RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア   作:バリート

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この本によれば、逢坂王我、彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っている。
最終決戦の状況はフィーネ優勢、更には立花響は怒りで暴走状態となってしまう。それを風鳴翼が何とか抑え込むが、雪音クリスに続き、カ・ディンギル破壊の為に我が魔王と風鳴翼も重症を負うのだった。絶望する立花響だったが友人からの歌で勇気を取り戻し、そして三人の装者はエクスドライブへと至ったのであった。


EP25 セカンドエクスドライブ2043

私を蘇らせてくれた歌。私を支えてくれる皆。そのためにも私は戦う。このギアと翼がある限り‥

 

「皆の歌声がくれたギアが、私たちに負けない力を与えてくれる。奏さんやクリスちゃん、翼さんや王我さんがもう一度立ち上がる力を与えてくれる」

 

私は胸の前で拳を握る。

 

「歌は戦う力だけじゃない。命なんだ!」

 

「高レベルのフォニックゲイン。こいつは2年前の意趣返し」

 

「んなこたぁ、どうでもいいんだよ!」

 

「限定解除されたギアを纏って調子に乗りおって!」

 

あちらは怒りに任せノイズを更に発生させた。

 

「またノイズか。芸が乏しいんだよ!」

 

「各自迎え撃つぞ!」

 

「はい!」

 

新しくギアに生えた光の翼をたなびかせ、ノイズとの戦闘を開始する。今回の戦闘はもう何度もノイズとの戦いを経験しているのと、このギアのおかげで苦戦はなく、すぐに全て片付け終わる。

 

「どうだ!ノイズなんて敵じゃねぇんだよ!」

 

「世界に尽きぬノイズの災禍はお前の仕業なのか⁉︎」

 

「ノイズとは、バラルの呪詛にて相互理解を失った人類が同類を殺戮するために創り上げた自律兵器」

 

「人が、人を殺す為に‥?」

 

私が尋ねても何を言っているのかよく分からない。

 

「バビロニアの宝物庫は扉が放たれたままでな、その10年に一度の偶然を必然とし私が使役しているだけのこと」

 

「訳わかんねぇことを!アイツ何する気だ!」

 

「怖じろおおッ!」

 

そう言い、杖を高く上げると周りを見るとあちらこちらからノイズが発生する。

 

「ハハハッ」

 

「街全体にノイズが!」

 

「所詮はノイズ!どいつもこいつもぶちのめしてやらぁ!」

 

「‥翼さん。私、翼さんに‥」

 

私が暴走したせいで翼さんに怪我をさせてしまった。そのことをずっと謝りたかったのだが

 

「どうでも良いことだ」

 

「えっ」

 

「立花は私の呼び掛けに応えてくれた。自分の意思で戻って来てくれた。自分の強さに胸を張れ!」

 

私は本当に素晴らしい先輩を持ったんだと思った。

 

「はいッ!」

 

私達は散開し、街に現れたノイズの殲滅を実行する。私は腕のギアを引っ張り力を貯める。そしてそれをノイズが集まっているところで放った。その威力は凄まじく、いつも倒すのに数発いる数の敵を一撃で全て撃破した。翼さんの剣劇も、クリスちゃんの銃弾もいつもより威力が高い。この状態のギアならノイズを簡単に倒せる。

 

「フッ‥」

 

だがあちらは笑みと共にソロモンの杖を再び高く上げ

 

「あっ‥ぐっ‥」

 

「ソロモンの杖を自分の腹に‥⁉︎」

 

自分に突き刺した。

 

「自決‥いやいや融合しているのか⁉︎」

 

一瞬血が出たがすぐ止まり、杖と肉体の接触面から光り輝いていた。

 

「!見てノイズが‥」

 

倒しきれなかったノイズが一斉にある一点に向かい急に移動した。

 

「ノイズに取り込まれている‥」

 

ノイズが幾重に重なり、見た目が段々と変貌していく。

 

「そうじゃねぇ!アイツがノイズを取り込んでんだ!」

 

「なんだと⁉︎」

 

「来たれ‥デュランダル!」

 

ノイズだったものが二課本部へと流れ出し、デュランダルを回収する。そして、

 

「地鳴り‥来るぞ!」

 

地中から出てきたのは大型となった敵の一部分だった。そして全体を地上に現すやいなや、口らしき部分に光が集まる。その姿は赤き龍のようだった。

 

「スゲェエネルギーだ‥!

