東京スカイタワーにノイズとアナザーゴーストが集結するもこちらも雪音クリスがとうとう二課の装者と合流した。そして我が魔王、逢坂王我は見事仮面ライダーディケイドの力をとり戻しアナザーゴーストを撃破する。だがそれと同時にリィディアン音楽院がノイズに襲撃されてしまう。私はここでの出番はないのかもしれません。今はまだですが‥
響と別れた後リィディアンに向かっているとそこにはノイズが沸いていた。校舎は所々ノイズにより壊されている。
「皆さん、落ち着いて避難して下さい!」
私は響との約束を守るため校内にいる皆をシェルターに避難させている。
「ヒナ!」
「どうなってるわけ?学校が襲われるなんてアニメじゃないんだから‥」
「みんなも早く避難を‥」
「小日向さんは‥?」
「私は他に誰かいないか見てくる!」
そう言って皆と分かれて行動した。怖いけど響も戦っていると思うと頑張れる。
「誰か、誰かいませんかー?」
生存者を確認している最中、窓を突き破りノイズが校内に侵入し、そして私めがけ飛んできた。
「くっ!」
その時誰かに抱えられ、攻撃をかわすことができた。
「う‥お、緒川さん‥?」
助けてくれたのは緒川さんだった。
「ギリギリでした。次上手くやる自信はありませんよ?」
「走ります!」
「は、はい!」
緒川さんに引っ張られエレベーターに押し込まれる。
「エレベーターに!早くッ!」
ノイズもその後を追ってきて、まさに触れるギリギリでエレベーターの扉が閉まる。
「‥はい、リィディアンの破壊は依然拡大中です。ですが未来さんのおかげで被害は最小限に抑えられています」
一先ず危機を脱した今、緒川さんが携帯で連絡を取っている。相手は弦十郎さんのようだ。
「司令、【カ・ディンギル】の正体が判明しました!確証はありませんがおそらく【カ・ディンギル】は‥」
「きゃあああ‼︎」
エレベーターが突き破られ、何者かに緒川さんが首を締められた。
「こうも早く悟られるとは‥何がきっかけだ?」
金色の鎧を纏った女性は緒川さんに何かを尋ねる。
「塔なんて目立つものを誰にも知られる事なく建設するためには地下へと伸ばすしか方法はありません‥そんなことが行われているとすればこの二課本部、そのエレベーターシャフトが【カ・ディンギル】。それを可能にする人物は‥」
段々と首を締める力が強まっていったが
「待ちな、了子」
天井が崩れ、そこから弦十郎さんが現れた。それにより力が緩まり、緒川さんは距離を置いた。
「‥私をまだその名で呼ぶか」
「女に手を出すのは気が引けるが、もし二人に手を出せばお前をぶっ倒す!」
私はあの人が了子さんなのかということと恐怖が混じり何も言えなかった。
「調査部も無能じゃない。米国政府のおかげでお前の行動はとっくに気づいていた。後はあぶり出すために敢えてお前の策に乗っていたのさ!」
「そうか‥だが、この私を止められるとでも⁉︎」
「おうとも!一汗かいたあと話を聞かせてもらおうか!」
相手からムチのような攻撃が仕掛けられるが弦十郎さんは華麗に避け、助走をつけた拳を叩き込む。でも相手もそれをかわし、再び状況は振り出しに戻る。
「肉を削いでくれる!」
トゲのついたムチをしならせ弦十郎さんに叩きつけるも、それを掴みさらにはそれらを引っ張って距離を縮めた。
「はああぁぁ!」
相手のお腹を殴り吹き飛ばす弦十郎さん。状況は優勢なのにその顔はどこか悲しそうだった。
「完全聖遺物を退ける‥どういうことだ‥」
俺の拳をくらい伏せる了‥フィーネ。
「飯食って映画見て寝る。男の鍛錬はそいつで十分よ!」
そしてフィーネはソロモンの杖を使ってノイズを呼ぼうとするがそれを蹴り、杖を手から離させる。
「ノイズさえいなければこちらのものだ!」
拳を握り再び殴りかかる。この一撃さえ入ればきっと勝てる。そう思っていたが
「弦十郎くん‼︎」
俺はその時自分は非情になれなかったことを知った。今隠していた思いが出てきてしまった。この戦闘では敗因となってしまうもの。それを相手に最悪のタイミングで見せてしまった。
「ふふ‥隙を見せたわね」
その隙をつかれ、俺の腹に突き刺さった。
「いやあぁぁぁ‼︎」
未来くんの悲鳴が狭い通路に響く。
「目覚めよ、天を衝く魔塔。彼方から此処に出でよ!」
「司令!その傷‥」
負傷した弦十郎さんを指令室まで運ぶ。刺された腹部からの出血がまだ酷い。普通ならその場でもがくこともキツいのに弦十郎さんは自分の足でここまできた。
