒紋戒斗がリーダーを務めるダンスグループだ。

 

「‥出ないか‥」

 

今戒斗に連絡をするが出る気配がない。ここ数日でチームバロンのメンバーの何人かが姿を消しているからそれと関係してるのだろう。

 

「アシラの甥、スバル。この人が怪しい‥」

 

ただ前回のアナザーファイズの件のように俺が知らない形でアナザーライダーが出てくるかもしれない。余り鵜呑みにすることは出来ない。

 

「いつまで経っても繋がらない‥じゃあ‥」

 

俺はそう思いある場所に向かうことにした。

 

 

「やっぱりここでやってたか‥」

 

駅前の広場。ここは人目が多く出し物をするにはもってこいである。そしてそこでダンスパフォーマンスをしているのがチームバロンである。

 

「逢坂王我‥」

 

あちらも俺のことは知っているので別に追い返そうとはしない。

 

「戒斗はいないのか?」

 

その質問をするとある男が

 

「黙れ、アイツはもういない。俺が新リーダーのスバルだ」

 

俺を上から見下ろし、自分がリーダーであることを主張する。

 

「アンタがリーダーか‥悪いが少し彼らと話がしたい。時間をくれないか?」

 

「‥まぁ、いいだろう」

 

本当は今すぐアナザーライダーかどうか確認したいが、ここでは人が多く、もしアナザーライダーになられたら大変だ。あえてその質問はしないことにし、俺はメンバーに質問を始めた。

 

「なぁ、本当に戒斗もザックもいなくなったのか?」

 

「あぁ、数日前からぱったりとな。それに連絡も無い。お前もここに来たってことはそうなんだろ?」

 

「うん、携帯にかけても出てこない。もしまたなんかあったら俺に教えてくれ。知り合いの警察官に協力を願うから」

 

チームバロンのメンバーは俺が二課勤めなのを知らない人間が多い。だが家柄の関係で警察との知り合いが多いことは知っているのでそれだけを伝えその場を離れた。

 

 

 

 

アタシはフラフラとこの辺を歩いているだけ。あとなんかいい寝床があれば良いと思って歩いている。そしたらたまたまなんかダンスグループを見つけた。チームを組んで、協力して‥でも

 

「チームか、何だか‥」

 

アタシは信頼していたものに裏切られた。それだからチームとかいう信頼が必要なものは信用できない。ダンスチームが踊り終わるとアタシはその場からたちさった。

 

「‥‥」

 

アタシはこれからどうするかで頭がいっぱいだった。だからそんとき誰かが見ていることに気づかなかった。

 

 

 

ここはビル裏。人通りはなく、秘密の会話をするのにちょうどいい場所だ。

 

「なぁ、スバル。俺見ちまったんだ。お前が怪物になって戒斗さん達を‥」

 

その続きを言おうとするとスバルは彼の頭を掴む。

 

「だったら‥どうだっていうんだよ‥!」

 

GAIM

 

「うわぁぁぁ‼︎」

 

アナザー鎧武がそのまま頭を掴みクラック内、ヘルヘイムの森に突き離つ。

 

 

 

 

「やっぱりお前がアナザー鎧武だったか!」

 

叫び声を聞いた俺はすぐさま救出に向かう。

 

武装、展開!

 

改修されたエクスキャリオンでアナザー鎧武に斬りかかる。その一撃で相手はよろめく。以前より確実にダメージが与えられるようになっている。

 

「ぐっ‥間に合わないか‥」

 

だがクラックが閉まるスピードが予想より早く、もう人が入らないくらいの大きさになってしまった。

 

「頼むぞ!」

 

俺はコダマスイカアームズを閉まりかけたクラックに放つ。コダマがクラック内に入った瞬間、閉じられアナザー鎧武はその場から立ち去った。

 

「一度引き返そう」

 

 

俺は現状報告のため指令室に来た。そこには響の姿もあった。

 

「王我さん、アナザー鎧武は‥」

 

先はほとんど一瞬の出来事だったので響は連絡をもらったものの駆けつけることが出来なかった。

 

「逃した‥響、チームバロンって知ってる?」

 

「はい、ウチでも何人かファンで‥」

 

「アイツはチームバロンを乗っ取っている。大勢のメンバーを消して自分をリーダーにしたんだ。これからも段々メンバーが消えるかもしれない」

 

おじさんも全ての現場での状況調査が終わり俺達に指令を出す。

 