 

「あっちには街が‥」

 

「おい、まさか⁉︎やめ‥」

 

その瞬間眩い直線の光が放たれ街を襲う。

 

「街が!」

 

街にはレーザーの跡が残り、まだ溶解面は赤く光っている。その威力は先のカ・ディンギル以上だった。

 

「逆さの鱗に触れたのだ。相応の覚悟が出来ておるだろうな?」

 

「これ以上何も壊させない!」

 

 

 

 

 

 

私達は再び攻撃を仕掛ける。飛べるおかげで攻撃は当たるが

 

「再生能力が上がっている‥!」

 

先よりも回復のスピードが格段に早い。

 

「三人がかりでも手数が足りねぇのかよ⁉︎ったく、ジオウは何してんだ⁉︎」

 

「いくら限定解除されたギアでも所詮は聖遺物の欠片から作られた玩具!完全聖遺物に対抗できると思うな!」

 

「くっ‥王我がいれば‥」

 

完全聖遺物なら王我のエクスキャリオンがある。だが装者である王我の姿がまだ見えない。

 

「はっ‥」

 

いや、もう一つある。

 

「あっ‥」

 

そしてそれに雪音も気付いたようだ。

 

「雪音!」

 

「分かってるっての!もっぺんやるぞ!」

 

「しかしその為には‥」

 

「‥?ええっと‥よく分からないけど、やってみます!」

 

立花も全て理解した訳ではないが了承してくれた。

 

「頼んだ!私と雪音が露を払う!」

 

私と雪音は飛んで、フィーネの元まで進んだ。

 

 

 

「手加減はなしだ!」

 

「はあぁ!」

 

翼さんが斬り込み、外壁となったノイズを破壊する。

 

「くっ‥外殻が!だがネフシュタンの再生能力の方が‥なっ⁉︎」

 

「フィーネッ!食らいやがれぇぇ!」

 

内部に侵入したクリスちゃんはとにかく傷をつける為に乱射する。

 

「所詮は聖遺物の欠片!たかが一人で何が出来る!」

 

「一人ではない!」

 

更に翼さんが敵本体に刃を当てようとするがそれは光の盾で防がれてしまった。

 

「ええい、ちょこまかと!」

 

「今だ、雪音!」

 

「狙いはついた、食らえ!」

 

クリスちゃんは一部光り輝く場所だけに弾を何発も撃った。何発も撃ったため周りには煙幕が待っていて、それは相手の視界すらも奪うほどだった。

 

「ぐっ‥⁉︎まさか狙いは最初から」

 

輝いていたものは煙の中から飛び出し、姿を現す。

 

「立花、それが切り札だ!」

 

飛んできたのは、デュランダル。

 

「勝機を零すな!掴み取れ!」

 

「ちょっせい!」

 

クリスちゃんは何発か弾をデュランダルに当て、私の元まで飛距離を伸ばした。そして飛んでくる剣に私は手を伸ばし、掴んだ。

 

「デュランダルを⁉︎」

 

掴んだ瞬間嫌な感覚に襲われた。真っ黒い衝動が私を襲う。

 

 

「ウ‥ウアアアアアアアァァ!」

 

すぐにでも飲まれそうだがここで負けてしまっては信じてくれた翼さんやクリスちゃんを裏切ることになる。

 

「正念場だ!踏ん張りどころだろうが‼︎」

 

「‥ッ!」

 

遠のきそうな意識の中、師匠の声が聞こえてきた。

 