「ぐっ‥問題ない。それより装者に連絡を!敵は、了子くんだ!」
「響、今ノイズがリィディアンに‥」
響に援助を求めるも
「本部に何者がハッキングしたもよう!こちらの操作を受け付けません!」
そのハッキングで電波もジャックされ通話が出来なくなってしまった。
未来からの連絡が入り、急遽リィディアンに向かい移動していた。だがその道中ノイズによって妨害される。
「敵は二課本部が狙いと見て間違いないみたいなさそうだな‥」
「未来‥」
「響、大丈夫だよ。本部には緒川さんもいるしきっと無事だよ」
「王我さん‥そうですね。今は目の前のノイズに集中ですよね」
「そうだ、立花。その拳を槍として、立ち塞がる敵を貫き道を拓くんだ」
「要は目の前のコイツらぶっ飛ばして進めば良いんだろうが!さっさとしないと置いていくぞ!」
クリスちゃんを先頭に全員でリィディアンに向かった。
「未来ー!皆ー!」
「リィディアンが‥」
ほとんどが破壊されたリィディアン。その瓦礫の中に
「櫻井女史⁉︎」
了子さんが1人立っていた。
「フィーネ!お前の仕業か⁉︎」
「⁉︎どういうことだよ、雪音⁉︎」
「ふふ‥ハハハハ!」
「そうなのか⁉︎その笑いが答えなのか⁉︎」
了子さんは光に包まれ現れたのは、全く違う姿をした人だ。だが
「‥嘘ですよね?そんなの嘘ですよね?だって了子さんは、私を守ってくれました!」
「あれは貴重な完全聖遺物のデュランダルを守っただけのこと」
「嘘ですよ‥じゃあ本当の了子さんは‥?」
「櫻井了子の身体は先立って食い尽くされた。いや精神は12年前に死んだと言っていい」
「【超先史文明の巫女】フィーネは遺伝子に己が意識を刻印し、自信の血を引く者がアウフヴァッヘン波形に接触した時、その身にフィーネの記憶と能力が起動する仕組みを施したのだ。そしてその目覚めし意思が私なのだ!」
「あなたが了子さんを塗りつぶして‥」
「まるで過去の亡霊‥」
「フィーネとして覚醒したのは私だけではない。様々な歴史に記された人物となり世界中に散った私はいつも技術の大きな転換期に立ち合ってきた」
「‥!シンフォギア・システム‥!」
翼さんが相手の言葉で何かに気づいたみたいだ。
「そのような玩具!為政者からコストを捻出するだけの道具に過ぎない。唯一エクスキャリオンは意味があるがな」
「お前の戯れに奏は命を‥!」
「お前がアタシを拾ったり、アメリカの連中とつるんでいたのはその為か!」
「そう、全ては【カ・ディンギル】のため!」
その時壊れたリィディアンから何かが突き出てくる。それは先に言われた塔の形状をしていた。
「これが、地より立し天にも届く一撃を放つ荷電粒子砲、カ・ディンギル!」
「カ・ディンギル‥これでバラバラになった世界が一つになるって言うのか⁉︎」
クリスちゃんがそう尋ねる。
「あぁ、今宵の月を穿つことでな!」
「月を‥穿つ?」
全員指で指された月を見上げる。
「私はただ
そう言う彼女の顔はとても敵とは思えないほど感情的な表情だった。
「だが人の身が同じ高みに至ることをあのお方は許さなかった!あの方の怒りを買い、稲妻に塔が砕かれるばかりか人類は交わす言葉すら砕かれた。果てしなき罰、バラルの呪詛をかけられてしまったのだ!」
でもその顔は一瞬で怒りに燃える顔に変わった。
「月が何故古来より不和の象徴とされてきたか、それは月こそがバラルの呪詛の源だからだ!そしてこの呪いを月を破壊することで解き、世界を再び一つに束ねる!」
「呪いを解く‥?それはお前が世界を支配するってことなのか⁉︎」
「そうだ。だが現在には王の候補としてジオウが存在する。それを潰すためにアナザーライダーを送り込んでいたのだ」
「そのために多くの犠牲が‥ふざけてやがる!」
『Balwisyall nescell gungnir tron』
『Imyuteus amenohabakiri tron』
『Killter Ichaival tron』
私達は再びギアを纏い戦いを挑む。
私達はフィーネに向かい刃を向けて立ち向かっている。
「でりゃあ!」
「はあぁぁ!」
「ふんッ!」
私と雪音は両側から攻撃をする。
「ぐはっ‥」
「くっ‥」
だが私達の攻撃は簡単に弾かれる。
「翼さん!こんのぉぉ!」
立花も私達の後から攻撃をするも
「甘い!」
与えたダメージはすぐに回復し、反撃されてしまう。
「ぐっ‥」
そんな状況の中でもまだ戦闘に入っていない人物が1人。
「王我、何ボケっとしてるの!早く!」
「!すまない!」
武装、起動!