「反応も被害も全くないことからアナザー鎧武はどこかに隠れてると思われる。見つけ次第戦闘を行なってくれ」

 

「「了解!」」

 

とうとう明日は翼のライブの日、何事も無ければ良いのだが‥。

 

 

 

 

アタシは今一先ず雨風を凌げる場所を探している。以前の場所はあのおっさんたちにバレたからもう居られない。あそこは悪くはなかったが仕方ない。で、今見つけたのが

 

「ちっ、部屋っていうか倉庫になっちまったが、まぁいいか‥」

 

ボロくはないが寝泊まりするにはちと嫌な環境だ。とりあえず寝具をどうするか考えていたら何かの音がする。それに靴底が擦れる音だ。音のする方を見ると

 

「誰だ‥?」

 

キツイ目で男がアタシを見てくる。男は額に汗を流していた。床には音源を流すためのカセットが置いてあった。見たところダンスの練習ってとこだろう。

 

「お前、この前俺のステージを馬鹿にしただろ‥?」

 

アタシの姿を見るなりこっちを見る目が更にキツくなる。

 

「は?何のことだ?」

 

「俺のステージを馬鹿にする奴はこの街に要らない。消えろ」

 

GAIM

 

「なっ、コイツアナザーライダーなのかよ⁉︎」

 

 

 

 

今日は翼さんのライブの日。それなのに学校で課題が出てしまいそれを終わらせないと下校出来なかったので開始時間まであまり時間がない。

 

「はっはっ、せっかくチケット貰ったのに、遅刻しちゃう〜!」

 

走って会場に向かってる途中で電話が鳴った。

 

「はい、響です」

 

「ノイズ並びにアナザーライダーの反応を検知した!王我には既に連絡したが、翼にも‥」

 

「師匠!今日の翼さんは自分の戦いに臨んでほしいんです!あの会場で唄いきってほしいんです!お願いします!」

 

やっと翼さんはステージで唄えるのだ。その機会を潰したくはない。

 

「‥やれるのか?」

 

「はい!」

 

師匠の言葉に私は力強く答えた。

 

 

 

 

もうすぐ私の出番。凄く久しぶりにステージに立つ気がするのは何故だろう。王我や奏が帰ってきたり、仮面ライダーの存在を知ったり色々と濃い経験をしたからだろう。

 

「(不思議だ。気持ちが高まっているのに、胸の中はこんなに穏やかで‥)」

 

実際、メトロミュージックのプロデューサー、トニーグレイザー氏に会った時も落ち着けていた。今まで考えもしなかった世界が、今なら向き合える気がする。

 

「(この思いを全て歌に乗せて‥)」

 

そして私は向かった、待っている観客の元へ。

 

 

 

 

現場まで向かっている途中またおじさんから連絡が来た。

 

「どうしたんですか?」

 

「高エネルギーの反応がもう一つお前の近くに発生している。何かあるかもしれん、気を付けろ」

 

『アタシが見てくる』

 

「奏!お前‥」

 

『大丈夫だ。アタシも大分ライダーの力に慣れてきてるからな。もう一人でも多少はやれるさ。王我、アタシを信じてくれ』

 

「‥おじさん、どうですか‥」

 

俺は奏の用件をおじさんに伝言する。

 

「‥わかった。一応反応が弱い方はお前たちの場所から近い方だ。後は頼んだぞ」

 

「はい、分かりました」

 

連絡を切り、その場で立ち止まる。

 

「よし、行くぞ奏!」

 

『あぁ!』

 

光の粒子が集結し、奏は実体化した。

 

ゲイツ

 

「変身!」

 

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

 

「王我、ファイズとドライブのウォッチを貸してくれ」

 

「わかった」

 

奏はゲイツに変身しウォッチを受け取るとライドストライカーに乗り現場に向かう。

 

 

 

アタシはギアを纏ってアナザーライダーと戦っていた。あの野郎、ノイズまで出してきやがるから鬱陶しいったらありゃしない。一度狭い倉庫から出て場を確保する。

 

「ちっ、まだノイズが‥」

 

ノイズばかりが出てきてアナザーライダーに攻撃があたらねぇ。

 

「いいさ、どうせアナザーライダーもフィーネの差し金、アタシが責任もって蹴散らしてやる!」

 

倒しても倒しても次々と出てくるノイズによりアナザーライダーに攻撃が出来ない。

 