「強く自分を意識してください!」

 

「昨日までの自分を!」

 

「これからなりたい自分を!」

 

「‥!皆‥!」

 

緒川さん、藤尭さん、友里さんも私の意識を保つよう声をかけてくれる。

 

「屈するな、立花。お前の抱えた胸の覚悟、私たちに見せてくれ!」

 

「お前を信じ、お前に全部賭けたんだ!お前が自分を信じなくてどうする!」

 

翼さんとクリスちゃんは私の背中を支え、私の気を安定させようとしてくれる。

 

「あなたのお節介を!」 

 

「アンタの人助けを!」

 

「今日は私達が!」

 

「ヴヴヴッ!」

 

「響ぃぃぃぃ!」

 

学校の皆、そして私の陽だまりの声がした。

 

「(そうだ‥今の私は私だけの力じゃない!この衝動に塗り潰されてなるものかッ!)」

 

その時嫌な気が傷に吸い込まれ意識が保てるようになる。さらにはデュランダルから放たれる光が強くなる。力が満ち溢れるみたいだ。

 

「(これなら‥いける!)」

 

私は勝利を確信した。だが

 

()()()の言った通りになったな‥フフ‥」

 

これだけの力を前にまだ笑う余裕があった。まるでこうなることを分かっていたかのように。

 

「何がおかしい!」

 

「フハハハ、お前たちに勝利はない!」

 

あちらは奥の手を出してきた。

 

「これは‥!」

 

ただでさえ大きく倒しづらかったのに、その周りに光の盾が囲むように展開される。

 

「ハハハ、甘い!この光の盾たちは例えデュランダルの攻撃だろうと一度程なら防ぐことが出来る!そしてこの力‥今お前たちは全員動けない‥私の勝ちだ!」

 

確かにクリスちゃんや翼さんは私を支える為にここから動けない状態だ。もし離れてしまったら力を上手くコントロール出来る自信がない。絶対絶滅の時

 

「違うな」

 

「王我さん!」

 

ボロボロだが風格のある私達の王様が現れた。

 

「今更遅い!もうお前は何も纏えない!例えライダーの力であろうと私を倒すのは不可能だ!」

 

「いや、あなたになら出来るわ」

 

「あなたが切り札よ、王我」

 

そこに夜忍さんも姿を現した。

 

「切り札だと‥ふふ‥フハハハ!」

 

こちらにまだ秘策が残っていると宣言したのにも関わらず、まだ笑う余裕がある。

 

「私がエクスキャリオンの本当の姿を知りえていないとでも?」

 

「シンフォギアがない27年前に発明され、対ノイズ兵器として活躍した完全聖遺物、()()()()()()()。その技術はシンフォギアの原型として利用されている為、もちろんその性能も理解している。」

 

「(エクスキャリオンにそんな力が‥)」

 

「あの程度の威力、今の私なら簡単に弾くことが出来る!そのような人の力が私に通用すると思ったか⁉︎」

 

切り札になりえたものも、対策済みとなれば本当に打つ手がない。

 

「本当にそうかしら?」

 

それでも夜忍さんは声色を変えない。

 

「了子‥いやフィーネ、あなたも12年私の研究を見てきて一番大事なことを学んでいなかったのね」

 

「科学は生き物みたいにいつも進歩する。過去の情報だけでは現在を全て把握することは不可能だということを!」

 

「さぁ、王我唄いなさい!今のあなたなら出来る!」

 

『Camustolron EX calibur tron 』

 

今まで聞いたことのない聖唱が唱えられた。そして王我さんはエクスキャリオンを纏ったかと思えば、その鎧は砕け、その中から別の鎧が姿を現す。

 

「なんだこれは‥この姿は私は知らない‥」

 

「当たり前よ。新型‥いや進化系だもの」

 

全体が重い鎧のようだったエクスキャリオン。それとは違い、全体的に軽装備となり、金一色だった姿は今は金と白のカラーリング。そしてその姿はまるでシンフォギア。

 