「ふふ、エクスキャリオンはこの中で唯一危険だと思っていたがアイツが言っていた通り、装者自身の気持ちが弱い!」
攻撃を受け止められた王我は蹴り飛ばされ、地を転がる。
「ぐあっ‥!」
いつもより王我のキレが悪い。先の様子から見て王我の悪いトコがここで出てきてしまった。彼は世界中の人間を守ると決めている。特に仲間に関してはその気持ちが強い。だから王我は裏切り者が相手だとそう簡単に敵だと割り切ることが出来ない。
あの謎の塔が本部から出て、全ての電力を断たれてしまった今。壊れた二課本部の通路からシェルターまで登の道を使い、シェルター付近まで来ていた。
「小日向さん⁉︎」
「良かった‥皆無事で!」
少し前に離れた皆とここで合流することが出来た。
「この区域の電力はまだ生きてるみたいです!」
「他を調べてきます!」
「状況はかなりマズイわ‥緒川、なるべく急いで!」
藤尭さんや緒川さんは電力復旧のために動き、夜忍さんが全体の指示をしている。
「ヒナ、この人達は‥」
「我々は、特異災害対策起動部隊。一連の事態の収束に当たっている」
「それって、政府の‥」
「モニター再接続完了、こちらから操作できそうです」
そのモニターに映ったのはボロボロになった響たちだった。
「響!それにあの時のクリスも‥!」
「これが‥」
「了子さん‥」
藤尭さんも友里さんも本性を露わにした了子さんの姿に驚きを隠せていなかった。
「何よこれ‥こんなのアニメじゃないんだから‥」
「ヒナ、もしかしてビッキーのこのこと‥」
「うん‥」
「(響‥頑張って‥)」
私はただ応援をする事しか出来なかった。
フィーネに対し何度も攻撃をするが完全聖遺物の効果で傷は即回復し、全くダメージが与えられていないようだ。
「どうした、もう終わりか?」
「な、わけねぇだろ‥。おい、お前ら」
雪音が俺たちにある作戦を提案する。
「‥わかった」
「‥うん」
「‥やるしかない」
俺を含め全員がそれに賛同した。
「はああぁ!」
「てりゃああぁ!」
「おりゃああ!」
俺たちはフィーネに向かい攻撃をするが先と同じく全て弾かれる。だが
「本命は、こっちだ‼︎」
「ロックオン!アクティブ!スナイプ!デストロイィィィ⁉︎」
雪音が何発ものミサイルをフィーネに向かい放つ。
「その程度切り刻んで‥まさか、狙いはカ・ディンギル⁉︎」
フィーネはミサイルが自分に向けられていないと気づき、塔に向かっている弾を撃ち落としていく。
「させるか!もう一発は‥?はっ!」
残った一つのミサイルに乗り、雪音は上昇していく。向かっている場所は塔のテッペンではなく更に上だった。
「クリスちゃん⁉︎」
「何のつもりだ⁉︎」
響も翼も驚いている。俺もそうだ。これは先の話で聞いていない内容だったからだ。
「‥!まさか⁉︎」
雪音が雲を突き抜け、おそらく宇宙空間まで登っただろう。姿は見えないが、レーザー発射口の正面にいると考えると‥
「くっ、足掻いたところでカ・ディンギルの砲撃を止められるなど‥」
『Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzl』
「この歌‥まさか⁉︎」
「やっぱり当たってたか‥」
「絶唱‥」
唄い終わった瞬間、カ・ディンギルから眩い光が放たれ、先端から月に向かいレーザーが発射した。
「一点集束⁉︎押し留めているだと⁉︎」
だがそのレーザーを押し返すかのよう反対から光線が放たれる。
絶唱を使ってまでアタシは為すことをなそうとしている。ギアにヒビが入るし口からは血も出ている。今までだったら絶対にこんな事はしなかっただろう。でもこれが本当にアタシがやるべきことだったんだ。
「(ずっとアタシは‥パパとママのことが大好きだった!だから2人の夢を受け継ぐんだ!パパとママの代わりにアタシが歌で平和を掴む!アタシの歌は‥そのためにッ!)」
そしてアタシの目の前が真っ白になった。
両者のレーザーは勢いを徐々に失うが、カ・ディンギルから放たれた方のレーザーは月に当たってしまった。だがクリスちゃんにより狙いがズレて月の一部しか削ることが出来なかった。
「仕損ねた⁉︎僅かに逸らされたのか⁉︎」
月が破壊されるという最悪の状況にはならなかったが、他に嫌なものを見てしまった。それは落下するギアが半壊したクリスちゃん。
「ああ‥‥」
落下するクリスちゃんは全く動いていない。あのクリスちゃんが‥全く‥
「あああああああぁぁぁぁッ‼︎」
次回 RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア
「聞こえる‥皆の声が‥」
「この手は、束ねて繋ぐ力のはずだろ?」
「俺も覚悟を決めた‥!」
「両翼揃ったツヴァイウィングはどこまでも遠くへ飛んでいける」
「お前たちは何を纏っている⁉︎」
「シンフォギアァァァァ‼︎」
EP24 グリッターシンフォギア2043