「ちっ、どんだけ出てくるんだよ。いくら何でも多すぎる!」

 

「(でもこれはアタシの責任‥アタシの戦いなんだ!)」

 

「うらああぁ!雑魚が調子に乗ってんじゃねぇ!」

 

「ぐあっ‥!」

 

アナザーライダーが大剣を振りかぶってくる。

 

「(ダメだ避けられない‥)」

 

そう諦めかけた時

 

「たああああっ!」

 

謎の衝撃でアナザーライダーが吹っ飛ぶ。

 

「お前‥⁉︎」

 

「クリスちゃん、一緒に戦うよ!」

 

あのバカだった。

 

「良かった、なんとか間に合ったみたいだ」

 

「ジオウまで‥」

 

「次は‥あっ!」

 

アイツの不意を突いてノイズが攻撃する。それをアタシは撃ち落とした。

 

「ありがとう、クリスちゃん!」

 

「誰も助けてくれなんて頼んじゃいないからなこれで貸し借り無しだ!」

 

そんな中地中からデカイノイズが姿を現す。

 

「アナザーライダーもいるのにこんなデカイのまで‥」

 

「クリスちゃん、一緒に!」

 

コイツが急に仕切りだしやがった。

 

「一緒じゃねぇ!お前が勝手に合わせればいいんだよ!」

 

アタシはそれが気に食わないがどこか嫌な気がしない感じがした。

 

 

 

俺はジカンギレードでアナザー鎧武と鍔迫り合いをしていた。お互い一歩も引かない状況の中、俺はあの二人が協力してノイズに向かって行く姿を見た。

 

「ほら、見てみろよ」

 

「仲間の在り方ってそれぞれにあると思う。近くにいたり、遠くにいたり」

 

「お前みたいに自分だけで解決するだけじゃ周りに人がいる意味がなくなる。だから‥自分だけじゃなく仲間も信じる!」

 

鎧武

 

ウォッチが光る。俺は鍔迫り合いを止め距離をとる。

 

「俺は奏や響、あの子を信じる。それが俺の王としての一歩だ!」

 

力が復活した鎧武ウォッチをジクウドライバーにセットする。

 

アーマータイムソイヤ鎧武ー!』

 

上空から鎧武の顔をした鎧が落ちてくる。頭部に重なると、徐々に展開し、その姿を現す。

 

「さぁさぁ」

 

「花道でオンパレードだ!」

 

仮面ライダージオウ 鎧武アーマー。歌舞伎のようなポーズをとりいざ出陣!

 

大橙丸に似た武器、大橙丸Zを2本装備してアナザー鎧武に立ち向かう。

 

「秘儀ミカン斬り!」

 

オーラを纏った2本の剣で相手を斬り裂く。相手はダメージを受け、よろめく。負けずとアナザー鎧武が大剣で顔辺りを斬ろうとするが、間一髪で避ける。その後距離を取り

 

「ミカン弾!」

 

不格好なオレンジの形をしたエネルギー弾を大量に放つ。

 

 

フィニッシュタイム鎧武!』

 

弱ったところで各ウォッチのボタンを押す。

 

スカッシュタイムブレーク!』

 

「細切れにしてやるぜ〜!」

 

突っ込んできたアナザー鎧武に向かい。2本の大橙丸Zで横に斬った。すると身体は4つに分かれ、断面から果汁が飛ぶ。しかしこれは細切れではなく‥

 

「輪切りじゃねぇか‼︎」

 

自分も思ったそんなツッコミもくる始末である。

 

「‥ 加減ミスったな‥」

 

もちろん俺は細切れと輪切りの区別は分かる。

 

「王我さん、こっちに加戦お願いします!」

 

「わかった」

 

響からの要請に俺は応える。さぁ第二陣の開幕だ。

 

 

 

 

 

 

王我さんが取り戻した鎧武の力の活躍もあり私たちは全てのノイズを倒すことに成功した。

 

「やった!倒せましたね!王我さん!クリスちゃんも‥ってアレ、クリスちゃん?」

 

「いなくなっちゃった‥」

 

周りを見渡すがクリスちゃんの姿はどこにもない。

 

「大丈夫だよ響、同じ人間なんだ。ゆっくりでもきっと分かり合えるよ」

 

「はい、そうですね!」

 

今までは拒絶されるばかりだったが今回は一緒に戦ってもくれた。

 

「(ちょっとずつクリスちゃんに寄り添えられるようになったかな‥)」

 