「これが第二世代シンフォギア、エクスカリバー(ツヴァイ)よ」

 

そして王我さんは私とは違う鉄の翼を広げ、飛び立った。

 

 

 

 

 

「祝え!我が魔王が新たなるシンフォギアを覚醒させた!」

 

「‥行くのかい?」

 

「あぁ、結果は大体分かった。最後まで見る気もない」

 

 

 

 

 

「新型だろうと関係ない!まずは奴らを潰してやる!」

 

大型の触手がこちらに向かってくるが、それを王我さんが切り裂く。

 

「良い気になるな!」

 

今度は無数の触手で襲いかかってきた。

 

「絶対に守る!」

 

すると王我さんは持っていたエクスキャリオン‥いやエクスカリバーを分割し、二本の剣へと変える。

 

「はあああぁ!」

 

向かってくる触手を何度も何度も斬り、私達に一本も触れさせずに目にも止まらない速さで切断していく。

 

「なんだよあれ‥」

 

「あれが王我の真の力‥」

 

「まだだぁ!」

 

先ほど街を襲ったレーザーまでも私達に向け放つ。それを王我さんは避ける素振りもせず、二本の剣を擦り合わせ、その磁波で大きな盾を形成する。

 

『ガラハッドシールド』

 

その盾は相手の攻撃を全て跳ね返し、光の盾にダメージを与えていた。

 

「ぐっ、こんなものに‥!」

 

「凄い‥」

 

「響、これを使え!」

 

王我さんのギアが外れ、代わりに私の身体にギアが装着された。

 

「これは‥」

 

「これがエクスカリバーⅡの力。仲間に自身のギアを与え力を引き上げる能力、譲渡(トランスファー)

 

受け取ったギアから凄い力を感じる。この力は温かく、でも強い力を放っていた。

 

「俺が盾を破壊する!少し待ってて!」

 

「‥!王我さん!」

 

ギアを纏っていない王我さんは地上に落下し始める。

 

「大丈夫!俺にはこれがある!」

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

アーマータイムカメンライド!ワーオ!ディケイド!ディケイド!ディケイド‼︎』

 

王我さんは空中でジクウドライバーを巻き、ジオウに変身、更にディケイドアーマーを纏う。

 

フィニッシュタイムディケイド!』

 

アタックタイムブレーク!』

 

敵を囲むように光のカードが現れ、王我さんは先の反撃で脆くなった盾を砕き、そして残り一枚までもっていった。

 

「無駄だ!ライダーの力で神に等しいこの盾は破れぬ!」

 

さすがに最後の一枚は破られまいと相手も押しとどめていた。

 

「無理なんかじゃない!俺は神をも砕く、最高最善の魔王だあぁッ‼︎」

 

ジオウと共に一瞬ゲイツの姿が見えた気がした。そして王我さんの必殺技によりも全ての光の盾を破壊した。

 

「何っ⁉︎」

 

「今だ!」

 

デュランダルから放たれる光は更に輝きを増し、その光は天にまで届いていた。

 

「その力振るわせてなるものかッ!」

 

「(今、私達の世界を救う!)」

 

「響き合う皆の歌声がくれた‥」

 

「シンフォギアでえええぇぇ‼︎」

 

そして私は光の剣を振り下ろした。

 

『Synchrogazer』

 

「完全聖遺物同士の対消滅。どうしたネフシュタン⁉︎再生だ!」

 

外壁は全てノイズだったので聖遺物の攻撃をくらい、消滅かけてしている。

 

「この身砕けて、なるものかぁッ!」

 

巨大な爆発と共に相手は散っていった。




次回 RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア
「私達は、未来にきっと手を繋げられるということ!」
「胸の歌を信じなさい‥」
「俺達は前に進む!」
「皆等しくなければいけないんだ!」
「だからこそ剣が守る意味がある!」
「これが私達の絶唱だあああぁぁぁ‼︎」

EP26 Synchrogazer2043
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