 

 

 

 

ノイズを全て倒したはいいがアタシはそれよりもキツイものと対面していた。

 

「くそっ!」

 

「アイツらは敵だぞ!なのにどうして助けちまった‥⁉︎」

 

「ちくしょう‥フィーネ‥ちくしょうううう‥!」

 

アタシはもう何が正しいのかがわからない。ただ悔しさを口にすることしか出来なかった。

 

 

 

 

私はステージで全力で歌い切った。今、自分の思いを全て乗せて。

 

「ありがとう皆!今日は思いっきり歌を唄って気持ち良かった!」

 

観客は盛大な歓声を私に浴びせた。

 

「‥こんな思いは久しぶり。忘れていた。でも思い出した。私はこんなにも歌が好きだったんだ!聴いてくれる皆の前で唄うのが大好きなんだ!」

 

「もう知ってるかもしれないけど、海の向こうで唄ってみないかってオファーが来ている」

 

「自分が何の為に唄うのかずっと迷ってたんだけど。今の私はもっとたくさんの人に歌を聴いてほしいと思っている」

 

「私の歌も誰かの助けになると信じて、皆に向けて唄い続けてきた。けどこれからはその中に自分も加えて唄っていきたい!だって‥私はこんなにも歌が好きなのだから!」

 

「たったひとつのわがままだから聞いて欲しい。許して欲しい」

 

『もちろん聞くよ』

 

『許すさ。当たり前だろ?』

 

今ここにはいない二人の幼馴染の声が聞こえた気がする。

 

「ありがとう‥!」

 

目の前の観客と二人に礼を伝えた。

 

 

 

 

アナザー鎧武を倒したことでクラックが解放され、続々と出てくるチームバロンのメンバー。その中にはナンバー2のザック、リーダーの戒斗の姿があった。

 

物につかまりながら戒斗の元へ行くスバル。

 

「失せろ。自分の力で頂点を掴み取る覚悟のない奴に、居場所なんてない」

 

そんなスバルに戒斗がかけた言葉は非情だった。

 

「戒斗‥」

 

「逢坂、やはりこのデバイスはお前のだったか」

 

俺が投げ込んだコダマを投げて返してきた。

 

「戒斗‥コレ‥」

 

しかしそれだけではなく、更にブランクウォッチも俺の手にあった。

 

「前々から持っていた。そしてお前は似たような物を持っている。ならお前に渡すのが良い」

 

他にも聞きたいことはあったが、俺たちの視界におぼつかないスバルの姿が映る。

 

「アイツは破門か‥」

 

「あぁ、アイツは未熟すぎる。チームバロンにそんな奴は要らない」

 

「でも他にも訳があるんだろ?教えてくれ」

 

「‥お前は本当に俺を疑わないな」

 

「あぁ、お前は弱い者を助けようとする、そんなお前が理由もなくメンバーを脱退させる訳がないからな」

 

「‥アイツは上に上がろうとし、他のメンバーに手を出した。ただそれだけだ‥」

 

スバルはどうやらダンスには一心だったがそれ以外でも問題があったようた。

 

「そうか‥やっぱりな‥やり方はキツいがその正義に対しての強い思い。それがお前の強みだもんな」

 

「ふっ、その上をいくお前が言うか‥」

 

戒斗は一瞬笑ったように見えたがそれを確かめることはなく、チームを引き連れその場を去った。

 

「‥ん?」

 

ポケットから光があふれる。取り出すと戒斗が渡したブランクライドウォッチが光る。

 

バロン

 

「またウォッチが‥」

 

奏が帰ってきてから俺が持っていなかったライドウォッチが次々に現れる。その事に疑問をもっていたその時、奏の精神が帰ってきたことを感じた。

 

「奏、お帰り。あっちはどうだっ‥」

 

『くっ‥やられた‥!仮面ライダーに‥』

 

「仮面ライダー‥⁉︎どういうことだ⁉︎」

 

『ア、アイツはつよ‥』

 

話の内容が聞きたかったがそこで奏の声は消えてしまった。

 




次回 RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア
「お前はもう用済みだと」
「アンタたち‥」
「お前は自分の使命を忘れているみたいだな‥」
「大人だからこそ夢を見るんだ」
「俺は通りすがりの仮面ライダー」
「世界の破壊者だ」

EP21 ゴーゴーゴーストハンター2015→2043
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